ヴァンニク

スラヴにおける精霊で「バンヤ(banya)」と呼ばれる戸外に建てられるサウナの守り神とされる。家の者が全員風呂を使い終わった後で、他の精霊たちを引き連れて入浴しに来る。4回に1回はヴァンニク(Vannik, Bannik)とその仲間の入浴にあたるため、家の者が全員入浴し終わってとしても、彼らの為にお湯や石鹸やモミの枝を残しておかなければならないという。ヴァンニク(Vannik, Bannik)は滅多に姿を表さないが、まれに湯気の中に人の姿をとってぼんやりとその姿が見えることがある。長い白髪と白髭を蓄えた小さな老人の姿をしていると信じられているが、家の誰かの姿に変身したりもできるのでその姿を見るのは難しいとされている。 ヴァンニク(Vannik, Bannik)の入浴中に戸をあけて中に入ろうとすると、入浴を邪魔されたと思って激怒し熱湯をかけられたり皮をはがされたり、時には火傷によって殺されたりすることもあったという。ヴァンニク(Vannik, Bannik)は悪い精霊から家の者を守る善霊であるが、機嫌を損ねると恐ろしい精霊でもある。例えば、ヴァンニク(Vannik, Bannik)は浴場で生まれた赤ん坊を守ってくれるとされていたが、一方でまだ洗礼の済んでいない赤ん坊をさらってしまうとも考えられた。

ページにリダイレクトします。