サンスクリット語の「デーヴァ」を漢訳したもの。仏尊を四種に分けた時の一種(あとの三つは如来、菩薩(Bodhisattva)、明王(Vidyārāja))。「天部(てんぶ)」とも呼ばれ、天竜八部の一部族にも数えられる。仏教を守護する護法神(ダルマパーラ(Dharmapala, Dharmapāla))の大部分を占める神たちの総称であり、多くの天は中国や日本においては名称の最後に天が付く。いくつかの天は四天王(Cātur-mahā-rāja-kāyika)(ローカパーラ)や八天、十二天に属する。 《代表的な天(Deva, Dēva)》 漢名 梵名 説明 伊舎那天(Īśāna)(いしゃなてん) イーシャーナ(Īśāna) 八方天および十二天に属する。 韋駄天(いだてん) スカンダ(Skanda) 三十二将軍に属する。 閻魔天(→閻魔(Yama))(えんまてん) ヤマ(Yama)(Yama) 八方天および十二天に属する。 月天(Candra)(がってん) チャンドラ(Chandra, Candra)(Candra) 十二天に属する。 火天(Agni)(かてん) アグニ(Aguni)(Agni) 十二天に属する。 歓喜天(Gaņapati)(かんぎてん) ガナパティ(Gaņapati) ないしヴィナーヤカ(Vināyaka) ないしナンディケーシュヴァラ(Nandikesvara) 十二天に属する。 伎芸天(ぎげいてん) 不明 インドでのどの神格にあたる神かわかっていない。 吉祥天(Śrī, Mahāśrī)(きっしょうてん) ラクシュミ(Lakshmi)(Lakṣmī) ないしマハーシュリー(Mahāśrī) ないしシュリーマハーデーヴィー(Śrī-Mahādevī) 十二天に属する。 広目天(Virūpākṣa)(こうもてくん) ヴィルーパークシャ(Virūpākṣa) 四天王(Cātur-mahā-rāja-kāyika)および十六善神に属する。 持国天(Dhṛtarāṣṭra)(じこくてん) ドゥリタラーシュトラ(Dhṛtarāṣṭra) 四天王(Cātur-mahā-rāja-kāyika)および十六善神に属する。 地天(Prtivī)(じてん) プリティヴィー(Pṛthivī) 十二天および四大天に属する。 水天(Varuna)(すいてん) ヴァルナ(Varna)(Varuṇa) 十二天に属する。 増長天(Virūḍhaka)(ぞうじょうてん) ヴィルーダカ(Virūḍhaka) 四天王(Cātur-mahā-rāja-kāyika)および十六善神に属する。 大黒天(だいこくてん) マハーカーラ(Mahākāla)(Mahākāla) シヴァ(Siva, Shiva, Śiva)の別名が仏教にとりいれられたもの。七福神に属する。 大自在天(Maheśvara)(だいじざいてん) マヘーシュヴァラ(Mahesvara)(Mahesvara) シヴァ(Siva, Shiva, Śiva)の別名が仏教にとりいれられたもの。 帝釈天(Śakra-devānam-indra)(たいしゃくてん) インドラ(Indra)(Indra) 十二天に属する。 荼枳尼天(Ḍākiṇī)(だきにてん) ダーキニー(Dakini, Ḍākiṇī)(Ḍākiṇī) 十二天に属する。 那羅延天(ならえんてん) ナーラーヤナ(Nārāyaṇa) ヴィシュヌ(Visnu)の別名が仏教にとりいれられたもの。 日天(Āditya, Sūrya)(にってん) スーリヤ(Sūrya) ないしアディティ(Aditi) 十二天に属する。 毘沙門天(Vaiśravaṇa)(びしゃもんてん) ヴァイシュラヴァナ(Vaiśravaṇa) 七福神、四天王(Cātur-mahā-rāja-kāyika)および十六善神に属する。 風天(Vāyu)(ふうてん) ヴァーユ(Vāyu)(Vāyu) 十二天に属する。 弁財天(Sarasvatī)(べんざいてん) サラスバティー(Sarasvatī, Saraswati)(Sarasvatī) 七福神に属する。 梵天(Brahmā)(ぼんてん) ブラフマー(Brahma, Brahmā)(Brahmā) 十二天に属する。 摩利支天(Marīcī)(まりしてん) マリーチー(Marīcī) 日天の眷属とされる。 羅刹(Rakshasa, Rākṣasa)(らせつてん) ラークシャサ(Rakshasa, Rākṣasa)(Rākṣasa) 十二天に属する。

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