不動明王

インド神話のシヴァ(Siva, Shiva, Śiva)の別名「アチャラナータ(Acalanātha)」が単身仏教に取り入れられたもの。「アチャラナータ」は「動かざる者」ないし「動かざる者の守護者」という意味を持つため、中国や日本では「不動明王(Acalanātha)」という名前に訳された。他に「不動尊(ふどうそん)」、「無動尊(むどうそん)」、「不動使者(ふどうししゃ)」などの名前でも呼ばれる。また音による訳から「阿遮羅嚢他(しゃらのうた)」とも称する。大日如来(Mahāvairocana)の教令輪身(教化のために姿を変えること)であり、全ての魔や煩悩を降伏させる大日如来の化身とされる。一般的に忿怒相で青黒く、羂索と降魔の剣を持った姿で表される。眷属である八大童子を従えるとされるが、このうちの二童子矜羯羅童子と制吒迦童子が特に脇侍として不動明王(Acalanātha)の左右に配されることが多い。胎蔵界曼荼羅の持明院に列し、五大明王や八大明王の一尊であり、明王(Vidyārāja)の中でも最高の力を持つ者とされる。 不動明王 1804 藤原行秀 写 「十王寫(じゅうおううつし)」より 国立国会図書館蔵 Copyright: public domain 十王図の第一幅に秦広王の本地として描かれたもの。 無動尊金剛 「大正新脩大藏經図像部 第1巻」 「大悲胎藏大曼荼羅 仁和寺版」より 大蔵出版 Copyright: public domain 胎蔵界曼荼羅の持明院における図像。

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