狐者異

日本の妖怪の一種。「絵本百物語 桃山人夜話」に収められた妖怪の一つで、絵本百物語によれば「怖い(こわい)」の語源であるとされるが他の文献に登場しない。絵本百物語によれば、狐者異は高慢で強情なこと、つまり「無分別者」という意味で、生きては法を破り人の食べ物を勝手に奪って食べ、死んでは執念を引きずり仏法を妨げるという。絵本百物語の挿絵には餓鬼のようなやせこけた男が夜鳴うどん(屋台のうどん屋)の前に立っている姿が描かれているが、足は霞のように消えており手は二本指、髪の毛は逆立ち口には牙が生えている。前述のように絵本百物語ではこの狐者異という妖怪が「怖い(こわい)」という言葉の語源となったとされているが、「怖い」はもともと「強し(こはし=固い、などの意味)」から派生した言葉だと考えられているので、この妖怪が語源である可能性は低く、反対に「怖い」という言葉から創作された妖怪である可能性が高い。

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