阿須波神

日本の神道の神の一柱で、「古事記」や「延喜式」などに言及される神。「阿須波(あすは)」、「阿須波乃可美(あすはのかみ)」、「阿須波之神(あすはのかみ)」、「阿須波大神(あすはのおおかみ)」などの表記も見られる。大年神と天知迦流美豆比売の間に生まれた子神の一柱。「古事記伝」においては「アスハ」を「足場」の変化と解し、足で踏み立つ場所を護る神だとしている。また万葉集中の防人の歌に「庭中の阿須波の神に小柴さし吾は斎わん帰り来までに」とあり、庭の神域において祀られる神で旅中や家を離れた者の無事を祈る神であったと思われる。古くは旅立ちのことを「鹿島立ち」といったが、これは防人(さきもり)や武士が旅立ちの際、鹿島の阿須波神に祈りをささげたことに基づくという説がある。これは現在千葉県船橋市海神にある「龍神社(りゅうじんじゃ)」のことで古くは「阿須波明神」と呼ばれていた。延喜式においては宮中を護る「坐摩神(ざまのかみ/いかすりのかみ)」の五柱のうちの一柱とされる。 大阪府大阪市中央区にある「坐摩神社(いかすりじんじゃ)」、大阪府岸和田市積川町にある式内社「積川神社(つがわじんじゃ)」、福井県福井市足羽にある式内社「足羽神社(あすわじんじゃ)」などに坐摩神とともに祀られるほか、大阪府大東市平野屋にある「坐摩神社(ざまじんじゃ)」では波比岐神とともにまつられる。

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