オア・ロヴェ

Oa Rove

パプアニューギニアにおける無限の生命と力を司る神。ニューギニア南部のロロ語族は、オア・ロヴェを「外見を自由に変えるもの」、「変身するもの」、「徘徊するもの」、「神聖なもの」とみなしている。オア・ロヴェはかつて男達がオア・ロヴェの娯楽と魚を奪ったことへの罰として、村のすべての女たちを大きなカヌーに乗せ、山の頂上へと航海するように言いくるめた。男たちが妻を取り返しにやってくると、オア・ロヴェは男達に対して槍や弓矢、懇望などを投げつけた。これは男達を攻撃するためでなく簡単に他人を殺せるようにするためだった。こうしてオア・ロヴェのために戦いは血なまぐさいものとなった。

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オアンネス

Oannes

バビロニアに伝わる魚人族。背面はほぼ魚の形だが、エラの部分からは顔が、胸ビレのあたりからは腕が、尾びれのあたりからは脚がつきでた、腹から開いた魚をかぶさった人間のような姿をしている。ペルシア湾より姿をあらわし、昼間は陸にとどまってシュメール人に文字、建築法、法律、灌漑事業、美術、陶芸といったあらゆる知恵をたった7日授け、夜には海の底に帰っていったという。

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オイ

Oi

ブラジルのシング川流域に住む諸部族間ではるか昔に存在していたと信じられている伝説の部族。とても背が高く歩きながら合唱するという奇妙な習慣を持った部族だったという。先住民達の間にはオイが歌っていたとされる歌が伝わっており、今でも歌うことができる。

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生石大明神

おいしだいみょうじん

日本における大石を神格化した神の一種であり、「御石明神(おいしみょうじん)」とも呼ばれる。「生きた石」と書く通り、石を生命あるものとして信仰するもので、その本宮は「延喜式神名帳」に記される相模国の式内社十三座のうちの一社である「石楯尾神社(いわたておじんじゃ)」だと考えられている。また「新編相模国風土記稿」に拠る石楯尾神社の社伝によれば、神武天皇(→神倭伊波礼毘古命)の東征の際に携えた「天磐楯(あめのいわだて)」を日本武尊が相模国に鎮護の神として祀ったことから始まりとされる。

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置いてけ堀

おいてけぼり

本所七不思議に数えられる怪異現象の一つ。「置行堀」とも書く。池の名前でもある。この池で釣をすると、水中から「置いてけ、置いてけ」と呼ぶ声がし、魚を全部返すまでこの声がやまないという。これを無視すると思わぬ事故にあったり、帰り道で迷わされたりしたという。同じような話は東京都の足立区や台東区、埼玉県川越地方、山形県西置賜郡小国町などにも伝わっている。たいてい置いてけ堀の正体は河童や川獺、狸、狢などだと考えられているが、追い剥ぎの類でないかという推測も立つ。また柳田國男は堀に棲む魚の王が物を言ったのではないかと推測している。この怪異現象から、後に残るものを見捨てて、立ち去ることを「置いてけぼり」というようになった。

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オヴィンニク

Ovinnik

スラヴの国々において、穀物倉(納屋)の隅に住んでいるとされる精霊、神霊の一種。オヴィン(Ovin)は納屋の意。全身毛むくじゃらの黒猫、或いはイギリスに伝わるヘルハウンドにそっくりの恐ろしい犬の姿をしている。吠えると犬のようだが人間のように笑ったりもする。性格は悪く、納屋の住人であるにもかかわらず倉に火をつけて燃やしたりする。すぐに機嫌を損ね納屋を燃やすので、たいてい納屋は母屋と離して建てられた。供物として若い雄鶏が捧げられる。

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応声虫

おうせいちゅう

日本における人面疽を引き起こす怪物の一種。回虫のように人間の腹の中に棲み、奇怪な病気をもたらすという。元の姿は長さ30cm以上もある蜥蜴のような姿をしており、頭に角があるという。人間の腹の中に棲みつくとしばらく高熱が続いた後、腹の表面に口の形をした腫れ物が出来、人の口真似をしたり、食べ物を要求して宿主を困らせる。このため応声虫という名がついた。虫の嫌がる薬を飲ませると肛門から出てきたという。中国の「朝野検載」、「古今医統」といった文献に端を発するものだと思われる。

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応念夜叉 おうねんやしゃ

Hemavata

仏教において毘沙門天の眷属とされる夜叉で、八大夜叉大将の一人。サンスクリット名を「ヘーマヴァタ(Hemavata)」といい、これを意味訳して「応念夜叉」、「應念大将(おうねんたいしょう)」ないし単に「応念(おうねん)」というほか、「醯摩嚩多(けまばた)」、「醯摩跋陀(けいまばだ)」と音写する。

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意富加牟豆美命

おおかむずみのみこと

日本記紀神話に見える神。「古事記」に見える神名で桃の邪気を払うとされる力を神格化したものと考えられる。オオカムは「大神」、ミは「実」ないし「霊」の意を考えられる。伊邪那岐命が黄泉国の住人となってしまった伊邪那美命との約束を破り、伊邪那美命の醜い姿を見て逃げ出した時、伊邪那美命は黄泉軍予母都志許売を追手として差し向けた。伊邪那岐命が黄泉国と現世の境界にある「黄泉津平坂(よもつひらさか)」まで逃げてきた時、そこに生えていた桃の実を投げたところ、彼らは逃げ帰っていった。この功績をたたえ桃の実に与えられた神名が「意富加牟豆美命」である。

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大口真神

おおぐちのまがみ

日本の民俗信仰における狼の神。神の使いとして南関東を中心に信仰されている。「真神」とは狼の別名であり、神名は「大きな口の狼」を表す。田畑を猪や鹿などの害獣から護る目的で竹にはさんだ大口真神の神札を立てたり、また家の戸口に張れば盗難や火難除けになるとされている。

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大国主神

おおくにぬしのかみ

日本記紀神話に登場する国作りの神。「日本書紀」本書においては須佐之男命櫛名田比売との息子とされるが、「古事記」では須佐之男命から数えて6世の孫(天之冬衣神刺国若比売の子)、「日本書紀」一書では6世あるいは7世の孫とされている。「大己貴神(おおなむちのかみ)」、「大物主神(おおものぬしのかみ)」、「葦原醜男神(あしはらしこおのかみ)」、「八千戈神(やちほこのかみ)」など多くの異称がある。天照大御神を天津神の総元締とするならば、大国主神は国津神の総元締と言える。須勢理毘売多紀理毘売命沼河比売神屋楯比売命八上比売といった多くの女神と結婚し、その子供の数は181人を数えるという。

おそらく記紀成立以前は、農耕民が崇拝する自然神だったが、多くの結婚と多くの別名が示す通り、各地で信仰されていた様々な神の神徳を吸収した存在であると思われる。少名毘古那神とともに国土の開発、経営にあたり、農業、畜産を興して医療・禁厭(まじない)の法を定めた。天孫降臨に際し、国を譲って隠退。

民間では大黒天と結びついた福の神、縁結びの神として信仰されるが、これは「大国」が「ダイコク」ともよめる事からの習合だと思われる。また因幡の白兎の話でも知られる。神徳としては艶福家であるということから縁結び、子授、夫婦和合、また国造りをした神として五穀豊穣、養蚕守護、商売繁盛など多岐にわたる。

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大宜都比売

おおげつひめ

大事忍男神

おおことおしおのかみ

日本記紀神話に登場する神。「古事記」にのみ登場し「日本書紀」には言及されない。「大事忍男命(おおことおしおのみこと)」とも呼ばれる。伊邪那岐命伊邪那美命による神産みにより生まれた「三十五神」の中で1番目に生まれた。名前の意味は判然としないが国産みを終えた後、最初の神産みであることからして「大事を為し終えた」といった意味が込められていると解される。事解之男神と同体とされることがあり、このため兵庫県朝来市生野町、奈良県御所市茅原、群馬県利根郡みなかみ町師田などにある「熊野神社(くまのじんじゃ)」では大事忍男神が配祀される。

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意富多多泥古命

おおたたねこのみこと

「古事記」や「日本書紀」に言及される神。古事記では「意富多多泥古命」ないし「意富多多泥古」、日本書紀では「大田田根子(おおたたねこ)」と表記され、ほかに「大田田祢古命(おおたたねこのみこと)」、「大直祢古命(おおたたねこのみこと/おおただねこのみこと)」、「大田田根子命(おおたたねこのみこと)」などとも記される。古事記では「建甕槌命(たけみかづちのみこと)」(天尾羽張神の子神の建御雷之男神とは別神)で大物主大神(→大国主神)の四世の孫(つまり玄孫)とするが、日本書紀では大物主大神と活玉依毘売の子神とする。また「先代旧事本紀」は大国主神の八世の孫、「新撰姓氏録」は五世の孫とする。崇神天皇の時代に疫病が流行った時、大物主神が天皇の夢に現れ「意富多多泥古によって我を奉れ」とのお告げがあったのでこの者を探し出し、尋ねたところ大国主神の子孫だと分かり、お告げの通りこの意富多多泥古命を斎主として御諸山の「意富美和之大神(おおみわのおおかみ)」を拝祭したところ疫病は収まり国は平和になったという。神名の「タタネココ」とは「直系(ただね)の子」のことで神の直系であることを強調した神名であると考えられる。意富多多泥古命は大神氏(大三輪君)の祖となった。

「大神神社(おおみわじんじゃ)」の摂社である「大直禰子神社(おおたたねこじんじゃ)」に祀られるほか、大阪府堺市中区にある式内社「陶荒田神社(すえあらたじんじゃ)」の摂社「太田神社(おおたじんじゃ)」、茨城県桜川市加茂部の「鴨大神御子神主玉神社(かものおおかみみこかみぬしたまじんじゃ)」などに祀られる。

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大多麻流別

おおたまるわけ

記紀神話における地霊。伊邪那岐命伊邪那美命による国産みの際生まれた14島のうちの11番目で六島の3番目。大島を神格化した存在。ここでいう大島が現在のどこに当たるかは諸説あり判然としない。

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大土神

おおつちのかみ

「古事記」に言及される神で、大年神天知迦流美豆比売の間に生まれた子神の一柱。「土之御祖神(つちのみおやのかみ)」、「大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)」などの名でも呼ばれる。名前の通り大地、特に田地を守護する神とされ、猨田毘古神と同一視されることもある。豊受大神宮の別宮である「土宮(つちのみや)」の主祭神であるほか、田畑の神として稲荷系の神社に祀られることがある。

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大天狗

おおてんぐ

天狗の一種で、烏天狗を配下とする赤ら顔で鼻高の天狗をこう言う。元々天狗は鳶のような猛禽類の姿をしたものが一般的だったが、修験道系寺院の法会に使われる鼻の高い面である治道面や、鼻が非常に高く恐ろしい顔つきをしていたされる猨田毘古神などの影響を受けて、現在知られている赤ら顔の鼻高の天狗の姿が出来ていったと考えられる。密教の秘経「天狗経」には全国に散らばる天狗を束ねる48人の大天狗が記されている。

《天狗経 四八天狗》
秋葉山三尺坊

静岡県秋葉山に住む。元々は人間で、荒行の末生きながら天狗になったとされる。霊狐に乗っているという。

浅間ヶ嶽金平坊

長野県浅間山に住む。

愛宕山太郎坊

京都の愛宕山に住む。栄術太郎とも呼ばれる。多くの眷属を従える日本一の天狗とされる。

天岩船檀特坊

詳細不明。

醫王島光徳坊

鹿児島県硫黄島に住む。

石鎚山法起坊

愛媛県石鎚山に住む。天狗嶽にいて多数の眷属とともに山の護法に任じているという。

厳島三鬼坊

広島県宮島弥山に住む三人の天狗。この三鬼坊は仏法で言う時眉鬼神、追帳鬼神、魔羅鬼神のことであるという。

飯綱三郎

長野県飯綱山に住む。

上野妙義坊

群馬県甘楽郡妙義山に住む。

越中立山縄垂坊

富山県立山に住む。

大原住吉剣坊

鳥取県伯耆大山の剣ヶ峯に住む。剣工を守護するという。

笠置山大僧正

京都府相楽郡笠置山に住む。

葛城高天坊

奈良県の金剛山(高天山)に住む。

鬼界ヶ島伽藍坊

鹿児島県の種子島や悪石島一帯を治める天狗。

熊野大峰菊丈坊

奈良県大峰山菊ノ窟に住む。

鞍馬山僧正坊

京都府鞍馬山に住む。絶大なる除魔招福の力を持っているという。

黒眷属金比羅坊

香川県金毘羅山(琴平山)に住む。金毘羅参りの旅人を守護するという

高野山高林坊

和歌山県高野山に住む。弘法大師が金剛峯寺を開く前から山にいた地主神とその眷属のこととされている。

高良山筑後坊

福岡県高良山に住む。

宰府高垣高林坊

福岡県の竈門山(宝満山)に住む。

紫黄山利休坊

茨城県の紫尾山に住む。

白髪山高積坊

高知県白髪山に住む。

白峰相模坊

香川県五色台白峰に住む。

象頭山金剛坊

香川県金毘羅山(琴平山)に住む。

高雄内供奉

山城(京都府)に住む。

都度沖普賢坊

島根県隱岐島に住む。

天満山三万坊

美濃(岐阜県)に住む。詳細不明。

長門普明鬼宿坊

長門(山口県)に住む。詳細不明。

那智滝本前鬼坊

奈良県、和歌山県の熊野一帯を仕切る天狗。熊野で修行する修験者たちを守護するという。

奈良大久杉阪坊

詳細不明。

日光山東光坊

栃木県日光山に住む。

新田山佐徳坊

群馬県金山に住む。

如意ヶ嶽薬師坊

京都府如意ヶ嶽に住む。

羽黒山金光坊

山形県羽黒山に住む。

板遠山頓鈍坊

詳細不明。

比叡山法性坊

京都府、滋賀県境の比叡山に住む。

肥後阿闍梨

肥後(熊本県)に住む。

彦山豊前坊

福岡県と大分県境にある英彦山に住む。

常陸筑波法印

茨城県筑波山に住む。

日向尾畑新蔵坊

日向(宮崎県)に住む天狗。

比良山治郎坊

滋賀県比良山に住む。

富士山陀羅尼坊

富士山に住む。富士太郎とも呼ばれる。

伯耆大仙清光坊

鳥取県伯耆大山に住む。

御岳山六石坊

長野県御岳山に住む。六尺坊とも呼ばれる。

妙義山日光坊

群馬県妙義山に住む。

妙高山足立坊

新潟県妙高山に住む。

横川覚海坊

高野山の覚海が生きながらにしてなったとされる天狗。高野山の天狗でありながら対立する比叡山の横川に祀られていることになっている。

吉野皆杉小桜坊

奈良県吉野山塊に住む。

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大年神

おおとしのかみ

日本神話における歳徳神の一人。古事記に見える。須佐之男命神大市比売の間に生まれた子神であり、香用比売神とともに御年神の親神。日本の代表的な穀物の守護神であり、「年」は「稔(穣)」に通じ、稲の豊かな実りを司る。

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意富斗能地神

おおとのじのかみ

日本神話における男神。女神大斗乃弁神と共に神世七代の第五代に数えられる。古事記では「意富斗能地神」、日本書紀では「大戸之道尊(おおとのじのみこと)」、「大戸之邊(おおとのべ)」、「大摩彦尊(おおとまひこのみこと)」、「大富道尊(おおとまじのみこと)」などの名で記載される。大きな門(大戸)を象徴する神と見られるが詳細は不明。大地の凝固を神格化した神と考えられている。またその事に関連して、意富斗能地神を大斗乃弁神と共に「菌大明神(きのこだいみょうじん)」として祀る神社がある。

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大斗乃弁神

おおとのべのかみ

日本神話における女神。男神意富斗能地神と対の神。古事記では「大斗乃弁神」、日本書紀では「大苫邊尊(おおとまべのみこと)」、「大摩姫尊(おおとまひめのみこと)」、「大富邊尊(おおとまべのみこと)」などの名で記載されている。意富斗能地神とともに、大きな門(大戸)を象徴する神でないかと思われる。

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大鳥大明神

おおとりだいみょうじん

日本の民俗信仰における稲作の守護神。「大鳥連祖神(おおとりのむらじおやがみ)」、「穂落大明神(ほおとしだいみょうじん)」とも呼ばれる。また日本書紀に登場する「天日鷲神(あめのひわしのかみ)」と同神ともされる。大鳥がくちばしにくわえた稲穂を落としたことから日本の稲作が始まったとされる伝説に由来するもの。大鳥大明神を祀る神社では毎年11月の酉の日に酉の市が行われるが、現在では他の社寺であっても大鳥大明神を勧請し酉の市を行う場所も多い。酉の市では縁起物として熊手が売られるが、これは鳥の手を模したものとされ福徳をかき集めるとされる。

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大直毘神

おおなおびのかみ

日本記紀神話に登場する神の一柱。古事記では「大直毘神」、日本書紀では「大直日神」と記述される。「なおび」は「直す」の意で「枉(まが)=禍(まが)」に対応している。つまり穢れを直す神と解釈できる。伊邪那岐命が黄泉国(よもつくに)から帰ってきて、黄泉の穢れを洗い落とすために禊をしたとき、大禍津日神八十禍津日神に続いて、神直毘神とともに穢れを直すために生まれたとされる。

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大野手比売

おおのでひめ

記紀神話における地霊。伊邪那岐命伊邪那美命による国産みの際生まれた14島のうち10番目で六島の2番目。小豆島(あづきじま)、つまり今の瀬戸内海の小豆島(しょうどしま)を神格化した存在。

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大禍津日神

おおまがつひのかみ

日本記紀神話における災厄を司る女神。黄泉の国から帰ってきた伊邪那岐命が、黄泉の穢れを洗い落とすために禊をしたときに男神八十禍津日神とともに生まれた穢れの神。「大禍津日神」は古事記の表記で、日本書紀では「枉津日神(まがつひのかみ)」、「大綾津日神(おおあやつひのかみ)」と表記される。また「瀬織津姫神(せおりつひめのかみ)」とも呼ばれる。「吉凶」の「凶」を司る二神であり、その後すぐ生まれた、神直毘神大直毘神と対応している。この二神は一方的に災厄をもたらす神ではなく、正しく祀れば災厄を祓うことができるとされる。

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大宮売神

おおみやのめのかみ

「延喜式」や「古語拾遺」などに見える女神の一柱。延喜式では「大宮乃売(おおみやのめ)」、「大宮売命(おおみやのめのみこと)」、先代旧事本紀や古語拾遺では「大宮売神(おおみやのめのかみ)」と記される。そのほかにも「大宮女命(おおみやめのみこと/おおみやのめのみこと)」、「大宮姫命(おおみやひめのみこと)」、「大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)」、「大宮比売大神(おおみやひめのおおかみ)」などの名でも呼ばれる。名前の通り宮を護り、宮で内侍する神であり、「古語拾遺」に拠れば天照大御神の岩戸隠れにおいて、天照大御神が岩戸を出て瑞殿(みずのみあらか=天照大御神のために新しく作った新宮)に遷座した際に侍した神であるという。

天皇を守護するために宮中で祀られる八柱の神の一柱で、おそらく神前で奉仕する巫女を神格化したものであり、宮中の平安を保ち、君臣の不和をなくす神とされる。京都府京丹後市大宮町にある式内社「大宮売神社(おおみやめじんじゃ)」に祀られるほか、神祇官西院に祀られていたものを遷座したという京都府京都市上京区の「大宮姫命稲荷神社(おおみやひめのみこといなりじんじゃ)」などでも祀られる。造酒を司る神ともされ、稲荷神社に配祀されることも多い。

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大屋津姫命

おおやつひめのみこと

日本書紀に登場する家屋を司る女神。名前は「大きな家屋の女神」の意。木によって家を建てることを司る。また全ての木製品を司る神ともされる。須佐之男命の子である樹木を司る三柱の神の一人であり(あとは五十猛神柧津姫命)、須佐之男命の植林を三人で助け日本を木々の生い茂る国にしたという。

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大屋毘古神

おおやびこのかみ

日本記紀神話に登場する家屋の神。「古事記」にのみ登場し「日本書紀」には言及されない。伊邪那岐命伊邪那美命による神産みにより生まれた三十五神の一柱で6番目に生まれた。日本書紀に登場する五十猛神と同一神ではないかと考えられている。

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大山咋神

おおやまくいのかみ

日本神話における山の神。古事記に記述が見える。「山末之大主神(やますえのおおぬしのかみ)」とも呼ばれる。古事記に「用鳴鏑神(なりかぶらをもつかみ)」と形容され、鳴鏑を神体とすることを示唆されている。

もともと比叡山(日枝山)に宿る山神であったが、延暦寺が比叡山に創建されたときに寺の鎮護神とされ、大山咋神が祀られていた日吉大社は唐の天台山国清寺の山王祠という社の名前にちなんで「日吉山王」と呼ぶようになった。今では「山王権現(さんのうごんげん)」として知られている。

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大山津見神

おおやまつみのかみ

日本記紀神話において山を司る神。「おおやまづみのかみ」とも読む。同訓で「大山祗神」、「大山積神」とも書く。また、「酒解神(さけとけのかみ)」、「和多志大神(わたしのおおかみ)」とも呼ばれる。伊邪那岐命伊邪那美命の間に生まれた35柱の神の一人で、日本の山神の総元締めとされている。次に生まれた草野を司る野椎神との間に天之狭土神国之狭土神(土地を司る)、天之狭霧神国之狹霧神(霧を司る)、天之闇戸神国之闇戸神(谷を司る)、大戸惑子神大戸惑女神(窪地を司る)という、自然現象と自然の景観を象徴する四対八柱の神をもうけている。また、これらは独りで産んだと思われるが、足名椎手名椎木花之佐久夜毘売石長比売木花知流比売などの子神がいる。

広く山を司る神であり、古くから山岳修験者などに信仰される。また娘の木花之佐久夜毘売が天孫邇邇藝命と結婚したときお酒を造って祝ったという神事から酒造の神ともされる。さらに「伊予国風土記」逸文によれば別名を「和多志大神(わたしのおおかみ)」と言い、「ワタ」は「海」、「シ」は「司」を意味することから海をも司る神ともされる。

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大綿津見神

おおわたつみのかみ

日本記紀神話に登場する、海の主宰神。伊邪那岐命伊邪那美命による神産みにより生まれた三十五神の一柱で8番目に生まれた。綿津見神はこの神を指すことがあり、「日本書紀」では伊邪那岐命と伊邪那美命の子神として「少童命(わたつみのみこと)」が登場するほか、「古事記」では「綿津見神」、「綿津見大神(わたつみのおおかみ)」という記述も見られる。豊玉毘売命玉依毘売命の親神とされる。

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淤迦美神

おかみのかみ

日本記紀神話に登場する水神。「淤加美神」とも表記される。「古事記」にのみ登場し「日本書紀」では言及されない。須佐之男命の子孫と大国主神の子孫を語る段どちらにも登場し、日河比売比那良志毘売の親とされている。名前の「オカミ」とは「龗」と書いて、龍の水神を表し、淤迦美神の他にも闇淤加美神高龗などがいて淤迦美神はこれらの神の総称ともされる。

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於菊虫

おきくむし

日本における怪虫の一種。「阿菊虫」とも書く。播州皿屋敷のお菊の怨念が虫と化したもの。1975年に姫路城二の丸にあるお菊が投げ込まれたとされる井戸から大量発生したとされる。この虫はまるで後ろ手に縛られた女が吊り下げられたような形をしていたため、お菊が虫になって帰ってきたのだと恐れられた。

この於菊虫の正体はおそらくアゲハ科(特にジャコウアゲハ)のサナギのことであるとされている。ただ、姫路城を舞台とする「播州皿屋敷」の怪談の他にも、皿屋敷の怪談は各地に伝わっており、それに付随する形で於菊虫が発生したという話が兵庫の尼崎や大阪の岸和田、滋賀県彦根などにも見られる。またそれ以外にも皿屋敷の怪談ではないが「お菊」という娘にまつわる怪談に於菊虫が出てくるものもある。例えば奈良に伝わる話では、貧乏な櫛屋の娘だったお菊が、ひもじさの余り郷蔵から米を盗もうとしたが村人に見つかり殺された、というもので、毎年殺された場所から櫛のような形をして光を放つ虫が現れたという(この場合の於菊虫の正体は蛍の一種と思われる)。

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オキク

 

アイヌの神謡において火や数多くの道具、そしてカムイたちとの交流において大切とされるイナウ(御幣)などを伝えたとされる文化英雄神的カムイ。普通カムイは、カムイモシ(カムイの世界)においては普通の人間と同じ姿で生活し、アイヌモシ(人間界)においては動物や植物・道具といった姿(衣装)を身に付け、顕現体としての姿になるが、オキクミはアイヌモシにおいても人間の姿で行動する。「アイヌラック」という名前で謡われる時もあるが、アイヌラックは元々別のカムイであったものが同一化されたものらしく、両者は出自も異なる。アイヌ人は明確に統一された神話を持たなかったため、オキクミは神話にいたるところに様々な性格で登場する。

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奥疎神

おきざかるのかみ

古事記に見える神。黄泉の国から逃げ帰った伊邪那岐命が、身を清めようと禊をした時に化生した神の一人で、伊邪那岐命が投げ捨てた左手の腕輪から生まれ出でたという神。名前の「オキ」は「沖」、「サカル」は「離(さか)る=遠ざかる」を意味し、総じて「沖へと遠ざかる波」を象徴する神だと考えられ、辺疎神と対になっている。

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奥津甲斐弁羅神

おきつかいべらのかみ

古事記に見える神。黄泉の国から逃げ帰った伊邪那岐命が、身を清めようと禊をした時に化生した神の一人で、伊邪那岐命が投げ捨てた左手の腕輪から生まれ出でたという神。「カイベラ」の意味は不詳だが、奥疎神奥津那芸佐毘古神などとともに生まれていることから、「カイ」は「交い」を表し、「サカル=沖合」の波と「ナギサ=渚」の波が交わる中間地点、つまり「海岸と沖の間」のことではないかと考えられる。そう考えるとこの神は「海岸と沖の間の、沖側の波」を象徴する神と考えられる。

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意支都久辰為命

おきつくしいのみこと

「出雲国風土記」に見える神。高志国(こしのくに=越州のこと)に坐す神であり俾都久辰為命の親神とされる。孫である「奴奈宜波比売命(ぬながわひめのみこと→沼河比売)」を「大国主神=所造天下大神(あめのしたつくらししおほかみ)」が娶る説話が登場するところから、高志国における有力神であったと思われるがこれ以上の話は伝わっていない。神名の「オキツ」とは子神俾都久辰為命の「ヘツ」と対比して「沖」を指すか、あるいは隠岐国造の氏族である億岐(おき)氏を指すと考えられる。また「クシイ」は「奇し井(くしゐ)」とみて井戸あるいは水源の神、あるいは「高志居(こしゐ)」の転訛で高志の神であることを指すと考えられる。

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奥津那芸佐毘古神

おきつなぎさびこのかみ

古事記に見える神。黄泉の国から逃げ帰った伊邪那岐命が、身を清めようと禊をした時に化生した神の一人で、伊邪那岐命が投げ捨てた左手の腕輪から生まれ出でたという神。名前の「オキツ」は「沖の」、「ナギサ」は「渚」、「ヒコ」は「彦(男)」を意味し、総じて辺津那芸佐毘古神と対の神であり、「渚の沖側」を象徴する男神だと考えられる。

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奥津日子神

おきつひこのかみ

「古事記」に言及される竈を司る神。奥津日子神は古事記での表記で、「先代旧事本紀」では「奥津彦神(おきつひこのかみ)」の記される。また「奥津彦命(おきつひこのみこと)」、「奥津日子大神(おきつひこのおおかみ)」などの名でも呼ばれる。大年神天知迦流美豆比売の間に生まれた子神の一柱であり、神名は竈が家の奥にあることに由来すると考えられる。古事記には奥津比売命とともに「この神々は諸人に竈の神として拝される」と書かれている。「竃神社(かまどじんじゃ)」、「荒神社(こうじんじゃ)」、「三柱神社(みはしらじんじゃ)」といった、窯や竈の神を祀る神社において奥津比売命および火産巣日神(ほむすびのかみ)=火之迦具土神とともに竈神三柱として祀られる。

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奥津比売命

おきつひめのみこと

「古事記」に言及される竈を司る女神。別名を「大戸比売神(おおとひめのかみ/おおべひめのかみ)」という。また「奥津姫神(おきつひめのかみ)」、「奥津日売神(おきつひめのかみ)」、「奥津比女大神(おきつひめのおおかみ)」などの名でも呼ばれる。大年神天知迦流美豆比売の間に生まれた子神の一柱であり、神名は竈が家の奥にあることに由来すると考えられる。「おおと/おおべ」の語義については「大火処(おおほと)」の転訛、あるいは「大+竈(へ=かまどの古語)」を意味すると考えられる。「竃神社(かまどじんじゃ)」、「荒神社(こうじんじゃ)」、「三柱神社(みはしらじんじゃ)」といった、窯や竈の神を祀る神社において奥津比売命および火産巣日神(ほむすびのかみ)=火之迦具土神とともに竈神三柱として祀られる。また兵庫県豊岡市日高町にある式内社「戸神社(とのじんじゃ)」では単身で祀られる。

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オクトリアラッハ

Octriallach

ケルト神話において、トゥアハ・デ・ダナーン(ダーナ神族)と対抗するフォモール(巨人族)の若き長。フォモールの王インジッヒの息子とされる。オクトリアラッハはダーナ神族と戦っていたとき、フォモールが神々を幾ら傷つけてもしばらくすると無傷で戦場に戻ってくることに気がついた。これは治癒の神ディアンケトの魔法の泉の効力によるもので、ディアンケトがこの泉に負傷者を漬ければ、例え死者でもたちどころに生命を取り戻す、というものだった。これを突き止めたオクトリアラッハは夜の闇にまぎれて部下と共にその魔法の泉を急襲し、川底から持ってきた大きな石を次々と投げいれて魔法の泉を埋め立ててしまった。これよって以降神々は復活することができなくなったという。

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オグミオス

Ogumios

2世紀頃のガリア人に崇拝された神で、ダグザの息子で雄弁或いは文明創造の神だとされている。古代ケルト民族の文字である「オルガム文字」はオグミオスの名前から取られたもの。ライオンの毛皮をかぶり、弓と棍棒をもった老人の姿で描かれる。大勢の捕虜を従えていて、彼らの耳と自分の口を黄金の鎖で縛り、それを引っ張って歩いている。彼の頭は常に捕虜の方に向けられているが、そのしわだらけの顔は微笑みを称えている。これはオグミオスの弁説の言葉の持つ力によって人々を従えていることを意味している。ガリア人の間では「雄弁」つまり話が上手いことが美徳として尊ばれており、オグミオスはこうした彼らの特質から産まれたものだと考えられる。ローマ人はオグミオスをギリシアの英雄ヘラクレスと同一視した。

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奥山津見神

おくやまつみのかみ

日本記紀神話に登場する山神。「古事記」によれば、伊邪那岐命火之迦具土神を斬ったときに火之迦具土神の斬られた腹の部分から生まれた神であるが、「日本書紀」の一書に出てくる同じ話の中ではこの神の名前は出ず、胴体から生まれたのは中山祗とされている。名前の「奥山」で奥深い山を象徴する神と考えられるが、生まれた部位(腹)と名前(奥山)とに関連性が見られないため、日本書紀の方が元々あった話に近いと思われる。

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送り提灯

おくりちょうちん

本所七不思議に数えられる怪異現象の一つ。「一つ提灯(ひとつちょうちん)」とも呼ばれる。夜道に提灯を持たないで歩いていると、前に明かりがゆらゆら見えるというもので、追いつこうと思った足を速めても幾ら経っても追いつかないという。

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送り拍子木

おくりひょうしぎ

本所七不思議に数えられる怪異現象の一つ。夜回りの者が拍子木を打ちつつ巡回をしていると、自分が拍子木を打った後に遅れてどこかで違う拍子木の音がするというもの。他にも夜回りをしている者が居るのかと音の場所まで行ってみても誰もいないという。

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オグン

Ogun

アフリカにおける文化英雄神。ナイジェリアのヨルバ族をはじめとして、遠くカリブのハイチまでの広範囲で信仰されている(ハイチのヴードゥー教では「Ogoun」と発音する)。火と金属の神であり、戦士の神であり、また酩酊の神、文化の神でもある。オグンは古い神々の一人であり、大地がまだ固まらずに水浸しだった時代に、至高神オロルンに命じられて地上の人々の生活を助けるために大地に降臨した。青銅しか知らなかった人たちに鉄器の作り方を教え、畑と町を築くために密林を切り開いてやった。そうして各地を回って人々に文化を伝えていたオグンは、あるときイレという町で盛大に歓迎を受け王になるように人々に懇願された。しかしオグンはこれを断り、山にこもって狩猟と農耕にいそしんだ。しかしイレの長老らの度重なる懇願に根負けし、後にイレの王となった。彼は国をよく治め、外国との戦争に勝ちつづけた。しかしあるとき、戦いのさなかにのどが渇いたオグンは、トリックスターエシュ神のヤシ酒を飲み干して酔い、敵味方問わずの大虐殺を犯してしまう。これに恥じたオグンは天空へと戻っていった。

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オグン

Ogoun

ハイチのヴードゥー教における精霊(ロア)の一種。エルズリーの夫の一人とされる。アフリカのヨルバ人における火と金属の神オグンが伝わったもの。様々な姿と性格を持ち、それらに応じて名前を変える。例えば太陽と火を司る「オグン・バイェ(Ogoun Baye)」、戦争や暴力的な力に関わる「オグン・フェレイ(Ogoun ferei)」、門番の精霊である「オグン・パナマ(Ogoun panama=麦藁帽子の意)」、魔術と死に関わる「オグン・バダグリス(Ogoun Badagris)」といった具合である。

オグンの礼拝ではよく地面にラムを撒いて火が付けられるが、これはオグンの聖なる色である赤い色を象徴するものであるという。こういった礼拝でオグンに憑依された者は強い酒を要求し暴力的に振る舞い、決まって「寒さで金玉が縮んじまったぞ!」と叫ぶという。

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おけつ

 

日本の岡山県一帯に伝わる妖怪。背中に蓑毛がある亀の姿をした妖怪で、お産の時に赤ん坊の代わりにおけつが生まれることがあるという。おけつは胎内から出るとすぐに縁の下に逃げ込もうとするが、その前に捕まえて殺さなければならない。何故ならおけつが縁の下から産婦の寝床の真下まで到達すると、産婦は死んでしまうとされるからだ。

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御先

おさき

日本の埼玉県や東京の奥多摩地方、群馬県、栃木県、茨城県、長野県、新潟県などに伝わる憑き物の一種。「御先」のほかに「尾先」、「尾裂き」などの字を当てる。「オサキ狐」とも呼ばれ、この場合「御先狐」、「尾崎狐」などの字を当てる。また「オオサキ」とも呼ばれる。

御先は(普通は見えないが)小動物の姿をしていて鼠よりは大きいが兎や狐よりかは小さいとされる。体色は斑だとか橙色だとか白色だとか土地や文献により差がある。オコジョのことではないかとする説もある。御先に憑かれたものは狐憑と同じように腹痛や発熱を起こしたり異常な行動をとったり大食になったりする。また個人ではなく家系に御先が憑く場合、その家は次第に裕福になるが周りの家に迷惑がかかるという。具体的には家の者が他の家のものを欲しがったりすると実際に御先が奪ってきたり、或いは他の家を憎んだり妬んだりすると御先がその相手を病気にしたりしてしまう。こういった御先の憑いた家系(いわゆる憑き筋)は「御先持ち」、「足持ち」、「四足(よつあし)」などと呼ばれた。

御先や御先狐、オオサキには地方によって色々な特色があり、悪さをしない御先や、家に憑くと裕福にならず貧乏になる御先の伝承も残っている。九尾の狐が退治された時、その尾の先が各地に散って御先になった、という由来譚もある。

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於三狐

おさんぎつね

日本の関西や中国地方で知られたに化け狐。尻尾が三つに分かれていたので「於三」と呼ばれた。何にでも用意に化ける事が可能で、特に美しい女に化けて男をたぶらかすのが得意だったとされる。「於三狐」という名称の化け狐は関西や中国に限らず見られるが、特に有名なのは広島県広島市中区の江波山に住んでいたとされる「江波の於三狐」で、船で京詣でに出かけたり伏見に階位をもらいに行ったりとしていたという。

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御杓文字様

おしゃもじさま

日本の民俗神でご飯をよそう為の杓文字が神格化されたもの。口を護る神で関連して咳や咽喉の病気、風邪から人を守る神とされる。御杓文字様の祠に備えてある杓文字を持ち帰り患部を撫でると癒えるととされる。快癒した場合は新しい杓文字を添えて二本にして祠に治める。社宮司神と同一視される。

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斡卓爾巴爾汗 オジョルバルカン

Wòzhuóěrbāěrhàn

中国の少数民族、達斡爾(ダフール)族における祖先神。全ての氏族に固有の斡卓爾巴爾汗がいる。実際の祖先でなくても、氏族の中で雷に打たれて死んだ者などがでると斡卓爾巴爾汗として祀ることがある。

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おしら様

おしらさま

日本の東北地方を中心に広く伝わる蚕、家を司る神。「おしら神(がみ)」「おしら仏(ぶつ)」「おこない様(さま)」(山形・岩手地方)、「おしんめ様(さま)」(福島地方)、「かばかわ様(さま)」(岩手県宮古市地方)などおおくの呼び方がある。おしら様のご神体は多岐にわたるが、一般的に桑の木や竹で作った男女二体、あるいは女性と馬の像が祀られる。おしら様の所以は次のようなものである。あるところにいた長者に飼われていた名馬が長者の娘に惚れてしまったため、長者は娘を馬に嫁に遣るわけにはいかないと怒って馬を切り捨て皮にしてしまった。川原に干されたその馬の皮を娘が供養に行ったところ、皮が娘に巻き付き、そのまま天に昇っていってしまった。翌年の黒い虫と白い虫が天から降ってきて桑の木にとまり、糸を出した。黒い虫は馬に、白い虫は娘に似ていたという。

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オシリス

Osiris

エジプト神話における冥界の主宰神。「ウシル(Wsir)」とも呼ばれる。天空の女神ヌートと大地の神ゲブの間に生まれた。イシスネフティスセトとは兄弟にあたる。また自分の妹であるイシスを妻にしてホルスウェプワウェトを、セトの妻であるはずのネフティスとの間にはアヌビスをもうけている。

ゲブの地位を次いで地上の支配者となったオシリスは、まだ文化を知らなかった人間に作物の育て方や音楽・芸術を教えた。武力行使を嫌ったオシリスはこうして知識と文化を諸国を巡って人間たちに伝えていったが、これが戦争の神である弟のセトの癇に障った。セトは計略により兄であるオシリスを殺して復活しないようにその死体をエジプト中にばら撒いたのである(あるいは棺桶に閉じ込めナイル川に流して溺死させたとする神話もある)。オシリスは妻イシスの尽力もあって一度は復活するが、イシスとの間にホルスをもうけると冥界に戻っていってしまった。こうしてオシリスは冥界に君臨する王となった。死者の善悪を定めるのはオシリスの役目であるため、神でさえ死後はオシリスの支配下におかれるという。これを恐れた神々はオシリスの望むとおりホルスを王位に継がせたのである。

オシリスはエジプトの最古の神と考えられているが、その出自ははっきりせず、下エジプトの穀物の育成を司る神を起源とする説や、先王朝時代(B.C.5500~B.C.3100)のシリアの王をモデルとする説などがある。しかしオシリスに対する信仰は古王国時代(B.C.2686~B.C.2181)にはすでに存在しており、その後多くの神格を取り込み勢力を拡大していったものと思われる。オシリスは人間、或いは白い衣をまとったミイラの姿で表される。王権の象徴である鞭と牧杖を持ち、上エジプトの王の証しである白い冠もしくはアテフ冠をかぶる。

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白粉婆

おしろいばばあ

日本の奈良県吉野郡や石川県能登地方に伝わる妖怪。顔いっぱいに白粉(おしろい)を塗りたくっている老女の姿をしている。白粉の塗り方が乱雑な上に厚いので、夜中に出会うと見るだけで恐ろしいとされる。鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」では白粉婆は白粉の神である脂粉仙女に仕えている侍女だと説明されていて、破れ笠をかぶって右手に杖を付き、左手に酒徳利を持って雪の中を歩く、腰の曲がった老女として描かれている。石燕は「恐ろしきもの、師走の月夜、女の化粧」と付記しているので女性の行き過ぎた化粧に対する揶揄として民間で知られていた白粉婆を引用したのかもしれない。

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オズ

Óðr

北欧神話における放浪神。ヴァナ神族(→ヴァン)の女神フレイヤの夫だが、しばしば長い旅にでて、ある時から妻であるフレイヤのもとに帰らなくなったという。神話中では名前だけが記され物語に登場することはない。フレイヤはオズを探して多くの国を放浪したが、二度と会うことは出来なかった。オズがどの種族に属する神かは語られておらず、またフレイヤを見捨てた理由もわからない。ただ、名前がオーディンを酷似しており、また旅を好む部分にも共通点があるために、神話が伝承されるときに発生した混乱から生じた存在であるという説もある。フレイヤはオーディンの妻であるフリッグと混同されることが多く、この二柱の女神は古代北欧で信仰されていたオーディンを夫とする同一の女神を起源にするとも言われている。神話を伝承した詩人たちが、フレイヤとフリッグを明確に区別にしようとしたときにフレイヤの夫としてのオーディンの名残りがオズを起源なのかもしれない。オズはフレイヤとの間にフノッスという名前の娘をもうけている。

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オセ

Ose

ユダヤにおける魔神でソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。「ヴォソ(Voso)」とも呼ばれる。「豹総統」と称される通り、大きく優美な豹の姿をしていて、深紅の斑が入った緑の目をしている。人を望む姿に変える力をもっており、人を幻覚によって惑わしたり、発狂させたり、隠された秘密や品物を見つけ出す力がある。ただし凶暴で呪文によって従属させないと食い殺される危険性がある。

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オチルヴァニ

Otshirvani

シベリアの神話における光の神。インドの雷神インドラを原型とするとする説もある。世界中を毒で覆い、口から毒を吐いてすべての生き物を殺した大蛇ロジ(ロースン)と戦うため、最高神によって派遣されたオチルヴァニは、大きな鳥の姿となって爪でロジをつかみ、世界山に投げ落として殺したという。また中央アジアの伝承では、オチルヴァニは大地を創った造物主として登場する。

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オッケオヤシ

 

樺太・アイヌに伝わる妖怪。「オッケルイペ」とも呼ばれる。オッケオヤシは屁をするお化け、オッケルイパは屁を猛烈にしすぎる者という意味。囲炉裏の中で屁のような音を連発し臭い匂いを充満させる妖怪で、人間が屁をして対抗するか、あるいは口でへの音の真似をすると恐れ入って退散するという。

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おっぱしょ石

おっぱしょいし

日本の徳島県徳島市城南町に今もある物言う石。「おっぱしょい」とも呼ばれる。伝承によれば元は名のある力士の供養塔であったが、夜にこの石の前を通ると「おっぱしょ、おっぱしょ(=背負ってくれ)」と人に声をかける石だった。ある力士がこれを背負ったが、あまりにも重く落としてしまったため二つに割れてしまった。それ以来声はしなくなったという。現在はセメントでつなげられ一つにされている。

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オーディン

Ōðinn, Odin

北欧・ゲルマン神話における主神。「ウォーデン(Woden)」、「ヴォータン(Wotan)」の名でも知られる。主勢力アサ神族の王。父親はボル、母親はベストラヴィリヴェーとは三人兄弟とされている。三人で原初の巨人ユミルを倒しその体から世界を創造した。また最初の人間であるアスクとエムブラも創造した。人間に生命を与えたのはオーディンだとされる。妻が多数いるが(ヨルズリンドグリードなど)、正妻はフリッグとされている。深遠なる知恵を体現する神であり、知識を得ることと引き換えにミミルに片目を差し出したため隻眼として描かれる。また世界樹ユグドラシル(Yggdrasil)に9夜の間自分を吊るし、自発的に死んだのち魔法の力で蘇ることによって死者の秘密を学んだとされる。人間の世界を旅する時は老人の姿になり、帽子の唾で隻眼を隠し、神槍グングニルを杖のようにして携えたとされる。

古代の多くの神を吸収していった為か、その能力や性格は複雑多岐に富みそれぞれの性向に対応した多くの変名を持っている。ルーン文字を発明した魔術の神であり、また詩人の守護神であり、戦いを司る神でもある。また変身をすることができ、性別を問わず様々な姿になることができたという。巨人(ヨツン)族との最終的な戦い「ラグナロク(Ragnarok)」に備えて勇敢な兵士を神々の世界に招き入れるため、人間世界の王達を争わせて戦死者を増やしている。戦死者達は神界アスガルズ(Asgardr)にある戦死者の館「ヴァルハラ(Valhalla)」へとヴァルキューリ達によって案内され、ラグナロクのときまで盛大にもてなされる(彼らは「エインヘリヤル(Einherjar=名誉ある死者達)」と呼ばれた)。彼らはラグナロクにはオーディンら神達とともに戦うわけだが、それでも戦いは絶望的だった。オーディン自身でさえ巨狼フェンリルに殺されるさだめとなっている。八本足の馬スレイプニルを駆り、生きたまま冥界に訪れることが可能で、死者の魂と騙り秘密を語らせることが出来た。またフギンムニンと呼ばれる二羽のワタリガラスを従えていて、彼らは世界中を飛び回って逐一オーディンに情報を伝えていたとされる。

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オト

Ot

モンゴルにおける炎の女王ないし「火母」。「ヤル=ウン・エケ(Yal-Un Eke)」とも呼ばれる。空と大地が分かれて世界が誕生したときに生まれたとされる。結婚式にはオトに祝う慣習があり、その光輝はあらゆる王国に浸透するとされる。もともとシベリアのチュルク族の地母神ウマイと同一の神であったと思われる。彼女の対である男の精霊はオドカンと呼ばれるが、オトに対する信仰はオドカンよりもより古くから存在していた。

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オドカン

Odqan

モンゴルに民間信仰における男の精霊の一種。名前はトルコ語から派生した言葉で「火の王」を表し、火の守護霊とされる。彼に対する女の火の精霊はオトと呼ばれる。

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オード・ゴギー

Awd goggie

イギリスのイーストライディングオブヨークシャーに伝わる精霊。果樹園や森に生えている野性の果樹の守護霊であり、木の陰に隠れている。アップルツリーマンのように、許しを得ずに果物をもぎ取ろうとする子供を捕まえるという。

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乙姫

おとひめ

日本の伝説に登場する海の女神。浦島太郎(うらしまたろう。"浦島の子"ともいう)という漁師が子供たちにいじめられていた大きな亀を助けたところ、お礼に竜宮城(深海の底にあるという宮殿)に連れて行かれ、竜王とその娘、乙姫に歓待を受けたという。これは古事記や日本書紀に見える山幸彦(日子穂穂手見命)の話や丹後国風土記に見える「水江浦嶼子(みずのえのうらのしまこ)」の話などを母体とし後世に改変されたものである。

「乙姫」という名称は「弟姫」とも書き、本来次女を指す言葉である。古事記では海神大綿津見神の子として豊玉毘売命玉依毘売命の姉妹神がいるが、山幸彦をもてなしたのは姉である豊玉毘売命だった。丹後国風土記では乙姫に当たる人物は「亀比売(かめひめ)」という名前で、亀が化身した者であった。

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淤縢山津見神

おどやまつみのかみ

日本記紀神話に登場する山神。「古事記」によれば、伊邪那岐命火之迦具土神を斬ったときに火之迦具土神の斬られた胸の部分から生まれた神であるが、「日本書紀」の一書に出てくる同じ話の中ではこの神の名前は出ず、斬られて別れた部位として、胸の部分も出てこない。名前の「オド」は不詳だが、山の中腹などを示すと思われる。

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おとら狐

おとらぎつね

日本の愛知県東部の八名郡地方に伝わる人に憑く狐。単に「おとら」とも呼ばれる。おもに病人に憑き、左の目から目やにを出させ、左足に痛みを生じさせる。これはおとら狐が片目片足のせいだという。憑いた者の口を借りておとら狐が語った話によれば、長篠の合戦を見物していた時に流れ弾に当たり片目を失い、また片足は信州(現在の長野県)の犀川で昼寝をしていたときに狩人に撃たれたせいで失ったのだという。個人だけでなく家系に代々憑く場合もある。おとら狐を祓うには行者に憑き物落としをしてもらうか、山住さんを迎えるのが良いとされた。山住さんとは静岡県の山住神社の犬のことである。

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おとろし

 

日本で神社に住んでいるとされる妖怪。鳥山石燕の「画図百鬼夜行」に見える。また著者不明「化け物尽くし」には「おどろおどろ」の名で記載されている。獅子舞の獅子にぼうぼうの長い髪を生やした頭に鉤爪が三本くっついた姿をしている。名前は「おどろおどろし(気味悪いこと、恐ろしいこと)」や「おどろ(乱れ茂っている藪のこと)」、「おどろ髮(ぼさぼさの手入れしていない髪のこと)」などに関係していると思われる。「画図百鬼夜行」などには解説が載っていないが、近代の児童書には神社のどこかに隠れていて、落書きなどをする輩を見つけると、屋根の上や鳥居の上から落ちてきて懲らしめるなどと解説されている。

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おに

日本の妖怪の一種、或いは別種の怪物、あるいは邪神とされているもので、一般的に頭に牛の角をいただき、腰に虎の皮をまとっている。もともと発音的には「隠」が訛って伝わったものとされ、そのルーツは中国の「(キ)」なのは明らかだが、意味的には仏教思想に現われる羅刹や夜叉のなどの悪神や、日本古来の邪神などが複雑に関係しあったものだと思われる。また「オニ」という発音は「隠(おん=隠れて目に見えないもの)」が変化したものと考えられている。

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オニアレス

Oniares

カナダのモントリオール付近に住むネイティブアメリカン、モホーク族のカウグナワガ(Caughnawaga)・コミュニティーに伝わる水棲の怪物。カウグナワガ湖の湖の中に棲んでいて、人間のような姿をしているが蛇の皮をかぶることによって鹿のような枝角が生えた大きな水蛇に変身することができるという。人間も湖の中に引きずりこまれれば彼らの仲間にされることがあるという。

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オニャンコポン

Onyankopon

西アフリカのアシャンティ人における天空神。万物を創造した蜘蛛の神とされその力を反映して様々な別称がある。元々は地上に住んでいたが、今は天空の上に住んでいるという。オニャンコポンは直接祈りをささげる対象ではなく特別な祭祀を持たないいわば閑職神だが、神の下位に位置する「アボソム(Abosom)」が人間の代わりオニャンコポンに祈りや願いを伝達すると考えられている。川と海ははオニャンコポンからの人間への贈り物であるとされる。

《オニャンコポンの様々な別称》
名称 語義
オニャンコポン

偉大な者

ボレ・ボレ

万物の創造者

オトゥムフー

強力な者

オトマンコマ

永遠の者

アナンセ・コクロコ

偉大な賢い蜘蛛

オニャンコポン・クワメ

土曜日に現れる偉大な者

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オヌリス

onurisu

エジプト神話における戦いの神。「インヘルト(Inhert)」とも呼ばれる。アビドスの地方神だったとされる。邪神セトの生み出す怪物たちを殺す聖なる狩猟者とされ、名前は「はるかなるものを連れ戻した者」、あるいは「天の支え」を意味するとされていた。4本の羽根を頭に頂き、長い服をまとい槍と縄で武装した王の姿で表される。人間の重荷を担ぐ解放者とされ、民衆から信仰が篤かった。神話上では人類を皆殺しにしようとしたセクメトトトとともに連れ戻したほか、レーによりトト、シューとともに「レーの眼」の役目を放棄し逃げ出したテフヌトを連れ戻す役目を命じられている。

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オノ

Lono

ポリネシアのマルケサス諸島におけるロンゴ。歌の守護神であるとともに豊穣神であり、偉大な漁師であり、また呪術師でもあるとされる。卵から生まれ祖父によって育てられたとされ、天より巨大になったり手のひらに乗るほど小さくなれたりもするという。

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オノケンタウロス

Onokentauros, Onocentaurus

3世紀にアレクサンドリアで書かれたとされる博物誌「フィジオロゴス(Physiologus)」に登場する混成動物。「モノケンタウロス」とも呼ばれる。ロバの首から上が人間の上半身に置き換わった姿をしている。中世キリスト教では偽善と肉欲を象徴するとされた。

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オバガット

Obagat

ミクロネシアに位置するペリリュー群島における神。寿命ある生物として生まれた人間をかわいそうに思って何時までも動く石で出来た内臓を人間に与えようとした。だが底意地の悪いクイナ(秧鶏)が人間は時期がきたら死ぬべきで、胸には空気だけ入れておけばいいのだと言い張ったため、オバガットはこれに一度は従った。しかし、オバガットはやはり人間は死なせるべきでないと考え、自分の息子に不死の水を汲みに行かせた。これを目ざとく見つけたクイナは、運んでいる息子に木の枝を投げつけ不死の水をこぼさせた。結局人間は死ぬようになったが、この時不死の水がかかった木はしなないですむようになった。

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お歯黒べったり

おはぐろべったり

日本の妖怪の一種で、のっぺら坊のように目も鼻もない顔に鉄漿(おはぐろ)で歯を染めた大きな口だけがある女の妖怪。竹原春泉画、桃山人文の「絵本百物語」で紹介されている。単に「歯黒(はぐろ)べったり」とも呼ばれる。夜に人通りの少ない路地に現われ、泣いているかのように手で顔を隠して立っている。心配に思った人が声をかると、振り返って鉄漿(おはぐろ)でべったりと染めた歯を覗かせてにたにたと笑って驚かす。<\p>

「絵本百物語」に描かれたお歯黒べったりは角隠しに振袖姿という婚礼の格好をしている。また女性がお歯黒で歯を染めるのは婚約した証であるので、お歯黒べったりは結婚式前に死んだ女の亡霊だとする説がある。しかし桃山人は「狐狸の化けそこなったもの」と文に書いているのでそのような意図がある可能性は低い。それよりお歯黒べったりが髪を総角(あげまき。揚巻とも書く)に結っていることに着目し、「源氏物語」の第47帖「総角」にちなんだ絵解きではないかとする説のほうが有力である。この総角の巻では男を愛しつつも独身を通し亡くなった宇治の大君について描かれている。また第53帖「手習」にはのっぺら坊に間違えられた女性の描写がある。

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オファニエル

Ofaniel, Ophaniel

キリスト教、ユダヤ教における天使の一人。オファンの語源となった天使で、オファン(ソロネ)の指揮官でもある。「オフニエル(Ofniel)」、「ヤリエル(Yahriel)」とも呼ばれる。月を支配するとされ「月輪の天使」と称される。旧約聖書偽典「第3エノク書(ヘブライ語エノク書)」によれば、16の顔と100対の翼と8466の目を持つとされる。

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オファン

Ofan, Ophan

ユダヤ教・キリスト教における天使の階級名のひとつ(=天上の階級)。「車輪」ないし「多眼のもの」を意味する。他の階級名であるソロネエレリムと同等のものと解されている。普通複数形で「「オファニム(Ofanim, Ophanim)」とよばれる。

オファンは「ゾハル」では第5位、「マセケト・アジルト」では第2位、「ベリト・メヌカ」では第9位に配される。オファンの長は語源となったオファニエルとされるが、ほかにリクビエルラファエルが長とされることもある。

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オボハヅ

Obechad

パラオの創世神話に見える女神。人間の祖と称される(「ハヅ」は「人間」の意)。ラッツムギカイから生まれ、独り身にして女神ツランを産んだ。蟲魚草木を生じ、人間にハラマル樹をすって火を起こすことも教えたという。そのためか竈神(かまどがみ)として最近まで信仰されていた。

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朧車

おぼろぐるま

日本で平安時代に夜の都大路に現れたという妖怪。鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に見えるが、他の文献には見当たらないので石燕の創作と見られる。牛車の形をしているが牛が引いておらず、前面の本来簾がかかっている場所には巨大な夜叉のような顔がついている。全体に半透明になっていてはっきりとした存在感は無い。月がかすんでいるような朧月夜に出現し、都大路をギシギシと音を立てて走り回るという。昔は貴族が祭り見物などをしに行くときは牛車で出かけよく見える場所にとめて見物した。この時牛車を止める場所を他の者と揉めることを「車争い」と言った。石燕によれば、朧車は車争いの遺恨が妖怪になったものだという。

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オマン

Oman

ベネズエラ・アマゾンの熱帯雨林部族、ヤノマミ族における創造神。天地、太陽と月、人間をはじめとするすべての動植物、またその他の森羅万象までをも創造したとされる神。原初、大地は二層になっていたが、上層を老化して大部分が欠落したため、三層になった。分離した部分には二人の男がおり、一人がオマンであった。ある日オマンが釣りをしていると一人の女が釣り針にかかった。しかしこの女は性器を持っておらず、「ハチドリの肛門ほどの」穴があるだけだった、そこでオマンはピラニアの歯で女に性器を作った、オマンと女は何人もの子供をもうけ、ヤノマミ族の祖先となったという。また、ヤノマミ族によればヤノマミ族以外の人間は巨大な一羽の鳥が川の霧と泡を使って様々な色に作り上げたものだという。

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オメシワトル

Omecíhuatl

シトラリクエ(Citlalícue)」、「シトラリニクエ(Citlalinicue)」、「トナカシワトル(Tonacacihuatl)」等の呼称も持つ。オメテクートリの女性配偶神であると共に、両性具有的な二元性の神オメテオトルの女性的側面を表す、概念的な神。メソアメリカ中央部の初期の創造神。

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オメテオトル

Ometeotl

メソアメリカにおける最初の観念的な神。名前は、ナワトル語(トルテカとアステカの共通語)で「二倍の神」ないし「二重の神」を意味する。2つの神格を1人で体現し、しかも目に見える存在ではなく、両性具有的な二元性を表現した神格である。全ての神々の根源となる創造的なエネルギー源そのものであり、世界の様々な出来事、空や星を越えたところ、時間と空間の枠外に存在する。その場所は「オメヨカン(Omeyocan)=2つのものの場所」と呼ばれる宇宙の最高層にあたる13層目の天界であり、あらゆる二元性と対立概念────光と闇、行動と休息、動と静、音と静寂、秩序と混沌────などが存在するところであるとされる。

オメテオトルの男性的側面はオメテクートリ(シトラトナ、トナカテクートリ)、女性的側面はオメシワトルシトラリクエ、シラトリニクエ、トナカシワトル)として表され、オメテオトルはそれらを一体化する至高の存在と考えられた。しかし、こうした「第一原理」という考え方は日常一般に行われる宗教行為には抽象的過ぎており、アステカ(おそらくそれ以前の文化)の神官達によって、宇宙の定義や占いにおいて引き合いに出される存在だったと考えられている。アステカにおいて重要な役目をする4人の神、すなわちシペ・トテックケツァルコアトルウィツィロポチトリテスカトリポカらを生んだとされる。

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オメテクートリ

Ometecuhtli

メソアメリカ中央部における観念的な神「オメテオトル」の男性的側面。「シトラトナ(Citlatona)」、「トナカテクートリ(Tonacatecuhtli)」等の呼称も持つ。オメシワトルの男性配偶神とされる。初期の創造神であり、遠隔地からの力と考えられていた。配偶神のオメシワトルと共にアステカの13層ある宇宙の最高層「オメヨカン(Omeyocan)=2つのものの場所」にすみ、アステカの20あるセンポワリ(暦日)の一番最初の日「シパクトリ(ワニの意)」の守護神とされた。

オメテクートリとオメシワトルの息子達は大地の四隅、つまり四方位であり、彼らは次のように色と結びついている。北=黒のテスカトリポカ、南=青のテスカトリポカ(=ウィツィロポチトリ)、東=赤のテスカトリポカ(=シペ・トテックないしカマシュトリ)、そして西=白のテスカトリポカ(=ケツァルコアトル)。「食料の神」としてのオメテクートリであるトナカテクートリは、ケツァルコアトルとテスカトリポカが第5の太陽(今現在の太陽)の創造を手伝ったことに対する報酬として、この2神を天空と星の神にした。

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思金神

おもいかねのかみ

日本記紀神話に登場する知恵を司る神。「古事記」では「思金神(おもいかねのかみ)」ないし「常世思金神(とこよおもいかねのかみ)」、「日本書紀」では「思兼神(おもいかねのかみ)」の名で記されるほか、「先代旧事本紀」では「八意思金神/八意思兼神(やごころおもいかねのかみ)」や「天思兼神(あめのおもいかねのかみ)」といった名で記されている。高御産巣日神の子、天表春命の親とされる。名前は「思慮を兼ね備える神」の意で、自身は動かないものの、相談に乗ったり指揮をとったりして他の神を動かす神として神話に登場する。天照大御神が天岩屋戸に隠れた時には、神々にそれぞれ任を与え、天照大御神を表に引き出す策を考えた。

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於母陀流神

おもだるのかみ

日本記紀神話に登場する男神。神世七代の一柱を女神阿夜訶志古泥神と対で成す。「古事記」では「於母陀流神」、「日本書紀」では「面足尊(おもだるのみこと)」と記されている。「面が足る」とは容貌が整って美しい様を指す。大地が完成した様子を象徴する神名と考えられているが、後に登場する伊邪那美命が夫である伊邪那岐命に対して書けた言葉を神名にしたもの、という説もある。本地垂迹説においては神世七代の六代目にあたることから、阿夜訶志古泥神と共に第六天(他化自在天)と同一視された。

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オモ・ネロ

Omo nero

中世イタリアの民間伝承に登場する人の姿をした怪物。名前は「黒衣の男」という意味でしつけの口実に(つまり「早く寝ないとオモ・ネロがやってくるわよ」といったように)使われた一連の怪物・精霊のひとつ。人を食べるとされる。

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オラ

Ora

バルカン半島南西部アルバニアの民間伝承における守護精霊。生まれたときからどんな人間にでもオラが一人つく。普通人間の姿をとるが、与えられて任務によっては姿が変わるとされる。守護する人間が勤勉で勇敢な行いをすれば白くなり、不道徳でずるい行いをすれば黒くなるという。

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オーリ

 

奄美群島における河童のような妖怪。川の深みや穴に住んでおり、人間の肛門をとるという。オーリに会った時は「オーリードゥ」と叫べばよいとされる。

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オリアス

Orias

ユダヤにおける魔神でソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。尾が蛇で、前足に二匹の蛇を絡ませた、戦馬に乗ったライオンの姿をしている。「星幽侯」と称されるように占星術に通じており、何の苦労もなく一瞬で人間に占星術を覚えさせる、という便利な能力を持っている。またその他にも人を望みの姿に変身させる力、敵に愛顧を生じさせ和睦させる力などももっているとされる。

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オリフィエル

Orifiel, Oriphiel

カバラなどに言及される天使の一人。「オリフェル(Orifel)」、「オルフィエル(Orfiel, Orphiel)」などの名でも呼ばれる。大グレゴリウスによれば7人の偉大な大天使(→御前の七天使)の一人。またソロネの支配君主の一人とされることもある。

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オルク

Orc

古代ローマの博物学者、大プリニウスの著した「博物誌」に見える怪物の一。「オルコ(Orco)」とも呼ばれる。海に棲む巨大な怪物で、クジラよりも大きく、大きな歯の並んだ大きな顎でクジラを捕食するという。クラウディウス一世の治世(A.D.41~54)に船から落ちた積荷の中の牛皮がオルクに食べられた、という記録がある。

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オルクス

Orcus

ローマ神話における冥界の神。また冥界そのものもオルクスと呼ばれる。壁画などではヒゲを生やした恐ろしい巨人として描かれる。ギリシアのハデス(プルトン)に相当する。

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オルクロ

Orcullo

イタリアに伝わる妖精。複数形では「オルクッリ(Orculli)」と呼ばれる。彼らは巨人であるオルコの子孫だとされるが体はずっと小さく、イタリア北部のフリウーリ地方の洞窟に住んでいるとされる。髭を生やした男の姿で現れることが多いが、変身が得意で好きな姿に変身できるという。ただ、体からひどい臭気を発するのでそれでオルクロだと見分けることが出来る。

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オルコ

Orco

イタリアに伝わる巨人。複数形では「オルキ(Orchi)」と呼ばれる。雲の中に住む巨人だが、時々降りてきて動物や人間、はたまた他の妖精などを食べてしまうという。目が無い代わりに眼窩から骨が突き出しているとされる。また男は食べるが女は食べないという。彼らオルコの子孫はオルクロと呼ばれる。

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オーレ・ルゲイエ

Ore-rugeiyu, Ole luk øj, Ole luk öie

デンマークおよびスウェーデンの民間伝承に登場する睡魔の一種。名前は「目を閉じさせるオーレ」の意。壮年の男の姿をしている。虹色の絹の上着を着て、足音を立てないように靴下だけを履いて、眠っている子供のそばに近づくという。その子が良い子であれば片手に持った楽しそうな絵が描いてある傘を広げ、子供の上にかざして、心がウキウキするような楽しい夢をプレゼントする。しかし悪い子であれば別の手に持った何も描かれていない退屈な傘を広げ、何も起こることのない退屈な眠りだけを与えるという。

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オロバス

Orobas

ユダヤにおける魔神でソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。召喚者の前に馬、或いは立ち上がった馬、ないし馬頭人身の姿で現われるとされる。召喚者の求めに応じて過去、未来、現在に渡るあらゆる質問に答えてくれるほか、その人に威厳や好意を与えたり、偽物を見破ったりする力があるとされる。

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オロファット

Olofat

ミクロネシアのカロリン諸島における邪神。「オリファト(Olifat)」、「オラファト(Olafat)」、「オロファド(Olofad)」、「ウォルファト(Wolphat)」、「ヤラファス(Yalafath)」とも呼ばれる。至高神ルクの長子で、生まれつき頭が良いものの、たちの悪い悪戯で周りを困らせた。オロファットを自由にさせておくと人間達が滅んでしまうと考えたルクは、オロファットを殺すことに決めた。しかし、オロファットは魚篭(びく)に入れて海中に沈めてもいつのまにか抜け出し、雷で殺そうとしてもヤシの実の汁で雷の炎を消してしまう。そこでルクはアヌラップにオロファットを殺してくれるように頼んだが、アヌラップの策もことごとく失敗する。サメンコアネルにも彼を殺す知恵が浮かばなかった。オロファットは見限られ、邪悪な者達の総領となった。カサゴやアカエイなどに毒を、鮫に危険な牙を持たせたのはオロファットだとされている。

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オロボン

Orobon

中世のヨーロッパの旅行者によって報告された魚の怪物。アンドレ・テヴェ著「普遍宇宙誌(La cosmographie universelle)」などに紹介されている。当時の動物寓話集によれば紅海のマゾヴァン山に住むアラブ人が信仰する怪物で、体長3m程のワニのような皮を持つ邪悪な捕食者であるという。

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オングウェ・イアス

Ongwe Ias

アメリカのネイティブアメリカン、イロコイ族に属するセネカ族の伝承に登場する巨人。人間を捕まえて食べてしまう恐ろしい存在であったが、英雄ホダデノンが罠によって退治した。

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オンディタチアエ

Onditachiae

北アメリカのネイティブアメリカンの一部族、イロコイ族に属するヒューロン族に伝わる獣頭人身の怪物。体は人間のようだが頭が七面鳥の姿をしている。オンディタチアエは嵐の時に現れるとされる。

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オン・ニオント

ondhitatiae

北アメリカのネイティブアメリカンの一部族、イロコイ族に属するヒューロン族に伝わる角の生えた巨大な蛇(いわゆるホーンドサーペント)。「オンニオント(Onniont)」とも呼ばれる。オン・ニオントはその角で大地に亀裂を作ったとされている。ヒューロン族ではこの角をお守りとして珍重する。

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オンネチカムイ

 

アイヌにおいて舟を顕現体とする女性のカムイ。単に「チカムイ」と呼ばれることもある。舟の利便性に対する敬意から生まれたカムイだと考えられる。

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陰摩羅鬼

おんもらき

日本の妖怪の一種で、寺に棲み怠け者を見つけると出現するとされる。鳥山石燕の「今昔画図続百鬼」では中国の「清尊録」からの引用として、鶴に似た鳥で色が黒く、目が炎のように光り、翼を震わせて甲高く無くと説明されている。だが、絵の中の陰摩羅鬼は羽を抜かれた鶏のように不恰好な姿で、口から火を吹いている。普通、怠け者の僧の前に出てくるとされるが、「太平百物語」には近所の男が寺で昼寝をしていたら出てきたという話が紹介されている。

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