山海経付表

山經

卷一 南山經(山海經第一)
狌狌
しょうじょう
Shēng-shēng
招揺之山 猿のような姿で白い耳を持つ獣。歩くときは伏せて四本足で歩くが、走るときは人のように二本足で立つ。この獣の肉を食べれば速く走れるようになる。
鹿蜀
ろくしょく
Lù-shǔ
杻陽之山 馬のような姿で白い首と赤い尾を持つ獣。虎のような模様があり、歌うように鳴く。身に帯びれば子宝に恵まれる。
旋亀
せんき
Xuán-guī
杻陽之山 憲翼の水に住む黒い亀で鳥のような頭、蝮のような尾を持つ。木を裂くような声で鳴く。身に帯びれば聾唖にならず、また手足のタコを直す薬になる。 (同名→旋亀
ろく
柢山 牛に鱗が生えたような魚。丘に棲み、蛇のような尾を持つ。また脇の下から翼が生えている。留牛(まだらうし)のように鳴く。冬は身を潜め夏になると現われる。食べると腫れ物にならない。
るい
Lèi
亶爰之山 たてがみを持つ狸のような獣。自らで生殖する。食べると嫉妬心がなくなる。
猼訑
はくい
Bó-dàn
基山 羊のような姿の獣だが、頭ではなく背中に目がある。また尾は九本、耳は四つある。身に帯びれば恐怖心がなくなる。
𪁺𩿧
へつふ
Shàng-fù
基山 鶏のような鳥だが頭が三つ、足が六本、翼が三つある。食べると眠らなくてもよくなる。
- 青丘之山 九本の尾を持つ狐。赤ん坊のような声で鳴き、人をよく食べる。これを食べると邪気に教われないようになる。
灌灌
かんかん
Guàn-guàn
青丘之山 鳩のような姿で人間が呼び交わすような声で鳴く鳥。身に帯びると惑いがなくなる。
赤鱬
せきじゅ
Chì-rú
青丘之山 即翼之澤に住む人の顔を持つ魚でオシドリのような鳴き声で鳴く。食べると疥癬(かいせん)にならない。
貍力
りりき
Lí-lì
柜山 豚のような姿の獣。蹴爪があり、犬のように吠える。これが現われた県は土木工事が増える。
しゅ
Zhū
柜山 鳶(とび)のような姿の鳥。人の手のような足を持ち。自分の名で鳴く。これが現われると追放される人が増える。
長右
ちょうゆう
Cháng-yòu
長右之山 四つ耳の猿のような獣で人がうめくような声で鳴く。これが現われた群県は洪水が起こる
猾褢
かつかい
Huá-huái
堯光之山 人のような姿の獣で猪の子供のようなたてがみがある。木を切るような声で鳴き穴に住み冬眠する。これが現われた県は大きな労役が起こる。
てい
Zhì
浮玉之山 牛の尾を持つ虎のような姿の獣。人を食い、犬のように吠える。
かん
Huàn
洵山 羊のような獣だが口が無く殺せない。
蠱雕
こちょう
Gǔ-diāo
鹿呉之山 雕(わし)のような獣で角があり赤ん坊のような声で鳴く。人を喰らう。
瞿如
くじょ
Qú-rú
禱過之山 鵁(鴨の仲間)のような姿の鳥。白く人間のような頭と三つの足を持つ。自分の名で鳴く。
虎蛟
ここう
Hǔ-jiāo
禱過之山 泿水に住み蛇の尾を持ち鴛鴦の声で鳴く魚。食べると腫れ物ができなくなる。また痔を癒す薬にもなる。
鳳皇
ほうおう
Fèng-huáng
丹穴之山 鶏のような姿の鳥。五彩(青黄赤白黒)の体色で頭に「徳」、翼に「義」、背中に「礼」、胸に「仁」、腹に「信」の模様がある。これが現われると天下は太平になる。
鱄魚
だんぎょ
Zhuān-yú
雞山 黒水に住む鮒(ふな)のような魚だが猪の子のような毛が生えていて豚のような声で鳴く。これが現われると天下は旱魃になる。
ぎょう
Yóng
令丘之山 梟のような姿の鳥で、人面で四つ目、耳がある。自分の名で鳴く。これが現われると天下は旱魃になる。(→詳細
卷二 西山經 (山海經第二)
羬羊
しんよう
Xián-yáng
錢來之山 馬の尾を持つ羊のような獣。この脂は肌のひびを癒す。(同名→羬羊
ぎょう
Tóng
松果之山 山鳥のような姿の鳥で体は黒く、脚は赤く皸(あかぎれ)を癒す薬になる。
肥𧔥
ひい
Féi-wèi
太華之山
(西獄)
六つの脚と四つの翼を持つ蛇。これがあらわれると天下は旱魃になる。(同名→肥遺肥𧔥)(→詳細
蔥聾
そうろう
Cōng-lóng
符禺之山 羊のような姿の獣で赤いたてがみを持つ。
みん
Mín
符禺之山 カワセミのような姿の鳥で赤い嘴を持つ。飼うと火を防ぐ。
䰷魚
ほうぎょ
Bàng-yú
英山 禺水に住む鼈(すっぽん)のような姿の生物。羊のような声で鳴く。
肥遺
ひい
Féi-wèi
英山 鶉のような鳥で黄色い体に赤い嘴を持つ。食べれば癩(らい=ハンセン病)を癒す。また虫下しにもなる。(同名→肥𧔥肥𧔥)(→詳細
豪彘
ごうでい
Háo-zhì
竹山 笄(こうがい=髪をかきあげるのに用いる細長いかんざしのようなもの)程の大きさの豚に似た生物で、先が黒く他は白い毛が生えている。(ヤマアラシのことと思われる)
ごう
Xiāo
羭次之山 猿のような姿の獣。長い腕を持ちものをよく投げる。同名の鳥が梁渠之山にいる。
橐𩇯
たくひ
Tuó-féi
羭次之山 人面で一本足の梟に似た鳥。夏は隠れており冬に現われる。この羽を帯びると雷が怖くなくなる。(→詳細
谿辺
けいへん
Qī-biān
天帝之山 犬のような姿の獣。皮を敷き物にすれば悪気をよせつけない。
れき
天帝之山 鶉のような姿の鳥。体に黒い模様があり首の毛は赤い。食べれば痔を癒す。
玃如
かくじょ
Juérú
塗途之山 鹿のような姿の獣。尾は白く四つの角を持ち、前脚は人の手のようで、後脚は馬の脚のよう。
數斯
すうし
Shù-sī
塗途之山 人間のような脚をもつ鳶に似た鳥。食べると首の瘤を癒す。
𤛎
びん
Mǐn
黃山 青黒く牛のような姿の獣で、大きな目を持つ。
るい
Lěi
翠山 赤黒い鵲(かささぎ)のような姿の鳥で、頭が二つ、脚が四つある。火を防ぐのに良い。
鸞鳥
らんちょう
Luán-niǎo
女牀之山 五彩(青黄赤白黒)の模様がある雉(きじ)のような姿の鳥。これが現われると天下は太平になる。
羬羊 鹿臺之山 (同名→羬羊
鳧徯
ふけい
Fú-xī
鹿臺之山 人面で雄鶏のような姿の鳥で、自分の名で鳴く。これが現われると戦いが起こる。
朱厭
しゅえん
Zhū-yán
小次之山 白い首の猿のような姿の獣。赤い脚を持つ。これが現われると大戦が起こる。
羅羅
らら
Luó-luó
萊山 鳥だが詳細不明。人を食う。
挙父
きょほ
Jǔ-fù
崇吾山 猿のような姿をした獣。虎の尾を持ち、腕には模様があり、よく物を投げる。
蠻蠻
ばんばん
Mán-mán
崇吾山 鴨のような姿の鳥。翼と目が一つずつしかない。つがいになって寄り添わないと飛べない。同じ名の生物蠻蠻が剛山にいる。
鍾山 鍾山の(山の神の)子。人面の竜。欽䲹とともに葆江という神を殺したので殺され鵕鳥になった。(→詳細
欽䲹
きんぴ
Qīn-pī
鍾山 神だったがとともに葆江という神を殺したので殺され大鶚になった。(→詳細
大鶚
たいがく
Dài-è
鍾山 欽䲹が死んで化した姿。鷲のような姿の鳥で黒い模様があり、白い首、赤い嘴(くちばし)、虎の爪を持つ。晨鵠(みさごのなかま)のような声で鳴く。これが現われると大戦が起こる。(→詳細
鵕鳥
しゅんちょう
Jùn-niǎo
鍾山 が死んで化した姿。鳶(とび)のような姿の鳥で赤い脚、真っ直ぐな嘴(くちばし)、白い首を持ち黄色い模様がある。白鳥のような声で鳴く。これが現われるとその国で旱魃が起こる。
文鰩魚
ぶんようぎょ
Wén-yáo-yú
泰器之山 観水に住む鯉のような魚で青い模様があり、首が白く口先が赤い。鳥の翼を持ち西海や東海に出かけ、夜になると飛ぶ。鸞雞(鳳皇の仲間)のような声で鳴く。食べると甘酸っぱく、狂心を癒す。これが現われると天下は大いに実る。
英招
えいしょう
Yīng-zhāo
槐江之山 槐江を司る神で人面で馬身、体に虎の模様がある。また鳥の翼を持ち四海をめぐる。榴(詳細不明)のような声を発す。
后稷
こうしょく
Hóu-jì
大澤 神。詳細無し
離侖
りろん
Lí-lún
諸毗(山) 槐鬼の神。
有窮鬼
ゆうきゅうき
Yǒu-qióng-guǐ
恒山 恒山は四つ重ねになった山であり、有窮鬼はそれぞれの一隅にすんでいる。
天神
てんじん
Tiān-shén
恒山 牛のような姿の神で八脚、二首、馬の尾を持ち勃皇(詳細不明)のような声を発す。これがあらわれた国は戦が起こる。(天神は固有名称ではなく“天の神”の意か)
陸吾
りくご
Lù-wú
昆侖の丘 人面で虎の体、虎の爪、九本の尾を持つ。天の九部(八方と中央のこと)と帝の囿時(ゆうじ=天子の御苑の春夏秋冬のこと)を司る。
土螻
どろう
Tǔ-lóu
昆侖の丘 四つの角の生えた羊のような姿の獣で人を食う。
欽原
きんげん
Qīn-yuán
昆侖の丘 鴛鴦(おしどり)程の大きさの蜂のような姿の鳥で、刺されれば鳥獣は死に、木は枯れる。
鶉鳥
じゅんちょう
Chún-niǎo
昆侖の丘 鳳皇の仲間。帝のあらゆる器物、服飾を司る。
䱻魚
いぎょ
Wèi-yú
樂遊之山 桃水にすむ四足のある蛇のような魚。魚を食う。
長乘
ちょうじょう
Zhāng-shèng
蠃母之山 天の九徳(寛而栗・柔而立・愿而恭・乱而敬・擾而毅・直而温・簡而廉・剛而塞・彊而義)の神。人間のような姿で犳(豹の仲間)の尾を持つ。
西王母
せいおうぼ
Xi-wang-mu
玉山 人のような姿の神で豹の尾、虎の歯を持つ。棘髪(おどろがみ=ぼさぼさの髪型)で玉のかんざしをしていて、よく嘯(うそぶ)く。天の災いと五残(墨・劓・剕・宮・太辟の五刑のこと)を司る。(→詳細
こう
Jiǎo
玉山 犬のような姿の獣で豹の模様がある。また牛のような角を生え、犬のような声で吠える。これが現われるた国は大いに実る(→詳細
胜遇
せいぐう
Xīng-yù
玉山 雉のような姿の鳥で体は赤く、魚を食う。録(未詳。鹿のことか)のような声で鳴く。これが現われた国は洪水が起こる。
少昊
しょうこう
Shǎo-hào
長留之山 白皇(白=西を司る)とされる神。
磈氏
かいし
Kuǎi-zhī
長留之山 員(円)神つまり円形、日輪を司る神。反景(夕日の光)を司る。
そう
Zhēng
章莪之山 豹のような姿の獣で体は赤く、五つの尾、一つの角を持つ。石をかち合わせたような声で鳴く。
畢方
ひっぽう
Bì-fāng
章莪之山 鶴のような姿の鳥で一本足、青い体に赤い模様があり白い嘴(くちばし)を持つ。自分の名で鳴く。これが現われた国は原因不明の火事が起きる(同名→畢方)(→詳細
天狗
てんこう
Tiān-gǒu
陰山 狸のような姿の獣で首が白い。榴榴(詳細不明)のような声で鳴く。凶事を防ぐのに良い。
𢕟𢓨
ごうえつ
Áo-yē
三危之山 牛のような姿の獣で、体は白く四つの角を持つ。蓑をかぶったかのような毛の生え方。人を食べる。
Chī
三危之山 𪇱(らく=鷹の仲間)のような姿の鳥で頭一つに三つの体を持つ。
耆童
きどう
Qí-tóng
騩山 鐘(しょう=お椀を伏せたような形の打楽器)や磬(けい=銅鑼のような打楽器)のような声を発す神。
帝江
ていこう
Dì-jiāng
天山 黄色い嚢(ふくろ)のような姿の神で、(それでいて)丹(辰砂のことか)の火のように赤い(或いは赤い光を纏っているの意か)。四つの翼と六つの脚をもち顔も目もないが、歌舞に詳しい。
蓐收
じょくしゅう
Rù-shōu
泑山 神(西方神)。
紅光
こうこう
Hóng-guāng
泑山 神(夕日を司る神か)。“この山は西に太陽が沈むを望まれる。太陽の木はまどか、神紅光の司るところ。”
かん
Huān
翼望之山 狸のような姿の獣で一つ目で三つの尾を持つ。声で色々真似る。凶を防ぐのに良い。また黄疸を癒す薬になる。
鵸鵌
きよ
Yī-yú
翼望之山 烏(からす)のような姿の鳥で三つ首で尾が六本ある。よく笑う。服用すれば夢にうなされなくなる。また凶を防ぐのに良い。(同じ名前の鳥鵸鵌が北山の帶山にいる。)
当扈
とうこ
Dāng-hù
上申之山 雉のような姿の鳥。髯(ぜん=喉ないし口あたりの毛のこと)で飛ぶ。食べるとめまいがしなくなる。
眾蛇
しゅうだ
Zhòng-shé
諸次之山 詳細不明。
神𩳁
しんち
Shén-huēi
剛山 人面獣身(の化け物)。一本足で腕も一本しかないく、うめくような声を発す。
蠻蠻
ばんばん
Mán-mán
剛山 洛水に住む鼠の体に鼈(すっぽん)の首を持つ(生き物)。犬が吠えるように鳴く。(同じ名の鳥蠻蠻が崇吾山にいる。)
冉遺魚
ぜんいぎょ
Rān-yí-yú
英鞮之山 涴水に住む首が蛇の魚。六つの脚と馬の耳のような目を持つ。食べると目がかすまなくなる。また凶を防ぐのに良い。
はく
中曲之山 馬のような姿の獣で体は白く尾は黒い。角が一本あり虎の牙と爪を持つ。太鼓のような音で鳴く。虎や豹を食べる。剣難を防ぐのに良い。
窮奇
きゅうき
Qióng-jī
邽山 邽山の頂上にいる牛のような獣で、ハリネズミの毛が生え犬のように吠える。これは人を食う。(→詳細
蠃魚
らぎょ
Luǒ-yú
邽山 濛水に住む鳥の翼を持つ魚。鴛鴦(おしどり)のような声で鳴く。これが現われた国は洪水が起こる。
鰠魚
そうぎょ
Sāo-yú
鳥鼠同穴之山 渭水に住む鱣魚(てんぎょ=鯉の仲間)のような魚。これが騒ぐと国に大戦が起こる。(にごいと思われる)
𩶯魮
じょひ
Rú-pí
鳥鼠同穴之山 濫水に住む銚子を伏せたような形をしている魚。ヒレや尾は魚だが首は鳥のよう。磬石(けいせき=鳴石)の音のような声で鳴く。これは珠玉を生む。
孰湖
じゅくこ
Shú-hú
崦嵫之山 馬のような姿の獣で人面、蛇尾で翼を持つ。好んで人を抱き上げる。
人面鴞
じんめんきょう
Rén-miàn-xiāo
崦嵫之山 鴞(ふくろう)のような姿のとりで人面で猿の体、犬の尾を持つ。自分の名前で鳴く。これが現われた国は大きな旱魃に見舞われる(→詳細
卷三 北山經 (山海經第三)
滑魚
かつぎょ
Huá-yú
求如之山 滑水に住む鱓(せん=うなぎの仲間)のような姿の魚。背が赤く、琴のような声で鳴く。食べると疣(いぼ)を癒す。
水馬
すいば
Shuī-mā
求如之山 滑水に住む。馬のような姿で前脚には模様があり、牛の尾を持つ。人が叫ぶような声で鳴く。
䑏疏
かんそ
Huān-shū
帶山 馬のような姿の獣で鍍金(めっき)された一つの角を持つ。火を避けるのに良い。
鵸䳜
きよ
Yī-yú
帶山 烏(からす)のような姿の鳥で体は五彩(青黄赤白黒)に彩られ赤い模様が入っている。自らで生殖する。食べると悪い出来物にならない。(同じ名前の鳥鵸䳜が西山の翼望之山にいる。)
鯈魚
ゆうぎょ
Chóu-yú
帶山 彭水の水中に住む鶏のような魚(鳥?)。赤い毛が生え三尾、六脚、四つの首を持つ。鵲(かささぎ)のような声で鳴く。食べると憂さが晴れる。
何羅
から
Hé-luó
譙明之山 譙水に住む魚。一つの頭に十の胴がある。犬のように吠える。食べると癰(はれもの)を癒す。
孟槐
もうかい
Mèng-huái
譙明之山 貆(かん=やまあらし)のような姿の獣で赤い荒毛、榴榴(未詳)のような声で鳴く。凶を防ぐのに良い。
鰼鰼
しゅうしゅう
Xí-xí
涿光之山 嚻水に住む鵲(かささぎ)のような姿の魚。翼が十あり、羽の先に鱗がついている。鵲(かささぎ)のような声で鳴く。火を防ぐのに良い。また食べると黄疸にならない。
虢山 鼠のような姿の鳥で翼があり羊のような声で鳴く。(服用すれば)剣難を防ぐのに良い。(コウモリのこと)
耳鼠
じそ
Ěr-shǔ
丹熏之山 鼠のような姿の獣。兎の首、麋(び=なれしか)の胴体を持ち、尾で飛ぶ。犬のように吠える。食べると腸満にならない。またあらゆる毒気を防ぐ。(ムササビのこと)
孟極
もうきょく
Mèng-jí
石者之山 豹のような姿の獣で体が白く額に模様がある。よくなつき、自分の名で鳴く。
幽鴳
ゆうあん
Yōu-è
邊春之山 猿のような姿の獣で体に模様がある。良く笑い、人を見ると寝たふりをする。自分の名で鳴く。
足訾
そくそ
Zú-zī
蔓聯之山 猿のような姿の獣で鬣(たてがみ)がある。前脚には模様があり牛の尾、馬の蹄を持つ。人を見ると叫ぶ。自分の名で鳴く。
こう
Jiāo
蔓聯之山 雌に雉のような毛を持つ鳥。群れて住み、仲間を組んで飛ぶ。自分の名で鳴く。食べると中風を癒す。
諸犍
しょけん
Zhū-jiān
單張之山 豹のような姿の獣。長い尾、人の首、牛の耳を持ち一つ目。よく舌打ちをする。歩くときはその長い尾を咥えて歩き、休む時は巻く。
白鵺
はくや
Bái-yè
單張之山 雉のような姿の鳥で白い翼に黄色い足を持ち首に模様がある。食べると喉の痛みが癒される。また痴呆を治す。
那父
だほ
Nà-fù
灌題之山 牛のような姿の獣で白い尾をもち人が叫ぶような声で鳴く。
竦斯
しょうし
Sǒng-sī
灌題之山 雌の雉のような姿の鳥で人面。人を見ると躍る(跳躍する)。自分の名で鳴く。
長蛇
ちょうだ
Cháng-shé
大咸之山 猪の子の荒毛のような尾を持つ蛇。拍子木を打ったような声で鳴く。
窫窳
あつゆ
Yà-yǔ
少咸之山 牛のような姿の獣で体は赤く人面で馬の足を持つ。赤ん坊のような声で鳴く。人をよく食う。(→詳細
䰽䰽
はいはい
Pèi-pèi
少咸之山 敦水に住む魚。食べると人を殺す(ようになる)。
䲃魚
そうぎょ
Zǎo-yú
獄法之山 瀤澤の水に住む鷄(にわとり)のような足を持つ鯉のような姿の魚。食べると疣を癒す。
山𤟤
さんき
Shān-huī
獄法之山 人面で犬のような姿の獣。風のように走り、人を見ると笑う。これが現われると天下は大風に見舞われる。
諸懷
しょかい
Zhū-huái
北嶽之山
(恒山)
四つの角、人の目、猪の子の耳を持つ牛のような獣。雁のような声で泣き人を食う。
鮨魚
けいぎょ
Yì-yú
北嶽之山
(恒山)
諸懷水に住む犬の頭を持つ魚。赤ん坊の声で鳴く。食べると狂気を癒す。
肥遺
ひい
Féi-yí
渾夕之山 一つの首に二つの体のついた蛇。これが現われた国は旱魃に見舞われる。(同名→肥𧔥肥遺)(→詳細
おう
Shēng
隄山 模様のある首を持つ豹のような獣。
鮆魚
しぎょ
Jì-yú
縣雍之山 汾水に住む赤い鱗を持つ鮠(はや)のような魚。しかるような声で鳴く。食べると驕(おご)りがなくなる。
𩣡馬
ぼつば
Bó-mā
敦頭之山 印沢に住む牛の尾と角を一つ持つ白い馬のような獣。呼ぶような声で鳴く。
狍鴞
ほうきょう
Páo-xiāo
鈎吾之山 人面で目が通常の場所ではなく前足の脇辺りにある羊のような獣。虎の歯、人の爪を持ち、赤ん坊のような声で泣き、人を食う。
獨𤞞
どくこく
Dú-gǔ
北嚻之山 犬の首に牛の尾、猪の子のたてがみをもち白い体の虎のような獣。
𪄀𪃑
ばんもう
Pán-mào
北嚻之山 人面の鳥。夜飛んで昼は隠れる。食べると暑気当りを癒す。
居暨
きょき
Jū-jì
梁渠之山 赤い毛を持ち豚のように鳴く針鼠のような獣
ごう
Xiāo
梁渠之山 四つの翼を持ち一つ目、犬の尾を持つ夸父(こほ=巨人の子とか)のような獣。鵲(かささぎ)のように鳴く。食べると腹痛を癒し下痢を止める。同名の獣が羭次之山にいる。
Huī
太行之山 四つの角、馬の尾、蹴爪を持つカモシカのような獣。よく踊り自分の名で鳴く。
ほん
Fén
太行之山 六つ足で赤い尾、白いからだの鵲(かささぎ)のような鳥。よく騒ぎ自分の名で鳴く。
人魚
にんぎょ
Rén-yú
竜候之山 決決の水に住む四つ足之山椒魚のような魚。赤ん坊のような声で鳴く。食べると痴呆症を防ぐ。(同名→人魚人魚人魚人魚人魚
天馬
てんま
Tiān-mā
馬成之山 黒い頭の白い犬のような獣。人を見ると飛ぶ。自分の名で鳴く。
鶌鶋
くっきょ
Qū-jū
馬成之山 白い首、黄色い足、青い体の烏(からす)のような鳥。自分の名で鳴く。食べると餓えず、寓(未詳、もうろくの意か?)を癒す。
飛鼠
ひそ
Fēi-shǔ
天池之山 鼠のような頭を持つ兎のような獣。(翼はないが)背で飛ぶ(モモンガの類か?)。
領胡
りょうこ
Līng-hú
陽山 首に句瞿(斗枡のこと)のようなコブ、赤い尾を持つ牛のような獣(“句瞿のような”はコブではなく体全体を形容したものかもしれない)。自分の名で鳴き、食べると狂気を癒す。
象蛇
ぞうだ
Xiàng-shé
陽山 体に五彩(青黄赤白黒)の模様を持つ雌の雉に似た鳥。自らで生殖する。
䱤父
かんふ
Xiàn-fù
陽山 留水に住む、魚の頭に猪の子の体を持った鮒(ふな)のような魚。食べると吐き気を癒す。
酸與
さんよ
Suān-yǔ
景山 六つ目、三つ足、四つの翼を持つ蛇のような鳥。自分の名で鳴く。これが現われた国は恐慌になる。
鴣𪄶
こしゅう
Gū-xí
小候之山 白い模様のある烏(からす)のような鳥。食べると目がかすまなくなる。
黄鳥
おうちょう
Huáng-niǎo
軒轅之山 白い首のフクロウのような鳥。食べると嫉妬心がなくなる。
精衛
せいえい
Jīng-wèi
發鳩之山 赤い足と白い嘴、模様の入った首を持つ烏(からす)のような鳥。自分の名で鳴く。常に西山の木や石を運んで東海に積んでいる。元は女娃だった。
女娃
じょあい
Nǔ-wá
發鳩之山 炎帝神農(→詳細)の娘だったが、東海で溺れて死に精衛になった。
䍶䍶
とうとう
Dòng-dòng
泰戲之山 角が一つあり、目は通常の位置になく後頭部に一つだけある、羊のような獣。自分の名で鳴く。
師魚
しぎょ
Shī-yú
饒山 歷虢の水に住む(詳細不明)。食べると人を殺すようになる。
げん
Huán
乾山 三つ足で牛のような獣。自分の名で鳴く。
Yuán
倫山 川(誤字で州(穴=肛門)のことだと思われる)が尾の上にある大鹿のような獣
大蛇
だいじゃ
Dà-shé
錞于毋逢之山 浴水に住む赤い頭に白い体の巨大な蛇。牛のような声で鳴く。これが現われた国は旱魃になる。
卷四 東山經 (山海經第四)
鱅鱅魚
ようようぎょ
Yōng-yōng-yú
樕𧑤之山 食水に住む犂牛(りぎゅう=まだらな牛)のような姿で猪の子のような声で鳴く魚。
從從
じゅうじゅう
Cóng-cóng
栒狀之山 六つ足の犬のような獣。自分の名で鳴く。
䖪鼠
しそ
Cí-shǔ
栒狀之山 鼠の毛を持つ鶏のような鳥。これが現われた国は旱魃になる。
箴魚
しんぎょ
Zhēn-yú
栒狀之山 口先が縫い針のようになっている鮠(はや)に似た魚。食べると疫病にならない。
- 犲山 猪子の毛を持つ夸父(こほ=巨人のことか)のような獣。呼び合うような声で鳴く。これが現われると天下は洪水に見舞われる。
𧌁䗤
じょうよう
Tiáo-yóng
獨山 末塗の水に住む魚のひれをもつ黄色い蛇のような生物。(水に)出入りする時に光を放つ。これが現われた国は旱魃になる。
狪狪
とうとう
Tōng-tōng
泰山 珠を持っている豚のような獣。自分の名で鳴く。
軨軨
れいれい
Líng-líng
空桑之山 虎の模様がある牛のような獣。自分の名で鳴く。これが現われると天下は洪水に見舞われる。
珠蟞魚
しゅべつぎょ
Zhū-bié-yú
葛山 澧水に住む肺のような形の魚。四つ目で六つ脚、(体内に?)珠を持つ。食べると甘酸っぱく癩(ハンセン氏病)にならない。
犰狳
きよ
Qiú-yú
餘峩之山 鳥の嘴、鴟(とび)の目、蛇の尾を持つ兎のような獣。人を見ると眠り、自分の名で鳴く。これが現われると飛蝗害が起こる。
朱獳
しゅじゅ
Zhū-nòu
耿山 魚のひれをもつ狐のような獣。自分の名で鳴く。これが現われた国は恐慌になる。
鵹鶘
りこ
Lí-hú
盧其之山 沙水に住む、人の足を持つ鴛鴦のような鳥。自分の名で鳴く。これが現われた国では土木工事が多くなる。
獙獙
へいへい
Bì-bì
姑逢之山 翼のある狐のような獣。白鳥か雁のような声で鳴く。これが現われると大旱魃が起こる。
蠪蛭
りょうしつ
Lóng-zhí
鳧麗之山 九首九尾の虎の爪を持つ狐のような獣。赤ん坊のような声で鳴く。人を食う。
峳峳
ゆうゆう
Yóu-yóu
䃌山 四つの角、羊の目、牛の尾を持つ馬のような獣。犬が吠えるような声を出す。これが現われると悪者がはびこる。
絜鉤
けっこう
Jié-gōu
䃌山 鼠の尾を持つケリ(チドリの仲間)のような鳥。よく木に登る。これが現われた国は疫病が流行る。
妴胡
えんこ
Yuān-hú
尸胡之山 魚の目を持つ麋(おおじか)のような獣。自分の声で鳴く。
鮯鮯
こうこう
Gé-gé
跂踵之山 深沢に住む六つ足で鳥の尾を持つ鯉のような魚。自分の名で鳴く。
精精
せいせい
Jīng-jīng
踇隅之山 馬の尾を持つ牛のような獣。自分の名で鳴く。
猲狚
かつたん
Hè-dàn
北號之山 赤い首と鼠の目を持つ狼のような獣。豚のような声で鳴く。人を食べる。
鬿雀
きじゃく
Qí-què
北號之山 白い首に鼠の足、虎の爪を持つ鶏のような鳥。人を食う。
鱃魚
しゅうぎょ
Qiū-yú
北号之山 展水に住む大きい首を持つ鯉のような魚。これを食べると疣が出来なくなる(ドジョウの仲間か)。欽山の師水()、太山の鉤水()にも住んでいる。
茈魚
しぎょ
Zǐ-yú
東始之山 泚水に住む、一つの首に十の体がついている鮒のような魚。センキュウ(セリ科の多年草)のような匂いがする。食べると屁をしなくなる。
薄魚
はくぎょ
Bó-yú
女烝之山 石膏の水に住む、一つ目の鱣魚(てんぎょ=鯉)のような魚。嘔吐するような声で鳴く。これが現われると天下が日照に見舞われる。
欽山
鱃魚
しゅうぎょ
Qiū-yú
師水に住む。→
當康
とうこう
Dāng-kāng
欽山 牙を持つ豚のような獣。自分の名で鳴く。これが現われると天下は豊作になる。
䱻魚
かつぎょ
Huá-yú
子桐之山 餘如之澤に住む、鳥の翼を持つ魚。水から出入りする時に光を放ち鴛鴦のように鳴く。これが現われると天下が旱魃に見舞われる。
合窳
ごうゆ
Hé-yǔ
剡山 人面で黄色い体に赤い尾を持つ猪の子のような獣。赤ん坊のような声で鳴く。人、虫、蛇を食う。これが現われると天下が洪水に見舞われる。
Fēi
太山 一つ目で白い首、蛇の尾を持つ牛のような獣。これが陸を歩けば草が枯れ、水を歩けば水が尽きる。これが現われると天下が大疫病に見舞われる。
太山
鱃魚
しゅうぎょ
Qiū-yú
鉤水に住む。→
卷五 中山經 (山海經第五)
Nài
甘棗之山 額に文様がある𤠢鼠(キソ、詳細不明)のような獣。食べると癭(エイ、首の瘤)を癒す。
豪魚
ごうぎょ
Háo-yú
渠豬之山 渠豬の水に住む、口先が赤く尾に赤いひれを持つ鮪(イ、小型の鯉)のような魚。白癬を癒すのに良い。
飛魚
ひぎょ
Fēi-yú
牛首之山 労水に住む鮒のような魚。食べると痔や衕(トウ、下痢のこと)を癒す。(同名→飛魚
朏朏
こつこつ
Fěi-fěi
霍山 白い尾とたてがみを持つ狸のような獣。飼うと憂さ晴らしになる。
鳴蛇
めいだ
Míng-shé
鮮山 鮮水に住む四つの翼を持ち磬(ケイ、打楽器)のような声で鳴く蛇。これが現われた国は旱魃に見舞われる。(同名→鳴蛇
化蛇
かだ
Huà-shé
陽山 陽水に住む、人面に豺(サイ、山犬)の体、鳥の翼を持つ蛇。わめくように鳴く。これが現われた国は洪水に見舞われる。
蠪蛭
ろうしつ
Lóng-zhì
昆吾之山 また蠪蚳(ろうち)。角のある猪の子のような獣。叫ぶように鳴く。これを食べると目がかすまなくなる。
馬腹
ばふく
Mǎ-fù
蔓渠之山 人面に虎の体を持つ獣で赤ん坊のような声で鳴く。人を食べる。
熏池
くんち
Xùn-chí
敖岸之山 神だが詳細不明。
夫諸
ふしょ
Fū-zhū
敖岸之山 白鹿のような体に四つの角を持つ獣、これが現われた国は洪水に見舞われる。
武羅
ぶら
Wǔ-luó
青要之山 人面で豹の模様、小さな腰、白い歯を持ち、耳を鐻(きょ=耳輪)で飾る䰠(しん=神)。鳴玉のように鳴く
よう
Yòu
青要之山 畛水に住む、鳧(けり=チドリ科のハトぐらいの大きさの鳥)のような体で青色で、薄赤い目、赤い尾を持つ鳥。これを食べると妊娠しやすくなる。今のアオサギのことか。
飛魚
ひぎょ
Fēi-yú
騩山 正回の水に住む、豚のようで赤い模様のある魚。これを服用すると雷が怖くなくなりまた剣難を防ぐ。(同名→飛魚
泰逢
たいほう
Tài-féng
和山 吉神。萯山(敖岸之山から和山まで計五山の総称)の南に好んで住む。虎の尾が生えた人のような姿で出入りする時光を放つ。天地の気を動かす。
ぎん
Yín
扶豬之山 人の目を持つ貉(むじな=狸)のような獣。
犀渠
さいきょ
Xī-qú
釐山 青い体をした牛のような獣。赤ん坊の声で鳴き、人を食べる。
𤢺
けつ
Xié
釐山 猪の子供のようなたてがみをもつ、怒った犬のような鱗のある獣。今で言う獺(ダツ=かわうそ)のことか。
人魚
にんぎょ
Rén-yú
熊耳之山 浮濠の水に住む。(同名→人魚人魚人魚人魚人魚
䲦鳥
たいちょう
Dì-niǎo
首山 机谷に住む三つ目で耳のある梟のような姿の鳥。錄(ロク=鹿)のような声で鳴く。これを食べると墊(テン=冷え性)に効く。
驕虫
きょうちゅう
Jiāo-chóng
平逢之山 二つの頭がある人のような姿をした神。螫虫(セキチュウ=針を持つ虫)である。
旋亀
せんき
Xuán-guī
密山 豪水に住む鳥の頭と鼈(すっぽん)のような尾を持つ亀。木を裂くような声で鳴く。(同名→旋亀
人魚
にんぎょ
Rén-yú
傅山 厭染の水に住む。(同名→人魚人魚人魚人魚人魚
脩辟
しゅうへき
Yǒu-pì
橐山 橐水に住む。口先の白い黽(ミョウ=あおがえる)のような魚。鴟(とび)のような声で鳴く。これを食べると白癬が治る。
人魚
にんぎょ
Rén-yú
陽華之山 楊水に住む。(同名→人魚人魚人魚人魚人魚
山膏
さんこう
Shān-gāo
苦山 丹のように赤い体の逐(チク=豚)のような獣。人のよくののしる。
天愚
てんぐ
Tiān-yú
堵山 神だが詳細不明。
文文
ぶんぶん
Wán-wán
放皋之山 尾が分かれ下が反り返った蜂のような姿の獣。よく叫ぶ。
三足龜
さんそくき
Sān-zú-guī
大𩇵之山 狂水に住む三足の亀。食べると大病をしなくなり、また腫れ物を治すのにもよい。
鯩魚
りんぎょ
Lún-yú
大𩇵之山 来需の水に住む黒い模様のある鮒(ふな)のような魚。食べると眠くなくなる。
鰧魚
とうぎょ
Téng-yú
之山 合水の水中の穴に住む、体に青い模様が入り赤い尾の鱖魚(ケイ=詳細不明)のような魚。食べると廱(ヨウ=毛嚢の化膿)を予防できる。また瘻(ロウ=首にできる腫れ物)に効く。
𧕛圍
だい
Tuó-tōng
驕山 虎の爪と羊の角を持った人面の神。雎漳之淵に住み、出入りする時に光を放つ。
ちん
Zhèn
女几之山 毒鳥だが説明なし。(同名→)(→詳細
計蒙
けいもう
Jì-méng
光山 竜頭人身の神。漳淵に住み、出入りする時につむじ風や暴雨を伴う。
涉𧕛
しょうだ
Shè-tuó
岐山 三つ足で四角い顔の人の姿をした神。
ちん
Zhèn
琴鼓之山 毒鳥だが説明なし。(同名→)(→詳細
Tuó
岷山 江水に住むワニの仲間。説明なし。(→詳細
竊脂
せっし
Qèi-zhī
崌山 赤い体に白い首の鴞(ゴウ=ふくろう)のような姿の鳥。(その皮や羽が?)火を防ぐのに役立つという。
𤜣狼
しろう
Yǐ-láng
蛇山 長い耳と白い尾を持った狐のような獣。これが現れた国は戦に見舞われる。
ちん
Zhèn
玉山 毒鳥だが説明なし。(同名→)(→詳細
神人
しんじん
Shén-rén
熊山 おそらく固有名ではない。この神人は熊穴に住んでいて、この穴は夏だけ開いている。この穴が冬に開いた時は戦が起こる。
跂踵
きしょう
Qǐ-zhǒng
復州之山 一本足で猪の子のような尾を持った鴞(ゴウ=ふくろう)のような姿の鳥。これが現れた国では疫病がはやる。
人魚
にんぎょ
Rén-yú
朝歌之山 貺水に住む。(同名→人魚人魚人魚人魚人魚
鳴蛇
めいだ
Míng-shé
帝囷之山 説明なし。(同名→鳴蛇
雍和
ようわ
Yōng-hé
豊山 赤い口と赤い目に黄色い体を持つ蝯(エン=さる)のような姿の獣。これが現れた国は騒ぎが起こる。
耕父
こうほ
Gēng-fù
豊山 清泠之淵に居て出入りする時に光を放つ。これが現れた国は災いが起こる。
ちん
Zhèn
皮山 雉のような鳥で蜚(ヒ=ごきぶり、ないしあぶらむし)を食べる。(同名→)(→詳細
嬰勺
えいしゃく
Yīng-sháo
皮山 赤い目と赤い嘴で勺(シャク=ひしゃく)のような尾の白い体の鵲(かささぎ)のような鳥。自分の名で鳴く。
青耕
せいこう
Qīng-gēng
堇理之山 白い目、尾、嘴を持ち体の青い鵲(かささぎ)のような鳥。自分の名で鳴く。これを食べると疫病予防になる。
りん
Lín
依軲之山 甲(コウ=うろこ)と虎の爪を持つ犬のような獣。良く跳ねてじゃれる。これを食べると風(フウ=しびれ)の予防になる。
三足鼈
さんそくべつ
Sān-zú-biē
從山 従水に棲む三つ足で尾が分かれた鼈(ベツ=すっぽん)。これを食べると蠱(コ=惑乱)や疫(エキ=疫病)を予防できる。
𤟑
れい
樂馬之山 丹の火のように赤い体で彙(イ=はりねずみ)のような姿をした獣。これが現れた国は大いに疫病がはやる。
人魚
にんぎょ
Rén-yú
葴山 汝水に住む。(同名→人魚人魚人魚人魚人魚
狙如
そじょ
Jū-rú
倚帝之山 白い耳、白い口先をもつ鼣鼠(ハイソ=不詳)のような姿の獣。これ現れた国は大戦に見舞われる。
𤝻即
いそく
Yí-jí
鮮山 赤い口先と目、白い尾をもつ膜犬(バクケン=西域に住む犬)のような姿の獣。これが現れた国は火災に見舞われる。
梁渠
りょうきょ
Liáng-qú
歷石之山 虎の爪と白い首を持った狸のような獣。これが現れた国は大戦に見舞われる。
䳅鵌
きよ
Zhǐ-yú
丑陽之山 赤い足のカラスのような鳥。(皮もしくは羽が?)火を防ぐのによい。
聞𧲂
ぶんりん
Wén-lín
几山 白い頭と尾、黄色い体を持つ猪の子のような獣。これがあらわれると天下が暴風に見舞われる。
于児
うじ
Yú-ér
夫夫之山 体から二匹の蛇が生えた人間の姿に似た神。江の淵に居て出入りする時に光を放つ。
- 洞庭之山 名称無記。(天)帝の二女で江の淵、瀟湘之淵にいる。出入りする時に旋風と暴雨を伴う。
Guǐ
即公之山 赤い首に白い体を持つ亀のような生物。(皮もしくは甲羅が?)火を防ぐのに良い。

海經

卷一 海外南經(山海經第六)
結匈人
けっきょうじん
Jié-xiōng-rén
結匈國 胸が突出した人々。
比翼鳥
ひよくちょう
Bǐ-yì-niǎo
結匈國 青赤色の鳥で、翼が左右どちらかしかなく、二羽揃わないと飛べない。
羽民人
うみんじん
Yŭ-mín-rén
羽民國 頭が長く体中に羽が生えている人。
神人
しんじん
Shén-rén
羽民國 固有名称でない。肩が赤く頬が小さい。全部で十六居てこの辺りの夜を支配している。
畢方
ひっぽう
Bì-fāng
羽民國 一本足で人面の鳥。(同名→畢方)(→詳細
讙頭人
かんとうじん
Huān-tóu-rén
讙頭國 人面だが口が鳥の嘴のようで翼が生えた人々。魚を捕らえるのがうまい。
厭火人
えんかじん
Yàn-huŏ-rén
厭火國 体が黒く獣のような姿で火から口をはく人々。
三苗人
さんびょうじん
Sān-miáo-rén
三苗國 互いにくっついて歩く人々。
臷國人
ちっこくじん
Dié-guó-rén
臷國 体が黄色で、弓矢で蛇を射ることができる人々。
貫匈人
かんきょうじん
Guàn-xiōng-rén
貫匈國 胸に穴が開いている人々。
交脛人
こうけいじん
Jiāo-jìng-rén
交脛國 すねが交差している人々。
不死民
ふしみん
Bù-sǐ-mín
交脛國 交脛國の東に住んでいて不死身。体が黒い人々。
岐舌人
きぜつみん
Qí-shé-rén
岐舌國 舌が二又に分かれている人々。
三首人
さんしゅじん
Sān-shŏu-rén
三首國 一つの体に三つの頭を持つ人々。
周饒人
しゅうじょうじん
Zhōu-ráo-rén
周饒國 冠と帯を身につけた背の低い人々。
長臂人
ちょうひじん
Cháng-bei-rén
長臂國 腕が長く、その腕で魚を捕らえる人々。
視肉
しにく
Shì-ròu
狄山 説明なし。他の文献によれば牛の肝臓のような肉の塊で、両目を持ち、食べても再生する奇怪な生き物のこと。
祝融
しゅくゆう
Zhù-róng
- 南方神。人面獣身で双竜に乗る。(→詳細
卷二 海外西經(山海經第七)
滅蒙鳥
めつもうちょう
Miè-méng-niǎo
結匈國 青赤の尾を持つ鳥。
けい
大樂之野 夏后。双竜に乗り三層の雲蓋を戴き右手に環を持ち玉璜を帯びる。
三身人
さんしんじん
Sān-shēn-rén
三身國 一つの頭に三つの体を持つ人々。
一臂人
いっぴじん
Yī-bì-rén
一臂國 腕、目、鼻の穴がそれぞれ一つずつしかない人々。
- 一臂國 名称なし。一つ目で一本足、虎の模様を持つ馬。
奇肱人
きこうじん
Qí-gōng-rén
奇肱國 腕が一本だけだが目が三つあり、一つの体に陰陽併せ持つ(男性器も女性器もある)人々
- 奇肱國 赤色と黄色の二つの頭を持つ鳥。
刑天
けいてん
Xíng-tiān
常羊之山 元は人間の姿だが帝(黄帝)に首を切られた後、乳首を目に、臍を口にしてよみがえった、干(カン=たて)と戚(セキ=まさかり)を持つ。
卷三 海外北經(山海經第八)
燭陰
しょくいん
Zhú-yīn
鍾山
一目人
いちもくじん
Yī-mù-rén
一目國
柔利人
じゅうりじん
Róu-lì-rén
柔利國
相柳
そうりゅう
Xiāng-liŭ
深目人
しんもくじん
Shēn-mù-rén
深目國
無腸人
むちょうじん
Wú-cháng-rén
無腸國
聶耳人
じょうじじん
Niè-ĕr-rén
聶耳國
卷四 海外東經(山海經第九)
奢比尸
しゃひし
Shē-bǐ-shī
卷五 海內南經(山海經第十)
卷六 海內西經(山海經第十一)
卷七 海內北經(山海經第十二)
卷八 海內東經(山海經第十三)
卷九 大荒東經(山海經第十四)
卷十 大荒南經(山海經第十五)
卷十一 大荒西經(山海經第十六)
卷十二 大荒北經(山海經第十七)
卷十三 海內經(山海經第十八)