セベク

Sebek

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説明

エジプト神話に登場するワニの姿をした神。「ソベク(Sobek)」、「スコス(Suchos)」とも呼ばれる。ワニの姿ないしワニのミイラの姿、或いはワニの頭を持つ獣頭人身の男性の姿で描かれる。獣頭人身の姿の場合は一般的に水を象徴する緑色で体を塗られ、羽と二本の角がついたアテフ冠、もしくは二本の羽と太陽円盤、角からなる冠をかぶり、手にアンクとウアス笏を持った姿で表されることが多い。母は大母神ネイト、父はセヌイ神(神牛メテイエルを母とする記録もある)。ハトホルとの間にコンスを設けたとされる場合もある。またネクベトの夫とされることもある。

早くからレーと結びつき、「セベク・ラー」として信仰された。この場合のセベクは光の神で、豊穣をもたらす神でもあった。だが、本来はその姿が示すように恐怖をもたらす神で、陰険で貪欲な捕食者としてのワニを象徴とするセベクは、大悪人として描かれることも多い。実際、「ワニの上のホルス」とか、「ホルスの石柱」といった図が残されている。しかし、ワニの用心深さや力強さ、執念深さ、突然の攻撃といった属性は、王として持つべき利点でもある。そのためセベクは王の守護者としても知られている。またエジプト人にとって、水辺に棲むものはよい運勢をもたらす神秘の力を持った生き物であり、この為、セベクは洪水を支配する力を持つとされる(エジプトの洪水は肥沃な土壌をもたらし農業には欠かせない)。

キーワード

参考文献

  • 04悪魔辞典 DICTIONARY OF DEMONS AND DEVILS
    • 監修:山北篤、佐藤俊之
    • 著者:桂令夫、佐藤俊之、他
    • 発行者:高松謙二
    • 発行所:株式会社新紀元社
  • 07ヴィジュアル版
    世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
    • 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
    • 著者:レイチェル・ストーム
    • 翻訳:山本史郎、山本泰子
    • 発行者:成瀬雅人
    • 発行所:株式会社原書房
  • 30Truth In Fantasy 64
    エジプトの神々
    • 著者:池上正太
    • 発行者:高松譲二
    • 発行所:株式会社新紀元社

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