一言主神

日本記紀神話にみえる神。「一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)」、「葛城神(かつらぎのかみ)」、「葛城一言主神(かつらぎひとことぬしのかみ)」、「一言さん(いちごんさん)」などの名前でも呼ばれる。日本書紀、古事記ともに登場する神で、雄略天皇(418~479)が奈良県の西部にある葛城山に狩りに出かけた時に現れたとされる神。言霊の神格化されたものであり、吉凶や事の善悪を一言で断言する力をもっているとされる。一言主神は葛城山で修行したとされる修験道の祖、役行者の伝説にも登場する。それによれば、一言主神は役行者の呪縛されたうえで使役され、葛城山と金峰山との間に石橋を架けるという命を受けたが、自分の容貌の醜さを恥じて夜間しか仕事をしなかったので結局石橋は完成しなかったという。また「日本霊異記」には役行者の行いを朝廷に直訴した神として描かれている。一言の願いであればなんであれ聞き届けてくれる神として現在でも信仰されている。

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