ヤーウェ

Yahweh

イスラエルの諸部族によって万物の創造主で、あらゆる国を裁くと考えられていた神。「ヤハウェイ、ヤハウェ」とも呼ばれる。ヘブライ神話、ひいてはユダヤ教において、明示的に「神」とされているただ一つの神格。キリスト教及びイスラム教はユダヤ教から派生したものなので、この二つの宗教において神と呼ばれている存在はヤーウェのこと。旧約聖書にも登場し、誤読され、「エホバ(Jahovah)」とも呼ばれる。カナン神話の最高神エルと同一の存在であったものと思われる。

信奉者達によりヤーウェは4文字のヘブライ語「YHWH(もしくはJHWH、IHVH)」であらわされるが、これをみだりに書いたり、口にしたりしてはならないとされた。神の名を構成するこの聖なる4文字を口にすることは畏れ多いことだと考えられたからである。これは十戒(人が侵してはならない十の戒律)に由来する。またこの4文字に母音が含まれないのも、ヤーウェ名前自体の聖性を重んじた為である(子音だけで構成されるため発音が出来ない)。ふつうこの4文字は「わたしはある、わたしはあるという者だ」の意味と解釈されている。オカルト学ではこの4文字を「テトラグラマトン(聖四文字)」と称し、西洋魔術では「風」の元素の呪句として用いる。

ヤーウェは自分の信者が他の神を崇拝することを禁じる嫉妬深い神であり、自分の教えから逸脱するものには厳しく当たったが、もともと正義の神であり、また慈愛の神でもある。おおよそ神と呼ばれるものが持つ性質をほとんど持ち合わせており、全知全能で、人の思い及ばぬ深遠な計画を練る存在である。神話上ではアダムとイブの前に姿をあらわしたことがあるが、それ以外で直接人間の目に触れることはない。彼を目にした人間は死んでしまうとまで言われる。ヤーウェは物理的な姿をとらず、どんな形でも偶像化されない。

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ヤウシケプ

 

アイヌの昔話に登場する巨大な化け蜘蛛。名前は「網を編む者」といった意。虻田郡豊浦町礼文華にある山の洞窟に住んでいたとされる。幅100メートルもの巨体で全身が真っ赤なこの化け蜘蛛は、村に下りてきては暴れて人々を苦しめていたが、レプンカムイ(海神)によって海に沈められたという。しかし海に沈められたあとも死なずに巨大蛸アッコロカムイと化して猟師たちを襲っているとされる。

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ヤ=オ=ガー

Ya-o-gah

ネイティブアメリカンの一部族、イロコイ族における風の精霊の一人。北風を守護し、熊の姿で現れるという。巨大な風の精霊ガ=オーに支配されているが、ひとたび開放されると冷たい嵐のような風をもたらし、その吐息は水を凍らすとされる。

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ヤオカムイ

 

アイヌにおいて蜘蛛一般を顕現体とする女性のカムイ。名前は「網を編むカムイ」の意。蜘蛛そのものよりも、蜘蛛の巧みな巣の張り方にアイヌ人が感銘を受けたことによって生まれたカムイだと思われる。糸を紡ぐ行為から機織を連想させるために女性のカムイだと考えられた。神謡では美しい女性カムイとして登場し、カケスのカムイであるハシナウウカムイなどと同様に狩猟や漁などを守るカムイだとされた。徘徊性の(巣を作らない)蜘蛛であるアシダカグモを顕現体とするカムイは特にアミタンネカムイと呼ばれる。

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ヤカテクートリ

Yacatecuhtli

アステカ神話において、商人と富、また(とくに行商の)旅人を象徴する神。マヤのシャメン・エクに相当する。

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八上比売

やがみひめ

「古事記」や「先代旧事本紀」に言及される大国主神の最初の妃神。「稲羽之八上比売/稲羽八上姫(いなばのやがみひめ)」とも呼ばれる。また同訓で「八上姫」とも書く。また「八上媛命/八上姫命/八上比売命(やがみひめのみこと)」の名でも呼ばれる。

古事記に語られる「因幡の白兎」として知られる説話において、大国主神の数多くいた兄神("八十神(やそがみ)"と呼ばれる)が八上比売に求婚に向かった際、八十神は末弟の大国主神を嫌っていたため大国主神に荷物持ちの従者のように扱ったが、それを見た八上比売は心根の醜い八十神たちを嫌い、優しい大国主神を夫として選んだ。

八上比売はその後大国主神の子を身ごもったが、正妻であった須勢理毘売を恐れ、生まれた木俣神を木の股に挟んで故郷に帰ったとされている。

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野干

やかん

日本及び中国における想像上の動物。「射干」と書き「やかん」あるいは「しゃが」とも読む。荼枳尼天の元となったインドのダーキニーはジャッカルが霊獣であり、ジャッカルはサンスクリットで「シュリガーラ(Sṛgālaḥ)」と呼ばれていたが、これが中国を通じ日本に伝わった際、「射干(しゃが)」と漢訳された。ただ射干(=ジャッカル)が日本にはいなかったため、狐と良く似た生物として解釈された。これが「野干」に転訛した、という説が有力である。

中国南宋代の梵語辞典「翻訳名義集」、国学者小山田与清の随筆「松屋筆記」、江戸時代後期の辞典「箋注倭名類聚鈔」などによれば、狐に似ているが狐より小型の黄土色の毛の生物で、よく木に登り、狼のように群れ夜になると鳴くという。

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ヤギム

Yagim

ネイティブアメリカンの一部族、カナダ北西部に住むクワキウトゥル族の信仰に登場する海の怪物。「イアック・イム(Iak Im)」とも呼ばれる。「ツェツェカ」と呼ばれる儀式においては赤い房のついた仮面によって表される。漁師が海で遭遇する全ての不幸はヤギムによるものだとされている。ヤギムは漁師の船を転覆させ乗員を食べるという。

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夜行さん

やぎょうさん

日本の徳島県や高知県に伝わる妖怪。の一種とされ、節分、大晦日、庚申待の夜、夜行日(1,2月の子の日、3,4月の午の日、5,6月の巳の日、7,8月の戌の日、9,10月の未の日、11,12月の辰の日)など特定の日に首のない馬に乗って現れ村を徘徊するという。夜行さんが首なし馬に乗らずに現れる地方もあるし、単独で首なし馬が現れ、この首なし馬を夜行さんと呼ぶ地方もある。精螻蛄のように特定の日(の夜)に家からの外出を制限するために想像された妖怪だと考えられる。夜行さんに出会った人間は蹴り殺されてしまうとされるが、地面にひれ伏して草履を頭に戴けば助かる、という話も残っている。

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薬王菩薩 やくおうぼさつ

Bhaiṣajyarāja

仏教における菩薩の一尊。サンスクリット名を「バイシャジャラージャ(Bhaiṣajyarāja)」といい、バイシャジャは「薬」、ラージャは「王」と訳せるため「薬王菩薩」と呼ばれる。また音写では「鞞逝捨羅惹(ひせいしゃらじゃ)」、「俾沙闍羅耶(びしゃしゃらや)」などと記される。「観薬王薬上二菩薩経」に拠れば、瑠璃光照如来が入滅した後の像法の世に日蔵という名の比丘がおり、衆生に如来の平等大悲の教えを説いていた。その衆生の中にいた「星宿光(しょうしゅくこう)」という名の長者は、日蔵の説法に歓喜し、訶梨勒果(かりろっか=生薬として用いられた果物)や種々の薬を日蔵比丘や衆生に施した。星宿光はこの功徳をもって薬王菩薩となったという。また星宿光の弟である「電光明(でんこうみょう)」も同様に薬上菩薩となったとされる。

薬師八大菩薩の一尊であり、また二十五菩薩の一尊ともされる。さらに三十三観音の一尊である楊柳観音とは本誓を等しくするため同体とみなされる。来世では「浄眼如来(じょうげんにょらい)」となるとされる。

種字は「भै(bhai)=鞞」、真言は「唵鞞逝捨羅惹耶莎訶」ないし「曩莫三曼多沒駄南訖叉拏多羅閻釼莎呵」、三昧耶形は阿迦陀薬ないし蓮華。

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薬師如来 やくしにょらい

Bhaiṣajyaguru

仏教における東方浄瑠璃世界の教主。「薬師瑠璃光如来」、「薬師仏」、「薬師」ともよばれる。梵名を「バイシャジャグル(Bhaiṣajyaguru)」と称する。インドや中国ではあまり信仰されていなかったようで、像などもあまり遺されていないが、日本では飛鳥時代から現代にいたるまで広く信仰されている。十二の大願を発して、衆生の病苦などの苦患を救い、身体的欠陥を除き、さとりに至らせようと誓った仏とされる。古来より医薬の仏、病気平癒を願う仏として信仰された。その像は、左手に薬壺または宝珠を持ち、右手に施無畏(せむい)の印を結ぶのを通例とする。日光菩薩月光菩薩の二菩薩を脇士とし、十二神将を護法神とする。

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ヤクシャ

Yakṣa

ヒンドゥー神話において、富の神クベーラに仕える者。固有名称ではなく、大勢のヤクシャがいる。また、女性のヤクシャは「ヤクシニー」と言う。仏典では夜叉(薬叉)という。ヒマラヤに住み、秘宝の番をしている。通常、短い手足に太鼓腹の姿をしており、自然界の神秘的な存在(=精霊)であり、守護神で、豊穣をもたらす者として崇拝される。ヤクシニーは慈悲深いが、執念深くもあり、時には子供を食べることもあるという。

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薬叉 やくしゃ

Yakṣa

薬上菩薩 やくじょうぼさつ

Bhaiṣajyasamudgata

仏教における菩薩の一尊。サンスクリット名を「バイシャジャサムドガタ(Bhaiṣajyasamudgata)」といい、バイシャジャは「薬」、サムドガタは「立ち上がる」と訳せるため「薬上菩薩」と呼ばれる。また「超薬菩薩(ちょうやくぼさつ)」の名でも呼ばれる。元々は「電光明(でんこうみょう)」という名の長者であり、兄である「星宿光(しょうしゅくこう)」とともに日蔵比丘の説法に歓喜し、種々の薬を衆生に施した功徳をもって、兄は薬王菩薩に、弟である電光明は薬上菩薩になったとされる。それぞれ来世に成仏し「浄眼如来(じょうげんにょらい)」、「浄蔵如来(じょうぞうにょらい)」になるとされている。薬師八菩薩、および二十五菩薩の一尊に数えられる。

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疫病神

やくびょうがみ

日本において病気を蔓延らせるとされた悪神の総称。「疫神(えきじん)」、「疫鬼(えきき)」、「瘟鬼(おんき)」、「妖厄神(ようやくじん)」、「行疫神(ぎょうやくじん)」などの名でも呼ばれる。平安時代には花が散るとともに疫病神が病気を流行らせる、という考えから、陰暦三月になると鎮花祭と呼ばれる疫病神を鎮める為の祭祀が行われた。鎮花祭で祀られる疫病神は「大神(おおみわ)」と「狭井(さい)」と呼ばれる名前がついている。京都の都の境の四隅の道で行われた道饗(みちあえ)の祭も疫病神を都に入る前にもてなし侵入を防ぐためのものだった。こういった疫病神の祭事と概念は民間や地方にも広まり、色々な性格や名前を持つ疫病神が地方ごとに信じられるようになった。

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野狐

やこ

日本の九州地方でいう憑きものの一種。憑かれた状態は「野狐憑き」と呼ばれる。普通の狐とは異なり、鼠より大きいが猫より小さく、体色は白か黒であるとされる。目に見えないとされることもある。九州南部では家筋に憑き、家族より数が増えると飼っている牛馬に憑くこともあるという。憑き筋(憑いている家系)の者は野狐を操り邪魔者に憑かせ、半病人のようにさせるという。九州北部における野狐憑きは家筋と関係なく、病気のようになることをいう。また壱岐では「やこお」と呼び、火傷や疱瘡になった時に患部をこれに舐められた人は死んでしまうと伝わる。

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八意思金神

やごころおもいかねのかみ

八坂刀売神

やさかとめのかみ

神道において諏訪大社に軍神建御名方神とともに祀られる、建御名方神の妃とされる女神。「八坂刀売大神(やさかとめのおおかみ)」、「八坂刀美命(やさかとみのみこと)」、「八阪刀売命(やさかとめのみこと)」などの名でも呼ばれる。諏訪大社の上社は本宮(ほんみや)と前宮(まえみや)に分かれており、八坂刀売神は前宮に祀られまた下社の主祭神とされる。建御名方神の御前を執持つ神とされるが、諏訪固有の神で名前の意味や系譜などについては分かっていない。建御名方神と両神で「諏訪大神(すわのおおかみ)」と称され、前述のように諏訪大社に祀られるほか、全国の諏訪神社にも建御名方神とともに祀られることが多い。

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ヤザタ

Yazata

ゾロアスター教における守護霊で、「崇拝に値する存在たち」ないし「敬虔な者達」の意。「イェジド(Yezid)」とも呼ばれる。ほとんどの者は古代ペルシアの神々で、ゾロアスターが改革した宗教の中に、最高神アフラ・マズダを助ける者として取りこまれた。恒星や惑星に対応する者、元素に対応するものなどあるが、その他にも多数存在し、抽象的な概念に対応している。天のヤザタ達はアフラ・マズダによって率いられ、地のヤザタ達はゾロアスターによって導かれると言われることもある。

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夜叉 やしゃ

Yakṣa

インド神話のヤクシャが仏教に取り入れれたもの。固有名ではなく集団名である。「薬叉(やくしゃ)」とも称する。天竜八部の一。元々は害を成す種族だったが、仏教では仏法を守る存在として信仰される。羅刹と共に毘沙門天の眷属であり、諸天の守護神となり、北方を護るという。金剛夜叉明王鬼子母神増長天、毘沙門天といった神はすべて夜叉の一族に属しているとされる。

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ヤゼル

Jazer

テュアナのアポロニウス(Apollonius of Tyana)が著したとされる「ヌクテメロン(Nuctemeron)」中の「魔術的黄道十二宮に類似する十二の象徴的な時間」を支配する守護霊(Genius)、いわゆる「時間の鬼神」の一人。7時の霊の一人で愛の強要を司る。

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八十禍津日神

やそまがつひのかみ

日本記紀神話において、伊邪那岐命が禊をしたときに大禍津日神とともに生まれた神。古事記には「八十禍津日神(やそまがつひのかみ)」、日本書紀には「八十枉津日神(同訓)」あるいは「八十綾津日神(やそあやつひのかみ)」の名で見える。「八十」とは数が多いこと、「禍」はわざわい、「津」は「~の」の意の格助詞、「日」は「霊」を示す。死者の世界の穢れ(けがれ)を神格化した存在。「吉凶」の「凶」を司る二神であり、その後すぐ生まれた、神直毘神大直毘神と対応している。この二神は一方的に災厄をもたらす神ではなく、正しく祀れば災厄を祓うことができるとされる。

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八咫烏

やたがらす

日本記紀神話に登場する烏の神。「八咫(やた)」とは元々「やあた」と読み大きいこと、或いは長いことを示す。神倭伊波礼毘古命(神武天皇)の東征神話で熊野で苦戦していた際に、神倭伊波礼毘古命の夢に天照大御神が現れ、「八咫烏を遣わすのでその先導で大和国に入れ」と言われ、夢の通り烏が現れ先導してくれたという。また八咫烏は神倭伊波礼毘古命の命で大和国の豪族である兄宇迦斯(えうかし)、弟宇迦斯(おとうかし)の兄弟の元に特使として飛んで帰順を迫り、兄宇迦斯には鏑矢で射返されたが弟宇迦斯を帰順させることに成功している。古事記では高木大神(=高御産巣日神)の使神、日本書紀では天照大御神の使神、古語拾遺では賀茂氏の氏神とされている。

一般には熊野三山の神使(みさきがみ)として知られ、三本足の烏の姿をしているとされる。天照大御神の使神であることから太陽を背に描かれることも多い。熊野三山で出されている「熊野牛王宝印(くまのごおうほういん)」と呼ばれる護符は複数の八咫烏を使って梵字を模った絵が刷られているものだが、絶対破ってはいけない約束事などを書く誓紙として利用され「熊野誓紙」と呼ばれた。この熊野誓紙に書いた約束を破る度に熊野の烏が一匹死ぬなどと言われた。また現在では日本サッカー協会(JFA)のシンボルとして使用されていることからサッカーの守護神としても信仰されている。

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八束水臣津野命

やつかみずおみつぬのみこと

「出雲国風土記」に登場する国を整備し今の形にしたとされる、出雲の国作りの神。「国引坐八束水臣津野命(くにひきまししやつかみづおみつぬのみこと)」、「国引坐意美豆努命(くにひきまししおみずぬのみこと)」、「意美豆努命(おみずぬのみこと)」などの名前でも呼ばれる。出雲の国が狭かったので遠くの余った土地(新羅や能登半島)を綱で引き寄せ、縫い合わせて今の島根半島を形作ったとされる。出雲国風土記には神の名前や行動によって名付けられたとされる地名が多く出てくるが、出雲という国の名前自体も八束水臣津野命が「八雲立つ」と言ったからだとされている。

名前の「ヤツカミズ」は「谷処御主(やつかみち)」、つまり谷のような地形の領主、「オミツヌ」、「オミズヌ」は「大水沼(おみずぬ)」あるいは「大水主(おおみずぬし)」の変化であり総じて水の神と考えられる。配偶神は明らかにされていないが子神として赤衾伊努意保須美比古佐倭気能命という神がいる。また、「古事記」において須佐之男命の子孫の系譜が語られる段において登場する淤美豆奴神と同神ではないかと考えられているが、八束水臣津野命を祀る島根県出雲市西園町にある「長浜神社(ながはまじんじゃ)」では、八束水臣津野命と淤美豆奴神を別々の神として祀っている。

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ヤトッカ・タック

Tatokka taccu

ネイティブアメリカンのズニ族の太陽なる父。月の光をもたらす母とともに、光と生命を与えてくれた神である。ただし彼女はヤトッカ・タックの妻ではあるが決して一緒になることは無い(太陽と月は同時には現われない)。ヤトッカ・タックは西と東の大洋に住居を持っている。彼の母はコハク・オカといい、白き貝の女である。彼女はヤトッカ・タックの西の大洋の住まいにいる。

ズニ族の南には、トルコ石の男と塩の女が住んでいるが、塩の女はヤトッカ・タックの妹である。ズニ族は最初は地下に住んでいた。地上から4層も下の暗く狭苦しいところだった。ヤトッカ・タックは息子である双子の戦士アハユタに、太陽の下にズニ族を導くように命じた。人々は最初は口も持たず手足の指には水掻きがあり、角と尻尾があった。アハユタは彼等の顔に切れ目を入れて口をつくり、水掻きを切って指をつくり、角を折り尻尾も切った。こうしてズニ族は地上に住むようになった。

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ヤトッタカムイ

 

アイヌにおいて鳶(とび)を顕現体とするカムイ。アイヌにおいて鳶は集落を周回するように飛ぶことから村を守護するカムイだと考えられた。

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ヤナウルハ

Yanauruha

ネイティブアメリカンの一部族、ズーニー族の神話に登場する偉大な呪術師あるいは文化英雄。全ての生物は母なる大地アウィテリン・ツィタの四つの子宮によって生み出されたが、彼らは子宮、つまり地下世界での生活に適応していたため、地上で暮らすような外見ではなかった。これは人間も例外ではなく、地上世界に出てきた当時、人間はウロコと短い尾、巨大な水かき、大きな耳とフクロウの目を持った黒い生物だったという。そこでヤナウルハは人間たちに魔法の杖、一鉢の水、植物の種を与え、地上で生活するための術や法を教えたという。魔法の杖やズーニー族における最高位の司祭の紋章となっている。

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柳女

やなぎおんな

「絵本百物語 桃山人夜話」に記されている女の幽霊。風の強い日に赤ん坊を抱いた女が柳の下を通りかかったところ、風でしなった柳の枝が運悪くのどに刺さって死んでしまった。それからというものその柳の下には赤ん坊を抱いた女の霊が現れるようになったという。

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ヤナムン

 

沖縄の山原地方における妖怪。子孫が絶え、供養の耐えた死者はヤナムンになるとされる。ヤナムンは初物を奪って食うとされる。道や人家にも出現するが、恐ろしい存在ではないとされる。

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家鳴

やなり

日本においてのポルターガイスト現象。「鳴屋」とも書く。鳥山石燕の「画図百鬼夜行」、小泉八雲の「化け物の歌」などに紹介されている。地震でもないのに家が揺れたり、変な音が聞こえたりする現象で、軒下で小鬼などが柱を揺らしたりしているせいだと考えられていた。

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ヤヌス

Janus

ローマ神話における門や戸口の神。正反対の方向を向いた二つの顔を持つ男性神であり、物事の表と裏を見る力がある。事の初めと終わりをつかさどるとされ、神々の先頭におかれる。門や正月など、あらゆることの始原と入り口を司る神だと考えられた。ニンフのカルナ(これは間違いで、カルデアのことだともされる)は、言い寄る男たちを洞窟に誘い、自分はすぐ後から行くからと言っては逃げていた。カルナはヤヌスも騙そうとしたが、ヤヌスには後ろ向きの顔があったのでカルナは逃げられず結局カルナはヤヌスと交わることとなった。カルナとの間に生まれた息子プロカスは後にアルバ・ロンガの王になったという。ヤヌスはカルナに礼として夜になると現われる吸血鳥を追い払う力を与えた。カルナはそれをプロカスの子を守る為に使った。

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八野若日女命

やのわかひめのみこと

「出雲国風土記」に登場する女神。「やぬわかひめのみこと」とも読む。地名由来譚の一つとして神門郡八野郷(現島根県出雲市矢野町付近)の下りに名前がみえる。それに拠れば八野郷は須佐能袁命(→須佐之男命)の御子神である八野若日女命の坐す場所で、大穴持命(→大国主神)が八野若日女命を娶るために「屋(や)」を作ったので八野と呼ばれるようになったという。式内社である「八野神社(やのじんじゃ)」で祀られる。また愛知県丹羽郡扶桑町にある式内社「山那神社(やなじんじゃ)」も八野若日女命を祭神とするが、これは地名からの後世の付合と思われる。

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ヤーフキタマガイ

 

沖縄の喜如嘉におけるタマガイ(人魂)の一種。家の屋根を葺く時の鋸や金槌の音自体がヤーフキタマガイであり、棺箱を作る音の前兆だとされる。

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ヤヘル

Yahel

魔術書「ソロモンの大いなる鍵(The key of Solomon the king)」において、月の第4の五芒星にヘブライ語で名を記されている2人の天使のうちの一人。

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ヤマ

Yama

古代インドの「リグ・ヴェーダ」賛歌に登場する地獄の番人であり死者の王。仏教では閻魔にあたる。太陽神ビヴァスヴァットの息子で、大洪水の唯一の生存者で原初の人間であるマヌの兄弟。配偶神とされるヤミーは双子の妹である。ヤマとヤミーは最初の人間の夫婦だったとされ、また始めて死んだ人間だともされている。リグ・ヴェーダによれば、ヤマは世界を探索する旅に出て、死の道を発見した。その結果人間は死すべき存在になったという。もともと死者を見守る者として親しみのあった存在だったが、聖典「ヴェーダ」の注釈書「ブラーフマナ」が書かれた頃(前1000年頃)には、不吉で破壊的な力を持つ者とされ、人間を罰する恐ろしい存在であり、罠と棍棒を持ち、緑色の体をしており、四つ目の犬を二匹従える存在とされている。この二匹の犬が時々世をうろつき、死者の魂を集めてまわるのである。肉体の離れた魂はヴァイタラニー川を渡り死者の国へと赴く。それから裁きの館へと進む。その魂の行いの報告で、魂が極楽へ行くか、数多くある地獄の一つに行くか、それとも来世に生まれ変わるかをヤマが定めるのという。

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八岐大蛇

やまたのおろち

記紀神話に出て来る、身が一つで頭と尾が八つある大蛇にして邪神。「八俣遠呂智」とも書く。出雲国(島根県)の簸河(ひのかわ=斐伊川)の上流にいたが、足名椎(あしなづち)、手名椎(てなづち)夫婦の七人いた娘を毎年一人ずつ、六人まで食べてしまった。そして最後の一人である、櫛名田比売の順番がやってきたが、そこに、姉である天照大御神に高天原(天上界)から追放された須佐之男命がやってきて八岐大蛇を退治することになった。須佐之男命は八岐大蛇の八つの口からすべて酒を飲ませて泥酔させ、八岐大蛇が眠っている間にすべての頭と尾を切って退治した。最後の尾を切る時に天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)がしっぽの中から出現したという。この話は大和民族と簸河周辺に住んでいた産鉄民との戦いを模したものだと考えられている。簸河とはつまり緋河であり、緋色は砂鉄の色である。尾から出てきた天叢雲剣も、大和民族が産鉄民を屈服させて得た鉄器鉄具の比喩だと考えられる。

実は八岐大蛇は殺されずにほうほうのていで逃げ出して、滋賀、岐阜県境の伊吹山の神となり、土地の長者の娘と契って出来た子供が酒呑童子になったという伝説もある。両者ともに酒に酔ったところを殺されたという共通点がある。

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ヤマタマガイ

 

沖縄の喜如嘉におけるタマガイ(人魂)の一種。山から下りてくる火の玉がヤマタマガイで、これが見られると山で死ぬ人が出るとされる。

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山地乳

やまちち

日本の妖怪の一種。竹原春泉画、桃山人文の「絵本百物語」に紹介されている。くちばしのある猿のような姿で、同書の文章によれば「奥州(東北地方)に多く生息する」とされているが、山地乳という名が他の文献に見当たらないため土着の妖怪かは甚だ疑わしい。高知県には「山爺(やまじじ)」という妖怪がおり一名を「山父(やまちち)」という。また「阿州奇事談話」に徳島県の三好に現れたという「山父(やまちち)」という一つ目の妖怪の話が残されている(話はに似たもの)が、どちらにしても四国であり東北とは程遠い。

「絵本百物語」によれば、蝙蝠が年を経ると野衾になり、さらに年を経て山地乳となるという。また山地乳は別名を「さとりかい」と言うともしている。山地乳は人の寝込みを襲い、人の寝息を口で吸ったあと胸を叩くが、これをされた人は死んでしまうという。ただこの吸われているところを誰かが目撃すれば反対に寿命が延びるという。「さとりかい」は覚のことだろうが、名前や夜にやってくるところなどから考えると「玃(やまこ)」に近いものかもしれない。

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山彦

やまびこ

日本において、山で発した声が反響して返ってくる現象(エコー)についた名称。「やまひこ」とも読む。また「山響き(やまひびき)」、「山の小僧(やまのこぞう)」などの名で呼ぶ地方もある。山彦は山に棲む妖怪、あるいは神、精霊であり、発した声が返ってくるのは山彦がその声に応えて返していると解され、それが故現象自体も「山彦」と呼ばれた。この経緯は木霊も同様である。

山彦は妖怪画にも頻繁に描かれ、決まって犬のような耳を持つ猿に似た姿で手を曲げて両腕を広げた格好で描かれる。

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山童

やまわろ

日本の妖怪の一種。河童が山に入ると山童になるとされる。「山ウロ」(長崎県南松浦郡上五島町)、「山オロ」(長崎県五島地方)、「ヤマオジ」(鹿児島県八女郡星野村)、「ワロドン」(鹿児島県曾於郡輝北町)、「オジドン」(鹿児島県大隈地方)、「ヤマワラワ」、「ヤマワランベ」など地方により多くの別名がある。また「セコ」も山童の一種とされる。寺島良安の「和漢三才図会」などにもその名が見える。大きな猿に似て人のように立って歩くという。悪さをするときもあるが、握り飯などと交換で山仕事を手伝ってくれたりすることもある。ただ最初に約束したものと違うものを与えると怒る。例えば魚を一皿やる、と約束して魚だけをそのまま渡してはいけない(つまり皿にのせればよい)。仕事を頼む前にものをあげるとそのまま逃げることもある。

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山姥

やまんば

日本各地の山に棲むという妖怪。普通は人間の老女の姿で、ひどくみすぼらしい格好をしており、時には樹皮を身にまとっているとも言われる。里の子供をさらって喰ったりする。また、山で迷った人間が山姥の住む家に泊まると、人間を料理したものを喰わされ、夜中には包丁を研ぐ音が聞こえ、泊まった者は次に来た者の夕食になるとも言われる。一説には姥捨て山に捨てられた老女の霊の恨みが山姥を生み出すという。

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ヤム

Yam, Yamm, Jamm

フェニキア神話における海や水の神。「川を治める者」と称される。竜、或いは蛇と呼ばれることもある。またレヴィアタンと称されることもある。ある伝承によれば、ヤムは最高神エルに対して、他の神々よりも格上にして欲しいと願った。エルはこれをバールに勝ったらという条件つきで承諾した。これに対してバールは鍛冶の神が鍛えた武器を帯びて戦ったために、ヤムは敗北し、その遺骸はバラバラに撒き散らされ、バールが王となったという。これはつまり、自然の脅威が文明の力に征服されることを象徴している。敗北したヤムは、女神アスタルテを妻に与えられて慰められるという伝承もある。

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ヤラ=マ=ヤー=フー

Yara-ma-yha-who

オーストラリアの先住民族アボリジニの伝承に登場する怪物。人間に似ているが、小さな足と手とは不釣合いに巨大な頭と腹をもっている。また赤い目を顔の大半を占めるほど大きな口を持っていて、このくちは人間の子供一人を丸ごと飲み込めるほどの大きさだった。長い指は触手のように動きなおかつ吸盤がついている。この奇怪な手で獲物を手繰り寄せあんぐりあけた大きな口に放り込んで食べてしまう。全身真っ赤なので見つけやすいのだが、日中は木陰に隠れている。特に親のいうことを聞かない子供を食べる、子供をしつけるために利用されたであろう怪物。ただ機転の利く子供は一旦ヤラ=マ=ヤー=フーに食べられても逃げることができる。というのも、この怪物は子供を食べると必ずたらふく水を飲むので、食べた胃の中の物が外に出てしまうのだ。この時動いているものだけ再び胃に納めるので、「フクロネズミの真似(=死んだ振り)」をしていれば再び飲み込まず、そのまま眠ってしまうという。

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ヤル=ウン・エケ

Yal-Un Eke

ヤル=スブ

Jar=Sub

シベリアの古代チュルク語や現代アルタイ語を用いる民族の伝承で、大地と水の結合を人格化した神。「ヤル=スブ」は宇宙全体ないしこの民族の住む地方を指すことがある。

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ヤルダバオト

Jaldabaoth

グノーシス主義においてこの物質世界を創造した造物主であるデミウルゴスに対する固有名称。「イアダルバオト(Iadalbaoth)」、「イアルダバオト(Ialdabaoth)」、「イルダバオト(Ildabaoth)」などの名前でも呼ばれる。「偽の神」であり、自らの姿に似せて7人の存在、 「イアオ(Iao)」、 「サバオト(Sabaoth)」、 「アドナイ(Adonai)」、 「オウライオス(Ouraios)」、 「エロイ(Eloi)」、 「アスタファイオス(Astaphaios)」と、「自身の母」である 「アカモト(Achamoth)」を生じさせたとされる。時にサマエルと同一視される。

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ヤルラシャムポ

Yar lha sham po, Yarlha shampo

チベット仏教における独自のチョキョン(=護法神=ダルマパーラ)の一人。ヤルルン渓谷にある山の神であり、吐蕃王国では神々の頭領ともされた。ヤルラシャムポは吐蕃王国で歴代の王から熱く信仰され、「ブージェイ・ラ(Bod rje'i lha, Böjélha)=吐蕃王の神」、「クラシャムポ(sKu lha sham po, Kulha shampo)=玉体維持の神」などの名でも呼ばれた。

チベット密教の祖パドマサンバヴァによって調伏された神々の一尊であり、パドマサンバヴァが入蔵の際、巨大な白いヤクに変身し、口と鼻から巨大な吹雪を巻き起こしてパドマサンバヴァを妨害したが、調伏され護法神になったとされている。白い身色で白い衣を身に着け、口と鼻から吹雪を出すヤクに乗った姿で描かれる。

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遣ろか水

やろかみず

日本の岐阜県から愛知県にかけての木曽川流域に出現する妖怪、或いは川の主、またそれらの起こす怪異。木曽川の上流に棲み、大洪水を起こす。たいていの場合姿は見えない。大雨で川が増水している時に上流の方から「やろかやろうか」と呼びかけてくる声が聞こえ、この声に「よこさばよこせ」等と応えてしまうとその瞬間に川の水が氾濫して大洪水が起こるというもの。犬山町の記録によれば貞享4年(1687年)や明治6年(1873年)に木曽川が氾濫し洪水が起こったときも「やろうかやろうか」の声が聞こえたという。

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ヤンケソッキコカムイ

 

アイヌのおいてシャチの若い主を顕現体とするカムイ。鯨を殺すシャチはアイヌ人から驚嘆の目で見られ、それ故、シャチという種自体が顕現体でなく、シャチの中の架空の一頭の主を顕現体とするヤンケソッキコカムイというカムイが想定された。彼は沿岸部の若いシャチ達の主だが、入り江に住む年寄りのシャチの主「ンソッキコカムイ」の方が彼より格上だと考えられていた。またサハリンではシャチのカムイは「アトゥイコカムイ」と呼ばれた。これらのシャチのカムイは鯨を人間に授けてくれる存在だと考えられた。

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ヤンベ・アッカ

Yambe-akka

バルト海の北岸諸国に住むラップ人の民間伝承に登場する精霊。名前は「死者の老女」を意味する。地下にあり、地上を支える氷の海、つまり冥界の守護霊とされている。

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