ニアミ・アベ

Nyami Abe

アマゾン上流に住むトゥカノ族における夜の太陽、つまり月の男神。太陽神であるパヘ・アベとは対立関係にある。妻のいなかったニアミ・アベはパヘ・アベの妻を奪い取ろうとしたが逆にニアミ・アベは一族から追放されてしまった。このせいで太陽と月は二度と交わることなく同じ空に現われないという。

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丹生都比売明神

にうつひめみょうじん

高野山の守護神として丹生都比売神社に祀られる「四社明神(ししゃみょうじん)」の一の宮。「丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)」、「丹生明神(にうみょうじん)」とも呼ばれる。天照大御神の妹で稚日女尊と同体だされ、高野山の東部に流れる丹生川の源流に、万物の母として、また生長養育の恵みを象徴するものとして女体で降臨したと伝わる。

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ニェンチェン・タンラ

gNyan chen thang lha, Nyenchen tanglha

チベット仏教における独自のチョキョン(=護法神=ダルマパーラ)の一人。山の神であり、名前の通りニンチェンタンラ山脈を象徴する。父「ウーデ・グンゲル('Od de gung rgyal, Ödé gungyel)」と母「ユチャ・ショクチク(g.Yu bya gshog gcig, Yuja shokchik)」の9人兄弟の長男であり、ニンチェンタンラ山脈の峰を象徴する360の眷属がいるとされる。チベット密教の祖パドマサンバヴァによって調伏された神々の一尊であり、パドマサンバヴァが入蔵の際、巨大な白蛇に変身して待ち構えていたが調伏され、「ドルジェ・チョクラブ・ツェル(rDo rje mchog rab rtsal, Dorjé chokrap tsel)」の名を与えられたとされる。輝くような白色の身色で白い衣を着け、踵が白い神馬に乗り、右手に杖、左手に念珠を持った姿で描かれる。

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仁王

におう

仏教における二対の仏尊。同訓で「二王(におう)」と書くほか、「仁王天(におうてん)」、「仁王尊(におうそん)」などの名前でも呼ばれる。元々は一体であった執金剛神=金剛力士が、仏壇や寺院を守護する神とされるに至って、仏壇や寺院の門の左右両脇に神像をおくために阿吽一対の二体に分化したもの。口を開けた像を阿形(あぎょう)と呼び右に、口を閉じた像を吽形(うんぎょう)と呼び左に安置する。阿形を「金剛(こんごう)」、吽形を「力士(りきし)」と呼んだり、阿形を「那羅延金剛(ならえんこんごう→那羅延天)」、吽形を「密迹金剛(みっしゃくこんごう)」と呼んだりする。一般的な姿として、裙(くん=僧侶がまとう腰衣)を腰にまとい上半身裸の忿怒相で、阿形は金剛杵を右手に、吽形は金剛杵を左手に持つ。

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邇芸速日命

にぎはやひのみこと

日本記紀神話における天津神の一人。「古事記」では邇芸速日命、「日本書紀」では「饒速日(にぎはやひ)」、「饒速日命(にぎはやひのみこと)」、「櫛玉饒速日命(くしたまにぎはやひのみこと)」、「先代旧事本紀」では「饒速日尊(にぎはやひのみこと)」、「櫛玉饒速日尊(くしたまにぎはやひのみこと)」、「胆杵磯丹杵穂命(いきしにきほのみこと)」、「新撰姓氏録」では「神饒速日命(かんにぎはやひのみこと)」などと記される。また先代旧事本紀では「天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊(あまてるくにてるひこあめのほあかりくしたまにぎはやひのみこと)」という名称も見え、天火明命と同一視している。

神武天皇(→神倭伊波礼毘古命)の東征の際に出会った神で、邇邇藝命とは別に天磐船(あめのいわぶね)に乗り天降った神とされる。大和の豪族であった「長髄彦(ながすねひこ)」の妹である「登美夜毘売(とみやびめ)」(日本書紀では「三炊屋媛(みかしきやひめ)」)を娶り、「宇摩志麻遅命(うましまじのみこと)」を設けた。邇芸速日命は長髄彦に君と仰がれ仕えられていたが、神武天皇がや高御産巣日神の地上を治めよと詔を受けた天孫邇邇藝命の子孫であることを知り、いくら諭しても聞かない長髄彦を殺し神武天皇に恭順したという。

先代旧事本紀では前述のように天火明命と混同している部分があるうえ、古事記や日本書紀に見られない天火明命が(東征より前の時点で)急逝するくだりがある。

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ニ・ギリン・ベギー

Ny Guillyn Beggey

マン島における妖精に対する婉曲的な呼称。「小さな少年たち」の意。15cmほどの身の丈で青白い顔と小さな耳と目を持ち、髭はなく、たいてい青いコートを着ている。コートを広げて空を飛ぶという。

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ニクシー

Nixie

ドイツにおける女の水の精。長い金髪に碧眼の美しい女性の姿をしており、水辺にあらわれたり、村のダンスにやってきたりして若くハンサムな男を誘惑し、最終的に水中に引きずり込むとされる。

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肉人

にくじん

日本で江戸時代に出現したとされる正体不明の怪物。慶長14年(1609)に徳川家康の居城である駿府城の庭に出現したという。身体は丸く、足も手も丸く指がなく、頭もない肉の塊のような生物で、その指のない手で天を指していたという。あまりにも不気味なので家臣達は騒ぎ立ててこれを追い回し、城から離れた山に追い払ってしまった。後にある学者がこれは中国にもいる怪物で、この肉は食べれば力持ちになれる優れた薬になると説明したという。

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肉吸い

にくすい

日本の三重県や和歌山県の山中に現れるという女の妖怪。山中で木こりや猟師が一人で休んでいると、「ほーほー」という声を出しながら若い娘の姿で現れ、火を貸せと頼んでくる。この時にちょっとでも肉吸いの体に触れてしまうと、たちまち身体中の肉があっという間に肉吸いの体に吸い込まれてしまう。しかし銃には弱いようで、火縄銃で撃ったら逃げ出したという言い伝えが残っている。

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二恨坊の火

にこんぼうのひ

日本の怪談に伝わる怪火の一種。「本朝故事因縁集」、「諸国里人談」などに見える。「百物語評判」、「宿直草」では同様の怪談が「仁光坊(にこうぼう)の火」の名前で記されている。摂津国高槻庄二階堂村(現在の大阪府茨木市二階堂)に現れる怪火で、三月から七月に掛けての曇りの夜に、人の顔をした炎が鳥のように飛び回り木や家の棟にとまるのが見られたという。「本朝故事因縁集」によれば二つの恨みを果たせぬまま死んだ山伏が魔道に堕ちこの怪火になったという。また「諸国里人談」は日光坊という僧が二階堂村の村長に頼まれその妻の病気を祈祷によって治したが、妻と内通していると疑われ殺されてしまったと伝える。祈祷の感謝もなく、また無実の罪によって殺された日光坊は、この二つの恨みを抱いて怪火と化したのだという。

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"虹蛇"

Rainbow Serpent

オーストラリアのアボリジニ達が普遍的に信じる精霊であり創造神。虹は地上の水場と天空を結びつける蛇であるとされる。アボリジニの各部族ごとに虹蛇の名前は多岐に渡り、また創造神ではない他の虹蛇も存在するため、便宜上これらを「レインボー・サーペント(Rainbow Serpent)」、日本語で虹蛇(にじへび)と総称する(同じく虹蛇と書いて「こうだ」と読ませる文献もある)。石英の煌きも、夜の海の燐光も、もちろん虹もこの虹蛇の顕れであるとされる。一般的に虹蛇は創世神であり、また雨をもたらす精霊である。怒ると洪水や疫病をもたらすという。(参考:ウングッド

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ニシャヌ・ナチタック

Nishanu Nachitak

二十五菩薩

にじゅうごぼさつ

日本仏教において阿弥陀如来に従い、往生を願う者を守護し極楽浄土に導くとされる二十五尊の菩薩の総称。二十五菩薩は道程で祝福と守護をするために楽器をかき鳴らしたり舞を舞うという。「二十五菩薩和讃」に具体的な名称とその持物が記されているが、実際の作例はこれと異なっている場合も多い。奈良の当麻寺の曼荼羅を織ったとされる中将姫は、一晩のうちに曼荼羅を織り上げ、阿弥陀如来と二十五菩薩に迎え入れられて現身成仏(生きたまま往生すること)したとされる。

《二十五菩薩和讃における二十五菩薩》
名称 持物など

01: 観世音菩薩

蓮台を持つ。(→観音菩薩

02: 大勢至菩薩

合掌している。(→勢至菩薩

03: 薬王菩薩

幢幡(どうばん=旗のような仏具)を持つ。

04: 薬上菩薩

玉幡(ぎょくばん=玉を鎖などで飾ったもの)を持つ。

05: 普賢菩薩

幡蓋(ばんがい=幢幡と天蓋のこと)を持つ。

06: 法自在王菩薩

華鬘(けまん=団扇状の装身具)を持つ。

07: 獅子吼菩薩

鼓を持つ。

08: 陀羅尼菩薩

袖を持ちながら舞う。

09: 虚空蔵菩薩

腰鼓を持つ。

10: 徳蔵菩薩

笙(しょう)を持つ。

11: 宝蔵菩薩

笛を持つ。

12: 金剛蔵菩薩

琴を持つ。

13: 金蔵菩薩

筝(そう)を持つ。

14: 光明王菩薩

琵琶を持つ。

15: 山海慧菩薩

箜篌(くご=琴に似た楽器)を持つ。

16: 華厳王菩薩

磬(けい=銅鑼のような打楽器)を持つ。

17: 衆宝王菩薩

鐃(にょう=銅鑼のような打楽器)を持つ。

18: 月光王菩薩

振鼓を持つ。(→月光菩薩

19: 日照王菩薩

羯鼓(かっこ)を持つ。(→日光菩薩

20: 三昧王菩薩

天華(てんげ)を持つ。

21: 定自在王菩薩

太鼓を持つ。

22: 大自在王菩薩

華幢(けどう=華で装飾した幡)を持つ。

23: 白象王菩薩

宝幢(ほうどう=宝珠で装飾した幡)を持つ。

24: 大威徳王菩薩

曼珠(まんしゅ)を持つ。

25: 無辺身菩薩

焼香を持つ。

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二十八使者

にじゅうはちししゃ

仏教において「摩訶吠室囉末那野提婆喝囉闍陀羅尼儀軌」などに説かれる、毘沙門天の眷属とされる二十八人の夜叉

《二十八使者》

01

読誦使者

02

論義使者

03

聡明多智使者

04

伏蔵使者

05

説法使者

06

龍宮使者

07

隠形使者

08

禁呪使者

09

奇方使者

10

博識使者

11

勝方使者

12

与生利使者

13

田望利使者

14

高官使者

15

右司命使者

16

左司命使者

17

北斗使者

18

五官使者

19

太山使者

20

金剛使者

21

神通使者

22

坐禅使者

23

多魅使者

24

神仙使者

25

香王使者

26

自在使者

27

大力使者

28

持齋使者

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二十八部衆

にじゅうはちぶしゅう

仏教において千手観音の眷属であり、各尊がさらに五百の眷族を従え千手観音に付き従い真言陀羅尼の誦持者を護るという二十八尊の善神。善無畏による「千手観音造次第法儀軌」にはその名前や形像、真言などが記載されているが、これには二つの神格を融合した名前などが含まれており判然としない。三十三間堂(蓮華王院)に遺される作例とは名称が異なる。

《二十八部衆(三十三間堂の作例)》

01

那羅延堅固王

02

密迹金剛力士

03

東方天

04

毘楼勒叉天

05

毘楼博叉天

06

毘沙門天

07

大梵天

08

帝釈天

09

大辯功徳天

10

摩和羅女

11

神母天

12

金毘羅王

13

満善車王

14

畢婆迦羅王

15

五部浄居天

16

金色孔雀王

17

散脂大将

18

難陀竜王

19

娑伽羅竜王

20

迦楼羅王

21

金大王

22

満仙王

23

摩睺羅伽王

24

摩醯首羅王

25

乾闥婆王

26

阿修羅王

27

緊那羅王

28

婆藪仙人

《二十八部衆(千手観音造次第法儀軌)》

01:密迹金剛士

02:烏芻君荼央俱尸

03:魔醯那羅達

04:金毘羅陀迦毘羅

05:婆馺婆樓那

06:滿善車鉢真陀羅

07:薩遮摩和羅

08:鳩蘭單吒半祇羅

09:畢婆伽羅王

10:應德毘多薩和羅

11:梵摩三鉢羅

12:五部淨居炎摩羅

13:釋王三十三

14:大辨功德娑怛那

15:提頭賴吒王

16:神母女等大力眾

17:毘樓勒叉王

18:毘樓博叉王

19:毘沙門天王

20:金色孔雀王

21:二十八部大仙眾者

22:摩尼跋陀羅

23:散脂大將弗羅婆

24:難陀跋難陀

25:修羅

26:水火雷電神

27:鳩槃荼王

28:毘舍闍

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二十八宿 にじゅうはっしゅく

Aṣṭāviṃśati nakṣatrāṇi

白道(天球上の月の通り道)を28区分し、その場所にある星を基準にして28種の名前を付けたもの。インドでは「アシュターヴィンシャティ・ナクシャトラーニ(Aṣṭāviṃśati nakṣatrāṇi)」といい、中国の元々あった二十八宿の考え方と習合し密教に取り入れられた。星宿の区分法としては二十八宿と二十七宿があり、二十七宿には牛宿を含まない。十二宮の一宮の9分の4が一宿であり、二十七宿で一周することになるが、牛宿は暦日に含めず吉祥の宿として含め二十八宿となる。十二宮と同じように月天の眷属とされ、それぞれの星宿は吉凶と関連付けられている。胎蔵界曼荼羅の外金剛部院に全て天女形で四方に分けて配されるほか、星曼荼羅にも最外院に配されるがその像容は一定しない。

《二十八宿》
漢名 梵名
東方七星 昴宿

クリッティカー

畢宿

ローヒニー

觜宿

ムリガシラス

参宿

アールドラー

井宿

プナルバス

鬼宿

プシヤ

柳宿

アシュレーシャー

南方七星 星宿

マガー

軫宿

ハスター

亢宿

スヴァーティー

張宿

プールヴァファルグニー

翼宿

ウッタラファルグニー

角宿

チトラー

氐宿

ヴィシャーカー

西方七星 女宿

シュラヴァナー

斗宿

ウッタラーシャーダー

牛宿

アビジット

箕宿

プールヴァーシャーダー

尾宿

ムーラ

心宿

ジエーシュター

房宿

アヌラーダー

北方七星 虚宿

ダニシュター

危宿

シャタビシャー

室宿

プールヴァバドラパダー

奎宿

レーヴァティー

壁宿

ウッタラバドラパダー

婁宿

アシュヴィニー

胃宿

バラニー

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ニシュプラパンチャヴィハーリヴァジュラダラ

Niṣprapañcavihārivajradhara

ニス

Nis

スカンジナビアに伝わる家に付く妖精。複数形では「ニッセ(Nisse)」。身長は15cmほどで、老人のような風貌で赤いとんがり帽子をかぶり灰色の服を着ている。ただしミカエルマス(9月29日のミカエルの祭日)には丸い帽子をかぶるという。音楽が好きで月光の下で踊る。旱魃が起きたとき、それぞれの家のために互いの家から穀物を盗もうとしたニスの話が伝わっている。お互いのニスは納屋に穀物を積み上げているのにそれが増えないことを不思議に思っていたが、盗んでいる途中の道で出くわして争い、勝った方がすべての穀物を持って逃げた。勝者の方のニスは自分の家の使用人を起こして事情を説明し、相手のニスが再び盗み返しに来るはずなのでこれを撃退するために協力してほしいと話した。勝者のニスと使用人は、敗者のニスを撃退し、それ以後その農場は栄えてという。

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ニスケン

Nisken

ドイツに伝わる家に付く妖精で、家の隅や馬小屋、納屋などに住みつく。食べ物をもらう代償として家事や納屋の仕事を手伝ってくれるとされるが、軽んじられると臍を曲げいたずらを仕掛けてくることもあるという。老人のような風貌でしわくちゃの顔と明るい目をしており、納付の服装に赤い靴下と緑の上着を着ているとされる。

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ニズヘグ

Nidhogg, Nighoggr, Nidhögger, Nídhhøggr

北欧神話に登場する蛇のようなドラゴンのような巨大な怪物。北欧神話における最下層の世界「ニブルヘイム」に住んでいる。死者の肉を食べている。それに飽きるとニズヘグは世界全体を支えている世界樹「ユグドラシル」の三つある根の一つをかじっているので、世界の存続を脅かす存在とされている。ユグドラシルはノルンの魔法の薬草よって再生しつづけることによってニズヘグの害を逃れている。ニズヘグは終末の戦い「ラグナロク」を経た後も生き残り、相も変わらず死者を食べつづけるのだという。

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ニスロク

Nisroc, Nisroch, Nesroch

旧約聖書「列王記」やコラン・ド・プランシー著「地獄の辞典」などに言及される神、または堕天使。名前は「偉大な鷲」を意味する。元来ニスロクはアッシリアの農業の神であり、鷲の頭と翼を持つ人頭獣身の姿で現された。「列王記」にはアッシリアの王センナケリブがニスロクの神殿で殺された次第が記されている。「地獄の辞典」では地獄の料理長とされる。

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ニタッラサンペ

 

アイヌの伝承に登場する不吉な魔物。名前は「湿地の苔の心臓」の意。翼を持った鳥とも獣ともつかぬ姿をしていて、丸まり転がって動く。その姿は茶褐色のマリモのようで、これを見ると不吉だとされる。湖には似た魔物トラサンペがいる。

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日曜 にちよう

Sūrya, Āditya

仏教における九曜及び七曜の一尊。太陽のことで、サンスクリットでは「スーリヤ(Sūrya)」ないし「アーディティヤ(Āditya)」と称する。漢訳では#nitiyouのほか「日曜星(にちようしょう)」、「太陽(たいよう)」、「日星(にっしょう)」、「日精(にっしょう)」、「日天曜(にってんよう)」、「密日星(みつにちしょう)」などの名で呼ばれるほか、「阿弥底耶(あみていや)」と音写される。北東を司り、胎蔵界曼荼羅での像容は天衣を着け右手に日輪を持ち、左手は腰に当て白馬三頭にまたがる。

種字は「अ(a)」、「सु(su)」、真言は「曩謨羅怛曩 怛羅夜野曩 莫索里野薩嚩曩乞灑 怛羅 羅若野唵 阿謨伽烏 設底 娑嚩賀(なうぼらたんなう たらややなう まくそりばさらばなうきっしゃ たら あらじゃやらん さぼぎょう せんち そわか)」、三昧耶形は日輪。

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ニッカー

Nicker, Nickur

北欧の民間伝承に登場する水棲の怪物。「ネッケン(Näcken)」(スウェーデン)、「ニッカール(Nickar)」(デンマークのフェロー諸島)、「ニックール(Nickur)」「ニンニル(Ninnir)」「ハイクール(Hnikur)」(アイスランド)、「ニッケル(Nickel)」(デンマークのリューゲン島)、「ニューク(Nökk)」(エストニア)、「ニュック(Nøkke)」(フィンランド・デンマーク)など地域によって数々の名前で呼ばれる。後ろ向きにひづめがついた巨大で美しい白い馬、あるいはハンサムな若者の上半身を持ったケンタウロス型の生物、あるいは赤い帽子をかぶった金髪の少年、あるいは緑色の水が滴るあごひげを蓄えた老人というように様々な姿で描写される。海、湖、川といった水のある場所に生息しており、愛の営みを邪魔されない限り人間に親切である。しかし馬の姿のとき上に人が乗るとその人間は水の底へと連れ去られもう戻ってくることはないとされる。人間の妻を望むニッカーもいて、愛情深い夫になるが、裏切られたり軽蔑されたりすると容赦ない報復を行う。鉄はニッカーの力を封じることがで切ると考えられていて、船の底に鉄のナイフや板を置く慣習もあった。イギリスのケルピーを類似している。

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ニッキセン

Nikkisen

マン島の民間伝承に登場する水の妖精。満月の夜に現れ、死者の魂を引き連れ行進するとされる。

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日光菩薩 にっこうぼさつ

Sūrya-prabha

仏教において月光菩薩とともに薬師如来の脇侍される。梵名を「スーリヤプラバ(Sūrya-prabha)」という。また「日照王菩薩(にっしょうおうぼさつ)」、「日光遍照(にっこうへんじょう)」とも呼ばれる。薬師如来の左脇に侍立し、蓮上の日輪(太陽)を左手に持つ。薬師如来を中心として月光菩薩と対照的なポーズをしていることが多く、単独で造像されることはまずない。薬師如来の病を治す力を補助する菩薩であり、千の光明を発して病を打ち消すとされる。

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日天 にってん

Āditya, Sūrya

インド神話の太陽神であるアーディティヤ(Āditya)ないしスーリヤが仏教に取り込まれたもの。「日天子(にってんし)」、「日光天子(にっこうてんし)」とも呼ばれる。十二天の一人として太陽を象徴する。五頭または七頭の馬車に乗るとされる。胎蔵界曼荼羅では外金剛部院(最外院)の上部に従者と妃を従えた姿で描かれる。

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邇邇藝命

ににぎのみこと

日本記紀神話における農業神、稲穂の神で、天照大御神の孫で、特に「天孫」と称される。名前は正しくは、「天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇藝命(あめにぎしくににぎしあまつひこひこほのににぎのみこと)」(「古事記」の表記)、あるいは「天饒石国饒石天津彦彦火瓊瓊杵尊(同訓)」(「日本書紀」の表記)という。略して「日子番能邇邇藝命」、あるいは「邇邇藝命」と呼ばれる。天之忍穂耳命万幡豊秋津師比売命 (よろずはたとよあきづしひめ)との間に生まれた子神で、兄は天火明命

天照大御神と高御産巣日神から「豊葦原の瑞穂の国(地上の国=日本)」の国の統治を委任する神勅を受けた邇邇藝命は、天之児屋命布刀玉命天宇受売命伊斯許理度売命玉祖命の五神、所謂「五伴緒神(いつとものおのかみ)」を従者とし、国津神である猨田毘古神に随伴されて高千穂へと天降った。その後、笠狭御前(現在の野間岬)に居を構え、大山津見神の娘である木花之佐久夜毘売と契り、日子穂穂手見命など三柱の御子神をもうけた。

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ニヌルタ

Ninurta

メソポタミアの戦いや灌漑を司る神。「ニンギルス(Ningirsu)」とも呼ばれる。ニヌルタは好戦的な性格なので、反発する大軍勢が立ち上がった。岩や石を含めて、自然の全てが戦いに加わった。ニヌルタは苦も無く敵を圧倒した。ニヌルタは自分に味方した石たちに輝きを与えることで報いた。これに対して敵対した石は、足の下で踏みつけられるがままにした。

別の物語では嵐の鳥ズーから運命の銘板「トゥプシマティ」をもらう(或いは奪い返す)。ニヌルタはエンリルニンフルサグの息子で、癒しの女神グーラの夫だとする説もある。初期のシュメールの物語では、ニヌルタは嵐の鳥イムドゥグドの姿をしていると述べられていたが、次第に人間の姿になった。しかし、翼を持っているように描かれるのが普通で、更に戦場には、ライオンの頭を持った嵐の鳥の姿であらわれるのであった。

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二本足

にほんあし

日本の妖怪の一種。熊本県八代市の松井家に伝わる「百鬼夜行絵巻」に描かれた妖怪の一種で、大きな頭に足だけがついた姿をしている。

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ニャイニネン

Na'ininen

シベリア北東部に住むコリャク族に伝わる至高神。ほとんど人と接触しない、観念的な神ながらも慈悲深い神として認識されている。

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ニャンベ

Nyambe

西アフリカで広範囲にわたって信仰されている至高神。そのため、「ニャメ(Nyame)」、「ナナ・ニャンコポン(Nana Nyankopon)」など数多くの異名がある。アフリカの諸地域に共通する遠き天空にいる神であり、人間の営みには一切干渉しない。これには理由がある。

ニャンベはかつては地上に住み、王として君臨していた。森や草原や川、また全ての動物をつくった。そして最後につくられたのが原初の人間、カヌムとその妻だった。カヌムは非常に賢く、ニャンベのすることを全て真似して習得していった。やがてカヌムは神の出来ることならほとんどのことを出来るようになった。しかしニャンベはこのカヌムの存在を煩わしく、また末恐ろしく感じてある島に隠遁した。しかしカヌムは船を造ってニャンベを追いかけてきた。とうとうニャンベは蜘蛛の糸を伝って天へと戻ってしまった。カヌムは塔を建てて追おうとしたが失敗し、ようやく諦めたという。アフリカの神話には天空神が人界との関わりを立つ「神去り神話」が多く存在し、ニャンベの物語はこれの典型と言える。

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入内雀

にゅうないすずめ

平安時代の貴族、藤原実方の怨念が化身したとされる雀の群れ。実在するハタオリドリ科の小鳥。実方雀(さねかたすずめ)とも言われる。藤原実方は一条天皇に嫌われて東北地方に追放され、京都に戻れぬまま死んだが、これを恨んだ実方の霊が雀の群れに化身し、京の都に達し宮中に侵入し、台盤所(厨房のこと)の飯をついばんだという。都の人々は雀の群れは実方の怨霊に違いないと噂し、大いに恐れたという。

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ニューグル

Neugle

スコットランドの北にあるシェットランド諸島本島、スカロウェー島(英領)の民間伝承に登場する水の精。「ノグル(Nogle)」、「ノッグル(Noggle)」、「ナイゲル(Nygle)」、「ナッギー(Nuggies)」、「ナッグル(Nuggle)」などの名でも呼ばれる。ニュガルス海域に現われ、鞍と手綱をつけた馬の姿で、背中の上にクルクルと巻き上がった変わった尾を持つとされる。人間をそそのかし自分の背中にのせると、そのまますぐ水中に潜る。二度と戻ってこなかったという話もあるが、大抵途中でニューグルは消え、乗っていた人はずぶ濡れになるだけで済んだ。またニューグルは水車小屋で回っている水車が大好きで、よく水車の動きを止めて粉屋を困らせたとされる。

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如意輪観音 にょいりんかんのん

Cintāmaṇicakra

仏教においてインド起源の変化観音(→観音菩薩)の一つ。サンスクリット名を「チンターマニチャクラ(Cintāmaṇicakra)」という。「如意輪菩薩(にょいりんぼさつ)」、「如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)」、「如意輪観自在菩薩(にょいりじざいぼさつ)」、とも呼ばれるほか、音写では「震多摩尼斫迦羅(しんたまにしゃから)」と記載される。「チンターマニ」は自分の思うままに願いが叶うとされる仏徳の象徴である如意宝珠のこと、また「チャクラ」は仏教の教えが正しく邪を破ることを象徴する法輪のことである。如意輪観音は、如意宝珠は福徳に、法輪で智徳に通じ、この二つをもって福智の二徳を満たすとされる。したがって珠と輪を持物とする六臂の姿で表されることが多い。六観音の一人として天道(天上界)の教化を行うとされる。

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女宮 にょぐう

Kanyā

密教の宿曜道における十二宮の一つ。サンスクリット名を「カニヤー(Kanyā)」といい、少女を意味することから女宮、「室女宮(しつにょぐう)」、「天女神主(てんにょじんしゅ)」、「童女宮(どうにょぐう)」、「小女宮(しょうにょぐう)」と訳すほか、音から「迦若(かにゃ)」とも呼ばれる。西洋占星術における乙女座にあたり、期間としては白露から秋分に至るまで(8月から9月にかけて)を指す。また二十七宿の翼宿軫宿角宿にあたる。妻や婦人を司るとされ、胎蔵界曼荼羅では北方(左側)に少女の姿(場合によっては二人)で描かれる。

種字は「हूं(hūṃ)」、「क(ka)」、真言は「唵迦惹波多曳莎呵(おんかじゃはたえいそわか)」。

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ニョルズ

Njord, Njörðr

北欧神話における海神。ヴァナ神族の一員であり、フレイ及びフレイヤの父親。海と航海の神であるとともに富や幸運を授ける豊穣の神とされている。ヴァナ神族がもう一つの神族であるアサ神族と友好協定を結んだ折、ニョルズはフレイ、フレイヤとともにアサ神族の国「アスガルズ」に移り住むことになったが、ニョルズの妻で二人の親であるネルトゥスは入国を拒まれた。なぜかというとネルトゥスはニョルズの妻であるとともに実の妹であり、アサ神族では兄弟姉妹との結婚は禁忌であったからだ。

ネルトゥスと別れたニョルズはギュグル(女巨人)のスカジと再婚したが、二人はどこに住むかで揉めた。「ヨツンヘイム(巨人の国)」にあるスカジの家はニョルズにはあまりにも寒々しく思えたし、アスガルズにあるニョルズの館「ノアトゥン」はスカジにとって騒々しい場所であり好きになれなかった。結局二人は離れた住むことになった。

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庭高津日神

にわたかつひのかみ

「古事記」に言及される神で、大年神天知迦流美豆比売の間に生まれた子神の一柱。「先代旧事本紀」には「須庭高津日神(すにわたかつひのかみ)」という別名が記されている。おそらく兄弟である庭津日神と同じく庭そのものか、庭燎(にわび)を司る神ではないかと考えられる。愛知県津島市にある津島神社の境内末社である「船付社」などで祀られる。

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仁和多利神

にわたりがみ

日本の東北地方における航海安全の神などとされる民俗神。「庭渡神」、「荷渡神」、「二渡神」などの漢字を当てる他、「見渡神(みわたしがみ)」、「宮渡神(みやわたしがみ)」、「根渡神(ねわたりがみ)」、「鶏大明神(にわとりだいみょうじん)」、「鬼渡大明神(おにわたしだいみょうじん)」とも呼ばれる。字の変異に伴ってその効験も異なり、例えば「荷渡」であれば荷物を安全に運ぶ交通安全の神、「鶏大明神」であれば鶏の頭を上下させて歩く様が咳をする人のしぐさと似ていることからか、百日咳の快癒を祈願する神、「鬼渡大明神」は坂上田村麻呂の鬼退治の話にちなんだ神名とされる。仁和多利神社は祭神を天水分神などの水の神とすることが多いため、元々は水と関係する神だったと見られる。

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庭津日神

にわつひのかみ

「古事記」に言及される神で、大年神天知迦流美豆比売の間に生まれた子神の一柱。神名の「火」あるいは「霊」の変化で庭燎(にわび=宮中の庭で焚かれたかがり火)の神、あるいは庭園ないし家庭の守護神ではないかと思われる。愛知県津島市にある津島神社の境内末社である「庭津日社」、 東京都あきる野市にある「阿伎留神社(あきるじんじゃ)」の境内末社である「庭津日神社」などに祀られる。

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ニンアズ

Ninazu

「ニナズ」とも。シュメール古来からの医術の神。名前は「癒しの君」を意味する。戦士の神とされることもある。エシュヌンナと呼ばれた都市の守護神であり、エンリルニンリルの子、ないしエレシュキガルの子とされる。後代になるにつれティシュパクエアシンなどと同一視されるようになった。ニンギシュジダという子神がいる。

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ニンギシュジダ

Ningiszida

「ニンギジダ」とも。シュメールにおける冥界神。ゲシュティンアンナの配偶神でありニンアズの子とされる。名前は「賢き(真理の)木の住人」という意味を持ち、地上において、地下において人間を救済する役目を担っている。都市ラガシュの守護神でラガシュの王グアデの個人神とされた。後代にいたってタンムズと同一視される。

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人魚

にんぎょ

日本各地で伝承が残っている、上半身が人間で下半身が魚の姿をした想像上の動物。顔だけが人間で他の部分は魚のいわゆる「人面魚」のような姿だとも言われる。「日本書紀」には推古天皇の時代に兵庫県で不可思議な魚がつかまったと言う記述があり、これが人魚の発見された最初の例であるとされている。日本において人魚の肉は三千歳まで生きられる長寿の薬になるとさる。また人魚の油を体に塗ればどんな寒いときでもぽかぽかと暖かいとされる。

中国の最古の地理書とされる「山海経」にはこれらの人魚とは異なる姿の人魚が描かれている。この人魚は山椒魚のように4つの足が生えた魚で、赤ん坊のような声で鳴き、食べると痴呆症を防ぐことができるのだという

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ニンツ

Nintu

バビロニア神話に登場する母蛇。腰から上が女性、腰から下が蛇という姿をしている。子供を鷲に食べられたニンツは怒って太陽神シャマシュに訴えた。シャマシュはニンツに、野牛を屠ってそのはらわたの中に隠れているように命じた。何も知らずにその肉を食べようとした鷲はニンツに捕まえられて翼をむしられ谷底に投げこまれた。鷲は飛ぶことも出来ずに飢え死にしたという。

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ニンフルサグ

Ninhursag

シュメール神話の地母神。名前とは「山の奥方」と言った意味を持つ。水の神エアエンキ)と交わって、植物の神ニンサル女神(またはニンム)を産んだ。エアはニンサルと交わってニンクラ女神をもうけ、更にニンクラとも交わってウッツ女神を産ませた。エアがこのウッツとも交合ようとすると、ニンフルサグは彼女に、エアの愛を受け入れる代わりに、きゅうり、林檎、ブドウを生じさせる事を要求させ、エアはその要求をのみ精液から8種類の食物は生え出させた。ところが、エアはこの植物に名前すら与えないうちに食べてしまったので、怒ったニンフルサグはエアを重い病気にかからせた。しかしエアの死を恐れる他の神々の取り計らいによって、ニンフルサグは、エアを彼女に膣のそばに坐らせておいて、次々に8柱の治癒神を生み出し、彼の病気を治したという。また他の伝承では一度エアを自分の子宮に取り込み、生みなおすことで病気を治したとされる。

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ニンリル

Ninlil

バビロニアの創造神話の女神。風の神エンリルが「ベル」という名前でニップールを支配していた時の妻。のちにニンリルはニンフルサグという名で崇拝されたが、これは彼女が夫とともに「東の山」に住んでいからである。ベリット(奥方)とか「神々の母」などと呼ばれたが、バビロニアの神界では絶対権を持たなかった。

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