羿 げい

中国神話における英雄神。本来羲和の生んだ10個の太陽は一日に一つずつ、順番に空に登っていたが、の時代になるとそれら10個の太陽が一度に空に昇るようになってしまった。これにより地上の灼熱と化し、人々は大いに苦しんだ。これを見た天帝の帝俊(=帝嚳)は弓の名手であった羿を地上へと派遣した。羿は太陽に棲んでいた烏を次々と矢で射落として太陽の数を1個まで減らしたという。

羿はほかにも地上で猛威を振るっていた猰窳、鑿歯(さくし)、九嬰大風、修蛇(しゅうだ)、封豨(ほうき)といった怪物を退治したとされる。その後羿は帝俊によって神から人間にされ、不老不死でなくなってしまった。これは10個の太陽が帝嚳の息子たちでもあったためである。羿は妻である嫦娥とともに西王母に不死の薬を貰ったものの、嫦娥に独り占めされてしまった。ほかに、河伯を倒し雒嬪を妻にしたという話も残っている。

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鮨魚 けいぎょ

Yì-yú

中国の最古の地理書とされる「山海経」に記されている怪魚。北山の北嶽山(恒山)に流れる諸懷水に多く生息しており、首から先が犬のような魚だという。赤ん坊の声で鳴くという。この魚を食べると狂気が癒されるという。

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計設尼童子 けいしにどうじ

Keśīnī

仏教において文殊菩薩の眷属とされる文殊八大童子、文殊五使者の一尊。サンスクリット名を「ケーシーニー(Keśīnī)」といい、「美髪」ないし「端厳」の意味ととらえ文殊菩薩の無相発心の徳を司るとされる。「髻設尼(けいしに)」、「継室尼(けいしに)」などの名でも呼ばれる。また「奉教使者(ぶぎょうししゃ)」と呼ばれることもある。胎蔵界曼荼羅では文殊院の南(右)第一位に配される。

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奎宿 けいしゅく

Revatī

密教の宿曜道において二十八宿及び二十七宿の一つ。インドでは「レーヴァティー(Revatī)="富"、"祝福"の意」といい、奎宿、「流灌宿(りゅうかんしゅく)」、「適時天(てきじてん)」と呼ぶほか、「麗波底(りはてい)」、「離婆底(りばてい)」と音写する。また日本では「奎/斗掻星(とかきぼし)」の和名を当てる。胎蔵界曼荼羅では北方(左側)に配され、像容は両手で赤珠の乗った蓮を持つ。

種字は「रे(re)」、「रो(ro)」、真言は「唵離婆底莎呵(おんりばていそわか)」、三昧耶形は蓮上星。

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刑天 けいてん

Xíng-tiān

中国神話に登場する奇妙な姿をした巨人。刑天は、元々は普通の人間の姿をした巨人で炎帝神農に仕えていたが、黄帝が神農を打ち負かした後も一人黄帝に立ち向かったため頭を切り落とされ、常羊の山に埋められてしまった。それでも刑天は戦うことを諦めず、両乳首を目に、臍を口にして生き延びたのだという。刑天は今でも頭の無い姿のままで右手に斧を振り回しながら暴れつづけているとされる。

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計都曜 けいとよう

Ketu

仏教における九曜の一尊。彗星を総称したもので、サンスクリットでは「ケートゥ(Ketu)」と称する。漢訳では計都曜のほか「計都星(けいとしょう)」、「豹尾星(ひょうびしょう)」、「蝕神尾(しょくじんび)」、「旗星(きしょう)」、「太陰首(たいいんしゅ)」などの名で呼ばれる。南西を司り、胎蔵界曼荼羅での像容は雲中から上半身が出て、右手は胸に当て左手は上に挙げた姿。あるいは黒雲中に半裸体の忿怒面が浮かぶもの、三面忿怒相で頭頂から蛇の首が立ち、胸から下が雲中に没したもの、三面四臂で天衣、天冠を着け、右手に兎の耳を持ち、左手に人の髪を持ち、龍に乗ったものなど。

種子は「के(ke)」、「रो(ro)」、真言は「唵嚩日囉計都曩乞殺怛羅邏惹野娑嚩賀(んばざらけいとのうさたららじゃやそわか)」、。

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渓嚢 けいのう

Xi-náng

4世紀に中国で書かれた「捜神記」の中で紹介されている山の妖怪。山精の一種とされる。三国志で有名な諸葛亮の甥である諸葛恪が江蘇省の太守だった時、山中で遭遇したという。子供のような姿で、人を見ると手を伸ばして引っ張る癖がある。恪が手を伸ばして逆に引っ張ったところ、すぐに死んでしまった。恪の説明によると渓嚢については「白沢図」という本に書いてあり、二つの山の間にいて自分の居場所から動くと死んでしまうのだという。

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計蒙 けいもう

Jì-méng

中国において最古の地理書とされる「山海経」に言及されているの神の一人。頭が龍で、体が人の竜頭人身の姿をしており、中山の光山にある漳淵という淵にいるという。計蒙が淵を出入りすると、つむじ風や暴雨が起こるのだという。

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ゲイルロド

Geirrod, Geirröd, Geirröðr

北欧神話における巨人(ヨツン)族の一人。ギャールプグレイプという娘がいる。鷹の姿になっていたロキを捕らえたゲイルロドは、ロキを殺さず開放する代わりに、「雷神トールを武器を持たせずにゲイルロドの館につれてくること」を約束させた。これは、過たず頭蓋を破壊する槌「ミョルニル」を持つトールがヨツン族にとっての最大の障害だったからである。ロキとトールは仲が良かったので、トールは疑いもせずにロキとともに無防備な状態でゲイルロドの館に出かけた。そのままの状態で館についたとすればトールといえども無事ではすまなかったろうが、トールの幸運は途中で見かけた女巨人の家に泊まったことである。そこの親切な主グリードはトールにロキに騙されていることをこっそりと教え、彼女の持つ魔法の武具、つまり力を増すベルト、鉄でできた手袋、決して折れない杖をトールに貸し与えてくれた。この助けによってトールは無事にゲイルロドとその娘二人を殺すことに成功した。

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毛羽毛現

けうけげん

全身が長い毛に覆われた犬に似た妖怪。マルチーズ犬のような姿をしている。鳥山石燕著「今昔百鬼拾遺」によれば、全身が赤い毛に覆われているので「毛羽毛現」というのだろうとされているが、そもそも出現することが稀な妖怪なので「稀有稀現」と書くこともあるという。近年の文献によれば疫病神の一種で、縁の下のようなじめじめした場所に棲み、棲みつかれた家からは病人が出るという。「稀有」や「怪訝(けげん=不思議な様)」などの言葉と「毛」を結びつけた石燕の創作妖怪であろう。

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ゲウシュ・ウルヴァン

Geush Urvan

古代ペルシア神話における原初の雄牛。名前は「雌牛の魂」を意味する。「ゴーシュ・ウルーン(Gosh Urun)」とも呼ばれる。同じく原初の人間であるガヨマートと共にアジ・ダハーカによって作り出されたという。悪の原理アンラ・マンユによって殺された、あるいはミトラによって殺されたなどの諸説がある。あらゆる動物や植物はゲウシュ・ウルヴァンの死骸から生じたと考えられた。ゲウシュ・ウルヴァンは広い地域で牛に限らない家畜の守護者として信仰された。またミトラ教においては「ミトラに屠られる雄牛」としてミトラの神殿に絵や像として描かれ、儀式の中で重要な一部を担った。

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ケーギール・デプゲスク

Keagyihl Depguesk

北アメリカ大陸の北西部に住むネイティブアメリカンに伝わる危険な渦巻きの精霊。「ケアグィヒル・デプゲスク」とも。名前は「上下転倒するところ」を意味する。その流れの中に多く若者を飲み込んだという。業を煮やしたギルデプティスの説得により人間たちが捧げものをしているうちは人を襲わないと約束し、他の精霊達の協力によって地形が変えられ、ケーギール・デプゲスクの力は弱まった。それからのケーギール・デプゲスクは漁師達を導く小さな渦巻きの精霊となったという。

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ゲクフ

Guecufu

チリ北部に住むアウカ族における悪霊を指す言葉。ゲクフは不幸の究極的な原因であり、人間を滅ぼす洪水などのゲクフの仕業と考えられた。

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華歯 けし

Puṣpadantī

仏教において普賢菩薩の眷属とされる十羅刹女の一人。「施華(せけ)」とも呼ばれる。サンスクリット名を「プシュパダンティー(Puṣpadantī="華の歯"の意)」といい、(花のように)上下の歯牙が並んでいるためにこう呼ばれるとされる。本地は不空成就如来とされ、右手を垂れ手のひらを前に開き、左手に如意宝珠を持った姿で表される。また別伝では除難障の意をもって白仏を持つという。

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外四供養菩薩

げしくようぼさつ

仏教において金剛界曼荼羅で四方の如来それぞれより流出し、大日如来を供養するとされる金剛香菩薩(東南)、金剛華菩薩(西南)、金剛燈菩薩(西北)、金剛塗香菩薩(東北)の四尊のこと。大日如来より流出し、四方の如来を供養するとされる内四供養菩薩と対応しており、合わせて「八供養菩薩」と呼ばれる。

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芥子坊主

けしぼうず

日本の妖怪の一種。徳島県三好郡祖谷山地方に出現する。芥子坊主とは本来は江戸時代の子供がする髪型の名称で、頭頂部だけ残して下部をすべて剃ってしまうものをいう。祖谷山の彦四郎谷を通ると、この芥子坊主の赤ん坊がぎゃあぎゃあ泣きながら大量に現れるという。長野県南佐久郡でも山で芥子坊主に出会うことがあり、貉(むじな)がいたずらのために化けた姿だと考えられた。

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ケシャリイ

Keshalyi

放浪民族ロマニー族(ジプシー)の民間信仰に善良な妖精族に対する名称。人家から離れた僻地にある美しい森や山々に棲んでいるとされる。彼らは美しく華奢で小柄な人間の姿をしているとされ、アナと呼ばれる妖精の女王を長としている。ケシャリイという名称は紡錘を意味する「カチリ」という語から派生したものと考えられており、その証拠としてケシャリイに豊穣を祈願するためのお守りにも「糸を紡ぐ妖精たち」という語が綴られる。

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ゲシュティンアンナ

Geshtinanna, Ngeshtin-ana

シュメールにおける冥界の女神。名前は「天の葡萄(の女主人)」を意味する。ドゥムジの姉妹でありニンギシュジダの妻。冥界に捕らわれたドゥムジが地上で活動できるように、身代わりとして一年の半分を冥界で過ごしているという。後にバビロニアの女神「ベレト・セリ(Belet-Seri)」と同一視され、冥界の書記官とされた。

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ケセラオ

Quezelao

山岳サポテカにおける農耕の神で、アテペックの町の主神。おそらく雨の神「コシーオ」の化身であり、名前は「季節をもたらす者」を意味する。

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ケセランパサラン

 

主に日本の東北地方に見られる不思議な毛玉。山形県では「テンサラバサラ」、宮城県本吉郡、志田郡、黒川郡では「ケサラバサラ」という。ある晴れた朝に天上からタンポポの綿毛に似た(しかし種の部分は無く完全な球状)、白くて丸いフワフワしたものが舞い降りてきたらこれはケセランパサランで、捕まえて桐の箱にしまって大事にするとその人に幸福が訪れると信じられている。また、その箱の中におしろいの粉を入れておけばケセランパサランが増えたり、大きくなったりするという。多くの場合は一年に一度しか見てならず、禁をおかすと不幸になるとされる。雷と一緒に天から落ちてくるとする伝承もある。

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ケツァルコアトル

Quetzalcoatl

古代メソアメリカ、アステカの神。白のテスカトリポカ。「ケツァル」とはエメラルドグリーンの羽を持つキヌバネドリの一種、コアトルとは「ヘビ」の意味を持つ。名前の通り、ケツァルの羽毛で覆われたヘビの姿をしており、場合によっては翼も持っている。また人間形でも描かれ、その場合、円錐形の帽子と貝の装身具を着けた姿であらわされることが多い。至高神オメテオトルから生まれた創造神の一柱で、テスカトリポカ、シペ・トテックウィツィロポチトリらの兄弟にあたる。

アステカの神話の中で今まで4回繰り返されてきた太陽と世界の創造(現在の世界は第五の太陽の世界とされる)において、ケツァルコアトルは第二の太陽の世界を支配した神である。農耕、暦、火といった重要なものを人間にもたらし、また冥界におもむいて死神ミクトランテクートリから人間の元となる「骨」を取り戻し現在の人類を創造した。アスカトルから人類の糧のなる食料を獲得したのもケツァルコアトルである。

トナルポワリ(260日暦)において「1のアカトル」の日はケツァルコアトルの生誕の日とされ、「2のアカトル」の日は命日とされる。また昼を司る13神トナルテウクティンの9番目である。エヘカトルやトラウィスカルパンテクートリと同一視されるほか、マヤではククルカン、キチェ・マヤ族においてはグクマッツとして知られていた。

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ケツァルパパロトル

Quetzalpapálotl

古代メソアメリカ、アステカにおける、神話上の被造物。「ケツァル」は「羽毛の」、「パパロトル」は「蝶」といった意味がある。また「ケツァル」は単体としてカザリキヌバネドリを指し、その羽毛は高価であったところから、「尊い蝶」といった意味にも取れる。古代都市テオティワカンで崇められていたが、その重要性や機能は不明である。ただ、テオティワカンの「月のピラミッド」の広場南西にある宮殿は、どうやらケツァルパパロトルに捧げられたものらしく、石柱に刻まれた浮き彫りからは、彼の水との関係がみえる。

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結匈人 けっきょうじん

Jiéxiōng-rén

中国において最古の地理書とされる「山海経」の「海外南経」に言及されている人々。古代の中国の南方にある、「結匈国」に棲む人々で、胸部が以上に突出しているという。

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絜鉤 けっこう

Jié-gōu

中国の最古の地理書とされる「山海経」に記されている、凶兆となる生物の一つ。東山の䃌山に棲んでいて、鼠の尾を持つ全体としては鳧(ケリ=チドリの仲間)のような姿の鳥で、よく木に登るという。この鳥が現われた国は疫病が流行るとされる。

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ケット・シー

Cait Sith

スコットランドの高地地方に棲むという猫の妖精の一種。黒に近い深緑色をした大きな猫の姿で、靴を履き、マントをはおって、人間のように歩く。また、胸には妖精のしるしである白いぶちがある。長い耳を持ち、目は緑色をしていて、人間の言葉を解す。普段は正体がばれないように普通の猫のフリをしているが、時々うっかりと人間の前で人間の言葉を話してしまったり、立って歩いたりしてしまう。本来は猫なので自分の気配を消してこっそりと姿を見せずに移動する能力を持っている。

日本の猫又のように凶暴ではなく、また単独で行動するのではなく集団組織を築いており、自分たちの王国を持っているという。その宮殿は木のうろや廃屋にあり、人間と同じように王や王妃、一般民衆といった階級があるといわれる。普通、人間に危害を加えることはないが、虐待されたりすると、牡牛ぐらいの大きさになって自分たちの王国へ人間を引っ立てていくとされる。

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家都御子大神

けつみこのおおかみ

熊野三山のうち「熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)」、旧名「熊野坐神社(くまのにますじんじゃ)」の主祭神として祀られる神。「家津御子之命(けつみこのみこと)」、「熊野櫛家都御子大神(くまのくしけつみこのおおかみ)」、「家都御子神(けつみこのかみ)」などの名前でも呼ばれる。神名の「ケツ」とは「木津(きつ)="木の"」あるいは御食(みけ)などと同義の「食津(けつ)="食物(穀物)の"」を、「御子(みこ)」は伊邪那岐命の子神であることを意味し、須佐之男命の樹木や豊穣を司る神としての名前だと考えられる。したがって島根県の熊野大社の祭神である伊奘奈枳乃麻奈子坐熊野加武呂乃命=櫛御気野命とも同じ神であり、全国の「熊野神社(くまのじんじゃ)」ではどちらかの神を主祭神とすることが多い。熊野三所権現の一尊としては阿弥陀如来を本地仏とする。

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ゲーデ

Ghede

ハイチのヴードゥー教における死の神。「サムディ男爵(土曜日の神)」、「シミテール男爵(墓地の神)」とも呼ばれる。黒い燕尾服に黒い山高帽、サングラスをかけた貧相な小男の姿をしており、死者がギネー(ギニアのこと=神々の住処)に向かう途中にある「永遠の交差点」に立っているという。おおよそ他の死を象徴する神々とはかけ離れた神格で、非常に猥褻でラム酒を何よりも好むという。死の神であると共に愛の神、生の支配者であり弾痕の神でもある。十字架によって象徴され、「クロア男爵(十字架の神)」とも呼ばれるが、これはキリスト教とは関係のないものである。ゾンビの作成も彼の力に借りて行うものであるという。

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ケデシェト

Qedeshet

「カデシュ」とも。もともとシリアで信仰されていた女神だが、古代エジプト王国においても信仰された外来神。愛と豊穣を司る女神で、エジプトでは病気や怪我を治す神としても信仰された。ケデシェトはライオンの背に乗った花と蛇を手にした女性の姿で描かれるが、特筆すべきは他のエジプトの神々の殆どが横向きに描かれるのに対して、ケデシェトは正面を向いた姿で描かれる場合が多いことである。同じく外来神であるレシェフの妻とされ、またセクメトと同体、あるいはセクメトの娘ともされる。他にもハトホルと同一視され"レーの娘"とされたり、他の外国起源の女神、つまりアナトアスタルテと関連視されることもあった。

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ケートゥ

Ketu

ヒンズー教において、「ナヴァグラハ(Navagraha=九曜)」の一人。名前は「光線」を意味する。彗星や流星などを一つの星としてとらえたもの。元はアスラ族の一人であった、スヴァルヴァーヌであり、不死の甘露「アムリタ(Amṛta)」を盗み飲みした為にヴィシュヌに首を切り落とされたものの、アムリタを飲んだ後であったため死なずに、頭部はラーフに胴体はケートゥとなり生き続けることとなったという。

仏教では「計都(けいと)」(続一切経音義)と音写され、胎蔵界曼荼羅の外金剛部院(最外院)東方に配置される。

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外道

げどう

中国地方における憑きものの一種。口が縦に裂けたモグラのようだとか、茶褐色の足の短い獣のようだとか言われる。外道は台所の下や納屋で飼われ、小豆飯を与えて養う。カエルに似た声で鳴くが飼い主以外には姿が見えないという。外道は一群れが75匹で女子が生まれると一群れ増える。女系に継がれるため女子が結婚する時に嫁ぎ先についていくとされる。外道は基本的に人に憑くことは無いが、外道持ちの家が衰退し始めると人に憑くようになるといわれる。また特定の動物ではなく憑き物一般を「外道」と称することもある。例えば犬神を「犬外道(いぬげどう)」と呼んだり、蛭の憑き物を蛭の外道と呼んだりするのはこのためである。

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ゲドリア

Ghedoriah

魔術書「ソロモンの大いなる鍵(The key of Solomon the king)」において、水星の第3の五芒星にヘブライ語で名を記されている4人の天使の一人。

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ケナシコルウナルペ

 

アイヌの伝承で胆振(いぶり)や日高地方にいるとされた妖怪。名前は「木原の姥」という意味。ざんばら髪の老婆の姿をしており、顔は黒く目や口はなく、親指のような鼻だけがある。木立の空洞の中や川岸などに棲んでおり、山に入ってきた人間に熊をけしかけて襲わせたりする。ある伝承では男が山で親のいない小熊を生け捕ってきたところ、真夜中に外が騒がしくなり、覗いてみると何故か熊の檻の中に頭の禿げた少年がいて、老婆の手拍子に合わせて踊っていたという。

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ゲブ

Geb

エジプト神話において大地そのものを象徴した神。天空の神ヌートと大気の神シューの三神一体で壁画にかかれることが多い。彼は妹のヌートと共にシューとテフヌトの兄妹神から生まれた神で、ゲブとヌートは主神レーがやっかむぐらい仲がよかった。そのためにレーがシューを二人の間に遣わすまでは、二人が互いに離れることなく抱き合い大地(ゲブ)に光が差し込まなかった。今大地が光が届くのはゲブの上にシューが立ち、ヌート(天空)を支えているからだとされる。

人間に穀物を与え、病気を癒す善神だが、死者を自分の体の中に捕らえ、死者が冥界に赴くことを妨げる神ともされる。ゲブは体に緑の模様の入った巨人としてシューの足元に横たわった形で描かれることが多い。この緑の模様はゲブの体から植物が生じていることを表している。また鵞鳥を連れた姿や雄牛の姿で表されることもある。ゲブとヌートの間にはオシリスイシスセトネフティスの4人の子供がいる(ホルスも子供とされる場合がある)。

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ケーフア

Kēhua

ニュージーランドのマオリ族において、死後も地上をさまよい続けている亡霊を指す呼称。夜になると生前に生活していた場所に出現して歩き回るという。恐ろしいアリアーであるモコ・カーカーリキはケーフアの顕現(姿を変えたもの)だとされることもある。

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ゲフィヨン

Gefjun

ゲルマン神話における女神。「ゲフィン(Geffinn)」、「ゲヴィオン(Gefion)」、「ゲヴィヨン(Gefjon)」とも呼ばれる。デンマークの守護女神で、処女のまま死んだ女性たちの魂を守る女神。名前には「与える者」という意味があり、豊穣神でもある。アサ神族ともヴァナ神族とも言われ、ときにフレイヤと同一視される。オーディンに派遣されて、スウェーデンを支配していたギルフィ王の処に行き、鋤で掘り取れるだけの土地をもらう約束を取り付けた。そしてその後でヨツンヘイムに行き、巨人の種を受けて四人の息子を産み、彼らを雄牛に変えると、これに鋤を引かせて掘り取った土を海中に落とさせたのが現在のゼーランド島であると言われる。彼女はオーディンの息子スキョルドと結婚し、デンマーク王家の祖先となったという。オズの別名ともされる。

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ケフィル=ドゥール

Ceffyl Dŵl, Ceffyll-Dŵl

ウェールズの伝説や民間伝承に登場する怪物。名前は「水に棲む馬」を意味する。山中の沼や滝に生息する。ウェールズ北部では自ら光を発して周りを照らす灰色の馬、南部では翼を持った馬とされている。また、山羊や美しい若者の姿で現れることもあるという。恐ろしい怪物で、一人旅の人間を見つけると襲い、踏みつけて押しつぶして死に至らせるという。目に見える実体で現れることもあれば、霧散する実体のない霧として現れることもある。勇気ある者がケフィル=ドゥールを殺すことに成功したことがあったが、その時は死体は見つからず、水の上にラードのような不定形の塊が浮かんでいただけだったという。

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ケベフセヌエフ

Kebechsenef, Qébehsenouf

エジプト神話において、ホルスの子。死者の内蔵を保管する壷を「カノプス(ないしカノポス)壷」というが、このカノプス壷は四つ用意され、それぞれ、肝臓、肺、胃、腸が分けて入れられた。これら四つのカノプス壷はそれぞれホルスの息子四人と死に関連する四人の女神によって守護されると考えられた。ケベフセヌエフはセルケトとともに腸を保管する壷を守護する神である。ケベフセヌエフはハヤブサの頭を持つため、腸のカノプス壷の蓋部分もハヤブサをかたどったものになっている。

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ケベフト

Kabechet

エジプト神話においてアヌビスの娘とされる葬送と水に関連する女神。蛇ないしダチョウの姿で描かれる。アヌビスの片腕として、ミイラ作りの際に内蔵を清めるための水を持ってきたり、死者の魂を水で清めたりする役目を担っている。死者の書にも登場するがあくまでもアヌビスに付随する存在であり、固有の信仰は持たなかった。

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ケペラ

Khepera

神聖な甲虫とされたスカラベのシンボルによって尊崇されたエジプト神話の太陽神。「ケプリ/ヘプリ(Kheperi)」ともよばれる。スカラベの頭を持つ男性、或いは太陽を象徴する円盤を転がしている大きなスカラベの姿で描かれる。エジプトにおいて、太陽=レーは日の入りの度に死んで日の出の度に再生しているものと考えられた。ケペラは再生したレーの化身であり、昇る太陽の神とされる。これはスカラベが再生の象徴であること、糞玉を運ぶ姿が太陽の動きを連想させることと関連していると考えられる。

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ケムエル

Kemuel

ユダヤの天使の一人。「シェムエル(Shemuel)」とも呼ばれる。またセラフィエルカマエル、イゼホエルなどの別称ともされる。名前は「援助者」ないし「神の集会」を意味する。セラフの長ないし支配君主の一人とされる。「モーセの黙示録」によれば破壊を司る12,000の天使の指導者とされる。

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倩兮女

けらけらおんな

日本における巨大な女の妖怪。鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に見える。誰もいない寂しい道などを歩いている時に、人間の背丈より高い垣根や塀の向こう側にゅっと巨大な姿をあらわしケラケラと笑って人を驚かす。着物を着た中年の女の姿をしており、まるで踊るように楽しそうに手を振りながら、口紅を塗りたくった赤い唇を思いきりめくらせて笑う。一説に沢山の男たちを弄んだ淫婦の霊が化したものだと言われる。石燕が当時あった怪談を脚色したものだと思われる。

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ケルヴィエル

Cerviel

旧約聖書偽典「聖書古代誌」やバレットの「魔術師」に言及される天使。「ケルヴィヘル(Cervihel)」、「ゼルエル(Zeruel)」などの名前でも呼ばれる。プリンシパリティーの支配天使の一人であり、その職務をハニエル(→アナエル)などと共有している。「聖書古代誌」ではダヴィデの教導天使として登場する。

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ゲルズ

Gerðr

北欧神話における女神。ヨツン(巨人)族の出身で、「あらゆる女の中で最も美しい女」と称される。父はギュミル、母はアウルボダ。ゲルズとは「野原」、「耕地」といった意味。主神オーディンの王座「フリズスキャルヴ」(腰掛けると全世界を見渡せる)にたわむれに腰掛けたフレイはギュミルの館にいたゲルズを見つけ、一瞬で恋に、そのあまりフレイは病気になってしまった。フレイの父ニョルズと継母のスカジは息子を心配し、フレイの従者であったスキールニルにその悩みを聞き出させた。スキールニルは策を弄し、ゲルズに呪術を使ってフレイに自分自身を与えることを約束させたと言う。

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ケルヌンノス

Cernunnos

ケルトのガリア人に崇拝されていた冥界の神の一人。名前は「角の生えた者」の意。その名の通り頭に牝鹿、牝山羊、あるいは牡牛の角を生やしていて、あぐらをかいて座った姿で表現される。また、傍らに角を生やしたヘビや牝鹿などを従えている場合もある。角は生殖を象徴しているため、一説では豊穣神の性格を持つとも言われる。動物の王でもあり、従者である牝鹿が一声鳴けば彼の周囲にあらゆる動物が集まり、喜んで彼のために働いたと言う。ローマのメルクリウスと同一視される。中世のアイルランドにおいてケルヌンノスの角は悪魔のデザインに流用された。

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ケルピー

Kelpie

イギリスのスコットランド地方に棲む馬の姿をした水の精霊の一種。川辺の草原などで草を食べていることがあるが、近づくのは危険で、触ると手がくっついてはなれなくなるし、一度背中に乗ると降りられず、水の中に引き込まれてしまう。しかも、その背中は人が乗るたびに少しずつ伸びるので、何人でも乗ることが出来る。ある言い伝えでは、次から次へと7人の少女がまたがったが、少女達は全員湖の中へ引き込まれ、しばらくして内臓だけが浮かび上がったという。

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ケルビエル

Cherubiel, Kerubiel

キリスト教やユダヤ教における天使の一人。「ケルビエル・ヤハウェ(Kerubiel YHVH)」とも呼ばれる。天上の階級の第二階級であるケルブの語源となったとされる天使で、ケルブの支配天使とされる。旧約聖書偽典「第3エノク書(ヘブライ語エノク書)」によれば、ケルビエルの身体は燃え盛る石炭で満ちており、聖なる冠を戴き、両肩に栄光(シェキナ)の弓があるとされる。

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ケルブ

Cherub, Kerùbh

ユダヤ教・キリスト教における天使の9階級のうちの第2階級。複数形で「ケルビム(Cherubim)」、日本では「智天使」と訳される。「ケルビス(Cherubis)」、「ケルビン(Cerubin,Chrubin)」とも呼ばれる。「知識」、「仲裁する者」という意味を持つ。古い存在であり、アッシリアでは「カリブ(karibu)」と呼ばれ、寺院や神殿の入り口を守る番人の役目を持つ人間の頭を持つ有翼のライオンのことであり、エジプトでは「夜空」、「宗教の勧行」を意味した。聖書では「あらゆる方向に向かう炎の剣(=稲妻)」を武器として護衛を勤める存在であり、生命の樹とエデンの園を監視するものとされた。当初は4枚の翼と4つの腕と顔を持ち、足元に車輪を携えた光り輝く姿で表された。この車輪は太陽の運行と関係し、また神の御座を運んだり神の戦車に使われる車輪だと考えられている。後世にケルブは翼のある美しい子供の姿で表されることもあった。

ケルブとされる天使にはガブリエルケルビエルゾフィエルなどがいる。

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ケルフェ

Cherufe

チリやアルゼンチンに住むアラウカノ族の民話に登場する、恐ろしく巨大な怪物。火山の火口に住み、縄張りに迷い込んだ人間、特に若い女性を喰らうとされる。

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ケレンダ=アンガペティ

Querenda-Angapeti

タラスコ人が信じる創造神クリカウェリの化身となる神。火の神であり、太陽神であり、またトウモロコシ(メイズ)の神。語義は「神殿にある石」。サカブで崇拝され、タラスコの王達は最初に収穫された果実悪阻の心臓に捧げた。アステカのシンテオトルに相当する。

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げん

Huán

中国の最古の地理書とされる「山海経」に記されている奇妙な生物。北山の乾山という場所に棲んでいる。3つ足の牛のような獣で自分の名で(つまり「獂」と)鳴くとされる。

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懸衣翁

けんえおう

日本仏教において、奪衣婆とともに三途の川の河原にいるという老人の鬼。奪衣婆が亡者から脱がした衣服を「衣領樹(えりょうじゅ)」と呼ばれる大樹に懸衣翁が懸けると、枝のしだれ具合で亡者の罪の重さが分かるのだという。

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軒轅 けんえん

Xuān-yuán

賢護菩薩 けんごぼさつ

Bhadrapāla

仏教において菩薩の一尊で賢劫十六大菩薩の一。サンスクリット名を「バドラパーラ(Bhadrapāla)」といい、バドラは「賢さ」、パーラは「護る者」などの意味を持つことから「賢護菩薩」、「賢守菩薩(けんしゅぼさつ)」、「善守菩薩(ぜんしゅぼさつ)」などと呼ばれる。また音から「跋陀羅波羅(ばっだらはら)」、「跋陀婆羅菩薩(ばっだばらぼさつ)」、「颰陀婆羅菩薩(ばだばらぼさつ)」、「拔陂菩薩(ばはぼさつ)」などの名前でも呼ばれる。更に別名を「カウトゥーハラ(Kautūhala)」といい、これは「疑心」などの意味を持つが、「除疑怪菩薩(じょぎけぼさつ)」、「除疑悔菩薩(じょぎけぼさつ)」などと訳される。衆生の疑惑を除き守護する仏尊とされる。金剛界曼荼羅の檀外の西方(上側)の4尊のうち南(左)から二番目に配される。また胎蔵界曼荼羅では除蓋障院の第四位に配される。

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元始天尊 げんしてんそん

Yuan-shi Tain-zun

中国の成立道教(教義的道教)において、全ての始まりとされる純粋に哲学的な最高神。天地のできる以前、つまり「太元」よりも先に生まれた存在で、万物の始めであり根本とされる(ただし「雲笈七籤」は先に無形象天尊が現われ、その後に元始天尊が現われたとする)。道教の世界観では天地は幾度となく壊れ、また形成されるという循環を繰り返しているが、元始天尊はこれと無関係に生き続ける不滅の存在とされる。ある道教経典では、盤古真人を元始天尊だと説く。道教は、初期は太上老君を最高神としていたが、南朝梁の陶弘景の時代になるとそれを下げて、元始天尊を第一位に据えるようになった。諸々の神仙の主宰者であり、道教の教義は、元始天尊によって諸神仙に開示され、さらに諸神仙によって現世の人間に示されると考えられた。三十六天の頂点とされる大羅天、玄都の玉京に住むといわれる。

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乾闥婆 けんだつば

Gandharva

ヒンドゥー教の半神族ガンダルヴァが仏教に取り入れられたもの。「乾闥婆」は「ガンダルヴァ(Gandharva)」の音写であり、他に「健達縛」とも書く。また意味による訳から「尋香行(じんこうぎょう)」、「食香(じきこう)」などとも称する。乾闥婆は四有(人が生まれて生まれ変わるまでに体験する四つの状態)のうち、中有(死んで生まれ変わるまでの肉体がない状態)の身とされ、時期が来るまでの間、香を食べて過ごすとされている。「食香」の名はここから。また乾闥婆は、仏法を守護するとされる天竜八部の一部を成す部族である。帝釈天の眷属で伎楽を司るとされ、いつもは山中に住むが時に帝釈天の住まう忉利天まで降りてきて楽を奏するという。また他にも観音三十三応現身(→観音菩薩)の一身として、あるいは千手観音の眷属である二十八部衆の一部衆としても知られている。

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玄天上帝 げんてんじょうてい

Xuàn-tiān shàng-dì

中国道教において北方を守護する神。「真武君(しんぶくん)」、「北極佑聖真君(ほっきょくゆうせいしんくん)」とも呼ばれる。中国で古くから北方の守護神として信仰されていた神獣玄武が道教に取り入れられたもので、人身で描かれ、本来の玄武はその足元に配置される。道教の伝説によれば元始天尊の化身であるとされる。玉皇大帝に認められ天上界へ召され、殷の紂王の時代に玉皇大帝に地上の妖魔退治を命じられると、ざんばら髪のまま黒い衣を身にまとい、鎧兜に身を固め、六丁六甲らの神兵を率いて敵を鄷都の獄へ閉じ込めた。この功績によって玄天上帝の称号を与えられたという。

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ケンハリンガン

Kenharingan

インドネシアのボルネオ東北部のマレーシア領に住むズスン族の神話に見える創造神。すべての物や生物を創り出した後で、「自分の皮を脱ぐことができた者は永遠に死なないようにしてやろう」といった。本当なら、どんな生物でも皮を脱ぐことが出来るのだが、その言葉を聞いていたのは蛇だけだったので、蛇のみが永遠の命をもらうことになった。

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ケンムン

 

奄美地方においてガジュマルやアコウの木に住むとされる、キジムナーによく似た妖怪。「ケンモン」とも呼ばれる。赤い体で子供ぐらいの大きさをしており、相撲を好み、負けると次々と仲間を呼んでくる。ケンムンは漁が大好きで、人が仲良くなって一緒に漁に行くと大漁になるという。しかし、毎日誘われるからといってうるさく思って断ると、それ以後魚が獲れなくなったという話も残っている。ケンムンは一年の半分を山、半分を海と過ごすとされ、山中にケンムンの食べた貝の殻などが散財しているのが時々見かけられるという。人が獲った魚の目を全部抜いたりするときもある。ケンムンは蛸、ギブ貝(シャコガイ)、鉄類を嫌うとされる。

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