舞い首

まいくび

伊豆真鶴の海上に出現する3人の人間の首の妖怪。「絵本物語 桃山人夜話」にみえるもの。真夜中になると3個の首が口から火を吹きながら飛び回り、互いに言い争うという。竹原春泉斎の「桃山人夜話」によれば、鎌倉時代のこと、小元太、又重、悪五郎という三人の武士が真鶴ヶ先で口喧嘩から切り合いを初め、悪五郎が小元太の首を切ったが、残りの二人は相討ちで双方ともに首が落ちてしまった。以来、三人の首が海上に出現しては口喧嘩をするようになったのだという。

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マイデレ

Maidere

シベリアのアルタイ語族において人々を救済するとされる神。名前はマイトレーヤが元になっている。邪神(ないし罪に染まった最初の人間)であるエルリクの悪行に人々が染まらぬように至高神ユルゲンによって遣わされた。マイデレはエルリクに殺されるが、その死んだ体から吹き出した火の矢はエルリクの手下達を焼き尽くした。

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マイン

Mayin

シベリアのエニセイ川流域に住むツングース族における至高神。語義は「生命を与える者」。生まれたばかりの赤ん坊に魂を与え、その子が人生を終えたときに魂を再び天国へ迎えるという。

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マウ・リサ

Mawu-Lisa

アフリカのベナンやギニアなどに住むフォン族の神話における創造神。フォン族の神話はハイチのヴードゥー教のベースとなったもので、フォン族の神話にもヴードゥー教と同じく無数の神々の集う万神殿が存在する。マウ・リサはその頂点に位置する双子の神で、一般的にマウが女性神、リサが男性神だといわれている(したがって「リサ・マウ」と呼ばれることもある)。別種の伝承によればマウ・リサは両性具有の単独の神であり、半身が月の目をした女性、半身が太陽の目をした男性なのだともいわれる。

マウとリサは14人の子供を産み、それぞれに世界の一部を分配した。その子神も同じように自分たちの子供に分配したため、細かい事柄にまでそれを司る神がいるようになった。これら無数の神々のことを総称して「ヴォドゥ」と呼び、「ヴードゥー」の語源はここにある。マウ・リサは創造神といわれながら、実は世界を最初に作った神ではない。マウ・リサ以前にナナ=バルクという神がおり、マウ・リサはナナ=バルクから生まれたとされる。マウ・リサが創造神といわれるのは、古き世界に新たな秩序を発生させ、現在ある世界に形成しなおしたからである。

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マエツダル・ルードゥー

Maezt-dar l'oudou

モロッコの民間伝承に登場する、強力な精霊で人間に意地悪を仕掛けるとされる。名前は「洗面所の山羊」を意味する。夜間に風呂場や洗面所といった水場に出現する。

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摩訶迦羅天 まかからてん

Mahākāla

摩竭魚 まかつぎょ

Makara

仏教に登場する想像上の海棲動物。インド神話でヴァルナの乗り物であった「マカラ(Makara)」が仏教にとりいれられたもの。摩竭魚のほか、「摩羯(まかつ)」、「摩掲(まけつ)」、「摩伽羅(まから)」、「摩伽羅魚(まからぎょ)」、「麼迦羅魚(まからぎょ)」、「魔羯魚(まかつぎょ)」などと音写されるほか、「巨鰲(きょごう)」、「巨鰲魚(きょごうぎょ)」、「大體/大体(だいたい)」、「鯨魚(げいぎょ)」などとも訳される。ワニやイルカに類するものとされたり、カモシカの頭部と前脚がついた巨大な魚の姿とされることもある。「慧苑音義」に拠ればマカラは大きなもので体長が200里(約785km)にも達し、両目は太陽のように大きく、口を開けば谷のごとき大きさで船を飲み込み、水を飲もうとすれば山のような波ができるという。十二宮のうち山羊座に当たる「摩竭宮」を司るほか、阿摩提観音の持物となったり、摩竭幢として愛金剛菩薩の持物となる。

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摩竭宮 まかつぐう

Makara

密教の宿曜道における十二宮の一つ。サンスクリット名を「マカラ(Makara)」といい、音から摩竭宮、「磨竭宮(まかつぐう)」、「摩蝎宮(まかつぐう)」、「磨竭神(まかつじん)」と訳す。西洋占星術における山羊座にあたり、期間としては小寒から大寒に至るまで(12月から1月にかけて)を指す。また二十七宿の斗宿女宿虚宿にあたる。戦いや諍いを司るとされ、胎蔵界曼荼羅では南方(右側)に摩竭魚の形で描かれる。

種字は「म(ma)」、真言は「唵摩伽羅波多曳莎呵(おんまからはたえいそわか)」。

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摩訶毘盧遮那 まかびるしゃな

Mahāvairocana

マカルディット

Macardit

南スーダンのナイル川流域に住むディンカ族の信仰における意地の悪い精霊ないし悪魔。人間に対して敵意を持ち、出会った人間に無差別に不幸や災難をもたらすとされている。

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マガン・ガドゥンガン

Magan Gadungan, Macan Gadundgan

インドネシアのジャワ島における虎人間。彼らは昼の間は人間だが、夜になって眠ると人間の体を残して魂として抜け出し虎になるとされる。上唇の中央がくぼんでない人間はマガン・ガドゥンガンである可能性が高いという。また別の伝説では「ンゲルム・ガドゥンガン」と呼ばれる魔法の儀式によって呼び出される。

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マクウィルショチトル

Macuilxochitl

メキシコ中央部、アステカの快楽の神々の一人で、南を守護する五人の精霊アウィアテテオの一柱。名前は「五の花」を意味する。アウィアトル、アウィアテオトルとも呼ばれ、ゲーム一般の守護神で、古代のボードゲームである「パトリ(現代のインドすごろくに似ている)」やゲームに関する祝祭全般をつかさどる。特に神聖な球戯(ナワトル語でトラチトリ、マヤ語ではポク・タ・ポク)と関連があった。

一般に、マクウィルショチトル、イシュトリルトンショチピリの3兄弟は、健康・快楽・幸福の三つの要素を体現するが、マクウィルショチトルは過剰な快楽という側面をより強調していたこの点において、アウィアテオトルという名称と特に結びついている。

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マク・ケーフト

Mac Cecht

アイルランド・ケルト神話における能弁の神で、オグマの息子。フォモール族との戦いでヌァザが戦死した後、マク・ケーフトとその兄弟たちはアイルランドをどう分担して治めるかを話し合っていたが、彼らの間で結論が出なかったため、人間であるイスに相談した。イスの返答からアイルランドを支配しようという企みを看破したマク・ケーフトはイスを殺すが、これはミレシウスがアイルランドに責めてくる原因にもなった。何故ならイスはミレシウスの甥だったからだ。

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マクタダンティー

Makuṭadantī

マグニ

Magni

北欧神話における豪腕の神。同じく豪腕で雷神であるトールイアールンサクサという女巨人の子供であるとされる。イアールンサクサの名はヘイムダルの九人いる母親の一人としても記されているため、ヘイムダルとは異父兄弟であったとも考えられる。神々の中で最も力が強く、腕力だけならばトールを凌駕するほどであった。巨人フルングニルとトールが戦い勝利したとき、トールは倒れてきたフルングニルの足に下敷きになってしまったが、誰も持ち上げられなかったフルングニルの足を軽々と持ち上げたのが生まれた三日しかたっていないマグニだったとされる。この手柄によってマグニはフルングニルの所有していた名馬「グルファクシ」を手に入れている。マグニは異母兄弟であるモージとともに終末戦争「ラグナロク」を生き残り、父親の神槌ミョルニルを受け継いで新たな世界の神となると予言されている。

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枕返し

まくらがえし

日本の妖怪の一種。夜中に座敷に出現し、寝ている人に枕を持たせて寝返りをさせ、本人が知らない間に北枕にしてしまうという。日本各地に出現する。座敷童子河童、化け猫の仕業だともいわれる。ただし、枕返しは生きている人間を死へと反転させる恐ろしい妖怪で、北枕にされることで死んでしまうこともある。和歌山県日高郡では、かつて七人の樵達が古いヒノキの大木を切ったところ、その夜に枕返しにあい、七人とも死んでしまったという話がある。

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マケマケ

Make make

イースター島で独自に崇拝されている鳥の神。人類の創造主としてタネの役割を持ち、またイースター島最大の祭りである「鳥人儀礼」の守護神でもある。毎年イースター島の各氏族で選ばれた代表は近くにあるオロンゴという場所にある崖から、小島であるモトゥ・ヌイへと海燕(マヌタラ)の卵を取りに行く。切り立った崖を降りてフカのいる海を泳ぎ渡るのは大変だが、この儀礼で最初に卵を持ち帰った代表の氏族長は、鳥人(タンガタ・マヌ)として選ばれ、その一年間は「マケマケの代理人」として尊敬され、隔離生活を送ることになる。モトゥ・ヌイに生息する海燕たちはマケマケが卵の採集者から鳥を守る為にそこに鳥たちを遣わしたと言われている。

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摩睺羅伽 まごらか

Mahoraga

サンスクリットの「マホーラガ(Mahoraga)」を音により漢訳したもの。仏法を守護するとされる天竜八部の一つを成す。また千手観音の眷属二十八部衆の一尊に族の長である「摩睺羅伽王(まごらかおう)」が見える。意味による漢訳で「大腹胸行(だいふくきょうぎょう)」、「大蠎(だいもう)」とも称する。大蠎とは巨大な蛇のことで、腹ばいで進んでいく大蛇を神格化したものだと考えられている。人身蛇頭で音楽を司る神と考えられている。胎蔵界曼荼羅の外金剛部院(最外院)には横笛を吹いたり小鼓をうったりしている姿で配される。また華厳経には「善慧(ぜんえ)」、「清浄威音(しょうじょういおん)」、「勝慧荘厳髻(しょうえしょうごんけい)」、「妙目主(みょうもくしゅ)」、「如燈幢為衆所帰(にょとうどういしゅうしょき)」、「最勝光明幢(さいしょうこうみょうどう)」、「師子臆(ししおく)」、「衆妙荘厳音(しゅみょうしょうごん)」、「須弥堅固(しゅみけんご)」、「可愛楽光明(かあいらくこうみょう)」といった摩睺羅伽王の名が記されている。

種子は「म(ma)」ないし「ग(ga)」、印相は普印、真言は「南麼三曼多勃馱喃蘗囉藍蘗羅藍(なもさんまんたぼだなんぎゃららんぎゃららん)」。

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摩虎羅大将 まこらたいしょう

Mahoraga

仏教において夜叉の頭領の一人であり、薬師如来の眷属である十二神将の一人。サンスクリット名を「マホーラガ(Mahoraga)」といい、「摩休羅(まくら)」、「摩睺羅(まごら)」とも訳される。また「マホーラガ(mahoraga)」は「偉大な(=mahā)蛇(=uraga)」を意味し、他にも天竜八部の一衆として「摩睺羅伽(まごらか)」の名で仏教に取り入れられている。七億からなる夜叉衆を率いる頭領であり、大威徳明王を本地とし十二支のうち申ないし卯の神とされる。

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正勝吾勝勝速日天之忍骨尊

まさかあかつかちはやひあめのおしほねのみこと

正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命

まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと

正鹿山津見神

まさかやまつみのかみ

日本記紀神話に登場する山神。「古事記」では「正鹿山津見神」、「日本書紀」では「正勝山祗(まさかやまつみ)」と記される。伊邪那岐命火之迦具土神を斬ったときに火之迦具土神の体の一部から生じた神の一柱とされる(古事記では頭から、日本書紀では腰から)。「マサカ」は「真坂」と考えれば、腰は斜めに細くなっているのでこの字をあてたと考えられ、この説をとれば、山腹の下の部分(「山腰」などという)を司る山の神と考えられる。

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マサタム・スム

Ma gza' dam gsum, Mazadam sum

チベット仏教のニンマ派で重要視される三柱のチョキョン(=護法神=ダルマパーラ)。「マサドル・スム(Ma gza' rdor gsum, Mazador sum)」とも呼ばれる。「マモ=レルチクマ」、「サチェン・ラーフラ」、「タムチェン・ドルジェレク」の三柱のことで、これらの神の頭文字と「3」を表す「スム」を合わせて「マサタム・スム」と呼ばれる。マサタム・スムはタンカの下部にそろって描かれることが多い。

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マジキム

Mazzikim

ヘブライの伝承における悪魔の軍勢。「マズィキーン(Mazikeen)」、「マズィキン(Mazikin)」、「シディーム(Shideem)」、「シェヒリーム(Shehireem)」とも呼ばれる。スケディムとともにアダムとリリスがもうけた子供たちがマジキムであるという。あるいは神(ヤーウェ)に不完全(半人半霊)に創られた存在であるともされる。マジキムやスケディムは「ユダヤにおけるデーモン」と呼ばれることもあるが、デーモンとは異なり元々悪しき存在として生まれた。マジキムは「魔法の仲介者」とされることもある。またマジキムは人間と結婚する場合があり、ある聖者がマジキムに呼び出され、人間の妻との間に生まれた赤ん坊に割礼を施した、という話が伝わっている。

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マジムン

 

日本の沖縄における妖怪の類の総称。魔物という意味。しゃもじ(ミシゲー)が化けた「ミシゲーマジムン」、豚が化けた「ウワーグワーマジムン」、牛が化けた「牛マジムン」、家鴨が化けた「アフィラーマジムン」、死んでしまった赤ん坊が化ける「アカングァーマジムン」などがいる。

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マシャーノマク

Mashernomak

ネイティブアメリカンでアルゴンキン語族に属する一部族、メノミニー族の伝承に登場する怪物。湖に住む人食い怪物で、文化英雄マナブッシュ(→ナナブッシュ)さえも飲み込んでしまったが、マナブッシュはマシャーノマクを体の中からナイフで切り付け、マシャーノマクを退治するとともに、飲み込まれていた自分の兄弟達をはじめとする人々を救出した。

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マシュヒト

Mashit, Mashith

「マシト」とも。ユダヤの伝承に登場する天使であり、名前は「破壊者」を意味する。子供の死と懲罰を司る。アフケゼフハロン・ペオルヘマとともに破壊の天使ともされる。また「ゾハル」ではアフ、ヘマとともに偶像崇拝、殺人、近親相姦といった罪を犯した者たちを地獄(「ゲノヒム(Gehinnom)」ないし「ゲヘナ(Gehenna)」)で罰する3人の一人である。

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マスター・オッター

Master Otter

アイルランドにおける想像上の生物。オッターとはカワウソのことで、マスター・オッターは全てのカワウソ達を支配するカワウソの主とされる。マスター・オッターの皮を少しでも持っていれば、切られても傷つかず(その効果は乗っている馬にさえ及ぶ)、船は沈まないという。配下のカワウソ100匹を率いてデュー・ヒルに現れたという話が残っている。

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マスタムホ

Mastamho

ネイティブアメリカンの一部族モハーヴェ族に伝わる兄弟神の一人。もう一人をマタビリヤという。創造神であり、コロラド川はマスタムホによって創られたとされる。またマスタムホはモハーヴェ族の人々に文化を教え、シャーマンに夢の力を吹き込んだ神とされる。

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マステマ

Mastema

旧約聖書の第二「出エジプト記」や旧約聖書偽典「ヨベル書」などにその名が見える、悪魔の側につき罪を告発する(堕)天使。「マンセマト(Mansemat)」とも呼ばれる。悪と不正と非難を支配する悪への誘惑者であり、また刑の執行者とされる。マステマは全ての悪の元凶であるが神に逆らっているわけでない。神(ヤーウェ)が悪魔を排除しようとしたとき、マステマは人間を誘惑するための自分の配下として、悪魔達の命乞いをしている。これは聞き届けられマステマの仕事のために10分の1の悪魔が開放されたという。またマステマはモーセを殺そうとした天使としても知られている。

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マセウアロブ

Mazehualob

マヤにおける今ではない世界における民。語義は「マヤの人々(古代マヤ人)」。マヤの創世神話では世界は今まで4回洪水で崩壊しており、現在の世界は第五の世界だとされるが、マセウアロブは第三の世界の住民とされる。第四の世界では第一の世界のサイヤン・ウィニコブと第二の世界のゾロブ、そしてマセウアロブの三つの種族が入り混じって生活したがやはり滅んだ。

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媽祖 まそ

Mā-zŭ

中国、道教における航海の守護女神。「天妃」、「天上聖母」、「天后」とも呼ばれる。アジアの各地で広く信仰されている。唐の玄宗皇帝(685~762)の時代に福建省の林という者の妻が優曇華(うどんげ)の花を食べて妊娠し、産んだ子が媽祖だという。人々の病気を治したり、未来を予言するといった数々の奇跡を起こしたため、死後に天妃という称号が与えられ、媽祖信仰が発生したのだという。

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マタガイガイ

Matagaigai

パプアニューギニアにおける木の精霊。男性のマタガイガイは人と変わらない姿をしているが、女性のマタガイガイは乳房の片方が大きく片方が小さいという。病人の元にあらわれ、指をその身体に埋め込もうとする。指が入り込めば病人は死に、入らなければ回復するという。

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マダーシィ・ムヌ

 

沖縄の八重山諸島において人を惑わすとされる妖怪。長い指を持っており、その指を人間の肛門に突っ込み、軽々と持ち上げて運び去っていく。ただ、放屁すれば人を落として逃がすとされる。

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マーダービィ

 

沖縄の八重山諸島で八月に出現するとされる怪火現象。「マーダーピィー」とも。この世に恨みを残して死んだ者が迷い歩く姿なのだという。一個の火からたちまち分裂して火が数十に分かれたかと思うと、また一個に戻ったりと変化する。

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マタビリヤ

Matavilya

ネイティブアメリカンの一部族モハーヴェ族に伝わる兄弟神の一人。もう一人をマスタムホという。彼らは空と大地が触れ合った時に他の創造物とともに現われたとされる。ネイティブアメリカンの神としては珍しく、具体的な(実体を持った)姿をとる。マタビリヤは人々を世界の中心へと導き最初の家を創った神だが、偶然に自分の娘と性交渉を持つ羽目になり病に倒れ火葬されたという。

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摩多羅神

またらじん

比叡山の常行堂に守護神として祀られる神で、三大秘法の一つとされる檀那流玄旨帰命檀の灌頂本尊。「摩怛羅(またら)」、「摩怛利(またり)」、「摩都羅(まとら)」とも呼ばれる。天台宗の円仁(慈覚大師)が唐から戻る際に、船中で感得した神を帰国後常行堂に勧請したものだとされる。羅山文集に拠ると摩多羅神は烏帽子をかぶり袴を着た姿で胡坐をかいたような姿勢で鼓を持った姿をしており、左脇侍として「丁禮多/丁令多(ていれいた)」、右脇侍として「爾子多(にした)」という名の二童子を伴うという。「摩多羅」がどういった意味かは判然としないが、音の類似から摩訶迦羅天(→大黒天)や摩訶迦羅天に降った荼枳尼天と同体とされることがある。「玄旨灌頂私記」によると摩多羅神が八識を、丁禮多が七識を、爾子多が六識を表し、三体揃って一心三観を表していると解釈される。

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マチク・ペルラモ

Ma cig dpal lha mo, Machik pellhamo

チベット仏教におけるチョキョン(=護法神=ダルマパーラ)の一人で、パルデンラモの化身とされる女性の護法尊。名前は「唯一の母の吉祥女神」を意味する。パルデンラモが忿怒の顕現であるのに対して、マチク・ペルラモは柔和の顕現とされ、パルデンラモとともに生前に起こした善悪の報いを与える仏尊であるという。

チベットの都市ラサの守護神でもあり、ラサにあるトゥルナン寺ではパルデンラモとともに祀られている。新年になるとトゥルナン寺では「ルーゴン(Lugong="身代わり"の意)」と呼ばれる祭が催されていた。これは役人2人が悪魔に扮し、ラサ市民が前年に犯した罪を引き受けラサから追放されるという儀礼で、マチク・ペルラモの神殿で儀式が行われた。トゥルナン寺の像容は目を大きく見開いた頭部のみという特殊な姿をしているが、一般的に白色の身色の柔和相で、一面三目二臂、右手に旗を付けた矢を矢羽を上にして持ち、左手に宝を持った鉢(鏡の場合もある)を持ち、左足を垂らした半跏で蓮台に座す。

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マッザマレッレ

Mazzamarelle

イタリアの中部から南部にかけてのカラブリア州、ラツィオ州、アブルッツォ州などで知られる妖精。フォレッティの一種でシルクハットとカスタネットを持った少年の姿をしていて、つむじ風に乗って移動し、家の中に入り込み音を立てるいたずらをする。

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マッサリオル

Massariol

イタリア北東部に伝わる農場の妖精。「マザペグル(Mazapegul)」、「マッサリオリ(Massarioli)」とも呼ばれる。赤い長靴下、半ズボン、ジャケットととんがり帽子を身に付け、口ひげとあごひげを生やした老人の小人の姿をしている。家に憑く妖精で納屋や家畜小屋で仕事の手伝いをしたり家事をしたりしてくれる。ただ、マッサリオルは困ったことに女ったらしで暇なときは若い女中などにちょっかいを出すことがある。

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マッツァペーゴロ

Mazapegolo

イタリア中部のフォルリ地方に伝わる妖精。リンケッティの一種で、眠っている人に悪夢を見せる。マッツァペーゴロを除けるには、茶髪の少女にパンとチーズを食べてもらいながら「お前の顔に排泄するぞ」と言ってもらうと良いとされる。

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マッハ

Macha

もしくは「マハ」。ケルト神話に登場する戦いの女神の一人。名前は「怒り」を意味する。戦争の女神として知られているが、その力は剣や槍などではなく魔法によるものだという。つまりバーヴのように魔法によって戦士たちの闘争本能を呼び起こし、無心に戦いに向かわせるのがマッハの力である。モリガンの三人いる侍女のうちの一人だともされる。マッハと呼ばれる女神に対するエピソードが幾つもあるため、今ではマッハとは固有名称ではなく、「戦争の女神」に対する総称ではないかとされている。フォモールとの戦いにおいてバロールに殺されたとされる。

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マツヤ

Matya

ヒンドゥー教において、最高神ヴィシュヌの第一の化身(アヴァターラ)である魚の化身。ヴァイヴァスタ・マヌという賢者が苦行の途中で祖先を祀る為の水を汲むため、クリタマーラー河で水を手ですくったとき、手の中にはいってきた小さな魚がいた。マヌは魚を放そうとしたが、魚は河に戻っても大きな魚に食べられてしまうから止めて欲しいと懇願した。そこでマヌは壷の中でその魚が大きくなるまで育ててから池に放した。魚はどんどん大きくなったので、マヌはその度に魚を湖へ、最後は海へと移してやった。そこで魚はいきなり巨大化し七日後に世界を覆うような大洪水が起こることをマヌに告げて去っていった。マヌはこのおかげで洪水の難を逃れたという。マツヤは直立した魚の口からヴィシュヌが上半身をあらわした姿で描かれる。

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マーティ・スィラ・ゼムリヤ

Mat Syra Zemlya

スラブにおける大地の女神。名前は「母なる湿った大地」を意味する。豊穣の神であると共に未来を予言し和議を導く神とされる。収穫期にはこの神に祈るために畑に大麻油が撒かれた。

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マート

Maat

エジプト神話における法と正義の女神で"レーの娘"の一人。名前は「生命の息吹」を意味する。宇宙の秩序や天体の運行、或いは神や人間が従うべき法と正義などの根底にある絶対的な真理を人格したものであり、マートは真理や法と同義である。法則そのものであるこの女神は神話上に人間臭いエピソードを全く持たないが、時に知恵の神トトの妻とされることがある。ただこれさえも「真理(マート)を理解するための知識(トト)」を表すとすればやはり観念的なものでしかない。

エジプト人の生活はマートによって律されていたと言ってよいが、特にエジプト人にとって重要だったのは死後の再生であった。冥界の王オシリスが取り仕切る死者の裁判では、死者の心臓とマート(あるいはマートを象徴する真実の羽)とが天秤に掛けられる。この時マートと釣り合わない心臓の持ち主は現世で正義を通さなかった者であり、その場で怪物アメミットに食べられてしまうとされた。マートは頭にダチョウの羽を一本飾った人間の女性の姿で、手にアンクを持ったり背中に翼を生やした姿で描かれる。死者の裁判においては天秤の計りの上で膝を抱えて座った姿で描かれる。

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マトラルクエイトル

Matlalcueitl

アステカにおいて雨を司る女神。名前は「緑のスカートの婦人」の意。「マトラルクエイェ」とも呼ばれる。雨の神トラロックが、テスカトリポカに最初の妻であったショチケツァルを誘拐されたあとに、新たに迎えた2番目の妻である。この女神に敬意を表すためにメキシコ盆地東方のプエブラとトラスカラの間に位置する死火山に彼女の名が冠された(ただしスペイン開拓時代にラ・マリンチェと改名された)。

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摩那斯竜王 まなしりゅうおう

Manasvin, Manasvī-nāga-rāja

仏教における八大竜王の第七尊。名前はサンスクリット名「マナスヴィン(Manasvin)」を音より漢訳したもの。他に「摩那須(まなす)」、「摩那蘇婆帝龍王(まなそばていりゅうおう)」などとも呼ばれる。またサンスクリット名は「高い意志」や「強い心」、「賢さ」などと訳せることから、「大意龍王(たいいりゅうおう)」、「慈心龍王(じしんりゅうおう)」、「大力龍王(たいりきりゅうおう)」、「大身龍王(たいしんりゅうおう)」といった呼び方もされる。ヒンズー教においてマナスヴィンは「マーナサ(Mānasa)」と呼ばれる神聖な湖を守っているナーガラージャとされる。

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マナト

Manat

イスラム教が浸透する以前のアラビア半島で崇拝された土着の女神。「メナト(Menat)」とも呼ばれる。メッカとメディナに挟まれた地域で信仰されていた。アラの3人の娘のうちの一人であり、アル=ウッザアル=ラートと姉妹にあたる。人間の運命を司る女神だとされた。

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マナナン・マクリル

Manannan MacLir

ケルト神話において航海を司る神であり、海神リールの息子。「マクリル」は「リールの息子」を意味し、「マナナン」はアイリッシュ海の中央部にあるマン島に語源を発する。海神と同時に魔術や治癒の神であり、「エヴヒン」と呼ばれる約束の地、つまり楽園の管理者である。トゥアハ・デ・ダナーン(ダーナ神族)がアイルランドをめぐる戦いに敗れたとき、彼らにエヴヒンを譲り渡し、若さを保つ酒や食べても減らない豚肉を与え、敵から姿を消す魔術を教えた。

勝手に目的にまで進む船と水陸両用で風のように走る馬(ないし戦車)を持っていて、それを使って世界中を旅しているとされている。高貴で美しい戦士の姿で描かれ、海を荒らしたり鎮めたりすることができるとされ、水夫や漁民、商人などに崇拝された。絶世の美女神ファンズを妻とするが、人間とも交わったため、マナナン・マクリルの子供は人間の子供も神の子供もいたという。

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マニトゥ

Manitou

アルゴンキン語(ネイティブアメリカンの部族語の一つ)で「精霊」の意。とくにスペリオル湖周辺に住んでいるオジブワ族が使う言葉。オジブワ族の景観内に存在する無数の精霊までをも人格化したときこう呼ぶ。もっとも強力な超自然的存在で、またそれが象徴する一切を変質させる霊的本質をも意味する。マニトゥの上にたつ偉大な精霊はギチ・マニトゥと呼ばれている。

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マハーヴァイローチャナ

Mahāvairocana

マハーカーラ

Mahākāla

インド神話に登場する神シヴァの別名。「大いなる黒き者」の意。「マハールカ」とも呼ばれる。仏教に取り入れられ、漢訳され「大黒天」、音訳され「摩訶迦羅天」と称される。シヴァの破壊的側面を単一神格化したものであり、ダルマパーラの一人で、仏教の教えの敵となるものをすべて滅するとされる。鎮め、富ませ、魅了し、破壊する神であり、黒い体に3つの目を持ち、虎もしくは象の皮をまとい蛇でこしらえた罠を持った姿で表される。17世紀にはチベット仏教の影響下にあったモンゴルにも伝わり、モンゴルの守護神として受け入れられた。

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マフート

Mafdet

「マフデト」とも。エジプトにおいて司法権をつかさどる女神で、文字や測量を司るセシャトとは双子の姉妹とされる。第一王朝(B.C.3100~B.C.2890)時代から信仰されていた神で、「命の白の貴婦人」などと称される。その姿は猫やマングース、或いは恐ろしく首の長い虎のような動物の姿をしており、死刑執行代によじ登る形で描かれた。司法権を司るほか、サソリや蛇を屈服させる力を持っていたとされる。

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マブヤー

 

沖縄における海に住む妖怪の一種(陸に住んでいるマブヤーがいるとされることもある)。海のマブヤーは夜になるとご飯や煙草などを欲しがるが、これを与えるとすぐ帰るという。波が弾けて白く飛沫を作る場所から現れ、そういう場所に船を出すとマブヤーが舟に憑き、いくら漕いでも同じ所を廻ってしまうとされる。そんな時は後ろから来た船に添われて帰ったり、松明で舟の周囲を照らすと良いとされる。

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魔法様

まほうさま

日本の岡山県加賀郡吉備中央町に伝わる善心の化け狸。「きゅうもう狸(きゅうもうだぬき)」とも呼ばれる。昔、南蛮船でキリスト教の宣教師が大勢渡来した時、それに混じってやってきた狸だとされる。魔法様は日本中を放浪していたが最終的に岡山の廃坑となった銅山に棲みついた。人間に化けるのがうまく、人間の姿で村人の農作業を手伝ったりしていた。人間に害することはなかったが、狸狩りをしようとする人には容赦なくその人の家に火をつけたりした。その後村の守り神になることを告げて姿を消したので、村人はお宮を立てて魔法様を祀ることにした。この魔法宮(現在は火雷神社)は現在も残っている。

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マホースニーシャチャクラヴァルティン

Mahoṣṇīṣa-cakravartin

ママ・ニャンカ

Mama Ñamca

先インカ時代に中央アンデスのワロチリ地方に住んでいた牧畜民、チェカ族の神話に登場する女神。荒ぶる火山神ワリャリョ・カルウィンチョの同盟者であり、ワリャリョ・カルウィンチョが水の雷の神パリアカカに負けたあとにパリアカカに戦いを挑んだが、負けて西方の海に追放されたという。

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ママルディ

Mamaldi

シベリアのアムール川流域にすむ民族において、アジア大陸を創ったとされる女神。ハダウという夫がおり、彼らは最初の人間の夫婦とも、最初のシャーマンの親とも言われている。

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マーマン

Merman

ヨーロッパにおいて海に棲む伝説上の生物でありマーメイドの男性版。マーメイドは一般的に美しい女性の姿をしているが、それに対してマーマンは醜い姿とされ、野性的な風貌で緑の髪や髭と獅子鼻や大きな口、緑色の歯や魚の歯を持つ。時に好意的でもあるマーメイドと比べると、総じて人間に敵対的であり、嵐や大津波を起こし船を沈めるという。

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ママンダバリ

Mamandabari

北部オーストラリアのアボリジニ、ワルビリ人において、儀式を教えたとされる精霊の兄弟。父と息子だとする地域もある。ドリームタイムにおいてママンダバリは儀式に使う木の板で精霊の声とされる音を出すうなり板や、擬似割礼、穴掘り、柱建て、松明の使い方など様々な重要な儀式を人々に教えていった。また、トキ、雨、モモイロインコなどの夢見る者達の歌を歌った。ママンダバリは帰る途中に足を痛め、邪悪な犬男達に追われて殺されてしまった。それを目撃したセキセイインコは友人の死を悼み、悲しみを国中に伝えたという。

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まみ

日本における想像上の動物。同訓で「魔魅」、「貒」の漢字を与えることもある。穴熊や狸と同一視されていたが、寺島良安の「和漢三才図会」によれば狸などより小さい豚の子に似た獣で山間の穴に住むとされる。その肉は土気を含むが美味で、水脹れや餓えによって死にそうな人を回復させるという。

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マーメイド

Mermaid, Merimaide

ヨーロッパにおいて上半身が人間の女性、下半身が魚の生物で海や湖などの水地に棲む生物に対する名称。「マーメイデン(Meremaiden)」とも呼ばれる。古英語で海や湖、沼地、漲水地などの水地を指す「メレ(mere)」と、乙女や未婚女性を指す「メイデン(maiden)」の短縮形である「メイド(maid)」の合成語。

岩の上に座って歌を歌いながら長い髪をとかしている美しい姿が目撃され、これに誘惑された船乗りたちが岩に引き寄せられ死んだとされる。マーメイドは不幸や惨事と関連付けられ、時に悪魔の代理人であり、罪への誘引者であった。しかし一方で助けてくれたお礼などに不治の病を治す薬草などの贈り物を人間に与えたり、嵐の警告を与えてくれる場合もある。通常マーメイドの配偶者はマーマンだが、時に人間の男と結婚することもあるという。

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豆狸

まめだぬき

日本の西日本域で知られる妖怪、あるいは想像上の動物。の転訛とされることもある。山陽地方では「まめだ」と呼ばれる。酒好きとして知られ、兵庫県灘地方では酒蔵に豆狸が1,2匹住んでいないようでないと良い酒が出来ないとされる。竹原春泉画、桃山人文の「絵本百物語」にも大きな陰嚢を傘代わりに肴を求める豆狸の姿が記されている。山陽地方の豆狸は小さな白髪の老婆に化け納戸に出現する。徳島県の豆狸は山頂に火を灯して翌日の雨を知らせるとされる。大阪地方では人に憑くとされる。

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マヤウェル

Mayáhuel

アステカにおいてマゲイないしリュウゼツラン(アガペ・アメリカーナ)、またそれから醸造されるプルケ酒の女神。センツォントトチティン("酩酊する無数の神々")の「母親」。センツォントトチティンを養うために400の乳房を持つと考えられていた。配偶神のパテカトルとともに「過剰な飲酒」を司る。アステカの20ある暦日(センポワリ)の8番目、トチトリ(ウサギ)の日の守護神であり、「セ・トチトリ(1のウサギ)」の文字で表現される。

神話によると、トウモロコシをはじめとする食用植物を地上にもたらした神々が、そのあとに自分達を人間が称えたり踊ったり歌ったりするための(また人間の快楽のための)何かが必要だと考えた。そこでケツァルコアトルはエヘカトルの姿となって、若く美しい処女マヤウェルに、「始祖母」ツィツィミトルに監視された空の住み家を離れて、自分と地上に降りてほしいと口説いた。二人は恋仲となり、抱き合って2本の絡まり合った枝を持つ木となった。こうして結ばれた二人に激怒し、ツィツィミトルは木を二つに引き裂き、マヤウェルの枝を壊し、その破片を手下の精霊ツィツィミメに食べさせてしまった。無事だったエヘカトルはやがて元の姿(ケツァルコアトル)に戻ると、マヤウェルの骨を拾い集めて畑に植えた。これが成長してマゲイになり、プルケ酒が造れるようになったのだという。

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迷い家

まよいが

日本の妖怪、あるいは怪体験の一種。山中で迷った旅人がごく稀にこの家にたどり着くことが出来るという。とても豪華な造りをした家だが中に入っても誰もいない。しかしなぜか食事の支度がされていて、旅人は不審に思いながらもその食事を平らげた。布団も用意されていて、旅人はぐっすり眠ったが、一夜開けてみると家は掻き消えていた。こうやって迷い家は日本の山中をずっとさ迷っているのだという。また迷い家の調度品を一つでも持ち帰ることが出来たなら、その人は幸福になれるという。

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マーラ

Māra

仏教において、人の善事を妨げる悪神。音写では「魔羅(まら)」、「摩羅(まら)」、「魔(ま)」などと表される。初期仏典では別称として「ナムチ(Namuci)」が用いられているが、後にこのナムチという呼称は別の神格のことをさすようになった。呼称であるパーピーヤスをつけて、「マーラ・パーピーヤス(Māra Pāpīyās)」と呼ばれることが多い。またこの名前の音写からから「波旬(はじゅん)」、「天魔波旬(てんまはじゅん)」、「魔王波旬(まおうはじゅん)」と呼ばれることもある。

元々唯一の魔王的存在であり、六道における天道(天上道)に属する、六欲天の「第六天(→他化自在天)」に住し、人間の悟りを開く妨げとなる煩悩、つまり性的な欲望を象徴する存在。今でも日本で男性生殖器を「マラ(魔羅)」と呼ぶのはマーラの名称によるとされる。マーラが人間の修行を邪魔するのは、人間が解脱、つまり煩悩から解放されると、自分が滅亡してしまうからである。三人の娘がいて、それぞれ名を「愛執(タンハー(Tanhā)、漢訳で愛欲)」、「不快(アラティ(Arati)、漢訳で愛念)」、「快楽(ラガー(Ragā)、漢訳で愛楽)」と言う。また原始仏典の一つ「スッタニパータ」第3篇第2章によれば、マーラには8つの軍勢があり、それぞれ「欲望」、「嫌悪」、「飢渇」、「妄執」、「睡魔や物憂さ」、「恐怖」、「疑惑」、「虚栄や強情」と言う。

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マライカ

Malāʾikah

イスラム教における天使を指す呼称。マライカは複数形で、単数形では「マラーク(Malāk)」と呼ばれる。マライカは光から生まれるとされるが、通常の人間より優れるものの預言者には及ばないとされる。主要なマライカとしてジブリール、ミーカール、イスラーフィール、アズラーイールの四大天使がいる。

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末羅呬弭 まらしみ

Vārāhī, Brahmī

仏教において閻魔の眷属とされる七母女天の一人。「末囉呬弭(まらしみ)」とも書かれる。インド神話の猪の神ヴァラーハのシャクティーないし神妃であるヴァーラーヒー(Vārāhī)」を音写したもの、ないしブラフマーのシャクティー「ブラフミー(Brahmī)」を音写したもの。

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マーラーダーリー

Mālādhārī

マラワ

Marawa

メラネシア、バヌアツ共和国のニューヘブリデス諸島における蜘蛛の精霊。クァットの友であり、また敵対者ともされた存在。木の精霊であったとされる場合もある。クァットと共に人間を作ったときはマラワの邪魔により人間は不死ではない死ぬ存在となってしまった。クァットが海を征服しようとカヌーを作った時は、毎夜削りだした木をただの木片とすりかえて(あるいは元に戻して)邪魔をした。だが一方でマラワはクァットの11人のねたみ深い兄弟に殺されそうになった時助けたのもマラワであった。クァットが兄弟達に縛られオカガニの穴に投げ込まれ、さらに上から石を落とされたのを救い出したのだ。兄弟達はクァットの美しい妻を奪ってやろうと家に行ったが、そこに殺したはずのクァットがいたので非常に驚いたという。航海者はクァットとマラワに祈りを捧げる。

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マリク・エル・アビアド

Malik El Abiad

モロッコの民間伝承に登場する人間に好意的な女性の精霊。人の祈りに応え、人間にとりついた悪霊や害意をなす精霊を祓う手伝いをしてくれるとされる。

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摩利支天 まりしてん

Marīcī

仏教において天部(→)に属する神の一尊。元々はインドで信仰されていた神「マーリーチー(Mārīcī)」が仏教に取り入れられたもの。「マリー <チ(Marīci)」は陽炎を意味するため、「陽炎(ようえん)」、「威光(いこう)」とも訳される。また音写では他に「摩利支(まりし)」、「摩利子天(まりしてん)」とも称する。日天子(→日天)とともに帝釈天の眷属とされる。「陽炎(かげろう)」という目に捉え難いものを象徴する神であり、目に見えないままに太陽に先行し障難を除く、隠形自在の護国護身の神とされた。したがって中世においては武士に、近世においては相撲力士に必勝祈願の神として信仰された。その姿は、左手に卍が書かれた天扇を持つ天女形や猪の背に描かれた三日月の上に乗った三面八臂などで表される。

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マリード

Marid, Mārid

「マリッド」、「マーリド」とも。イスラム教以前のアラビア神話に見える最上位のジン。コーランに登場するイスラム教の天使「マールート(Marut)」やゾロアスター教のアメレタトと関連性があると考えられる。

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マリーン・ソー

Marine Sow

「海のノコギリ」。1555年に旅行家オラウス・マグヌスによって報告された海の怪物。体長20m、幅4m、目と目の間が約2mという巨大な生物。頭部は豚に似て、頭部にある目とは別に鱗に覆われた体の両側にそれぞれ3つの目がついていて、三日月状の背びれがあったという。スカンジナビアのティレン島で捕獲され、解体処理されたとき肝臓を入れるだけで5つの樽が必要だったと記録されている。

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マリーン・ライオン

Marine Lion

「海ライオン」。アンブローズ・パレ(1517~1590)が記した「怪物と驚異について」という本に紹介されている。ライオンに似ているが全身が毛皮ではなく鱗で覆われており、人間に近い声を出すという。1540年頃に捕獲され、カストルの司教マルセルに届けられたがまもなく死んだとされる。

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マルコシアス

Marchosias, Marchocias

17世紀の魔術書(グリモア)の「レメゲトン」の第一部「ゴエティア」に記される、ソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。「マルコキアス(Marchocias)」とも呼ばれる。エノク書をモデルとする「偽エノク文書」にもその名が見える。召喚者の前に口から炎を吐く有翼の狼の姿であらわれるとされる。また人間の姿をとることもでき、人間の姿の時は召喚者の質問に誠実に答えるという。コラン・ド・プランシー著「地獄の辞典」には30の軍団を率いる地獄の大公爵であると記されている。堕天する前はプリンシパリティーないしドミニオンであったとされる。

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マルス

Mars

ローマにおける軍神で、ギリシアのアレスに相当する。ユノフローラから与えられた奇跡の薬草を使って一人で産んだ息子。英語読みだと「マーズ」。マルスの祭礼は3月と5月に行われ、マーチ(March=3月)は彼の名にちなんだもの。3月には神官団サリィが戦争の踊りを舞い、祭礼の歌を歌うが、5月のアムバルウォリア祭では12名の神官団アルウァレスが古歌を歌い、マルスに畑地を守るように請う。これはマルスが本来農耕神であったことに由来している。ユピテルクイリヌスとともに大フラメン(神官団)の祭祀を受け、元来は三大主神格の一つであったと思われる。

ローマ人にとってマルスは自分たちの祖先である。ヴェスタ女神に仕える巫女レア・シルウィアがマルスと交わって生まれたのが伝説中のローマの祖であるレムスとロムルスだからだ。この時この双子の赤子を助けた狼とキツツキ(ピクス)はともにマルスの聖獣である。第2代皇帝ヌマ・ポムピリウスの治世の頃、空から落ちてきたローマの命運を象徴する聖なる盾は、11個の複製とともにマルス神殿につるされ、これを神官団サリィが守っていた。

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マールト

Mahrt

ドイツにおける夢魔、つまり悪夢を見させる妖精。マールトは寝ている人間の胸の上に乗って悪夢を見させるので、悪夢を見ることを「マールトに馬乗りにされた」と形容する。ある男はマールトに(つまり悪夢に)悩まされていたので、自分が悪夢を見ているようだったら、鍵穴と壁の節穴を外から塞いでくれと友人に頼んだ。他に入り口らしきものが無かったのでマールトがそれらから出入りしていると考えたのである。友人は頼まれた通り、うなされている男の部屋の鍵穴や節穴をわらで塞いだ。すると翌朝になると美しい娘が部屋の隅でうずくまっていた。男はその娘と結婚したが、娘はしきりに自分が入ってきた節穴がどこかを尋ねた。男は初めは教えなかったが、娘が「最後に母親に会いに行きたい」としきりに懇願するので教えたところ、すぐさま娘はその節穴から外に飛び出して二度と帰ってこなかったという。

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マルドゥーク

Marduk

バビロニア神話における英雄神にして事実上の主神。エアニンキの間に生まれた長男。原初の真水の海アプスの水の中で誕生したという。名は「太陽の神の子牛」を表す。元々は農耕を司る豊穣神であり、三角の刃のついた「マール」と呼ばれる農耕器具を象徴していた。しかし後代になって恐れ知らずの戦神であると考えられるようになり、武装した姿で描かれるようになった。木星と結び付けられ、4つの目、4つの耳を持ち、神々の中で最も輝かしい存在だとされる。

マルドゥークは元々主神ではなく、世界は最高神アヌによって支配されていた。アヌはマルドゥークを始めとする新世代の神々と疎ましく思い、ティアマトに彼等を滅ぼす計略を持ちかけた、ティアマトは最初乗り気ではなかったが、彼等に夫であるアプスと従者であった波の神ムンムを殺されて怒り狂い、新世代の神々を攻撃し始めた。そこで神々はマルドゥークに稲妻を武器として与え、ティアマトを殺す任を負わせた。マルドゥークは勇猛果敢に戦い、ティアマトの二番目の夫キングやティアマトがマルドゥーク達に対抗するために産みだした11匹の怪物らを倒し、ついにはティアマトをも倒すことに成功する。マルドゥークはティアマトの死体を二つに引き裂くと一つを上に投げ上げ、もう一つを下に押し下げた。これによって天と地が誕生した。またティアマトの両目はチグリス川とユーフラテス川に、尾は天の河になったという。また星座を作り、太陽と月を空のそれぞれの場所に置いた。キングの血と土を混ぜて人間を作ったのもマルドゥークである。ティアマトに勝ったマルドゥークは様々な能力と権限、称号を与えられ実質上神々の王となり、アヌやエンリルの座を脅かすようになった。エンリルの持っていた至高の支配者である証「トゥプシマティ(運命の石版)」は、神殿の門番であるズーに持ち去られたことがあったが、この石版が最終的にマルドゥークの手に渡ったとする説もある。

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マルバス

Marbas

17世紀の魔術書(グリモア)の「レメゲトン」の第一部「ゴエティア」に記される、ソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。「バルバス(Barbas)」あるいは「バルバソン(Barbason)」の名でも知られる。召喚者の前にライオンの姿で現われるとされる。コラン・ド・プランシー著「地獄の辞典」にはバルバスの名で紹介され、36の軍団を率いる地獄の大総裁で、召喚者に工芸の知識や人間を病気にしたり様々な姿に変身する力を授ける、と記されている。

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マルパス

Malpas

17世紀の魔術書(グリモア)の「レメゲトン」の第一部「ゴエティア」に記される、ソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。「マルファス(Malphas)」とも呼ばれる。召喚者の前に大きな黒い鳥、或いはカラスの姿で現われるとされ、建築、建造の能力を持っているとされる。ソロモン王の都市造営に協力した悪魔だともされる。コラン・ド・プランシー著「地獄の辞典」にはマルファスの名で40の軍団を率いる地獄の大総裁として紹介されている。

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マルマラト

Marmarath

7人の偉大な惑星の支配者の一人とされる天使。「マルマロト(Marmaroth)」、「マルマラオト(, Marmaraoth)」とも呼ばれる。コニベア(Conybeare)の「ソロモンの誓約(The Testament of Solomon)」に拠れば、"運命"と呼ばれる女デーモン、あるいは「クロトド(Klothod)」と呼ばれる戦いの女魔神を倒すことができるただ一人の天使だという。

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マンガラ

Maṅgala, Mangala

ヒンズー教において火星と火曜と司る神で「ナヴァグラハ(Navagraha=九曜)」の一人。「アンガーラカ(Aṅgāraka)」、「バウマ(Bhauma)」とも呼ばれる。大地母神である「プリティヴィー(Pṛthvī)」や「ブーミ(Bhūmi)」の息子とされる。

仏教ではアンガラカを「盎哦囉迦(おうがらか)」(宿曜経)と音写し、胎蔵界曼荼羅の外金剛部院(最外院)南方に配置される。

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マンガル・クンジェル・クンジャ

Mangar-kunjer-kunja

オーストラリア中央部に住むアボリジニ、アランダ人の信じるトカゲの神。語義は「蝿取り」。世界は初め海ばかりで、ただ丘の先が水の上に出ているだけだった。その頃の人間は「レラ・マネリンジャ( Rella manerinja="一緒に育った二人")」と呼ばれる二人の人間がくっついた生物であり、目や耳は閉じられ、口は小さな穴でしかなく、手は拳を握ったままで、手足は身体にくっついた────つまりボールのような姿をしていた。やがて水位が下がり、マンガル・クンジェル・クンジャがやってきてナイフで二人を分けた。マンガル・クンジェル・クンジャは二人の目や耳、鼻腔、指や手足も切り開いてやり、今の人間の姿にした。さらにマンガル・クンジェル・クンジャは二人に石のナイフと火と槍と盾、ブーメラン、聖なるチュルンガ(木か石で出来た護符。及びそれらを使う儀式)を与えた。そして最後に結婚のシステムを教えた。

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満賢夜叉 まんけんやしゃ

Pūrṇabhadra

仏教において毘沙門天の眷属とされる夜叉で、八大夜叉大将の一人。サンスクリット名を「プールナバドラ(Pūrṇabhadra)」といい、これを意味訳して「満賢夜叉」、「満賢大将(まんけんたいしょう)」ないし単に「満賢(まんけん)」というほか、「富那跋陀(ふなばっだ)」、「布嚕那跋陀羅(ふろなばだら)」と音写する。

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マンコ・カパック

Manco Capac

インカ帝国の初代皇帝にして神的英雄。「アヤル・マンコ(Ayar Manco)」とも呼ばれる。インカの始祖であるアヤル一族の8人の一人(下記参照)。妹である「ママ・オクリョ」は同時に妻でもある。彼らはタンボ・トコ(Tambo Toco=窓のある家の意)と呼ばれる山にある三つの洞窟の真ん中から表れた。この真ん中の洞窟はカパック・トコ(Capac Toco=高価な窓の意)と呼ばれる。残りの左右の洞窟からはマラス族とタンボ族が現れた。この二部族はインカの同盟者である。彼らは旅の途中マンコ・カパックを除く男3人を失ってしまったが、肥沃した土地、クスコへとたどり着き国を興したという。これらの説話は全てインカ帝国を正当化するためのものである。他の伝承ではマンコ・カパックはタンボ・トコのあったパカリタンポの出身で、高官の息子だったとされる。彼は自分の父親に「太陽(インティ)の息子」という愛称で呼ばれていて、その愛称を本当のことと信じ(あるいは神官がそのように教育し)自分こそがインカを支配する権利があると考え行動を起こしたという。他にも人間を作った、人間に文化を教えたなどの様々な説話が残っている。

《インカ始祖8兄弟》
男性 女性

01:アヤル・マンコ

02:ママ・オクリョ

03:アヤル・アウカ

04:ママ・ワコ

05:アヤル・カチ

06:ママ・イパクラ

07:アヤル・ウチュ

08:ママ・ラウア

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マンザシリ

Manzaširi

モンゴル西部に住むカルムイク人の神話に登場する原初の巨人。マンザシリは解体され両目はそれぞれ太陽と月に、血は大地を流れる水に、体全体は大地となった。また内蔵の熱は火として使われるようになったとされる。

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マンダー

Mandah

イスラム教以前のアラビア半島において、ある神々のグループを指す名称。守護神であるとともに灌漑を司る神群とされた。

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マンティコレ

Manticore

ヨーロッパにおける空想上の混成生物の一つ。「マンティコア(Manticore)」、「マルティコラ(Martikhora)」、「マンティコラ(Manticora)」、「マンティコラス(Manticoras)」、「マンティコリ(Manticory)」、「マンティセラ(Mantiserra)」、「マンコモリオン(Mancomorion)」、「メメコレオウス(Memecoleous)」、「サテュラル(Satyral)」などの別称がある。中世ヨーロッパの伝承に登場する怪物で、名前は「人殺し」を意味する「マルドホーラ(Mardkhola)」からきていると考えられている。体はライオンのものだが頭は猿か人間のようで赤い顔に青い目と三列に生え揃った歯を持っている。尾の先端は針か銛のように尖っていて、実際尾から針を放って人を殺したとされる。体に鱗が生えていたり、翼を持っていたりする場合もある。また鱗におおわれた女性の姿でも描かれる。

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マンドラゴラ

Mandragora

ヨーロッパで山奥に生えているといわれた植物。マンドレーク(Mandrake)ともいう。根が必ず二股に分かれた人のような形をしているという。麻薬や催眠薬としての効用があり、錬金術師や魔術師にとって無くてはならない植物だったが、引き抜こうとした途端、奇怪な悲鳴をあげ、その声を聞いた人間は発狂してしまうので、犬に引かせたり、耳栓をして引き抜いたりしなければいけなかったという。

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