ズー

Zu

メソポタミア神話における、神々の王権の簒奪者にして嵐の鳥。シュメールにおいては「アンズー(Anzu)」と呼ばれた。ライオンの頭を持った猛禽類の鳥の姿、あるいは下半身が鷲で上半身がヒゲの男の姿をしている。ズーは神々の神殿の門番をしていたが、邪心を起こし、世界の至高の支配者である証で、それ自体に神々と生物の天命を決める力のある書版「トゥプシマティ」を主神エンリルから奪い取った。しかし、「トゥプシマティをズーから奪い取った者を神々の王とする」という最高神アヌの命によってエンリルの息子ニヌルタとそれに協力した神々の前に敗れ去りトゥプシマティを奪われた。その時に翼と首を切り裂かれ殺されたとも、また神殿の門番に戻されたともされている。ただしトゥプシマティを回収したのはマルドゥークだとする伝承もある。

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水官大帝 すいかんたいてい

Shuǐ-guān dà-di

中国道教における運命の神で三官大帝のうち第三位の神。正式名称を「下元三品水官解厄大帝(かげんさんぴんすいかんかいやくたいてい)」、或いは「下元三品五気水官洞陰大帝(かげんさんぴんごきすいかんどういんたいてい)」という。水に関係ある全ての神を統べる神であり、人々の功過を監督しているとされる。誕生日は下元、つまり10月15日とされる。

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水君 すいくん

Shuǐ-jūn

水天 すいてん

Varuna

インド神話における水の神「ヴァルナ(Varuṇa)」が仏教に取り込まれ、漢字に意訳されたもの。水天のほか、「水神(すいじん)」、「河神(かじん)」、「水王(すいおう)」などの名前でも呼ばれる。またヴァルナを音写して「嚩嚕拏(ばろな)」、「嚩嚕陀(ばろだ)」、「婆楼那(ばろうな)」、「婆楼那天(ばろうなてん)」、「婆留那(ばるな)」などの名称でも呼ばれる。

水を司るその性格から竜の姿をしていると考えられ、龍王(ナーガラージャ)の一人として諸龍王の主であるともされ、「嚩嚕拏龍王(ばろなりゅうおう)」、「婆留拏龍王(ばるなりゅうおう)」などの名前も持つ。地水火風の四大天のうちの一尊であり、また十二天の一人として西方を守護し、水難を退け水の恵みを与えるとされる。旱魃や飢饉に際して雨乞いを行う「水天供法(すいてんくほう)」の本尊であり、 色々な姿で表されるが、多く羂索(獲物を捕らえる網)手に持ち、一般的に五匹の龍の描かれた冠を頂き、亀などの水棲動物の背に乗る姿で表される。胎蔵界曼荼羅の外金剛部院の西方(下部)には、水天妃と水天妃眷属を伴う像、及び水天眷属のみ伴う像の二つの像が配される。また金剛界曼荼羅では二十天の一人として外金剛部の北方(右側)に配される。

種字は「अ(a)」、「मे(me)」、「न(na)」、「व(va)」、印相は龍索印、鉢印、真言は「唵嚩嚕拏耶娑嚩訶(おんばろだやそわか)」、三昧耶形は羂索、索。

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スィトリ

Sytry

ユダヤにおける魔神で、ソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。「シトリ(Sitri)」、「ビトル(Bitru)」とも呼ばれる。人間の身体に豹の顔、背中にグリフィンの翼を持った姿で出現する。ただし、顔については虎やライオンなど、その他の様々な野獣の顔に変化する。また見たこともない壮麗な男性や官能的な女性の姿をとることもできる。その魔力は愛と性に関する全てを支配する力があり、呼び出した人間が頼めばどんな女性であっても素っ裸にして連れてきてくれるという。

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水曜 すいよう

Budha

仏教における九曜及び七曜の一尊。水星のことで、サンスクリットでは「ブダ(Budha)」と称する。漢訳では#suiyouのほか「水曜星(すいようしょう)」、「水星(すいしょう)」、「水精(すいしょう)」、「水大曜(すいたいよう)」、「辰星(しんしょう)」、「滴星(てきしょう)」、「毚星(ぜんしょう)」などの名で呼ばれるほか、「部陀(ぶだ)」と音写される。北方を司り、胎蔵界曼荼羅での像容は合掌して足を交差させた姿か、左手に瓶、右手に数珠を持ち半跏で蓮華座に坐す。また梵天火羅九曜図では猿冠を戴く女性像で右手に筆、左手に紙を持つ立像で描かれる。

種子は「बु(bu)」、真言は「唵母駄曩乞殺 怛羅 弭曩 契努摩 莎賀(おんぼだのうきっしゃ たら びなう けいどま そか)」。

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ズィン

Zin

ナイジェリアのニジェール川上流域に伝わる民間伝承に登場する悪霊。水の精霊の一種で、この精霊を目にした人間は死んでしまうことがあるとされる。アラブのジンから派生した可能性がある。

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ズィンズィ

Xindhi

アルバニアの伝承に伝わる男の妖精。対する女の妖精は「ズィンズァ(Xindha)」と呼ばれる。普段は親切で人前に姿を表すこともあるが気まぐれなのでひどいイタズラをすることもある。扉のきしみや炎の揺らめきはズィンズィが現れる前触れとされる。

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スヴァジルファリ

Svadilfari, Swadilfari

北欧神話において巨人の長フリームスルスの所有する巨大な魔法の馬。フリームスルスはアサ神族の住むアスガルズにスヴァジルファリに乗って乗り込み、1年半でアスガルズを囲む壁と門を作ってやる代わりに女神フレイヤと太陽と月を自分によこせと神々にいった。ロキの仲介によって、一冬で出来るなら申し出を受けてもよいとアサ神族の神々は答えた。愛馬スヴァジルファリの手伝いもあり、フリームスルスはすごい速さで仕事と片付けていった。このままではフリームスルスは本当に一冬でやり終えてしまうだろうと思ったアサ神族の神々は、ロキを脅して彼らを邪魔するように言った。そこでロキは牝馬に化けてスヴァジルファリを誘惑するという策略に出た。スヴァジルファリはこの牝馬を夢中になって追いかけ、そのせいでフリームスルスは仕事を期限内に終わらせることが出来なかった。策略を知ったフリームスルスはアサ神族に復讐を企てるが、トールの神槌ミョルニルによって殺されてしまった。スヴァジルファリと牝馬に化けたロキとの間に出来たのがオーディンの馬であるスレイプニルである。

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スヴァーティー

Svātī

スヴァルヴァーヌ

Svarbhānu

ヒンズー教においてアスラ族の一人。不死の甘露「アムリタ(Amṛta)」を盗み飲みし不死になったが、太陽神スーリヤと月神チャンドラがこれをヴィシュヌに告げ口したため、首を切断された。すでに不死となっていたスヴァルヴァーヌは死ぬことができずに、頭はラーフ、胴体はケートゥという遊星となり、告げ口したスーリヤ(太陽)とチャンドラ(月)を今でも追いかけているという。ラーフが太陽や月に追いつくと噛み付くために日蝕や月蝕が起こるが、胴体が無い故に太陽や月はすぐに姿を現す(日蝕や月蝕が終わる)と説明された。

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スヴァロギッチ

Svarogich

スラヴ神話における火の神でスヴァローグの息子。ダジボーグとは兄弟である。「スヴァラズィック(Svarazic)」、「スヴァロズィック(Svarozic)」とも呼ばれる。特に穀物を乾燥させるための火を象徴する。兜と剣で武装し、胸に黒い野牛の頭がある姿で描かれる。スヴァロギッチには人間の生贄が捧げられていた。

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スヴァローグ

Svarog

スラヴ神話における天空神。主神とされることもある。太陽神ダジボーグや火神スヴァロギッチ(スヴァローグの別名とされることもある)を産んだ。かつては全宇宙を支配していたが、その後万物を創造する至高の力を息子達に譲り渡したという。ギリシアのヘパイトスと同一視される。

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スヴィトヴィト

Svitovit

バルト海沿岸の西スラヴ諸族に信仰された軍神で四方位を一人にして守る神。「スヴァンテヴィート(Svantevit)」、「スヴァントヴィート(Svantovit)」とも呼ばれる。背が高く、四方にそれぞれ顔を持ち、右手には酒を満たした牡牛の角を持った姿で表される。豊穣の神でもあり、天の神にして太陽と火、そして神々の父ともされる。一説ではスラヴ土着の神がスカンジナビアやゲルマンの軍神と融合した姿ではないかと考えられている。

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數斯 すうし

Shù-sī

中国の最古の地理書とされる「山海経」に記されている生物。「数斯」とも書く。西山の塗途山という山にいる、人間のような脚をもつ鳶に似た鳥で、この生物を食べれば首の瘤が癒されるという。

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スヴャトゴール

Svyatogor, Sviatogor

スラヴ民族に広く伝わる巨人を指す名称。ロシアには騎士イリヤ=ムーロメツ(Ilya Muromets)と力比べをしたスヴャトゴールの話が伝わっている。彼らは戦いを通じて仲良くなり二人で旅をしていたが、道端に巨大な石棺を見つけたので、スヴャトゴールは遊び心で自分にぴったりだと中に入って蓋をして見せた。ところがこの石棺は魔法の棺で一度蓋が閉まったら開かないという代物だった。イリヤはスヴャトゴールを助けようと剣で棺を開けようとしたがどうしても棺は開かなかった。絶望したスヴャトゴールはせめて自分の愛馬とともに死にたいと、イリヤに馬を近くの木にくくりつけてくれと頼んだ。イリヤは悲しみにくれながらスヴャトゴールの望む通りにした。

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スカジ

Skaði, Skadi

あるいは「スカディ」。北欧神話において、巨人族の出身だが、アサ神族の一員とされた女神。「スカデ(Skade)」とも呼ばれる。その名前は「傷つける者」ないし「冬」を意味するが、「神々の麗しい花嫁」とも称される。巨人族のカーリ、あるいはその息子シアチの娘とされる。ヴァナ神族のニョルズの嫁となるが、スキーを履き、弓を携えて山中を駆け回ることを好むスカジと、港の守護神であるニョルズの結婚生活は上手くいかず、結局スカジはシアチと住んでいた山中の宮殿「スリュムヘイム(Thrymheim)」へと帰るが、結局オーディンの妻となる。

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スカッツァムリエッドゥ

Scazzamurieddu

イタリアに伝わる妖精の一種。フォレッティの一種で、元々はレッツェに棲んでいたとされる。赤い帽子をかぶっていて、隠された財宝を守っているとされる。家付き妖精でもあり、人間の家に住み着くこともあるが、人間の女性を誘惑しようとする。子供が好きで好意を持っている人間には宝のありかや宝くじの当選番号を教えることもあるという。

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スカデガムトゥク

Skadegamutc

ネイティブアメリカンの一部族であるミクマク族の民間信仰や伝説などに登場する森に棲む怪物。一人で山中を歩く旅人の跡をつけ金きり声をあげて驚かす。気になって声の主を見付けようとしても、スカデガムトゥクは木の幹を同化できるため見付からない。

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スカテネ

Slatene

アメリカ南東部に住むネイティブアメリカン、チョクトー族に伝わる化物。普段は人間の姿で親切な隣人のように振る舞い家の者の信頼を得る。家に招かれると夜中に巨大なフクロウの姿となって家長を襲い首を切り、籠に入れて持ち去ってしまうという。

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須義禰命

すがねのみこと

「出雲国風土記」に見える神。名前の読みと正誤には諸説あり、「須義禰命」と書き「すぎねのみこと」あるいは「すきねのみこと」と呼んだり、「義」を「我」の誤字だとして「須我禰命(すがねのみこと)」とされたりする。また「延喜式」では子神である宇乃治比古命を祀る「宇能遅神社」の境内社として「須美禰(すみね)」という神社が記載されているため、「須美禰命(すみねのみこと)」を正とする説もある。出雲国風土記では大原郡の海潮郷の地名由来譚に宇乃治比古命の親として登場するのみだが、神名を「スガネ」を解せば「須賀のネ(長)」、つまり須賀(いまの島根県雲南市大東町あたり)を支配する神だと思われる。

島根県雲南市加茂町宇治にある「宇能遅神社」に宇乃治比古命と合祀されているほか、加茂町立原に「須美祢神社」があり同神を祀る。また島根県雲南市大東町須賀にある「須我神社(すがじんじゃ)」は現在須佐之男命を主祭神として祀るが、元々は須義禰命を祀っていたのではないかとされている。

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スカフノフ

sukahunohu

アメリカのネイティブアメリカン、イロコイ族に属するセネカ族の伝承に登場する亀の怪物。角蛇ドゥーノンガエスの協力者であり、ドゥーノンガエスと同様に深い川や湖に棲んでおり、ドゥーノンガエスが動物や人間を狩るのを助けるとされる。

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スカンダ

Skanda

ヒンドゥー教の最高神であるシヴァと女神パールヴァティーとの子とされ、ヴェーダ文献や叙事詩に登場する。また、スカンダについて述べられた「スカンダ・プラーナ」という名の聖典も造られた。その姿は1、6頭、2,12臂など色々な形を取り、いずれも武器を手にし、孔雀を連れた軍神とされている。シヴァとパールヴァティーの幾百年にもわたる性行為に大地は震動し、それに恐れをなした神々が火神アグニを派遣してその休止を願った。その結果シヴァの精液をアグニが浴び、その威力に耐えかねてアグニはそれはガンジス川に捨てたといわれ、そのためスカンダはアグニとガンジス川の子ともいわれる。スカンダは6人の星宿(星座)に養われて軍神に成長し、悪魔の長「ターラカ(Tāraka)」を征服して神々を安心させた。「クマーラ(Kumāra)」、「カルティケーヤ(Kārtikēya)」、「スブラマニヤ(Subrahmanya)」などの別称がある。仏教では増長天の八将軍の一、韋駄天に帰化する。

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スキアポッド

Sciapod, Sciopod, Skiapod, Skiapod, Sciopods, Skiapods, Skiapodes

中世のヨーロッパにおける想像上の動物の一。名前には「影の足」という意味がある。ガイウス=プリニウス=セクンドゥスによって書かれた百科全書「博物誌」に見える。人間の姿をしているが一本足で、その足が並外れて大きい。エチオピアに住んでおり、寝転がって足を上げることで体全体を覆い雨を避けることが出来るという。スキアポッドはその足を使って跳んで素早く移動することができるが、人を襲ったりはしない。スキアポッドは果物を常備していて、この匂いを栄養源としていたからだ。従って持っている果物が萎びて匂いを発さなくなると死んでしまう。姿については諸説あり、二本足、四本足とする記録もあるが、いずれにしても一本だけ異常に発達した足を持っている。「モノコリ(Monocoli)」、「モノスケラン(Monoscelans)」などの名で紹介される一本足の人型怪物もスキアポッドのことを指していると思われる。彼らは寝転がる時その巨大な足を体の上にかざして日傘代わりにしたという。

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スキタリス

Scitalis

中世、中世以前のヨーロッパにおいて、動物寓話集などに描かれた怪物。名前はラテン語の「優雅な(scitulus)」を元にしている。翼と前脚を持つ蛇の姿をしている。体が玉虫色に発色していてその様が大変に美しいので、人間はこれに見とれてしまうが、これこそが足の遅いスキタリスの武器であり、見とれている間に獲物は殺されてしまう。またスキタリスの体熱は極寒でも維持することが出来、冬期であっても蛇のように冬眠せずに脱皮しているところが目撃されたという。

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スキールニル

Skírnir

北欧神話にフレイの従者ないし使者として登場する神。名前は「輝くもの」を意味する。フレイは「あらゆる女の中で最も美しい女」と称されるゲルズに求婚するために、自身の持つ無敵の宝剣をスキールニルに与え、使者としてヨツンヘイムに向かわせた。スキールニルはこの任務を(かなり強引な方法で)全うしたが、無敵の宝剣を失ったフレイは、最後の戦い「ラグナロク」においてこれが原因でスルトに敗れるとされている。

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スキンファクシ

Skinfaxi

北欧神話に登場する聖なる馬。名前は「輝くたてがみ」を意味する。フリームファクシとともに地上に光をもたらす存在とされる。その輝くたてがみからは日の光と朝露がふりまかれるという。

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スクオンク

Squonk

アメリカの噂話やほら話を起源とする怪物、フィアサム・クリッターの一種。名前は元々「スカンク(skunk)」の変形だったのかもしれない。スクオンクはとても見難い生物で、しわのよった肌はホクロやイボに覆われている。自分の醜さをよく承知していて、いつも泣いていて日中は姿を表さず夜中に行動する。多くの人がスクオンクを捕まえようとその涙の跡を追いかけたが、滅多に捕まらないという。たまに捕まえても、スクオンクを入れた袋を開けてみるとスクオンクは涙と化して泡しか残っていない。このため、「ラクリマコルプス ディッソルウェンス(Lacrimacorpus dissolvens=溶けて涙の体となるもの)」という「学名」がある。

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スクセンダル

Sukusendal

フィンランドに伝わる妖精の一種。インキュバスやサキュバスのように眠っている人の上に乗って犯そうとする(スクセンダルの場合は名前による性別の違いはない)。またチェンジリング(取替え子)を行う妖精でもある。多くの妖精と同じように鉄のナイフや釘といった鉄製のものを近くに置いておけばやってこないとされる。

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少名毘古那神

すくなびこなのかみ

日本記紀神話に登場する小さな体の神。「びこな」は「ひこな」とも読む。「少彦名命/宿奈毗古奈命/須久奈比古命(すくなびこなのみこと)」、「少足命(おだりのみこと)」とも呼ばれる。神名は大国主神の別名である「大穴牟遅神(おおなむじのかみ)」に対応しており、「オオナムチ」が大きな国土の主といった意味であるのに対し、「スクナビコ」は小さな国土の主といった意味に解されている。従って二人がそろって登場する段では大国主神は「オオナムチ」の神名で表記されている。

神産巣日神、あるいは高御産巣日神の多くいた子の一人とされ、父神の手の間からこぼれて海のかなたにあるとされる異郷「常世郷(とこよのくに)」に落ち、そこで暮らしていた神であるという。ある時、大国主神が御大の御先にいたら、波間より「天羅摩船(あめのかがみぶね=ががいもの実を割って作った舟)」に乗り、鵞(がちょう。蛾の意と思われる)の皮の服を着た小人の神がやってきた。この神が少名毘古那神で、二人は兄弟の契りを結び、お互いに助け合って国づくりを成し遂げたという。少名毘古那神は多くの知識に通じており、病を除く法、虫害や鳥獣の害を除去する法、また酒造技術や農耕技術を日本に普及させた神とされている。特に医療と薬、温泉の神として信仰され、江戸時代には中国の医療神神農と一緒に祀られた。国づくりをやり終えた少名毘古那神は、粟の茎に登り、茎のしなる反動を利用して常世郷に飛んで帰っていったとされる。

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スクライカー

Skriker

イングランド北部のランカシャーやヨークシャーにおけるブラック・ドッグの地域名称。他に「シュライカー(Shriker)」、「ブラッシュ(Brash)」、「トラッシュ(Trash)」などの名前でも呼ばれる。大きく丸い目と太い足を持った巨大な犬の姿をしている。一人で旅をしている人間の前に現れ、絶えずうなり声を上げながら無理やり人間を自分にひきつけたり並んで歩こうとする。姿が見える声だけが聞こえる場合もあるという。スクライカーの好きにさせておけば害はないが、攻撃したり無理やり追っ払おうとしたりすると災難や死に見舞われるとされる。

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スクリューミル

Skrymir

北欧神話に登場する巨人。名前は「広大」を意味する。ヨツン族の他の巨人と比べても並外れた大きさだったとされる。トールロキは旅の途中で館と間違えてスクリューミルの手袋の中(親指の部分)で眠ってしまったことがある。朝スクリューミルの立てるいびきの音で目が覚ましたトールはやっとこのことに気付いた。トールはスクリューミルのいびきを止めようと頭を思いっきりハンマーで叩いてみたが、スクリューミルはどんぐりか何かが落ちてきたのだろうと気にも止めなかったとされる。この途方もない大きさの巨人は、実はトール達を惑わすためにヨツンたちが粘土で作った魔法の巨人だった。

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スクルド

Skuld

運命を司る女神の集団ノルンの三人いる長の三番目とされる女神。名前は「責務・義務」を意味し、戦場における戦いに関連付けられる。またスクルドはノルンであると同時にヴァルキューリの一員でもあり、戦死者を運ぶために戦場を駆けたとされる。

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スケディム

Schedim

ヘブライの伝承における悪魔の軍勢。マジキムとともにアダムとリリスがもうけた子供たちがスケディムであるという。ソロモン王に使役されたデーモン達、いわゆる"ソロモンの霊"もスケディムと呼ばれることがあるため、スケディムをデーモンと訳すこともあるが、キリスト教におけるデーモンとは異なり、堕天使ではなく、元々悪しき者として生まれた存在である。

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スケルス

Sucellos, Sucellus

大陸のケルト神話において、小川を意味する名前をもつナントスウェルタを妻に持ち、しばしばディス・パテルと同一視されるガリア人に崇拝される冥界神。髪が長く、ヒゲを生やしたずんぐりした身体をしていて、犬を連れており、手には雷撃の象徴であるハンマーを持っている。そのため別名「上手な打ち手」と呼ばれ、雷神とされることもある。ケルトでは彼の持つハンマーといつも連れている犬とが、冥界を表す記号だと考えられている。またスケルスは酒樽やビールのジョッキとともに描かれることにあり、これが麦やブドウの実りを意味するため、ハンマーが創造を意味する武器であることと合わせて、この神を豊穣神と位置付ける場合もある。このようにあまり神格が明確ではないが、少なくともケルト民族が自分たちの生と死について深い興味を抱き、その死への関心をスケルスに代表される神々に託していることは確かだ。

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スコル

Skoll

北欧神話に登場する巨大狼。名前は「撃退」を意味する。明け方から夕方までいつも太陽を追いかけて飲み込もうとしている。終末「ラグナロク」にはスコルはついに太陽に追いついてむさぼり食い、世界は闇に覆われるとされているが、太陽は自分と同じように輝く新しい太陽を生み、ラグナレク後の世界を照らすとされている。またスコルと同じように月を追いかけている「ハティ」という巨大狼もいる。

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スコロペンドラ

Scolopendra

中世ヨーロッパの伝承に登場する海に住む想像上の生物。大プリニウス(A.D.23~79)の「博物誌」などに記載が見える。鯨ほどの大きさの巨体にムカデのような多数の足が生えた姿をしており。この足で水面を泳ぐという。また頭にある大きな鼻からは長い剛毛がたくさん伸びているという。このスコロペンドラは釣り針にかかると自分の胃を体外に出し、釣り針をはずしてからまた胃を飲み込む、という器用な習性があるとされる。これはおそらくサメやエイの行う「腸洗い」が婉曲されて伝わったものと考えられる。

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須佐之男命

すさのおのみこと

日本において記紀・風土記などに見える英雄神。同訓で「素戔嗚尊」とも書かれる。また「建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)」、「速須佐之男命(はやすさのおのみこと)」、「神素戔嗚尊(かむすさのおのみこと)」などの別称をもつ。伊邪那岐命伊邪那美命の息子であり、天照大御神月読命と並んで「三貴神」と称される。その凶暴さによって高天原を追放され、出雲に下った。八岐大蛇を退治し、櫛名田比売と結婚して宮を営んだ。後に子とともに新羅に渡り、わが国に植林法を伝えたという。暴風神・農業神・英雄神など多面的な神とされる。

天照大御神との誓約(うけい)により多紀理毘売命市寸島比売命多岐都比売命(いわゆる宗方三女神)を産んだ他、櫛名田比売との間に八嶋士奴美神(やしまじぬみのかみ)、神大市比売との間に大年神宇迦之御魂神をもうけている。

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スス・リカ

Sus lika

アラスカの北極圏に住むタナイナ族の伝承に登場する妖犬。山道に出没し、地下に潜んで旅人を待ち受ける。移動する音や吠える声を聞かせはするもののその姿を誰にも見せないという。

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須勢理毘売

すせりびめ

記紀神話に見える姫神で大国主神の嫡妻(正妻)として知られる。「古事記」では須勢理毘売のほか「須勢理毘売命(すせりびめのみこと)」、「須世理毘売(すせりびめ)」、「先代旧事本紀」では「須勢理姫命(すせりひめのみこと)」、「須勢理姫(すせりひめ)」、「須勢理姫神(すせりひめのかみ)」などの名で見える。また「出雲国風土記」に見える「和加須世理比売命(わかすせりひめのみこと)」も同神と考えられる。

須佐之男命の子で、須佐之男命とともに「根堅州国(ねのかたすくに)」に住んでいたが、大国主神と出会ったとき、須勢理毘売の方から進んで結婚を申し出たために「進む(積極的な)姫」の意を持つ「スセリビメ」という名前という名前になったと考えられる。大国主神と須勢理毘売の結婚を知った須佐之男命は、大国主神を蛇がひしめく部屋やムカデやハチの部屋に寝かせたり、野原で放った矢を大国主神に拾いに行かせ、その間に野原に火を放ったり、といった方法で大国主神を試すが、須勢理毘売や鼠の助けによりいずれもこれらの試練をクリアする。最後に須佐之男命は自分の頭の虱を取るように命じ、大国主神はそれに従おうとしたが、須佐之男命の頭には虱ではなくムカデがいた。須勢理毘売が機転を利かせ木の実と粘土を渡すと、大国主神は実をかじり粘土とともに吐き出すと須佐之男命を嚙み潰して吐き出しているものと思い、大国主神の度胸と胆力に感心し寝てしまった。大国主神はこの間に須佐之男命の髪の毛を柱に結わいつけ、扉を大石で塞いで須佐之男命を伴って逃げ出した。目覚めた須佐之男命は大国主神を須勢理毘売の婿として認め、「大国主神」として須勢理毘売を嫡妻とせよと言い二人を見送ったという。

須勢理毘売は大国主神に尽くす女神であると同時に嫉妬深い女神としても知られる、一人目の妃神である八上比売は須勢理毘売を恐れ、子神である木俣神を残して故郷に帰っている。また大国主神が沼河比売に求婚したあとに、大国主神は大国主神の怒りを鎮めるために歌を詠んでいる。

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スタロ

Stalo

ノルウェー・スウェーデン・フィンランド北部に住むラップ人の伝承に登場する巨人。大変大きくて強いという。

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スットゥング

Suttung, Suttungr

北欧神話に登場する魔法酒「クヴァシル(Kvasir)」の持ち主で巨人(→ヨツン)族の一人。クヴァシルは元々、フィアラルガラールという名の二人の邪悪なドワーフが、同じく「クヴァシル」という名の賢い男を殺して、その血を集めて造ったミード(蜜酒)だった。この魔法の酒は美酒であるだけでなく、飲んだ者に詩の才や知恵、雄弁をもたらした。ドワーフ達に招かれた巨人ギリングとその妻はこの邪悪な製法に唯一気付いたものの二人のドワーフによって殺された。ギリングの息子であったスットゥングは戻らないギリング達を探し、フィアラルとガラールの家にたどり着いた。クヴァシルを飲んで直ちに不幸な二人の運命とクヴァシルの製法に気付いたスットゥングはフィアラルとガラールを殺した。

その後クヴァシルはスットゥングとその娘であるグンロズによって管理されていたが、これを欲しがったオーディンはスットゥングの弟であるバウギに取り入ることで隠し場所を聞き出し、番をしていたグンロズを誘惑することでクヴァシルを手に入れた。オーディンが鷲に姿を変えて逃げたので、スットゥングも同じく鷲に変身してオーディンを追ったが、スットゥングの変身は途中で溶けてしまい墜落して命を落とすこととなった。

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スティエル・ヤハウェ

Sstiel YHWH

旧約聖書偽典「第3エノク書(ヘブライ語エノク書)」に言及される天使。メルカバの8人の支配君主のうちの一人とされ、第3エノク書に拠ればメタトロンより上位とされる天使で、メタトロンはスティエル・ヤハウェと道で出会ったときは馬から降りるという。

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スティキニ

Stikini

アメリカ南東部やオクラホマ州に住むネイティブアメリカン、セミノール族に伝わる化物。普段は人間の姿をしているが、その正体は角のあるフクロウの姿をした怪物である。自分の内臓を吐き出すことによって化物の姿に戻るとされる。時々森の中にこうした吐き捨て置かれたスティキニの内臓が見つかることがある。猟師たちはこういった場合必ずスティキニを見つけて特別な矢を用いて殺すという。スティキニは人間が眠っている間に心臓を抜き取って食べてしまう憎むべき怪物だからである。

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ストゥヴクウヴナヤ

Stvkwvnaya

アメリカ南東部やオクラホマ州に住むネイティブアメリカン、セミノール族に伝わる超自然的な蛇。ネイティブアメリカンに汎的に伝わる、いわゆるホーンドサーペントのバリエーションの一種であり、頭から長い角が生えた巨大な蛇として知られる。ストゥヴクウヴナヤは魔法的な薬の原料として大変貴重であり、これを所望する者により魔法の歌で呼び出される。この歌が流れている間ならストゥヴクウヴナヤは自由に角を削らせてくれるが、元々気性の激しい存在なので、歌が途切れたり、歌を知らないものがストゥヴクウヴナヤに偶然遭遇したりした場合は危険を伴う。

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ストケムクエストキント

Stcemqestcint

アメリカに住むネイティブアメリカンの一部族、クールダレーヌ族に伝わる人間に似た奇妙な種族。名前は「木の人々」の意。姿は人間と変わりないが、バッファローの毛皮をかぶっていて体から変な匂いを発している。人間に出会うとすぐさま木の姿に変身し、人間が立ち去るまでその姿でいる。いつまでも立ち去らずに見つめていると元の姿に戻れなくなることもあるという。

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ストラス

Stolas, Storas

ユダヤにおける魔神で、ソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。「鴉公子」と称する。その名の通りオオカラスやツグミ、あるいはフクロウに似た奇怪な鳥の姿をし、銀の爪を持ち、眼のまわりは赤いという。ときには人間の姿でも出現する。薬草や霊石の知識に詳しく、その魔術的効能について教えてくれるほか、占星術にも通じており、その知識を与えてくれる。

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スドレム

Sudrem

アフガニスタン神話における天候神。至高神イムラの息から生まれたとされる。豊穣神ディサニ(Disani)の父親とされることもある。角が天まで届くほどに巨大な黄金の雄鹿の姿であらわされる。

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ストレンヴルム

Stollenwurm

スイスの伝わる奇怪な怪物。フランスとオーストリア国境付近では「タッツェルヴルム(Tatzelwurm)」と呼ばれる。全身鱗に覆われたトカゲの体にネコの頭がついた姿をしており、赤い血管と剛毛がところどころにみえる。人間に会うと後足で直立し威嚇したり、人を襲ったりするといわれている。

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砂掛け婆

すなかけばばあ

日本の兵庫県や奈良県に出現した妖怪。神社や森の木の上にいて、人が通ると木の上から砂を振りまいて驚かす。姿を見せることは無く、本当に砂を掛けられることもあれば、砂を撒く音が聞こえるだけのときもある。

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スニー=ニー=イク

Snee-nee-iq

ネイティブアメリカンの一部族、カナダ北西部に住むクワキウトゥル族に伝わる怪物。普段は山の中腹に潜んでいるが、腹が空くとふもとの村まで降りてきて一人でいる子供を捕まえ、背負った籠に入れてさらっていく。勿論さらわれた子はスニー=ニー=イクの食料となるため戻ってこない。

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ズー=ヌー=クア

Dzoo-noo-qua

ネイティブアメリカンの一部族、カナダ北西部に住むクワキウトゥル族の伝説に登場する女巨人。森の奥の山小屋に住んでいて、人間の子供を捕まえて奴隷にしたりむさぼり食ったりするとされる。自分の霊魂を住処の床下に隠すことによって不死身を保っていたが、英雄スカイ・ボーイがズー=ヌー=クアを住処まで追い詰めたとき、放った矢が偶然床を突き抜けズー=ヌー=クアの霊魂まで達したためズー=ヌー=クアは死んでしまった。これと同様の物語がセネカ族のジエイエンなどに見られる。

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すねか

 

岩手県の沿海地方の村々における来訪神。火に当たって仕事をせず、火だこばかり作っている怠け者の火だこを剥ぎ取りにやってくる。「すねか」という名前は「脛か腕か」などと問いただすところから出たと考えられる。

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脛擦り

すねこすり

岡山県に住む妖怪の一種。夜に出現するのではっきりした姿を見た者はいないが、全体的に子犬に似た小さな獣のような姿をしていて、雨の日に限って、歩いている人の足元にすりよってきたり、足の間を通ったりする。雨が降っているので早く帰りたいのに、脛擦りに会うと転びそうになったりいっこうに道中が進まなくなる。しかし薄気味悪がって振り返ってみても姿は見えないという。

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スーパイ

Supay

ペルーのインカ時代における悪魔の名称。この語は現在でもケチュア族によって悪魔を指す言葉として伝わっている。

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スパンキー

Spunky

スコットランド低地地方に出現する鬼火のようなもの。通常複数形(Spankies)で語られる。洗礼を受けずに死んでしまった子供の霊が、ウィル・オ・ザ・ウィスプのような青白く光る炎となったもので、天国へも地獄へもいけずに最後の審判の日まで地上をさまよい続けなければならないとされている。背は低いのに手がひどく長い人の姿で現れるともされる。ハロウィンの日はスパンキーにとって特別な夜で、スパンキーはこの年に死んだ人々の霊の道案内をするという。そのためハロウィンの夜には古い教会にたくさんのスパンキーが集まって飛び回る姿が見られるという。また悪意に満ちた精霊だとされることもあり、明かりにつられてついてくる人を断崖絶壁や沼地へと誘い込んだり、道に迷わせたりすることもあるという。スコットランド東岸沖で船がよく難破するのは、スパンキーのせいだと考えられていた。

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須比智邇神

すひじにのかみ

日本記紀神話に登場する大地の砂土を司る神で神世七代を構成する一人。古事記では「須比智邇神(すひじにのかみ)」、日本書紀では「沙土煑尊(すひじにのみこと)」、「沙土根尊(すひじねのみこと)」を記されている。「須(す)」は「沙(す)」のことで「砂/沙(すな)」の語素、「比智(ひじ)」は「泥(ひじ)」で泥土のこと、「邇(に)」は「土(に)」で土を示すと考えられる。男神宇比地邇神と対の神で大地がようやく形を成してきた状態を神名で表現したものと考えられている。

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スプライト

Sprite, Spryte, Spright

ヨーロッパにおける低位の精霊に対する名称の一つ。名前はラテン語の「スピリトゥス(spiritus=精霊の意)」に由来すると考えられている。元々は「スプレット(Spret)」と呼ばれていた。エルフやフェアリー、ピクシーなどに対する総称で、多少親切なことをする邪悪な妖精、いたずら好きで何をするか分からない妖精などに使われる。秋の紅葉はスプライトの手によるものだとされることがある。

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スプリガン

Spriggan

イギリスのコーンウォール地方に棲む妖精の一種。老人の姿をしており、古代の巨人達が作った環状列石や地下に埋もれた財宝などを守っているといわれる。普段は小柄な姿をしているが身体の大きさを自由に変えることが出来る。古代にこの地方で暮らしていた巨人達の幽霊だとも言われている。妖精たちの宮廷のボディーガード役でもあって、妖精たちをいじめるような者がいると戦うために出かけていくが、こんなときは歩くうちに身体がどんどん大きくなるという。また人間の子供と自分達の醜い子供を取り替えたり(チェンジリング)、嵐を呼んで作物を枯らしたりといった悪さをすることもあるという。スプリガンは塩水に触れられないとされることがある。

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スプンタ・マンユ

Spenta Mainyu

ゾロアスター教においてアメサ・スペンタの一人とされる聖霊。「スペーナーグ・メノーグ(Spenag Menog)」とも呼ばれる。アメサ・スペンタの筆頭であり真理を司る。唯一絶対の神アフラ・マズダの創造力、神的エネルギーを神格化した存在であり、アフラ・マズダの力の一部、或いは化身と考えられる。教主ゾロアスターによればスプンタ・マンユは絶対悪アンラ・マンユと双子の兄弟であり、全てにおいて相反する存在であるという。他のアメサ・スペンタとは一線を画し、フラヴァシを使役しない。

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スペンタ・アルマイティ

Spenta Armaiti

ゾロアスターの宗教改革以前に存在していたと思われる、古代ペルシアの神。「アルマイタ(Armaita)」、「アラマイティ(Aramaiti)」、「スパンタマルド(Spen Darmad)」とも呼ばれる。ゾロアスター教では「聖なる不死者」アメサ・スペンタの一人でアフラ・マズダの一つの面として取り込まれた。大地の庇護者で、服従、献身、愛情といった女性的な概念を象徴し、あらゆる人間の霊的な母親であると広く信じられた。善き者が善き思いを達成するのを助けるため肉体化して地上に降り立ち人々の救済にあたるという。ある伝承では大初の人間ガヨマートの母だったとされる。スペンタ・アルマイティという名前は「知恵」もしくは「献身」と訳される。悪魔タローマティノーンハスヤは彼女に敵対する物である。

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スポーン

Spoorn

イングランド南部のドーセット州の民間伝承における妖精。「スパーン(Spurn)」とも呼ばれる。邪悪な妖精とされ、「いうことを聞かないと怖いスポーンがやってくるわよ」というように母親が子供を行儀をしつけるための使われた妖精の一つである。

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スマスカッツォ

Sumascazzo

イタリアのサルデーニャ島に伝わる妖精。フォレッティの一種でつむじ風や渦巻きを起こす妖精として知られる。スマスカッツォが現れるのは悪いことが起こる前触れだとされる。

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スマラ

Semara

バリ島神話でにおける愛の神で、月の女神デヴィ・ラティを妻とする。バリ島の神話では地に覆い被さった水の層の上に皿がいくそうにも重なっているとされるが、スマラはそのうちの一つの層をたゆたっているとされる。

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隅の婆様

すみのばさま

日本の山形県米沢地方に伝わる、肝試しに現われる怪異。夜中に四角い部屋で四人が四隅に一人ずつ座って明りを灯す。そうしたら全員で中央に集まり、「一隅の婆様、二隅の婆様・・・」と自分達の頭を手探りで数えていく。そうすると何故か必ず五人目まで数えられるのだという。これに似た話は山小屋の怪談として現在でもよく知られている。

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スヨトロール

Sjötroll

フィンランドの伝説や民間伝承に登場する巨大で水棲の巨人。ケカル地方のオップ湖の湖底に住み、漁師やほかの湖の生物に大混乱を起こしたため、湖の両端にルーンストーンをおくことによってスヨトロールの力は湖底に縛りつけられたとされる。しかし、霧やもやが立ちこめて2個のルーンストーンが見えない日などはその力は解放され、スヨトロールが水底から出現し、周囲の住民を餌食にするという。

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スラオシャ

Sraosha, Sraoša

ゾロアスター教における「崇拝に値する存在たち」ヤザタの一人。忠直のヤザタとされた。場合によってはさらに高位のアメサ・スペンタの一柱とされることもある。「スローシュ(Sros, Srosh)」、「セロシュ(Serosh)」、「シルシ(Sirushi)」などの名でも呼ばれる。最高神アフラ・マズダを崇拝する者達は、スラオシャを「耳を傾ける者」とし、スラオシャを媒介してアフラ・マズダに自分達の祈りが届くと理解していたため、スラオシャは「アフラ・マズダの耳」、「祈りの聞き手」と考えていた。ミトラとともに「真言(マンスラ)」を司る者であり、マンスラを武器としてダエーワら神の敵と戦うとされる。夜の間スラオシャはアフラ・マズダの命によって、被創造物の全てをアエシュマ率いる邪悪な悪霊たちから守るために天上から降りてくる。魔力が弱まる日没後でも休まず戦い人々を救ったとされる。またミトラやラシュヌとともに死後の裁判官としても知られ、人が死んでからの3日間はスラオシャが篤く祀られた。

イスラム教に改宗がなされると、スラオシャはアラーの使者である天使スルシュとして取り込まれた。

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スーリヤ

Surya, Sūrya

インド神話における太陽神の一人で、プラーナ文献では3つの目、4本の腕を持った濃い赤色の人間の姿で描写されている。そしてしばしば赤い蓮華の上に坐し、体からは栄光の光線が放射している。スーリヤは暗黒を払い、人々を覚醒させて活動を促し、諸神の目として下界の生類の行動を看視する。暁の神ウシャスの恋人としてその後を追い、7頭の馬のひく車を御すともいわれる。また飛んでいく鳥にたとえられることもある。

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スリュム

Thrym, Thrymr

北欧神話において巨人ヨツン族の一人。氷や冷たいものに関係する名前をもつ巨人達の長。カーリの息子であり、ベリスカジシアチの兄弟。ドリフタフロスティイエクルスノエルといった4人の子供がいる。

神々の国「アスガルズ」から神槌ミョルニルを盗み出し、返して貰いたくばフレイヤを嫁としてよこせを神々を脅迫した。姦計の神ロキが一計を案じ、雷神トールにフレイヤの扮装をさせてスリュムの元へ行き、ミョルニルは神々の元に奪い返された。

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ズルヴァン・アカラナ

Zurvan Akarana

古代ペルシア神話で、善の原理アフラ・マズダと悪の原理アンラ・マンユを生んだ超越的存在とされるもの。「ズルワーン(Zurvan)」とも呼ばれる。両性具有で、ライオンの頭を持ち人間の体に蛇が巻きついた姿で表される。ゾロアスター教ではアフラ・マズダこそ唯一の真の神で、アンラ・マンユと永遠に対立していると説く。この明快な二元論は、時を経ると共に鮮明になったが、アフラ・マズダが絶対唯一全能の存在であるならば、アンラ・マンユも彼によって創造されたものでなければならない。この矛盾を回避するのがズルヴァン・アカラナ、つまり「無限の時」という概念である。

ズルヴァン・アカラナは元々、古代ペルシア神話の重要な神であったかもしれない。しかしゾロアスター教以後の何百年かが経過するうちに、ズルヴァン教と称される一派の信者たちは、ズルヴァン・アカラナを善悪を超越した大初の永遠の存在であり、ズルヴァン・アカラナによってアフラ・マズダとアンラ・マンユは創られ、両者は被創造物を支配しようとして戦うようになったのだと考えた。ズルヴァン・アカラナは永遠と続く円環のような時間構造そのものであり、他に何一つ無い唯一の存在であった。宇宙の創造を思い立ったズルヴァン・アカラナは1000年に及ぶ 供犠によって創造神(つまりアフラ・マズダ)を生み出そうとしたが、長年に渡った供犠の途中で自分の企みが本当に成功するのか、という疑念を生じた。疑念はズルヴァン・アカラナの体内で形を取り、やがて醜悪な神の姿(つまりアンラ・マンユ)をとった。ズルヴァン・アカラナは自分の子宮から最初に出てきた者を後継者にすると宣言した。これを聞いたアンラ・マンユがズルヴァン・アカラナの子宮を食い破って一番に飛び出したため、ズルヴァン・アカラナはアンラ・マンユに宇宙の支配者の権利を授けた。このため現在にまで渡る1万2000年の宇宙の歴史のうち、最初の9000年はアンラ・マンユの支配する闇の時代だった。その後はアフラ・マズダがアンラ・マンユに勝利し善の世界が創造されたとされる。

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スルト

Surt

北欧神話において、火の国ムスペルスヘイムの門番をしているとされる炎の剣を持つ巨人。火の巨人(ムスペル)の一員。名前は「黒」を意味する。この世の終わり(ラグナロク)が来ると他のムスペルを伴い神々を打ち倒し、九つある世界を全て燃やし尽くすという。ただし焼け野原と化した大地は海に沈み、ラグナレク後に青々とした新しい大地が浮上してくることになっている。

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スレイプニル

Sleipnir

北欧神話の主神オーディンが乗っていた八本足の名馬。名前は「滑るもの」を意味する。悪神であるロキが雌馬に化け、スヴァジルファリという巨人フリームスルスの馬と交わった時に生まれたとされる。非常に俊足で、巨人フリングニルの馬と競争したときは、相手が馬に跨るよりも速く、はるか彼方の丘を越えていたという。地上や神々の住む国だけでなく、死者たちの住む地獄にまで休むことなく走り続ける能力を持っている。この世の終わり(ラグナロク)では、怪物たちと戦う為にオーディンを乗せて戦場に赴くという。

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スレイ・ベガ

Sleigh Beggey, Sleigh Veggey

マン島における妖精に対する婉曲的な呼称。「ニ・モインジャー・ヴェガ(Ny Mooinjer Veggey="小さな親類"の意)」とも呼ばれる。群れをなすごく小さな妖精達のことで、彼らは妖精達だけの社会を持っており、マン島の森や丘に共同体を作って暮らしているとされる。怒らすと非常に危険で上手に音楽を奏でて人間を惑わしてさらうという。

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スワムフィスク

Swamfisk

ノルウェーの伝承に登場する奇妙な魚。獲物を捕まえるのに集めてきた死んだ魚の皮や、自分の出した粘液を体にまとわらせ死体のふりをする。そして屍肉だと思って近づいてきた獲物を素早く捕まえるという。

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スンガロン・ブロン

Sengalong Brong

ボルネオ島のイバン族における精霊。孫である文化英雄「スロン・グンティン(Surong Gunting)」に宗教儀式や、占いを教えた。スロン・グンティンが叔母のダラ・チェンパカ・テンプロンと寝たことを責め、近親の者同士が交わると作物の収穫が台無しになると怒りたしなめ、スロン・グンティンを家から追い出した。やがてスロン・グンティンは故郷に戻り、スンガロン・ブロンから教わったことを一族の者達に教えた。

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