ミシッピゼウ

スペリオル湖周辺に住むネイティブアメリカン、オジブワ族に信じられている非常に重要な精霊(マニトゥ(Manitou))。「ミシッピジウ(Mishipizhiw)」、「ミチピシー(Mitchipissy)」とも呼ばれる。語意は「偉大なオオヤマネコ」。強力なマニトゥであり、オジブワ族の土地に広がる広大な湖や川の全体にその影響力を及ぼす、神に近い存在だと考えられた。川や湖の底に棲んでおり、角のある巨大な蛇の姿、あるいは背骨から尾まで鋸歯状の突起がついた巨大なオオヤマネコの姿をしているとされる。ある伝承によれば、原初の大洪水を張本人であるとされている。湖の下に洞窟やトンネルを幾つも持ち、あたり一帯を簡単に移動し、湖の水を巨体でかき乱して急流に変え、人々を溺れさせることもある。したがって、ミシッピゼウ(Mishipizheu)を信じる者は、ミシッピゼウ(Mishipizheu)のいる湖に入る場合は煙草などのささやかな供物を用意する。地上を移動する際は身体を巨大なヒルのようにくねらせて地面を濡らし、その通り道に水溜りと流砂をのこすという。 テマガミ湖周辺のオジブワ族のバンドは、ミシッピゼウ(Mishipizheu)がすべての蛇の祖だとしている。いわく、ミシッピゼウ(Mishipizheu)が湖を渡っていた最中にひと筋の稲妻がミシッピゼウ(Mishipizheu)を打ち砕き、その破片がことごとく小さな蛇となり、この蛇たちが現在の蛇の祖になったという。またミシッピゼウ(Mishipizheu)は銅鉱の守護神であり、人間に薬を与えてくれる存在でもあるという。ただしこの薬は人の手にはおえないような危険なもの(富や健康と引き換えに妻や子供に先立たれるような)だという。

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