ゾア

Zoa

ナイジェリアのニジェール川上流域に住むソンガイ族の信仰に登場する精霊。ソンガイ族の始祖神であるとともに守護霊ともされる。

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ゾアヴィッツ

Dzoavits

アメリカのネヴァダ州・ユタ州に住むネイティブアメリカンの一部族、ショショーニ族の神話に伝わる巨人。子供を捕まえて食べる残虐な怪物だとされる。神話の中でのゾアヴィッツは、鳩の親子を食べようと執拗に追いかけたが鳩に味方した色々な動物の妨害によって鳩の親子を捕まえられず、最後には穴に誘い込まれた上に熱い岩で蓋をされて退治されてしまった。

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そう

Zhēng

中国において最古の地理書とされる「山海経」に言及されている生物。西山の章莪山に棲み、豹のような姿の獣で体は赤く、5つの尾、1つの角を持つ。石をかち合わせたような声で鳴く。

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草鞋大王 そうあいだいおう

Cǎo-xié dà-wáng

中国道教において草鞋、つまりわらじを司る旅人の守護神。ある旅人が草鞋を履き替えるとき、古いほうを目の前にあった古木の枝にかけた。これを他の旅人も次々と真似したので、街道のそばにあったその古木には沢山の古い草鞋が枝にかけられた。やがてその古木は占いで効験があるとされ、またある旅人によって「草鞋大王ここに降る」の木の幹に字が彫られた。これを受けて、昔その古木の辺りに住んでいた親切な兵士の霊が神の命によって草鞋大王となり、古木に宿った。

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造化の三神

ぞうかのさんしん

日本記紀神話において、また神道思想上で万物生成化育の根元神とする三神。世界の始まりにおいて現れた天之御中主神の中心とする三柱の神で、別天神の始めの三神にあたる。これらの神は多分に観念的な神で他の神ともほとんど関わらない。

《造化の三神》

天之御中主神

高御産巣日神

神産巣日神

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藻居 そうきょ

Zăo-jū

中国における水と木の精霊の一人。身長が20cmもない小さな老人の姿で、夏は森林に棲み、冬は川に棲むという。あるとき、この藻居が漢の武帝の前に出現し、何も言わずに天井と床を指差して消えたことがあった。賢者と名高い東方朔は、これは宮殿建設の為に精霊の住む林を伐採するのを止めるように頼みにきたのだと解説した。皇帝はこの意見を聞いて宮殿建設を中止したが、その直後に瓠子河を行幸すると、精霊たちが出現し、楽器を演奏し、歌を歌って返礼したと言う。

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鰠魚 そうぎょ

Sāo-yú

中国の最古の地理書とされる「山海経」に記されている、凶兆とされる魚。西山の鳥鼠同穴山を流れる渭水に生息する、「鱣魚(てんぎょ=鯉の仲間)」のような魚で、この魚が騒ぐと国に大戦が起こるという。現在のニゴイのことではないかと考えられている。

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䲃魚 そうぎょ

Zǎo-yú

中国の最古の地理書とされる「山海経」に記されている奇妙な魚。北山の獄法山に流れる瀤水に多く生息しており、全体的には鯉のような姿の魚だが鶏のような足が生えているという。この魚を食べると食べると疣を癒されるとされる。

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竈君 そうくん

Zaojun

中国道教における竈の神。少なくとも紀元前2世紀にはすでに信仰されており、また現在でも中国を始めとする東南アジアの広い地域で信仰されている。竈君の神像は台所にかまどの上に掲げられるいて、新年には「糖餅(タンピン)」と呼ばれる砂糖菓子や肉、果物、酒が捧げられ、唇には麦芽飴が塗られる。麦芽飴を塗るのは、竈君が竈の神であるという以上に玉皇大帝にそれぞれの家の家族一人一人の行いを報告する神として重要視されているためであり、つまり報告の時に竈君に「甘く」述べてもらえるだろう、という俗信からきている。竈君の神像は新年になる度に焼かれるが、これは竈君は天に昇るのを助けるためである。

ある伝承によれば、竈君は元々「張郎」という男だった。自分の妻を捨て若い女に走ったひどい男だったが、すぐに女には逃げられてしまい、しかも眼まで見えなくなってしまった。乞食になるしかなかった彼は家々を回っては物乞いしていた。そのうち、彼はそれとは気づかず昔に妻だった女性の家で物乞いをし、妻は彼の大好物を食べさせてやった。これが手がかりとなって彼は赤の他人だとばかり思っていた相手が昔の妻だと気づき、妻に自分の身の上を打ち明けた。すると妻に眼を開けるように彼に言った。彼がその言葉に従うと、目はまた見えるようになっていた。しかし、彼は過去の自分の振舞いをあまりにも恥ずかしく思い、炉に飛び込んで焼け死んだ。昔妻だった女性はかろうじて、男の足だけを救い出すことが出来た。こうして火掻き棒のことを「張郎(蟑螂=ゴキブリ)の足」と呼ぶようになったと言う(張郎もゴキブリも「Zhāng-láng」と発音する)。

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蒼頡 そうけつ

Cāng-xié

中国における学問神の一。木や石に書くような古代の文字を初めて発明した神で、文字を作った神という意味で「制字先師」と呼ばれる。黄帝の記録官であり、鳥獣の足跡の細かい筋目が異なるのをみて文字を発明したといわれる。天子のような立派な顔つきであり、目が四つあり、生まれたときから書に優れていたとする伝承もある。その鋭い四つの目は見るもの全ての特徴をつかみことごとくそれを文字へと変えた。蒼頡が文字を発明したとき、天は喜んで粟を降らせ文字によって迷信が破られることを恐れた鬼は夜泣きし、龍は水中に逃げたとされる。文字を書いた紙を粗末に扱った者は文昌帝君や蒼頡の神罰を受けると信じられた。

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叢原火

そうげんび

日本において、炎の中に坊主の顔が浮かんで見えるという怪火の一種。鳥山石燕の「画図百鬼夜行」では京都の壬生寺のほとりに出現するもので、俗に「宗源火」とも書くとしている。この宗源は元は僧であったが、壬生寺の賽銭や灯明の油を盗んでいたので、死んだあとに自分の顔が炎に浮かんだ叢原火という鬼火になったのだといわれている。死んで怪火になることはよくあり、「古今百物語評判」では比叡山中堂の油を盗んでいた僧侶が叢原火そっくりの鬼火になった話がある。

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送子娘娘 そうしにゃんにゃん

Sòng-zǐ niáng-niáng

中国道教で、子供を産む際にあらゆる災厄から護ってくれるという娘娘神のうちの一人。送子娘娘は子孫娘娘の後を引き継ぎ、選定された子供が無事送り届けられるように胎児の安全を護る。(参考:乳母娘娘

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増長天 ぞうじょうてん

Virūḍhaka

仏教において四方を守護する四天王の一尊で南方の守護神。「ぞうちょうてん」とも読む。サンスクリット名では「ヴィルーダカ(Virūḍhaka)」と呼ばれ、「発芽しはじめた穀物」や「増大すること」を表すため、これを漢訳して増長天とする。他にも「ヴィルーダカ」の音から「毘留勒(びるろく)」、「毘流離(びりゅうり)」、「毗楼勒叉王(びろうろくしゃおう)」、「毘楼勒叉(びるろくしゃ)」、「毘嚕陀迦(びるだか)」と呼ばれたり、南方を守護することから「南方天(なんぽうてん)」と呼ばれたりもする。他の四天王と同じく帝釈天の眷属であり、須弥山の南方中腹に住む。名前の由来の通り育成や成長を司り、五穀豊穣の神として信仰される。その姿は一般的に赤い体に鎧と天衣を重ねて纏い、右手に剣または矛をもった姿で表される。まれに 剣や矛の代わりに弓矢を持つものもある。眷属としては八部鬼衆鳩槃荼や薜茘多(へいれいた→餓鬼)を従える。十六善神の一尊でもある。南方の守護神として、胎蔵界曼荼羅では外金剛部院の南方(右)中央に配置される。

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蒼前神

そうぜんしん

日本の東北地方で信仰される馬の守護神。「蒼前様(そうぜんさま)」とも呼ばれる。また「そうぜん」は「勝善」、「相染」などの字もあてられる。「蒼前」とは「驄騚(そうぜん=葦毛で四肢が白い馬のこと)」という語を元にしている考えられる。岩手県の九戸郡地方では12月9日を蒼前神の祭日として牛馬を飼う家は必ず供え物を捧げた。岩手県二戸郡では馬頭観音と同一視され、1月16日になると馬の飾り参詣した。秋田県仙北郡では猿太夫(猿回しを生業とする者のことであり、昔は馬医を兼ねていた)と呼ばれる祈祷師が家々をめぐり厩祈祷を行った。また博労衆(牛馬の仲買人)は蒼前神に御神酒を供えてから馬の売買を行ったされる。

馬頭観音の他にも、同じく馬の守護神である駒形神と同一視される場合があり、駒形神社を「蒼前様」と呼ぶ事がある。またおしら様と同様に養蚕の神として信仰されることもある。

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"創造者にしてそれを変える者"

The creator and changer

ネイティブアメリカンのスノホミシュ族に伝えられる創造神。"創造者にしてそれを変える者"は、最初は東の土地に世界をつくり、徐々に西へと進んだ。沢山の言語を携え、それを創造した部族にごとに与えていった。ピュージェット湾(アメリカ西海岸最北部のシアトル市)に来るとその場所が気に入り、そこにとどまることにした。しかし、まだ言語は沢山あったので、"創造者にしてそれを変える者"はその周辺に残りの言語をばら撒いた。このためピュージェット湾周辺では今でも多数の(ネイティブアメリカンの)言語が存在するのだという。"創造者にしてそれを変える者"が作った世界には欠陥があり、それは背の高いものなら天に頭がついてしまうほど空が低いことだった。このため禁を侵し木に登って天界にいこうとする者もいた。そこで人間を始めとする動物たちはいっせいに空を持ち上げようと決めたが、みんな言語が違うので意思が疎通できない。ある者が、「どの部族でも持ち上げる時の掛け声は『ヤホー』と言うことに決めよう」と言った。こうして空は高くなった。

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宋帝王 そうていおう

Sòng-dì wáng

仏教や道教において地獄で審判を行うとされる十王のうち、三七日の審判を司るとされる仏尊。「宋帝大王洞明善静真君(そうていだいおうどうみょうぜんせいしんくん)」とも呼ばれる。「宋」は「尊徳」、「帝」は「主君の義」を表すと解釈され、聡明知略にして冥官の崇敬が篤いという。黒縄大地獄の主とされ、文殊菩薩を本地とし、法衣と法冠を身に着けた菩提円満相で表される。

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相柳 そうりゅう

Xiàng-liŭ

中国神話の中で、伝説上の帝王、が天帝だった時代に地上を荒らし回ったとされる九頭の巨大な蛇。地理書「山海経」では9個の人間の頭を持つとされる。この怪物は英雄の禹が地上の洪水を治めたあとに出現し、9個の頭であらゆるものを食い尽くした。しかも相柳が進んだあとは毒のある水が溢れた沼沢地と変わり、どんな生き物も住めなくなったという。禹は人々のためにこの怪物を退治したが、怪物の血が流れた土地には何も育たず、人も住むことが出来なかったという。

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色曼 ソォマン

Sè-màn

中国の少数民族、阿昌(アチャン)族の戸撤地区における塞の神。各村ごとに村はずれの高い木の上に必ずいて、悪鬼が村に侵入するのをふせぎ、村を守護しているという。また村の人間、家畜、農作物の繁栄や豊穣も守ってくれるという。

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ソカリス

Sekar, Sokar

エジプトにおいて死や冥界と関連する神の一人でハヤブサの神。「ソカル」とも、また「セケル(skr)」とも呼ばれる。通常の人間の姿か、或いは隼の頭を持った男性の姿で描かれる。頭上には牡牛の角の上にアテフ冠をつけている。葬祭の神でありまた地下世界(ケトニアン)の神ともされる。このために冥界神オシリスと同一視されることも多い。ソカリスは死者の保護する役割を担っており、特に死んだ王に清めをする「開口」の儀式を行って、再び五感が働くようにしてくれるという。古い神であるため親が誰なのかなどの素性ははっきりせず、本来伴侶もいなかったが、後にソカレトというソカリスの女性形を伴侶とするようになった。また新王国以降になるとオシリスの妹ネフティスが妻とされるようになった。

ソカリスの信仰の中心はメンフィスのネクロポリス(墓地)であるロ=セタウなので、「ロ=セタウの住人」と呼ばれることもある。このためメンフィスの名工の神であるプターと同一視されることもあった。地下世界にあるソカリスの領域ではネヘブカウが待ち構えており、罪を宣告された人の魂を貪り食っている。そこは砂漠のような不毛の土地で洞窟があるという。

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ソクェド・ホジ

Soqed Hozi

旧約聖書偽典「第3エノク書(ヘブライ語エノク書)」などに言及される天使。「ショクェド・コジ(Shoqed Chozi)」、「スクド・フジ(Skd Huzi)」、「ソクェドホジ・YHVH(Soqedhozi YHVH)」などとも呼ばれる。メルカバの8人いる天使長の一人とされており、神の調和を守る天使だとされる。

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息壌 そくじょう

Xī-răng

中国神話の中で天帝に至宝の一つとして秘密の場所に隠されていたという、絶えず増殖しつづける土の怪物。天帝が尭だった時代に22年間にもわたる大洪水が地上を襲ったことがあった。この時治水を命じられた鯀(こん)という神がこの息壌を盗んで洪水を治めようとした。盗んだ量はごくわずかだが、息壌はどんどん増えて巨大な堤防となり、治水工事は成功かと思えた。しかし盗みを知った尭は鯀を殺し、この為に工事は失敗したという。

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足訾 そくそ

Zú-zī

中国の最古の地理書とされる「山海経」に記されている奇妙な生物。北山の蔓聯山に棲み、全体として猿のような姿の獣だが鬣(たてがみ)がある獣で、前脚には模様があり牛の尾、馬の蹄を持つという。人を見ると叫び、自分の名で(つまり「足訾」と)鳴くされる。

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楚江王 そこうおう

Chŭ-jiāng wáng

底筒之男命

そこつつのおのみこと

日本記紀神話における航海の神。上筒之男命中筒之男命とともに住吉大社に祀られるので、この三神を「住吉三神」と呼ぶ。底筒之男命はその中で住吉大社の一宮に祀られている。古事記では「底筒之男命(そこつつのおのみこと)」、日本書紀では同訓で「底筒男命」、或いは「底土命(そこつつのみこと)」と記されている。伊邪那岐命が黄泉国から逃げ帰り、禊祓(みそぎばらい)を行ったとき、その濯いだ水から生じた神。神名の「そこ」は海底のことで、伊邪那岐命が水の底で身をすすいだ時に生じたことに由来する。

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底津綿津見神

そこつわたつみのかみ

日本記紀神話に登場する海の神。「底津綿津見神」は古事記での表記で、日本書紀では「底津少童命(そこつわたつみのみこと)」の名で記されている。中津綿津見神上津綿津見神とともに「綿津見三神」と称される。伊邪那岐命が黄泉国から逃げ帰り、禊祓(みそぎばらい)を行ったときに生じた神とされる。

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ソコディア

Socodiah

魔術書「ソロモンの大いなる鍵(The key of Solomon the king)」において、金星の第1の五芒星にヘブライ語で名を記されている4人の天使のうちの一人。

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蘇悉地羯羅菩薩 そしつじからぼさつ

Susiddhikara

仏教において菩薩の一尊。サンスクリット名を「スシッディカラ(Susiddhikara)」といい、「不思議な成功」を意味する。これを音写して「蘇悉地羯羅菩薩」、「蘇悉地伽羅菩薩(そしつじきゃらぼさつ)」と呼ばれるほか、「妙成就(みょうじょうじゅ)」と訳される。精進や明王、除障、勇猛、真言といった全ての法の成就を司る仏尊とされる。胎蔵界曼荼羅虚空蔵院の左側(南方)、下段第四位に配される。その像容は極忿怒相の六臂像で、右手に三鈷杵、剣、左手に金輪、独鈷を持ち、残りの左右の手で三昧耶契を結ぶ。

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狙如 そじょ

Jū-rú

中国において最古の地理書とされる「山海経」に言及される、凶兆とされる獣の一つ。中山の倚帝山という山にいて、白い耳、白い口先をもつ鼣鼠(はいそ=不詳)のような姿の獣だという。この獣が現れた国は大戦に見舞われるとされる。

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ソティス

Sothis

エジプト神話においてシリウスを司る星と豊穣の女神。「ソプデト(Sopdet)」とも呼ばれた。二本の長い羽を刺した縁無し帽をかぶった姿、あるいは頭上に星を掲げた姿の女性として表される。ナイル川の洪水はシリウス星の運行によって予測されていたため、ソティスは洪水によって大地に恵みをもたらす豊穣の神として信仰された。また星の神として死者が天に昇るのを助ける、死者の守護者とも考えられた。夫でオリオン座の神であるサフとの間にソペドと呼ばれる息子を産んだ。ソティス、サフ、ソペドの三柱はオシリスイシスホルスの三柱と対応している。

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袖引き小僧

そでひきこぞう

埼玉県の川越市付近に出現するとされる臆病神の一種。姿はわからない。夕方日が傾きかけた道を一人で歩いていると不意に後から誰かが袖を引いて来る。誰もいないので、みな最初は気のせいかと思う。ところが歩き出すとまた誰かがまた誰かが袖を引いてくるので、振り返ってみるがやはり誰もいない。こんなことが何度もあって、何度も振り返ってみても誰もいないので、そのうち恐ろしくなってみな走って逃げ出してしまう。これは袖引き小僧の仕業だという。

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蘇婆胡菩薩 そばこぼさつ

Subāhu

仏教における菩薩の一尊。サンスクリット名を「スヴァーフ(Subāhu)="見事な腕"の意」といい、蘇婆胡菩薩のほか「蘇婆呼菩薩(そばこぼさつ)」、「蘇波胡菩薩(そばこぼさつ)」とも記す。また意味訳から「妙臂菩薩(みょうひぼさつ)」とも呼ばれる。虚空蔵菩薩の吉祥の徳を司る仏尊とされ、胎蔵界曼荼羅虚空蔵院の南方(右側)下段第二位(中央虚空蔵菩薩から数えて右に2番目)に配される。像容は肉色の身色で左手に独鈷杵ないし青蓮の乗った蓮を持ち、右手は施無畏印を結び青蓮華に坐す。また蘇婆呼童子教では童子形で表され「蘇婆呼童子(そばこどうじ)」と呼ばれる。

密号は「悉地金剛(しっちこんごう)」、種字は「हूं(hūṃ)」ないし「सु(su)」、三昧耶形は蓮上青蓮華索ないし蓮上獨鈷杵。

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ソフィエル

Sophiel

魔術書「ソロモンの大いなる鍵(The key of Solomon the king)」において、月の第4の五芒星にヘブライ語で名を記されている2人の天使のうちの一人。ハーブや鉱石が秘めている力について知識を与えてくれるとされる。

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ゾフィエル

Zophiel

カバラなどで言及される天使。名前は「神の密偵」を意味する。「ザフィエル(Zaphiel)」とも呼ばれる。またイオフィエルザフキエルとも同一視される。ザドキエルとともに、ミカエルが軍旗を携え戦いに赴く時随行した天使の隊長であるという。ケルブの支配君主の一人とされる。またときに堕天使ともされることもある。

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ソフェリエル・メハイイェ

Sopheriel Mehayye

旧約聖書偽典「第3エノク書(ヘブライ語エノク書)」や「ゾハル」において言及される天使。「ソフェリエル・ヤハウェ・メハイイェ(Sopheriel Yhwh Mehayye)」とも呼ばれる。またソフェリエル・メメトと区別せずに「ソフェル(Sopher)」、「ソフリエル(Sofriel)」などの名でも呼ばれる。メルカバの8人いる偉大な天使長の一人とされる。ソフェリエル・メメトとともに生者と死者を記録する名を任じられた天使の帳簿係であり、2人は「神の名(YHWH→ヤーウェ)の運び手」とされる。

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ソフェリエル・メメト

Sopheriel Memeth

旧約聖書偽典「第3エノク書(ヘブライ語エノク書)」や「ゾハル」において言及される天使。「ソフェリエル・ヤハウェ・メミト(Sopheriel Yhwh Memith)」とも呼ばれる。またソフェリエル・メハイイェと区別せずに「ソフェル(Sopher)」、「ソフリエル(Sofriel)」などの名でも呼ばれる。メルカバの8人いる偉大な天使長の一人とされ、ソフェリエル・メハイイェとともに生者と死者を記録する名を任じられた天使の帳簿係であり、2人は「神の名(YHWH→ヤーウェ)の運び手」とされる。

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ソペド

Soped

エジプト神話における鷹の神。オリオン座を司る神サフとシリウス星を司る女神ソティスの子神。エジプト東部国境付近の地と、北極付近の星を司る。かがんだ姿の鷹、あるいはシェスメト(ビーズの垂れ下がった帯)と隼の羽を二本付けた頭飾りを身につけ、ウアス笏や戦斧、あるいはアンクを持った男性の姿で表される。ソティス、サフ、ソペドの三柱はオシリスイシスホルスの三柱と対応していると考えられたため、ホルスと同一視されるようになった。

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ソーマ

Soma

ヒンドゥー神話における酒神。名前は「搾る」という意味の動詞に由来し、もとは特殊な植物の名(蘇摩)であったものが、この植物から作った新酒もソーマと呼ばれ、ヴェーダ祭祀の最も主要な供物であり、やがてこれが神格化された。神酒であるソーマはおそらく灌木の木を圧搾浄化して造った芳香のある黄褐色の液体であったらしい。植物の長としてその光輝をたたえられ、太陽はソーマの顕現と称される。地上の祭場におけるソーマ圧搾浄化の儀式はそのまま天上の宇宙現象を象徴し、浄化の過程で木槽に点滴となって落ちるソーマの滴りは降雨、液の流れる音は雷の響きである。このような象徴的儀式としてのソーマ祭は後世の祭式文献においてきわめて重要な祭祀とされ、その次第の細則が規定されている。ソーマの賛歌は「リグ・ヴェーダ」の第9巻を独占している。ブラーフマナおよびその以後の神話では月神チャンドラと同一視されるようになった。

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ソール

Sól

北欧神話における女神で、太陽の馭者であり、ときに太陽そのものと同一視される。神族の出身であるかは疑わしいが、神話においては女神の一柱として名を連ねている。天体の運行が人格化された「ムンディルファリ(Mundilfari)」という男の娘で、「マーニ(Máni)」という名前の兄がいる。二人は美しかったのでそれぞれマーニ(月)、ソール(太陽)と名づけられた。神々はムンディルファリの傲慢さを怒り、二人をさらって本物の月と太陽を引く車の馭者をやらせた。終末ではスコルとハティという狼の魔物に月と太陽ごと飲み込まれるという。

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ソロネ

Throne

ユダヤ教・キリスト教における天使の9階級のうちの第3階級。「オファニム(オファン)」とも呼ばれる。複数形で「トロウンズ(Thrones)」、日本では「座天使」と訳される。「ガルガリン(車輪、瞳の意)」とも呼ばれる。「神の玉座を運ぶ尊厳と正義の天使」、「意思の支配者」とされる。「火車」をシンボルとするが、彼ら自体もまた緑柱石のような色で輝き、炎と燃え多くの眼を持つ車輪の姿をしているともされる。「旧約聖書」中の「エゼキセル書」においてはケルブと混同した記述がされているが、ケルブに付き従う足元にある車輪がソロネだと考えられる。

セラフ、ケルブ、ソロネの上級三階級の役目は非常に似通っており、並んで記述されることが多かった。後世の神学者たちはケルブは神の玉座を運ぶ者達、ソロネは戦車などの実戦おいて活躍する者達と分けて分類した。ソロネの指揮官はヤフキエル(Japhkiel)、あるいはラファエルとされている。

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ゾロブ

Dzolob

マヤにおける今ではない世界における民。語義は「ならず者」ないし「犯罪者」。マヤの創世神話では世界は今まで4回洪水で崩壊しており、現在の世界は第五の世界だとされるが、ゾロブは第2の世界に生きていた民とされる。

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"ソロモンの霊"

Spirits of Solomon

悪魔学、神秘学においてソロモン王に封印され使役されたとされる魔神たちの総称。通常「レメゲトン」と呼ばれる魔術書(グリモア)に連ねられた72柱の魔神を指す。この「レメゲトン」はソロモン王が著したとまことしやかに伝えられる「ソロモン文献」の一つである。しかし「レメゲトン」自体は先行する魔術書の寄せ集めであり、諸版で記載される名前が異なるために「"ソロモンの霊"」を列記すると72柱以上になる。"ソロモンの霊"は「エノクのデーモン」と呼ばれる魔神達のリストとかなりの部分で共通する。このエノクのデーモンは「エノク書の流れを汲む」と謳われる「偽エノク文献」における魔神のリストである。

《"ソロモンの霊"に数えられる魔神》
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孫婆菩薩 そんばぼさつ

Śumbha

仏教における菩薩ないし明王の一尊。サンスクリット名を「シュンバ(Śumbha)」といい、音写で「孫婆菩薩」と称する。この菩薩はまたの名を「孫婆明王(そんばみょうおう)」、「送婆大忿怒明王(そうばだいふんぬみょうおう)」、「素婆明王(そばみょうおう)」といい、降三世明王と同体とされ十忿怒明王に数えられるが降三世明王と像容は一致しない。胎蔵界曼荼羅の金剛手院で金剛拳菩薩の脇侍として左下に配される。

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ゾンビ

Zombie

西インド諸島において、ヴードゥー教の「ボコール」と呼ばれる呪術師ないし黒魔術師が、魔術的な方法で蘇らせた死体のこと。重罪を犯した人間は刑罰としてゾンビにされ、無償で農場などで働かされる。ボコールの支配下にあるので口は利けずまた意識も持たないし、痛みも感じない。腐ったりもせず、人を襲ったりもしない。昼は墓の中にいて働くのは夜だが、暗闇でもものが見えるという。罪人をゾンビ化させる術はヴードゥー教社会における極刑であり、猛毒テトロドトキシンを含む白い粉末状の魔薬を罪人のよく通る場所に撒いたり、皮膚に直接刷り込んだりする。テトロドキシンは急速な新陳代謝の低下、つまり麻痺を起こさせるので成功すれば罪人は仮死状態になり、死んだものとして埋葬される。ボコールはこれを薬と呪術を用いて復活させて労働に従事させるという。

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