吉羅

中国の少数民族彝(イ)族の人々が信仰する精霊の一種。涼山彝族の人々にとって精霊とは、自然の中の石や棒などに宿っているものだが、このような精霊が各家庭の中にある祖先の遺品や家畜などに宿ると、吉羅(Jí-luó)といわれる特別な精霊になるという。吉羅(Jí-luó)は幸運を呼び、その家を守護するようになるとされる。したがってそれぞれの家で吉羅(Jí-luó)の宿っているものは違う。ある家では古びた鋤が吉羅(Jí-luó)であり、ある家では一頭の馬が吉羅(Jí-luó)とされたりする。宿るものが違うと吉羅(Jí-luó)は別々の力を帯びる。ある家の吉羅(Jí-luó)は争いごとを避けるのに役立ち、ある家の吉羅(Jí-luó)が農作の生産を促進する。また吉羅(Jí-luó)はあくまでもついているその家の守護精霊なので、他の家にとっては害になる場合もある。そのため彝族の人々はみな自分の家の吉羅(Jí-luó)を崇拝し、必要な時には祈りを捧げる。

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