クアト

ブラジル中部を流れるシング川流域に住むカマイウラ族に登場する文化英雄にして太陽神。月神であるイアエ(Iae)とは兄弟。原初の世界は常闇であり、人間はずっとその中の白蟻の塚の近くに住んでおり、生活は悲惨なものだった。しかしハゲワシの王ウルブツィン(Urubutsin)の支配する鳥たちの住む王国は常に光り輝いていた。そこで、クアト(Kuat)とイアエ(Iae)は鳥たちから日の光を盗み出す計略を考え出した。二人は腐った死体の姿をした人形を作り、これにハエをたからせてウルブツィン(Urubutsin)に送りつけた。この捧げものに気を良くしたウルブツィン(Urubutsin)は、もっとウジをくれることを期待してクアト(Kuat)とイアエ(Iae)の元を訪れることにした。クアト(Kuat)とイアエ(Iae)はまた死体の人形を作りその中に隠れた。ウルブツィン(Urubutsin)が死体を啄ばもうとした途端にクアト(Kuat)はウルブツィン(Urubutsin)の足をつかんだ。ウルブツィン(Urubutsin)の家来は恐れて飛んで逃げてしまった。クアト(Kuat)は光を人間達に分けてくれるまではこの手を離さないといい、ウルブツィン(Urubutsin)はついに光の秘密を彼らに教えた。こうして人間は昼と夜の繰り返す永遠のサイクルの中で生きることが出来るようになり、クアト(Kuat)は太陽の神に、イアエ(Iae)は月の神になった。

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