ザアフィエル

Za'afiel, Za'aphiel

旧約聖書偽典「第3エノク書(ヘブライ語エノク書)」などに言及される、破壊の天使の一員。名前は「神の憤怒」を意味する。暴風を支配する天使ともされる。

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最勝仏頂転輪 さいしょうぶっちょうてんりん

Vijayoṣṇīṣacakravarti

仏教において仏陀の頭頂の功徳を仏尊とした仏頂尊の一尊で五仏頂および八仏頂の一。サンスクリット名は「ジャヨーシュニーシャチャクラヴァルティ(Jayoṣṇīṣacakravarti)」ないし「ジャヨーシュニーシャ(Jayoṣṇīṣa)」といい、「ジャヨーシュニーシャ」には「勝利=ジャヤ(Jaya)」の「肉髻=ウシュニーシャ(Uṣṇīṣa)」、「チャクラヴァルティ」は「障害なく転がる(輪)」、「君臨し続ける」などの意味がある。このことから「勝仏頂転輪」という名のほか、「勝仏頂(しょうぶっちょう)」、「殊勝仏頂転輪(しゅしょうぶっちょうてんりん)」、「勝頂輪王菩薩(しょうちょうりんのうぼさつ)」などの名前でも呼ばれる。また「惹欲鄔瑟尼灑(じゃよくうしゅにしゃ)」と音写される。殊勝の大慧を司る仏尊とされる。胎蔵界曼荼羅において釈迦院下段右側二列目に配される。尊容は黄色の身色で左手に宝剣の乗った蓮華、右手に未開蓮華を持つ。

密号は「最勝金剛(さいしょうこんごう)」、「最大尊金剛(さいだいそんこんごう)」、「上行金剛(じょうこうこんごう)」、種字は「सिं(siṃ)」、「शि(śi)」、印相は転法輪印、真言は「曩莫三曼多沒馱喃枲尾惹欲鄔瑟尼灑娑婆賀(のうまくさんまんだぼたなんしびじゃよくうしゅにしゃそわか)」、三昧耶形は金輪。

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催生娘娘 さいせいにゃんにゃん

Cuī-shēng niáng-niáng

中国道教で、子供を産む際にあらゆる災厄から護ってくれる娘娘神のうちの一人。催生娘娘は、送子娘娘の後を引き継ぎ、臨月になっても産気づかなかったり、難産になったりといった出産に関する障害から胎児と母体を守る聖なる産婆の役目を担っている。無事生まれたあとの幼児や母体を守る役目は乳母娘娘などに引き継がれる。(→乳母娘娘)

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サイヤン・ウィニコブ

Saiyan Uinicob

マヤ神話における今ではない世界の住民。「調整者」、あるいは「適応する者」の意。マヤ創世神話は現在の世界を含めて5つの世界があり、今まで4回とも例外なく洪水で滅んだと伝えるが、サイヤン・ウィニコブはその最初の世界の住人である。小人だとされ、太陽が出来る前から生きており暗闇の中でマヤの古代都市を築いたと信じられた。彼らは初めて太陽が昇った夜明けに石になってしまい、この第一の世界は「ハイヨコカブ(大地を覆う水)」によって破壊された。

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サヴァニア

Savaniah

魔術書「ソロモンの大いなる鍵(The key of Solomon the king)」において、水星の第3の五芒星にヘブライ語で名を記されている4人の天使の一人。

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ザウィ

Dzahui

メソアメリカ中央部とその隣接海岸部、さらにオアハカ高地一帯に居住していた、ミシュテカ人の信仰していた稲妻と雨の神。「ツァウィ(Tzahui)」ともいう。アステカのトラロックをはじめとしたメソアメリカの各民族に存在する雨、またそれと関係して豊穣を司る神群と関連している。

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サヴィトリ

savitṛ

インド神話、ヒンドゥー教における太陽神の一柱。「サビトリ(Sabitṛ)」とも。ヒンドゥー教の聖典「リグ・ヴェーダ」に登場する。名前は「衝撃者」、「鼓舞する者」といった意味を持つ。太陽と、太陽があらゆるものを活動させる力を神格化したもの。水や風を循環させる大気運動を太陽の力として捉えたものであり、万物を刺激鼓舞し、生き物をいるべき場所へ配置するとされる。

黄金に輝く体を持ち、脚が白く体が褐色の輝く馬にこれまた黄金に輝く馬車をひかせて天空を掛けると言う。時に同じく太陽神であるスーリヤと同一視される。

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ザヴェベ

Zavebe

キリスト教や神秘学における堕天使の一人。「ザクィエル(Zaquiel)」とも呼ばれる。シェミハザとともに神に逆らい地上に降り、人間の娘と結婚した、堕天使の一人であり、背教の軍勢の20人いる、「数十の首長(Chief of Tens)」の一人とされる。

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サウレ

Saule

バルトにおける太陽と蛇の女神。蛇の王冠をかぶった女性の姿で表される。この王冠は富や豊穣をあらわすものであり、サウレの恩恵を受けようという者はみな家に緑色の蛇を飼っていた。蛇を殺したりするとサウレの怒りを受けることになる。サウレは水差しから金色の液体────を地上に注ぐことによって世界に光を与えているとされた。夜空の星々はサウレの月神メーヌとの間に生まれた子、明けの明星は雷神ペルクノとの間に生まれた子とされる。

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囀り石

さえずりいし

「囀石」とも。日本の群馬県に伝わる吾妻郡中之条町大道のある物言う怪石。同じく「囀り石」と書いて「しゃべりいし」とも読む。昔、親の仇を探して旅をしていた男がこの石を寝床にして野宿しようとしたところ、親の仇相手の場所をしゃべる声が石の中から聞こえ、そのお陰で仇を討つことができたという。それ以来石は度々人の声を発するようになったが、これを恐れた人が石の角を切って落としたらしゃべらなくなった。切り取られた部分は大道から1.5km程離れた蟻川まで飛んだいったという。現在は群馬県の文化財に指定されている。

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塞の神

さえのかみ

日本民俗信仰において、村落の前や峠境などに祀られる、境界を守る神。「さいのかみ」とも読む。また「幸神,幸ノ神,幸の神(さいのかみ)」、「斎の神(さいのかみ)」とも書く(その他「さい」には「妻」、「障」、「性」、「歳」などの字も当てる)。その信仰の起源は道を隔てる石の神「塞坐黄泉戸大神(さやりますよみどのおおかみ)(→道返之大神)」にあると思われる。自然石を利用したり、石標に名を刻んで立てることにより祀られることが多い。境界を塞ぎ疫病や害意、外敵の侵入を防ぐ神とされるが、「さい」に当てる字からの派生か、性病快癒や出産の無事、妊娠などを祈る神ともされる。「今昔物語」や「宇治拾遺物語」などに「道祖神」と書いて「さへのかみ」と訓じていることもあり、道祖神と同一視される。また道俣神とも同一視される。

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蔵王権現

ざおうごんげん

日本仏教独自の菩薩で権現の一つ。「金剛蔵王(こんごうざおう)」、「金剛蔵王菩薩(こんごうざおうぼさつ)」、「蔵王菩薩(ざおうぼさつ)」、「金峰菩薩(きんぽうぼさつ)」、「金峰山権現(きんぶせんごんげん)」など様々な名を持つ。修験道の祖とされる役行者が奈良の金峯山(現在の大峰山)で修行中に感得したとされる仏尊。役行者が衆生を救う尊像を祈念していたところ弁財天が現れたが、優しすぎると考えもっと強い姿を祈った。その次に地蔵菩薩が現れたが、それでも優しいと考えさらに祈ったところ、凄まじい雷鳴とともに忿怒形の尊像が現れたという(別伝では釈迦如来、弥勒菩薩千手観音と現れた)。これが蔵王権現で釈迦如来の教令輪身(教化のために姿を変えること)であるとされる。この三尊にちなんで、「蔵王堂」と呼ばれている金峰山寺の本堂には同じような姿をした三体の蔵王権現の像が祀られている。権現は通常地名や社名などを名前にするが、蔵王権現の場合、本地仏(元となった菩薩)である金剛蔵王菩薩が名前になっていて垂迹神が定かではない。ただ、天野信景著『塩尻』に「諸社考、和爾雅(わにか=江戸前期の辞書)に金峰山の神は少彦名命(→少名毘古那神)と記せり」とあり、山岳信仰に拠った山神だけでなく、少名毘古那神も垂迹神とする説がある。その姿は一面三目二臂の忿怒形で身色は青黒色、逆立つ髪が三つに分けた三髪冠。左手で剣印を結び腰の辺りに置き(或いは普通に腰に手を当て)、右手に三鈷杵を持って高く振り上げる。また右足は磐石を踏みしめ左足は膝を曲げ高く上げたままの体勢をとる。つまり金剛童子や五大力菩薩中の蹴出像に酷似している。

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サーガ

Sága

北欧神話において、アサ神族に属する女神。名前は「巫女」、「聖なる詩」を意味する。アスガルズ(アサ神族の住む国)の王妃フリッグに次ぐ上位の女神といわれている。主な神話には名前しか登場にないものの、古代北欧の詩にはしばしばその名前が見える。サーガの住む館は「セックヴァベック(「沈む床」の意)」といい、この館は水底にあり屋根の上では波が騒いでいるとされる。主神オーディンはこの館に頻繁に訪れ、サーガとともに黄金の杯で酒を飲むことを楽しみにしていたという。

サーガはフリッグの一側面が神格化した存在であるとも考えられる。オーディンとフリッグの仲は険悪なものではないが、知恵や権力において二人はほぼ対等であるため、常に軽い緊張と対立が見られる。サーガはフリッグの(オーディンと対立しない)陽性の側面が、「理想の伴侶」として独立した存在なのかもしれない。

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サーカニィ

Sarkany

「サルカニー」とも。ハンガリーの古い民俗信仰に登場する天気を司る精霊。人と似た姿をしているが肩から多数の頭(最高で9個)が生えているとされた。剣を手に野生の馬にまたがり雷雲の中を走りぬける。サーカニィと出会った人間は石に変えられてしまうという。今ではサーカニィの名称は有翼のドラゴン型の怪物を指す。

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逆柱

さかばしら

日本における怪異ないし怪異の原因のひとつ。家を建てるときに柱を上下逆に立てることで、不吉だとされ忌まれた。逆柱のある家は不幸が訪れたり、家鳴がおこったりするという。しかし、例外として、あまりにも立派な建物の場合は、建物の柱のうち一本だけ逆柱にしたほうがいいとされている(いつまでも未完成にしておくことで崩壊を防ぐまじない)。日光陽明門がその一つとして有名である。

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ザカラエル

Zacharael

ゲオニムの教義やカバラなどで言及される天使。名前は「神の記憶」を意味する。「ザカリエル(Zachariel)」とも呼ばれる。また月の天使「ヤリエル(Yahriel)」と同一視される。アークエンジェルまたはパワーに列される天使であり、7つの天のうちの第2天である「ラクィア(Raqia)」をラファエルとともに支配する天使とされる。

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下がり

さがり

岡山県に出現する妖怪の一種。馬の首(一つ目だとされる場合もある)に一本だけ足のついた姿をしており、暗い夜道を歩いていると不意に木の下で頭を思いっきり叩かれたり、驚かされたりする。これは木にぶら下がった下がりの仕業と考えられた。福岡県にいる「うまのあし」も同種の妖怪である。

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ザガン

Zagan

ユダヤの魔神で17世紀の魔術書(グリモア)の「レメゲトン」の第一部「ゴエティア」に記されるソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。時に「ザガム(Zagam)」とも呼ばれる。グリフィンの翼を持ち、聖ルカのシンボルである牛の姿で現れる。人間の姿をとることも出来るという。水を酒に、酒を血に、金属を硬貨に変える錬金術の力をもっているという。

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ザグザゲル

Zagzagel

ユダヤ・キリスト教における天使の一人。「ザグザガエル(Zagzagael)」、「ザグンザギエル(Zagnzagiel)」、「ザムザギエル」とも呼ばれる。名前は「神の光輝」を意味している。旧約聖書偽典「第3エノク書(ヘブライ語エノク書)」などに名が見える。モーセの魂を天に運ぶよう、ガブリエルミカエルと共に命を受けた天使の一人(参照→サマエル)。律法と智恵を司る天使であり、天使達の教師として70の言語を話すという。モーセに神の名前を教えた天使ともされる。

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サク・シミ

Zac Cimi

マヤ神話において、世界の4隅を支えているとされるバカブの一人。方角の西(チキン)と色の黒(エク)を司る。マヤの20ある暦日の14番目「イシュ(Ix=ジャガー)」を支配する神でこの暦日は4つあるイヤーベアラー(年を担ぐ日)の一つである。

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ザグレウス

Zagreus

クレタ島で信仰されていた神で、オルフェウス教ではギリシアの酒の陶酔の神ディオニュソスの原型とされた。

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鮭大明神

さけだいみょうじん

日本の福岡県糟屋郡粕屋町上大隈にある、鮭神社に祀られる神。祭神は日子穂穂手見命豊玉毘売命鵜葺草葺不合命。棟札に拠れば、毎年11月13日になると龍宮からの使いとして鮭が近くの嘉麻川を遡上し、神社の近くにある「俎石(まないたいし)」と呼ばれる石に鱗を付けるのだという。

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栄螺鬼

さざえおに

海中のサザエが鬼と化したもの。鳥山石燕の「画図百鬼徒然袋」に見える。巻貝の中からにゅうっと姿を出した、両腕のある姿で『「雀海中に入って蛤となる」「田鼠(もぐらのこと)化して鶉となる」という(どちらも物事は思いもよらぬ変化をするものだという諺)。栄螺も鬼になろうとは』と解説を付している。また房総半島の言い伝えでは、栄螺鬼は一人旅の女に化けて夜更けに一夜の宿を求めに来るが、この女を家に泊めると亭主は殺されてしまうという。普段は海の中にいるが、月夜の晩には海上で楽しげに踊っているともいわれる。しかし石燕は解説を「夢心にも思ひぬ」で閉めているため、石燕の創作妖怪である可能性が高い。

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ササボンサム

Sasabonsam

西アフリカに住むトゥイ族やアシャンティ族の信仰に登場する男の悪魔。森の中やパンヤの木の下に住む。ササボンサムの住むパンヤの木の、根回りの土は赤くなっている。これはササボンサムが地下にもぐるときに、自分の体についた犠牲者の血を土で拭うからだとされる。充血した目、直毛の髪、赤い肌をもった高く細い人間の姿をしていて、木にぶら下がって長い足で下を通る人間を吊り上げて捕まえる。シャマンティンという名の妻がいる。

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座敷童子

ざしきわらし

岩手県を中心に、東北地方に伝承されている屋内に出没する妖怪。赤ら顔でお河童頭の童児の姿であらわれる。座敷童子のいる家は繁盛するが、いなくなると途端に没落する。座敷童子が住んでいると、寝ているときに枕を返されたり、布団を引っ張られたりといった悪戯をされる。

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サスカッチ

Sasquatch

「サスクワッチ」とも。ネイティブアメリカンの一部族、セイリッシュ族の伝承や信仰に登場する怪物、ないし野人。名前はセイリッシュ語の「se'sxac(野生人)」を元とする。全身をこげ茶色の毛で覆われている巨大な類人猿のような怪物で二足歩行をする。

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サスニギエル

Sasnigiel

旧約聖書偽典「第3エノク書(ヘブライ語エノク書)」に言及される天使。「サガンサゲル(Sagansagel)」、「サスニエル(Sasniel)」、「サスネサギエル(Sasnesagiel)」などの名前でも呼ばれる。「平和のために任命された」セラフの一人とされる。知恵の天使とされるほか、メタトロンの数多くある名前の一つともされる。

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サダク

Sa-Dag

チベットの土着宗教であるボン教の土の精霊。仏法の守護神として仏教に同化した。建設や農作業の行われる際、これらの霊をしずめるための地鎮祭が行われる。

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サタナイル

Satanail

旧約聖書偽典「第2エノク書(スラブ語エノク書)」においてアザゼルシェミハザなどの天使と共に人間の娘と結婚し知識を与えるという大罪を犯したグリゴリの一員。「サタナエル(Satanael)」、「サラミエル(Salamiel)」、「サトマイル(Satomail)」などの名でも呼ばれる。また「第2エノク書」によればサタンの元々の名前であり、サタナイルはグリゴリの長であったという。ただし、他の記述ではサタナイルはこの大罪を犯す前にもすでに神による処罰を受けていたとされる。

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佐太大神

さだのおおかみ

「出雲国風土記」に見える神。「佐太御子大神(さだみこのおおかみ)」とも呼ばれる。松江市島根町加賀にある洞窟で支佐加比売命(→𧏛貝比売)から生まれたとされる。父神は「麻須羅神(ますらがみ=雄々しく勇ましい神)」とされるが固有名称は出てこない。佐太大神は猨田毘古神と同神とされるが、これは「佐太御子」を「さだびこ」と読み「猿田毘古」になぞらえたものであり、元々はこの地方の主神だったのではないかと考えられている。神名の「サダ」は「神稲の田」を意味する「狭田(さだ)」や岬のような突端を意味する「先処(さた)」、先導を意味する「さだる」など色々な解釈ができるため神名の語源についてははっきりしていない。佐太大神を祀る「佐太神社(さだじんじゃ)」は「延喜式」では「佐陀神社」、出雲国風土記には「佐太御子社」の名で記載されている神社で佐太大神を含め合計で12座を祀るが、このうちの4座は「秘説四座」と呼ばれ神名が明らかにされていない。

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サタレル

Satarel

旧約聖書外典「第1エノク書」に言及される堕天使。名前は「神の側」を意味する。「サルタエル(Sartael)」、「エルタエル(Ertael)」などの名でも呼ばれる。アザゼルシェミハザなどの天使とともに神に反逆したグリゴリの一人であり、背教の軍勢の20人いる、「数十の首長(Chief of Tens)」の一人とされる。

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サタン

Satan

聖書などに登場する魔神で、すべての悪魔や魔神たちの頭領。神と敵対する最大の存在。第一位の熾天使だったルシファーが自分の力をおごり、自分の配下をひきつれ神に反逆して堕天した者、あるいは神の命令により人間の信仰を試す者と考えられている。旧約聖書でサタンは定冠詞付きの「ha-satan(ハ=サタン)」と記述され、ヘブライ語で「敵」、「告発する者」、「迫害する者」といった意味で特定の固有名称ではなかった。旧約聖書中「歴代志上」の21章にのみ定冠詞無しでサタンが記されているが、これは一般的に誤写と考えられている。しかし新約聖書では定冠詞無しの「Satan」で記述され、悪魔の固有名称として使われるようになった。

「この世の支配者」、「空中に勢力を持つ者」といった称号を持ち、また「古き龍」、「闇の貴公子」、「魔王」などとも呼ばれる。新約聖書「ヨハネの黙示録」において世界の終わりに出現するとされた七つの頭、七つの冠、十の角をもった赤き竜はサタンであった。世界に大いなる災厄をもたらしながらも、サタンは神や天使との戦いに負けて地獄に投げ落とされた。以後彼は地獄の業火で永遠に焼かれ続けているとも、決して溶けない氷の中に閉じ込められているともいわれ、地獄に落ちた人間達をその血に濡れた口で喰らっているという。

しかし彼は霊体だけで活動することが出来ると考えられていて、地獄を離れて人間を誘惑する為に地上へやってくるという。アザゼルベリアルベルゼブブなどは彼の化身であると言われるが、またすべての悪魔が彼の化身だとも言われる。イスラム教でサタンはシャイターンと呼ばれる。

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サチェン・ラーフラ

gZa' chen ra hu la, Zachen rahula

チベット仏教におけるチョキョン(=護法神=ダルマパーラ)の一人で、インドのラーフが変容したもの。名前は「執曜のラーフラ」を意味する。また「サチョク・ギェルポ・ラーフラ(gZa' mchog rgyal po ra hu la, Zamchok gyelpo rahula="執曜の最高の王者")」、「キャプジュク・チェンポ(Khyab 'jug chen po, Khyamjuk chenpo)="偉大なヴィシュヌ"」といった名でも呼ばれる。

インドでは元々はアスラだったとされるラーフだが、チベットでは元々人間の僧侶だったが無実の罪で国王に焚殺されたあと、怨念で国王の4人の娘を発狂死させ(その後国王も非を悔いて焼身自殺した)、ヤクシャに生まれ変わった姿だとされる。インド神話ではヴィシュヌに退治されるが、チベット仏教では執金剛秘密主(=金剛薩埵)に調伏されたと伝わっている。前述の別名と「キャプジュク」は元々はヴィシュヌに対する訳語であり、ラーフの伝説が伝わる過程で退治した者(ヴィシュヌ)と退治された者(ラーフ)が混同されたものと思われる。

チベットでは中風やてんかんは「サネー(gZa' nad, Zané="執曜の病")」と呼ばれ、サチェン・ラーフラのまき散らす毒気に当てられたものと考えられていたため、サチェン・ラーフラの護符を身に着けこれを除けるという信仰があった。ニンマ派においてはレルチクマタムチェン・ドルジェレクとともに「マサタム・スム」と呼ばれタンカの下部に三尊で描かれることが多い。三面が縦に三つ連なった九頭で全てが忿怒相の額にも目がある三目、その上にカラスの頭が付いており、四臂で右の第一臂はマカラ鐘、左の第一臂は蛇索を持ち、また左右第二臂で弓矢を引き絞る。身体中に目が付いており、下半身は蛇身で、逆三角形の台の上にとぐろを巻くように描かれる。

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サティー

Sati, Satī

インド神話においてシヴァの妻のとる姿の一つとされる女神。シヴァの妻の最初の姿。アーディティダクシャの間に生まれたアーディティヤ神群の一人。非常に美しい女神であり、シヴァと恋に落ち結ばれて夫婦となったが、サティーの父親であるダクシャは、大事な祭りにシヴァを呼ばなかったりとシヴァを忌み嫌い認めなかった。サティーはそんな父親の行動を嘆きいさめるために聖なる火に身を投じて死んでしまった。シヴァは怒り狂いダクシャの家を滅茶苦茶にした(あるいはヴィーラバドラを生み出し暴れさせた)後、サティーの死骸を抱いて世界を放浪した。やがてサティーはパールヴァティーとして生まれ変わり、二人は再び結ばれた。

中世以降、夫に先立たれた未亡人が、サティーの故事に倣い、「貞淑で夫を慕う妻」であることを臨み火に身を投じて後追い自殺をすることがあった。また場合によっては望まなくとも夫側の親族に自殺を強要されるということも度々起こっている。このような「サティー殺人」や「サティー自殺」はいまだに行われることがあり、社会問題になっている。

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サテト

sateto

エジプト神話において豊穣と洪水、そして戦争を司る女神。クヌムの配偶神の一人だが、彼女は子を生めない女神で、二人の間に子はいない。そのかわり、ナイル川の激流を司る女神として洪水を引き起こし、エジプト全土に恵みをもたらすと考えられた。当初はナイル川の源流と考えられていたエレファンテネやファイユームで信仰されていたが、ナイルの源流がもっと南部のアフリカ中央付近にあることが分かるにつれヌビアなどの南部地域を結び付けられるようになった。水と関連して清浄をもたらす女神ともされ、死んだファラオを冥界の入り口で出迎えて水によって清めるとされた。またナイル川の氾濫は戦争による征服に比喩され、ナイル川の猛々しい面を象徴するサテトは、戦争の女神とも考えられるようになった。

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サトゥルヌス

Saturnus

ローマ神話における農耕神。英語読みの「サターン」の名で一般的に知られている。ギリシア神話のクロノスに比定されるが、クロノスとは違いラティニウムの最初の王とされており、しかもその治世は「黄金時代(神話中で人間の期限とされる時代)」であったとされる。サトゥルヌスは人々に農耕を教え、文明を与えた。サトゥルヌスの妻は本来ルアだったとされるが、後になってオプスが妻とされるようになった。これはオプスがクロノスの妻であるレアを同一視されたためだと思われる。ローマでは12月にサトゥルナリア(サトゥルヌス祭)があり、これは一年で最もにぎわう祭りである。

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ザドキエル

Zadkiel

ユダヤ教、キリスト教における天使の一人。「ツァドキエル(Tzadkiel)」、「ジデキエル(Zidekiel)」、「ザタキエル(Zadakiel)」、「ゼデキエル(Zedekiel)」などの別称を持ち、名前は「神の正義」を意味するとされる。ラビ文献や「旧約聖書」民数記に言及される。終末に7つのラッパを吹き鳴らす御前の七天使のうち、特定されていない3人の候補の一人であり、ドミニオンの指揮官とされる。

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さとり

日本の妖怪の一種。毛むくじゃらの大男だとされる。猟師や樵が山小屋で火を焚いていると現われ、人の心を読んで隙あらば取って食おうとする。しかし人が囲炉裏の薪などをくべたとき、偶然に火の粉が当たったりすると、人間とは思わぬことをするものだとか言いながら逃げていく。また、一説ではまったく人間に危害を加えないが、人間がよからぬことを考えると、それを察してたちまち逃げていくという。

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サナ

Xanas

スペイン北部のアストゥリアス地方の民間伝承に登場するニンフのような妖精。流れるような長い髪をもつ美しい娘の姿をしている。普段は山の中の洞窟に住んでいるが、露が降りるような朝には牧草地まで降りてきて遊んでいるとされる。また馬に乗るのが大好きで、夜に厩舎を訪れて馬に乗って遊んだりするので、朝になって馬が汗を吹いて疲れていることもよくあるという。一説にサナは元々人間だったのが魔法をかけられたものであり、この魔法を解いてサナを人間に戻すことができれば、宝石がもらえるとされる。

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サナクス

Thanacth

中世のヨーロッパにおける想像上の動物の一。アンドレ・テヴェ著「普遍宇宙誌(La cosmographie universelle)」(16世紀)やアンブロワーズ・パレ(1517~1590)著「怪物と驚異について」の中でも言及されている。虎ほどの大きさの真っ黒な獣だが、尻尾はなく、また頭はまるでぼさぼさ髪の男のようだという。中東にやってきたインド人が食料にするため連れてきた動物だとされる。

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サヌ

Sanu

アフガニスタンに伝わる神の一人。収穫の女神サンジュの父だが、サンジュの夫であったギシュとは敵対関係にあったとされる。この微妙な関係はイスラム教徒と土着信仰との確執を表したものと考えられている。

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鯖神

さばがみ

日本の神奈川県藤沢市や大和市、横浜市などの境川流域において信仰される神。「鯖明神(さばみょうじん)」とも呼ばれる。堺川流域には鯖神社、左馬神社、左波神社、左婆神社といった「さば」と読める(或いはかつて読んだ)名前の神社が点在している。かつてこの地域は堺川の河口(下流から河口にかけては片瀬川と呼ばれる)から来る魚の行商人から魚を買っていたが、村民が魚で食中毒を起こすことが多々あり、これは鯖の祟りだとして鯖明神社を建てて祀ったとされる。また鯖は左馬と書けるところから、祭神を左馬頭源義朝としたと伝えられ、武人として名高い源義朝が祭神だということで日清戦争や日露戦争の頃には七つの左馬神社を巡る「七左馬詣り」が盛んに行われたとされる。大和市下和田にある左馬神社には源頼朝が隠れたと伝わる洞穴があり、頼朝が父である義朝を祭神として祀ったという伝承も残されている。

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サハリエル

Sahariel

旧約聖書偽典「第2エノク書(スラブ語エノク書)」においてアザゼルシェミハザなどの天使と共に人間の娘と結婚し知識を与えるという大罪を犯したグリゴリの一員。「アスデレル(Asderel)」の名でも呼ばれる。月の満ち欠けやその運行に関する知識、またシリア文字による呪縛魔術(金縛り術)などの知識を人間に与えたとされる。

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サバ=レイッピャ

Saba-leippya

ミャンマーに住むタウントゥ族、タウニョウ族、サウントウン・カレン族などの信仰に通じてあらわれる農耕を司るナット。水田に蝶の姿で現れる。各水田には一人ずつ稲作の守護霊たるサバ=レイッピャが住んでおり、稲刈りの済んだおりには、各容器からサバ=レイッピャのために少量ずつ米を取っておき、のちに水田に返すことになっている。また、土地を耕して新しい水田を作る時は、必ずサバ=レイッピャに対して酒を捧げることになっている。

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佐比持神

さひもちのかみ

「古事記」に言及される神。日子穂穂手見命(山幸彦)が綿津見神の宮から陸上に帰ろうという時に、一日で日子穂穂手見命を送り届けた「一尋和邇(ひとひろわに)」に与えられた神名(ここでの和邇=鰐はサメを示す)。「さひ」は「鉏」とも書き小刀などの刃物を指す。これは約束通り一日で送り届けてくれた一尋和邇に日子穂穂手見命がお礼として短刀を授けたことに由来する。また日本書紀では稲氷命が海に飛び込んで「鋤持神(さひもちのかみ)」になった、とある。

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ザフキエル

Zaphkiel, Zaphchiel

キリスト教やユダヤ教における天使の一人。「ザフキアル(Zaphchial)」、「ザフィエル(Zaphiel)」などの別称をもつ。また「ゾフィエル(Zophiel)」も別称とされることがある。名前は「神の知識」ないし「神の意識」を意味する。ソロネの指揮官とされる、終末に7つのラッパを吹き鳴らす御前の七天使のうち、特定されていない3人の候補の一人。

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サプタコーティブッダマートリ

Saptakoṭibuddhamātṛ

サプタ・マートリカー

Sapta-mātṛkā

「七人の母神」の意で、ヒンドゥー教においてチャンディーないしドゥルガーの下につき敵対する者を滅ぼすとされた七人の女神のこと。ブラフマーの妻である「ブラフマーニー(Brahmānī)」、マヘーシュヴァラつまりシヴァの妻である「マーヘーシュヴァーリー(Māhēśvārī)」、クマーラつまりスカンダの配偶神である「カウマーリー(Kaumārī)」、ヴィシュヌの妻「ヴァイシュナーヴィー(Vaiṣṇāvī)」、ヴァラーハの妻「ヴァーラーヒー(Vārāhī)」、そしてインドラの妻である「インドラーニー(Indrāṇī)」ないし「マーヘーンドリー(Māhēndrī)」、ヤマの妻「チャームンダー(Cāmuṇḍā)」の七女神で、いずれも有力な男神の配偶神である。神話中でのサプタ・マートリカーは戦う女神達として描かれるが、彫像では多くの場合赤子を抱いた優しく美しい母の姿で表される。

サプタ・マートリカーは仏教にも七母女天の名で取り込まれた。

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サブナク

Sabnak

ソロモン王の著と謳われた一連のグリモア(魔術書)、いわゆる「ソロモン文献」の一つである「レメゲトン」の第一部「ゴエティア」に記された、ソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。「サブナック(Sabnack)」、「サブナッケ(Sabnacke)」、「サブラク(Sabrac)」、「サルマク(Salmac)」などの名前でも呼ばれる。召喚者の前に青白い馬に乗り、獅子の頭をした獰猛な戦士の姿で現れるという。サブナクの負わせた傷は化膿して蛆がたかり、直ることがないとされる。また逆にどんな傷も癒すことができるともされる。他にも何もない場所からあっという間に城砦を築き上げる能力を持っている。コラン・ド・プランシー著「地獄の辞典」では50の軍団を率いる地獄の大侯爵として紹介されている。

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サブラエル

Sabrael

旧約聖書偽典「第3エノク書(ヘブライ語エノク書)」に言及される天使。「サブリエル(Sabriel)」とも呼ばれる。ガブリエルパズリエルアスルリュなどとともに地位を分担する天使で、7つある天の第1天の支配者の一人とされる。また御前の七天使の一人ともされる。

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サマエル

Samael

ヘブライ神話における天使のひとり。「サミル(Samil)」、「サタニル(Satanil)」、「セイル(Seir)」、「サルマエル(Salmael)」などの名でも呼ばれる。セラフに属する。名前は「神の毒」という意味を持っており、時として堕天使の一人とされたり、サタンと同一視されたりすることもある(例えば旧約聖書偽典「第2エノク書(スラブ語エノク書)」では悪霊達の王と称されている)。これは彼が「死」を担当する天使だからである。天国、現世、地獄で行動する霊の中で最も邪悪で最も崇高、つまり善でもあり悪でもある天使である。「ヨハネの黙示録」においては12枚の翼を持つ大いなる蛇であり、堕天する時に「太陽系を引き寄せた」という。モーセの魂を天に運ぶとき、ガブリエルミカエルザグザゲルがその役目を神から命じられたが三人ともこれを断ったためサマエルがこの役目を果たすこととなった。任務を与えられたサマエルは喜んでモーセの魂を迎えに行ったが、モーセの輝く顔に目が眩んで手ぶらで戻ってきてしまい、神の怒りを買ってしまう。サマエルは再びモーセのもとに向かうが、今度は逆に杖で打ち据えられて盲目になってしまったという。また、アダムとイブに子孫の作り方を教えたのもサマエルだとされる。

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サマユンク

 

「サマイゥンク」とも呼ばれる。アイヌの文化英雄的なカムイであるオキクに随伴するカムイであり、名前は「傍らにいる者」の意。オキクミと同じく動植物や物品のような顕現体を持たず、アイヌモシにおいても人間の姿で行動する特殊なカムイ。神謡ではオキクミと対になって行動し、オキクミの兄と解釈されることが多い。オキクミの引き立て役であり、オキクミと異なり適切な判断力を持たないため失敗することが多く、ときに死んでしまったりもする。しかし、サマユンクが汚れ役なのは日高から西の伝承で、静内の東、旭川などでは立場が逆転する。また、オキクミの敵対者だったとする伝説もある。オキクミに同一化されずに残った人間体のカムイだと考えられる。

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サマンガルフ

Samangaluf

ユダヤの伝承の中に登場する天使の一人。「サマンガロフ(Sammangaloph)」、「サマンゲロフ(Samangeloph, Sammangeloph)」、「スムングルフ(Smnglf)」、「セマンゲロフ(Semangelof)」などの名でも呼ばれる。エヴァが出現する以前に、リリスがアダムの元を去ったとき、リリスを連れ戻すために神によって遣わされた3人の天使の一人(あとの二人はサンサヌイセノイ)。

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サマンタバドラ

Samantabhadra

仏教におけるボーディサットヴァ(菩薩)の一尊。漢名を「普賢菩薩(ふげんぼさつ)」と称する。大乗仏教における重要な菩薩で、仏法の慈悲を象徴する。マンジュシュリー(→文殊菩薩)とともにゴータマ・ブッダの従者として描かれることが多い。六つ(三対)の牙を持つ象に乗った姿で表され、この六つの牙は六識のあらゆる障害に打ち勝ち、悟りへといたる智慧の力を象徴しているという。

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サムサペエル

Samsapeel

キリスト教や神秘学における堕天使ないし天使の一人。「サムサヴェエル(Samsaveel)」の名でも呼ばれる。また「シャムシエル(Shamshiel)」もサムサペエルの別名とされることがある。旧約聖書外典「第1エノク書」によれば、神に反逆した200人の堕天使の一人であり、背教の軍勢の20人いる、「数十の首長(Chief of Tens)」の一人とされる。

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左問拏 さもんだ

Cāmuṇḍā

仏教において閻魔の眷属とされる七母女天の一尊。インド神話の女神ドゥルガーの別形態とされる「チャームンダー(Cāmuṇḍā)」が仏教にとりいれられたもの。「左問拏」のほか、「遮文荼(しゃもんだ)」とも音写される。七母女天の上主とされ、胎蔵界曼荼羅では外金剛部院の西方に配され、また金剛界曼荼羅の外金剛部の金剛面天は同体とされる。胎蔵界曼荼羅では赤黒色の身色で猪の頭に冠を戴き、右手に器盤を持ち左手に拳にして腰に当て、筵に坐す姿で表される。

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佐用都比売命

さよつひめのみこと

「播磨国風土記」に言及される女神。同訓で「散用都比売命」、「賛用都比売命」とも書く。また「玉津日女命(たまつひめのみこと)」、「佐用都比売神(さよつひめのかみ)」、「佐用津姫神(さよつひめのかみ)」とも呼ばれる。伊和大神(いわのおおかみ=大国主神に比定される)とその妃神であった玉津日女命が讃容郡を訪れたとき、どちらがこの地を占めるかを互いに争った。玉津日女命が鹿を捕らえて寝転がし、腹を裂いて血で稲の種を撒いた(つまり種を血に浸して撒いた)ところ、一夜で苗が生えたので、これを植えた。これを見た伊和大神は「十五夜(さよ)に植えたのか」と言ってこの地を去ったという。このことからこの地を「讃容(さよ)」といい、また玉津日女命を佐用都比売命と呼ぶようになったという。また「桉見(くらみ)」という地名は佐用都比売命が金の鞍を得た場所であることからだという。「広比売命(ひろひめのみこと)」という妹神がいるとされる。

兵庫県佐用郡佐用町本位田にある式内社「佐用都比売神社(さよつひめじんじゃ)」は、現在「狭依毘売命(さよりびめのみこと)=市寸島比売命」を祭神として祀るが、これは名前の類似から佐用都比売命と狭依毘売命を同神としたもの。

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サラスバティー

Sarasvatī, Saraswati

インド最古の文献「リグ・ヴェーダ」以来認められる女神。名前は「水を有する者」を意味する。3つの聖なる河川の神格の一つで、また学問、技芸を司る神。ブラフマーの単一生殖によって生み出され、後ブラフマーの妻になったとされている。この女神の用具が言語であったと考えられ、後には言語と同一視された。さらに後代には学問、技芸の神、雄弁と知恵の保護神として高い地位を与えられた。蓮華に座し二臂でヴィーナー(琵琶)を弾く像が一般的だが、多臂の場合もあり、持物もヴィーナーの他に本、数珠、小太鼓、水瓶、花なの場合もある。仏教では弁財天として帰化され信仰されている。

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サラ・ママ

Sara-mama

古代ペルーのチムー文化におけるコーン・スピリット(穀霊)。名前は「トウモロコシの母」を意味し、大きなトウモロコシ、あるいは変形したトウモロコシの穂軸の中に宿っているという。こうしたトウモロコシはトウモロコシの茎で作った特製の箱に納められ、豊作を祈って収穫際で祀られた。人間の顔を描いたトウモロコシの姿で表される。

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サラマンダー

Salamander

ヨーロッパにおいて、炎の中を自由に動けるとされたトカゲに似た怪物の一種。ラテン語では「サラマンドラ(Salamandra)」と呼ばれる。中世の動物寓話集には「ディー(Dea)」や「ステリオ(Stellio)」といった名前でも紹介された。火山の斜面に棲んでいるとされ、その分泌物が噛み傷を治す薬になるとか、触れたものを果物は全部毒が回ってしまうとか、獅子の口をふさぐことが出来るとかサラマンダーの色々な能力について説明が成されている。実際にヨーロッパでは石綿(繊維状の鉱物。当たり前だが石なので火に投じても燃えない)の布がサラマンダーの皮として売られていたという。また、サラマンダーの皮で作った服は、例え汚れても火に投じれば綺麗になるとされた(石綿を残してほこり等は全て燃えてなくなるため)。ただし、石綿から生じた塵は人体に有害である。

サラマンダーの図像はフェニックスなどと同様に紋章によく用いられる。極寒の海に生息するエケネイスはサラマンダーにとっての天敵であるとされた。錬金術師パラケルススはサラマンダーをエレメンタル(四大精霊)の一種族で四大元素のうち「火」を象徴する精霊だと考えた。

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サリエル

Sariel

旧約聖書外典「第1エノク書」などに登場する天使。終末に7つのラッパを吹き鳴らす七天使のうち、特定されていない3人の候補の一人とされる。「スリエル(Suriel)」、「ゼラキエル(Zerachiel)」、「サラキエル(Sarakiel)」などの別称を持ち、名前は「神の命令」を意味する。人間が過ちを犯さないように監視するという役目を担っており、鍵で象徴される。しかし、月の運行に関する知識を人間に漏らした堕天使だともされている。また月に関連して「邪視」、「邪眼」に関連のある天使ともされる。時にウリエルと同一視される。

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サルヴァサットヴォージョーハーリー

Sarvasattvojohārī

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サルヴァショーカタモーガータマティ

Sarvaśokatamoghātamati

ザルグフロイライン

Salgfräulein

オーストリアのチロル地方における小さな女性の姿をした木の精霊。時々古い落葉や松の木の下に座っている様子が見られるという。白づくめの服を着た乙女の姿をしていて、森の中に優しい歌声を響かす。

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猨田毘古神

さるたびこのかみ

日本記紀神話における国津神の一人。「古事記」では「猨田毘古神(さるたびこのかみ)」、「猨田毘古大神(さるたびこのおおかみ)」、「猨田毘古之男神(さるたびこのおがみ)」等と書かれる。「日本書紀」や「古語拾遺」には「衢神(ちまたのかみ)」という表記も見られる。神名の意味ははっきりせず、琉球語で「先導」を表す「さだる」が訛ったもの、あるいは伊勢の狭長田(さなだ)や佐那県(さなのあがた)、佐多岬などの地名が語源となっているという説、「サ」は神稲、「ル」は「の」の意とし「神稲の田」を意味するという説、猿を田の神とする民俗信仰が由来であるという説など数々考えられている。

天孫降臨のときに、その道案内をつとめ、のち、伊勢国(三重県)五十鈴川のほとりに鎮座したといわれる。きわめて長身で、鼻が非常に高く恐ろしい顔つきをしていたという。古くは、衢(ちまた)の神とされていたが、中世、障(さえ)の神と混同されて道祖神となり、一方、仏教の影響を受けて、「猿」と「申(さる)」との混同から、庚申の日にこの神を祀るようになった。

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サルマティアン・シー・スネイル

Sarmatian Sea Snail

16世紀にサルマティア海と呼ばれていたバルト海沿岸に住むとされた想像上の生物。アンブロワーズ・パレ著「怪物と驚異について」では「リマソン・ドゥ・ラ・メール・サルマティク(Limaçon de la mer Sarmatique)」の名で記されている。名前はともに「サルマティア海のカタツムリ」の意。水陸両棲の巨大なカタツムリで、鍵足かひれのような四本の足を持っている。また眼は触覚の先ではなく頭についており、触角は枝分かれしている。

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サルワ

Sauru

ゾロアスター教における悪魔の一人。「サウルヴァ(Saurva)」とも呼ばれる。6人のアメサ・スペンタに対抗する6人の悪魔の一人(ただし諸説あるせいで全員挙げると6人以上いる)。無秩序を司る悪魔で、世界終末の日には灼熱の熔鉱によって溶かされるという。アメサ・スペンタのうちでも特にクシャスラと対抗するとされる。

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サレオス

Saleos

ユダヤの魔神でソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。「ザレオス(Zaleos)」、「サロス(Sallos)」とも呼ばれる。大きなワニに乗り銀の鎧を身に着けた戦士の姿であらわれる。悪魔の力としては不似合いだが、人に愛をもたらす力を持っているとされ、「怪腕公」と称されるもよほどのことが無い限りその力を振るわないとされる。

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三官大帝 さんかんたいてい

Sān-guān dà-di

中国道教における運命の神。「天官大帝」、「地官大帝」、「水官大帝」の天・地・水を治める三人の高位の神の総称。「三官老爺(さんかんろうや)」、或いは単に「三官(さんかん)」とも呼ばれる。玉皇大帝の命を受け下界に降り、人々の善悪全ての行いを記録しており、人々はこれによって死後の行き先を決められるという。異説あるが順に1月15日、7月15日、10月15日が三官それぞれの誕生日とされており、人々はこの誕生日ごとに日頃の罪を懺悔し裁きを軽減してもらえるように祈る。この三つの誕生日は三元(それぞれ上元、中元、下元)と呼ばれる節日で、後代になってから三官大帝と結び付けられたものと思われる。また三官は周代幽王の臣下、唐宏・葛雍・実倉や、神帝・舜、禹などの特定の人物と結び付けられることもある。

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𤟤 さんき

Shān-huī

中国の最古の地理書とされる「山海経」に記されている、凶兆となる生物の一つ。北山の獄法山にいる、人面で犬のような姿の獣で、風のように走り、人を見ると笑うという。この獣が現われると天下は大風に見舞われるとされる。

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三皇五帝 さんこうごてい

Sān-huáng wŭ-dì

中国神話において、最古の時代に順番に中国を収めたとされる八人の神々のこと。「史記」の「三皇本紀」、「五帝本紀」による。三皇は天そのものかのように人間離れした存在だと考えられていたが、五帝は実在した歴史的人物として扱われた(ただし、現在では神話上の存在であることが認められている)。三皇については、女媧祝融と置き換えたり、燧人と置き換えて考える説もある。

《三皇五帝》

三皇

五帝

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サンサヌイ

Sansanui

ユダヤの伝承の中に登場する天使の一人。「サンヴィ(Sanvi)」、「サンザヌイ(Sanzanuy)」、「サンサンヴィ(Sansanvi)」、「サンセノイ(Sansennoi)」、「スンヴィ(Snvi)」などの名でも呼ばれる。エヴァが出現する以前に、リリスがアダムの元を去ったとき、リリスを連れ戻すために神によって遣わされた3人の天使の一人(あとの二人はサマンガルフセノイ)。彼らの名の護符はリリスとその家来たちが子供を奪うことを防ぐ効き目があるとされる。

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三界公爺 サンジエゴンイエ

Sān-jiè gōng-yé

中国の少数民族、毛南(マオナン)族が信奉する最大の善神。もとは宋の人だったが子供の頃八仙と一緒に桃を食べて仙人になった。しかしその後牛肉を食べたせいで半仙半人になってしまったという。

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散脂大将 さんしたいしょう

Pañcika, Pāñcika

仏教において毘沙門天の眷属とされる夜叉ないし羅刹で、八大夜叉大将の一人で鬼子母神の夫としても知られる。「パンチカ(Pañcika)」ないし「パーンチカ(Pāñcika)」というヤクシャを元にしており、「散脂大将」のほか、様々に音写される(下表参照)。毘沙門天に従いあらゆる生き物の善悪を推し量り守護する神だという。髪の逆立った忿怒相で、甲冑を身に着け左手を拳にして右手に長柄の戟を持った姿で表される。八大夜叉大将の他にも二十八部衆や二十天に列される。

《散脂大将の別称》
散脂夜叉大将
散脂鬼神大将
散支迦大将
半只迦大将
般支迦大将
半支迦薬叉王
半支迦薬叉大将
散支夜叉
半支
半只
半支迦
散支
散脂迦
般止柯
般闍迦
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散支夜叉 さんしやしゃ

Pañcika, Pāñcika

サンジュ

Sanju

アフガニスタン神話に登場する収穫の女神。戦神ギシュの妻でありサヌの娘とされる。黄金で出来た篩(ふるい)を持つ女性の姿、あるいは山羊の姿で表される。

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三十三観音

さんじゅうさんかんのん

日本仏教において、観音菩薩が姿を変えて人々を救済するという「三十三応現身」にちなんで、各種の観音を集めたもの。中国由来のもの、インド由来のもの、日本独自のものなどを含んでいる。

《三十三観音各尊の名称と尊容など》
名称 尊容など

01: 楊柳観音

右手に楊柳(ヤナギ)の枝を持つかまたは座右の花瓶にこれを挿す。衆病を消除することを本願とする。

02: 龍頭観音

雲中の竜の背に乗る。

03: 持経観音

岩に座し手に経を持つ。

04: 円光観音

岩に座し合唱する。

05: 遊戯観音

雲上に左膝を立てて座す。

06: 白衣観音

白蓮華上に座し白衣を纏い左手に蓮華を持つ。パーンデュラーシンチュ。

07: 蓮臥観音

池に咲く蓮の上に座し合掌する。

08: 滝見観音

岩の上に座し滝を見ている姿。

09: 施薬観音

岩の断崖に座し右手を頬に当て蓮を見る。

10: 魚籃観音

手に魚篭(びく)を持つか大魚に乗る。羅刹や毒竜の害を除く。

11: 徳王観音

岩に座し緑の葉枝を持つ。

12: 水月観音

水辺の岩上に座し、手に楊柳と瓶を持つ。或いは水上の蓮華に立ち月を見る。官位や財宝、旅行中の安全を護る。

13: 一葉観音

水上の蓮華に左膝を立てて座す。

14: 青頸観音

岩に座し右手を膝に立てる。

15: 威徳観音

蓮華を持ち岩に座し水面を見る。

16: 延命観音

岩に肘をつき座す。或いは二十臂を有し宝冠に仏身を頂き蓮花に座す。呪詛と毒薬を除き寿命を延ばす。

17: 衆宝観音

右手を地に付け左手を立てた左膝の上に置く。

18: 岩戸観音

毒蛇の住む岩戸に座す。

19: 能静観音

海辺の岩に座し両手を岩に当てる。

20: 阿耨観音

岩に座し滝ないし海を見る。水難を除く。

21: 阿摩提観音

白い獅子に乗り手に摩竭魚・吉祥鳥を持つ。

22: 葉衣観音

帝釈身(勇敢な姿)で岩に座す。

23: 瑠璃観音

水上の蓮葉上に座し右手に瑠璃の香炉、左手に蓮花を持つ。

24: 多羅尊観音

雲の上に立つ。ターラー。

25: 蛤蜊観音

蛤の前に座す。

26: 六時観音

居士身で梵篋を持つ。

27: 普悲観音

両手を袂に隠し山上に立つ。

28: 馬郎婦観音

婦女の姿で法華経と頭蓋骨を持つ。

29: 合掌観音

蓮華の上に立ち合掌する。

30: 一如観音

雲に乗り雷を制す。

31: 不二観音

執金剛身で水上の蓮華に立つ。

32: 持蓮観音

茎のついた蓮華を持ち立つ。

33: 灑水観音

右手に散杖、左手に灑水器持ち立つ

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三首人 さんしゅじん

Sanshouren

中国の古代の地理書「山海経」に記されている奇妙な部族の一つ。一つの体に三つの首が生えた種族とされる。

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三身人 さんしんじん

Sanshenren

中国の古代の地理書「山海経」に記されている奇妙な部族の一つ。三つの体が一つの首でつながっている種族だという。

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サン・スグル

gSan Sgruh

チベットのボン教における冥界神。ラマ教がチベットに伝えたインドのヤマがボン教に取り入れられ変化した神。サン・スグルは雄牛を聖獣とするが、サン・スグル自身もしばしば牛頭で描かれる。

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山精

さんせい

中国や日本の山にいるとされる山の精霊。中国では山魅(さんみ)ともいわれた。中国の中国の道家書「抱朴子」などに記述がみえる。人間の子供ほどの大きさだが腰の真ん中から大きな足が一本だけ後ろ向きについている。見た目に反してその足は速いという。山の中で蟹などを食べて生活しており、自分から人を襲うことは無いが、住処を侵されるとその人を病気にしたり、家を火事にしたりするという。千年生きた蝦蟇は山精を食べるといわれ、それ故か蝦蟇を苦手とする。

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三清道祖 さんせいどうそ

Sān-qīng dào-zŭ

中国道教の教理において最高位に位置する三神の総称。「三清尊(さんせいそん)」とも呼ばれる。宇宙の始まりにおいて無から一(妙一という)が生まれ、一から三(三元という)が生まれた時、この三元それぞれから化生したのが三清道祖である。すなわち第一の混洞太無元からは天宝元尊(元始天尊)が、第二の赤混太無元からは霊宝天尊(太上道君)が、第三の冥寂玄通元からは神宝天尊(太上老君)が化生したとされる。彼らはそれぞれ玉清境(清微天)、上清境(禹余天)、太清境(大赤天)という場所に住み、これを合わせて三清境(三天)という。また、それぞれ洞真部、洞玄部、洞神部と称する集成経典「道蔵」の根本部分の教主であり、これを合わせて三洞という。道教の寺院では必ずこの三神を本尊のように祀る。

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産泰様

さんたいさま

日本の関東北部において信仰される子安神の一種。群馬県前橋市には産泰様を祀る産泰神社があるが、元々は「三胎」という字を書いた。

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サンタ・カタリナ

Santa Catalina

聖カタリナ。フィリピンのミンドロ島カルカル市の守護聖人。また、ドゥマグエテ市の守護聖人でもある。海賊がカルカル市を襲うという噂が流れたとき、また日本軍がカルカル市を襲おうとしたとき、空から白馬に乗った黒髪の美女が現れこれを退けたという。これがサンタ・カタリナである。また、ドゥマグエテ市がスペイン人キリスト教徒とモロ(イスラム教徒)の戦いの脅威に晒されていた頃も、モロはドゥマグエテを襲えなかった。サンタ・カタリナが蜂の大群を送り島を見えなくしてくれたからだ。このため人々は「ディリ・ナ・ダグイト(女子供が誘拐されない)」といい、これが変化して「ドゥマグエテ」という土地の名前になったという。

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サンタス

Santas

小アジア西部における古代神。「サンダ(Sanda)」とも呼ばれる。地母神のクババと結び付けられることが多く、「王」と称されることもある。バビロニア神話の神マルドゥークと同一視される事もあった。後代にはギリシア神話に取り入れられて「サンドン」と称された。

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サンダーバード

Thunderbird

アメリカのネイティブアメリカン諸部族の多くにおいて知られている巨大な鳥の姿をした雷の精霊の総称。部族の村が見下ろせる山の頂や山頂の洞窟に住んでいるとされ、そうした場所は聖地と見なされ人々は入らないようにしていた突然の雨雲や雷雨はサンダーバードが雲を追うからだという。チヌーク族の神話では人間は全てサンダーバードの卵から生まれたとされる。

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サンダルフォン

Sandalphon

ユダヤ教、キリスト教における天使の一人。「サンドルフォン(Sandolfon, Sandolphon)」とも呼ばれる。名はギリシア語で「共通の兄弟」の意。メタトロンとは双子の兄弟とされる。天の書記官の役割を担っており、900の天国を抜けて神へ人々の祈りを伝えるとされる。また胎児の性別を決める役目を担っているとされることもある。その体は巨大であり、人が足から頭に登るまで500年もの年月がかかるほどだとされる。七層に分かれた天上の第五天(マコン)の長であり、ミカエルらと共にサタンと戦う天使である。俗説では造物主(ヤーウェ)の前に立つ時にはサンダルを履いていたのでこの名になったとされている。

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珊底羅大将 さんちらたいしょう

Śaṇḍila Mahā-senāpati

仏教において夜叉の頭領の一人であり、薬師如来の眷属である十二神将の一人。「さんていら」とも読む。サンスクリット名を「シャンディラ・マハーセーナーパティ(Śaṇḍila Mahā-senāpati)」といい、「素藍羅(そらんら)」とも訳される。虚空蔵菩薩を本地とし十二支のうち巳ないし午の神とされる。

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ザントマン

Sandmann

ドイツに伝えられている、眠りをもたらす妖精の一種。英語に直せば「Sandman」つまり砂男という意味。老人の姿していて、魔法の砂を詰めた袋を背負ってやってくる。この袋から取り出した砂を振りかけられると、どんな人間でも眠くなり、ついうとうととしてしまう。残酷な妖精ではないが、夜更かしをする子供たちがいるとドイツの母親たちは、ザントマンに目をえぐりとられてしまうよと脅かして寝かしつける。取った目玉はザントマンの子供が食べてしまうともいわれる。

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さんばい様

さんばいさま

日本の民俗信仰における田の神。四国地方や中国地方などの田植唄に言及される神で「おさばい」、「おさんばいさん」、「さんぼう」などの名でも呼ばれる。「さんばい」の語義には諸説あるが、「さんばい様は三度祀る神」という歌詞から「三拝」、また「さんばい様を降ろすには三把の苗を手に持ちて」と言う歌詞から「三把」などが語源ではないかと推定されている。田植えを始めるにあたってさんばい様を田に降ろすことを「さんばいおろし」、「おさばいおろし」などと言うが、その儀式は地方ごとに差異があり、田植が終わった後や正月の二日にも「さんばいおろし」を行う地方もある。

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サン・ヒャン・ウィディ

Sang Hyang Widi

インドネシアのバリ島独自のヒンドゥー教における、全知全能の神。インドネシアのパンチャシラ(建国五原則)の一項には「唯一神への信仰」という項目があり、インドネシア国民は多神教を信じてはいけない。そこで、本来多神教であるバリ・ヒンドゥー教も、あらゆる神々は唯一神サン・ヒャン・ウィディが、様々な形で具現化したものであるとの解釈を打ち出した。もっとも、バリ島の人々の実際の信仰は祖霊信仰と多神教の体系にのっとったものである。

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三仏頂

さんぶっちょう

仏教において仏陀の頭頂の功徳を仏尊とした仏頂尊のうち、「大日経疏」に「如来三部衆徳の頂なり」と説かれる、大転輪仏頂高仏頂無量声仏頂のこと。五仏頂とともに合わせて「八仏頂(はちぶっちょう)」と呼ばれ、胎蔵界曼荼羅では八尊がすべて釈迦院の下段に配される。

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山魅 さんみ

Shān-mèi

酸与 さんよ

Suān-yǔ

中国の最古の地理書とされる「山海経」に記されている凶兆とされる怪鳥。北山の景山にいて、6つの目、3つの足、4つの翼を持つ、蛇のような鳥だという。自分の名で(つまり「酸与」と)鳴く。この鳥が現われた国は恐慌になるという。

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