サラマンダー

ヨーロッパにおいて、炎の中を自由に動けるとされたトカゲに似た怪物の一種。ラテン語では「サラマンドラ(Salamandra)」と呼ばれる。中世の動物寓話集には「ディー(Dea)」や「ステリオ(Stellio)」といった名前でも紹介された。火山の斜面に棲んでいるとされ、その分泌物が噛み傷を治す薬になるとか、触れたものを果物は全部毒が回ってしまうとか、獅子の口をふさぐことが出来るとかサラマンダー(Salamander)の色々な能力について説明が成されている。実際にヨーロッパでは石綿(繊維状の鉱物。当たり前だが石なので火に投じても燃えない)の布がサラマンダー(Salamander)の皮として売られていたという。また、サラマンダー(Salamander)の皮で作った服は、例え汚れても火に投じれば綺麗になるとされた(石綿を残してほこり等は全て燃えてなくなるため)。ただし、石綿から生じた塵は人体に有害である。 サラマンダー(Salamander)の図像はフェニックス(Phoenix)などと同様に紋章によく用いられる。極寒の海に生息するエケネイス(Echeneis)はサラマンダー(Salamander)にとっての天敵であるとされた。錬金術師パラケルススはサラマンダー(Salamander)をエレメンタル(Elemental)(四大精霊)の一種族で四大元素のうち「火」を象徴する精霊だと考えた。 サラマンドラ(Salamandra) 1340-1350 ヤーコブ・ファン・マールラント(Jacob van Maerlant)著 「自然の魅力(Der naturen bloeme)」より オランダ国立図書館(National Library of the Netherlands)蔵 Copyright: public domain

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