三十三観音

日本仏教において、観音菩薩(Avalokiteśvara)が姿を変えて人々を救済するという「三十三応現身」にちなんで、各種の観音を集めたもの。中国由来のもの、インド由来のもの、日本独自のものなどを含んでいる。 《三十三観音各尊の名称と尊容など》 名称 尊容など 01: 楊柳観音(Yáng-liŭ guān-yīn)(ようりゅうかんのん) 右手に楊柳(ヤナギ)の枝を持つかまたは座右の花瓶にこれを挿す。衆病を消除することを本願とする。 02: 龍頭観音(Lóng tóu guān yīn)(りゅうずかんのん) 雲中の竜の背に乗る。 03: 持経観音(じきょうかんのん) 岩に座し手に経を持つ。 04: 円光観音(Yuán-guāng guān-yīn)(えんこうかんのん) 岩に座し合唱する。 05: 遊戯観音(Yóu-xì guān-yīn)(ゆうげかんのん) 雲上に左膝を立てて座す。 06: 白衣観音(Pāṇḍaravāsinī)(びゃくえかんのん) 白蓮華上に座し白衣を纏い左手に蓮華を持つ。パーンデュラーシンチュ。 07: 蓮臥観音(Lián-wò guān-yīn)(れんがかんのん) 池に咲く蓮の上に座し合掌する。 08: 滝見観音(たきみかんのん) 岩の上に座し滝を見ている姿。 09: 施薬観音(せやくかんのん) 岩の断崖に座し右手を頬に当て蓮を見る。 10: 魚籃観音(Yú-lán guān-yīn)(ぎょらんかんのん) 手に魚篭(びく)を持つか大魚に乗る。羅刹や毒竜の害を除く。 11: 徳王観音(とくおうかんのん) 岩に座し緑の葉枝を持つ。 12: 水月観音(すいげつかんのん) 水辺の岩上に座し、手に楊柳と瓶を持つ。或いは水上の蓮華に立ち月を見る。官位や財宝、旅行中の安全を護る。 13: 一葉観音(Yī-yè guān-yīn)(いちようかんのん) 水上の蓮華に左膝を立てて座す。 14: 青頸観音(Nīlakaṇṭha)(しょうきょうかんのん) 岩に座し右手を膝に立てる。 15: 威徳観音(Wēi-dé guān-yīn)(いとくかんのん) 蓮華を持ち岩に座し水面を見る。 16: 延命観音(Yán-mìng guān-yīn)(えんめいかんのん) 岩に肘をつき座す。或いは二十臂を有し宝冠に仏身を頂き蓮花に座す。呪詛と毒薬を除き寿命を延ばす。 17: 衆宝観音(しゅほうかんのん) 右手を地に付け左手を立てた左膝の上に置く。 18: 岩戸観音(Yán-hù guān-yīn)(いわとかんのん) 毒蛇の住む岩戸に座す。 19: 能静観音(Méng-jìng guān-yīn)(のうじょうかんのん) 海辺の岩に座し両手を岩に当てる。 20: 阿耨観音(Ā-nòu guān-yīn)(あのくかんのん) 岩に座し滝ないし海を見る。水難を除く。 21: 阿摩提観音(Abhetri, Abhettī)(あまだいかんのん) 白い獅子に乗り手に摩羯魚(Makara)・吉祥鳥を持つ。 22: 葉衣観音(Parṇaśavarī)(ようえかんのん) 帝釈身(勇敢な姿)で岩に座す。 23: 瑠璃観音(Liú lí guān yīn)(るりかんのん) 水上の蓮葉上に座し右手に瑠璃の香炉、左手に蓮花を持つ。 24: 多羅尊観音(Tārā)(たらそんかんのん) 雲の上に立つ。ターラー。 25: 蛤蜊観音(Gé-lí guān-yīn)(こうりかんのん) 蛤の前に座す。 26: 六時観音(Liù-shí guān-yīn)(ろくじかんのん) 居士身で梵篋を持つ。 27: 普悲観音(ふひかんのん) 両手を袂に隠し山上に立つ。 28: 馬郎婦観音(Mǎlángfù guānyīn)(めろうふかんのん) 婦女の姿で法華経と頭蓋骨を持つ。 29: 合掌観音(Hé-zhǎng guān-yīn)(がっしょうかんのん) 蓮華の上に立ち合掌する。 30: 一如観音(Yī-rú guān-yīn)(いちにょかんのん) 雲に乗り雷を制す。 31: 不二観音(ふじかんのん) 執金剛身で水上の蓮華に立つ。 32: 持蓮観音(じれんかんのん) 茎のついた蓮華を持ち立つ。 33: 灑水観音(しゃすいかんのん) 右手に散杖、左手に灑水器持ち立つ

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