不知火

九州の八代海と有明海で旧暦七月晦日の真夜中に出現する怪火(あやしび)の一種。海岸から数kmの沖に、最初は一つ二つ「親火」といわれるものが出現する。それが左右に別れて数を増やし、最終的に数百個から数千個の光が横に並ぶ。その左右の距離は4~8kmにも及ぶという。この怪火は古くから存在し、日本書紀の景行一八年五月の条において、景行天皇九州巡幸の際、航行中に日が暮れたが火影に導かれて岸に着くことができたと書かれている。この現象は、夜光虫、燐火、漁火などの諸説があるが、空気の疎密の差による光の屈折現象によって遠い漁船の火が見えるのだろうという説が有力である。

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