アポピス

Apophis

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説明

エジプトにおいて、水と土の元素からなると考えられた渾沌と闇の蛇。ネイトから生まれたとされる。「アペプ(Apep, Aapep)」、「アポプ(Apop)」、「アポフィス(Apophis)」などとも呼ばれる。宇宙的な大きさを持つ人頭の蛇や爬虫類の姿で描かれる。その体は黄色と黒で染められ、悪、夜、死、闇といった世の中のすべての負性を象徴する。「恐ろしき者」、「危険な者」、「反逆する者」、「招かれざる者」などと呼ばれ恐れられた。

闇と月を象徴するアポピスは、太陽の神アトゥムレーの敵であり、アポピスが太陽の船を飲み込むと食が起こると信じられていた。元来はセトの敵でもあったが、セトがオシリスの伝説において悪役とみなされるようになると、アポピスもセトの仲間と考えられるようになった。アポピスは原初の水(アビュッソス)から現われた者であり、世界を原初の混沌に引き戻そうという力の顕れと考えられる。アポピスがエジプトの祭儀に登場する時、それは退治すべき邪悪な者として登場する。メンフィスで行われるソカリス祭では、王がオシリスの前でアポピスを打ち負かす儀式を行う。別の神殿では、セトとその従者を倒す書があり、そこでもアポピスは倒されている。また、このような儀式で行われる教えは、後世になるとあらゆる悪から身を守る呪文のようなものとして使われるようになった。ただし冥界においては、アポピスはオシリスに有罪を宣告された死者達を追いまわし、苦しめる役割を担っている。

関連項目

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参考文献

  • 03幻想動物辞典 DICTIONARY OF THE MONSTER
    • 著者:草野巧
    • 編集:株式会社新紀元社編集部
    • 発行者:高松謙二
    • 発行所:株式会社新紀元社
  • 04悪魔辞典 DICTIONARY OF DEMONS AND DEVILS
    • 監修:山北篤、佐藤俊之
    • 著者:桂令夫、佐藤俊之、他
    • 発行者:高松謙二
    • 発行所:株式会社新紀元社
  • 07ヴィジュアル版
    世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
    • 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
    • 著者:レイチェル・ストーム
    • 翻訳:山本史郎、山本泰子
    • 発行者:成瀬雅人
    • 発行所:株式会社原書房
  • 10シリーズファンタジー百科
    世界の怪物・神獣辞典
    • 著者:キャロル=ローズ
    • 発行者:成瀬雅人
    • 発行所:株式会社原書房
  • 30Truth In Fantasy 64
    エジプトの神々
    • 著者:池上正太
    • 発行者:高松譲二
    • 発行所:株式会社新紀元社

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