ボアン

Boann

アイルランド神話における水の女神。ダグザの妻とされダグザとの間にアオングスをもうけた。またネフタンの妻とする伝承もある。アイルランド東部にあるボイン川はボアンにちなみ、彼女が神聖な知識の泉に立ち入り汚したために泉自体が怒り急流と化したものだとされている。

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ボイウナ

Boiuna

アマゾン川流域に住む多くの部族に語り継がれている蛇の姿をした恐ろしい女神。その光を放つ眼で少しでも睨まれた女性は妊娠してしまうといわれる。

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庖犠 ほうぎ

Páo-xí

箒神

ほうきがみ

日本における民俗神、産神。箒に神性を与える民間信仰の一種。「掃く」という動詞の名詞系が「ははき」であり、これが「母木」に通じるところから産神となった。また一説には箒の形が依代に類似しているために神として信仰されるようになったともされる。箒のものを払ったり、かき集めたりするという機能が、悪霊や障りを祓ったり、幸運や魂を集めたりすることも出来ると考えられるようになった。産婦の腹を箒でなでたり、枕もとに箒をおくのは箒の魂を「集める」機能を出産に役立てるためであり、また箒をまたぐと難産するといわれたり、産気づくと箒を逆さに立てたりするのは逆に「はらう」機能を役立てるためである。箒神は出産以外でもその「はらい」「あつめる」力があると考えられた。長時間居座る客を追い返すのに箒を逆さに立てるのはこの表れである。

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狍鴞 ほうきょう

Páo-xiāo

中国の最古の地理書とされる「山海経」に記されている奇怪な生物。北山の鈎吾山にいて、全体的には羊のような姿をしているが、首から先は人のようで歯は虎、脚の爪は人のようだという。また頭に目がなく前脚の脇あたりにある。この獣は赤ん坊のような声で鳴き、人を食べるとされる。

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宝賢夜叉 ほうけんやしゃ

Māṇibhadra

仏教において毘沙門天の眷属とされる夜叉で、八大夜叉大将の一人。サンスクリット名を「マーニバドラ(Māṇibhadra)」ないし「マニバドラ(Maṇibhadra)」といい、これを意味訳して「宝賢夜叉」、「宝賢大将(ほうけんたいしょう)」ないし単に「宝賢(ほうけん)」というほか、「摩尼跋陀羅(まにばだら)」と音写する。

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房宿 ぼうしゅく

Anurādhā

密教の宿曜道において二十八宿及び二十七宿の一つ。インドでは「アヌラーダー(Anurādhā)="ラーダー(クリシュナの恋人)に次ぐ"の意」と呼び、房宿、「悦可宿(えつかしゅく)」、「執曜衆(しゅうようしゅう)」と訳すほか、「阿奴囉拕(あぬらだ)」、「阿怒邏陀(あぬらだ)」と音写する。また日本では「房/添星(そいぼし)」の和名を当てる。胎蔵界曼荼羅では西方(下側)に配され、像容は左手に赤珠の乗った蓮を持つ。

種字は「अ(a)」、「न(na)」、「रो(ro)」、真言は「唵阿㝹羅他娑嚩賀(おんあぬらたそわか)」、三昧耶形は蓮上星。

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昴宿 ぼうしゅく

Kṛttikā

密教の宿曜道において二十八宿及び二十七宿の一つ。インドでは「クリッティカー(Kṛttikā)="車"や"白斑"の意」と呼ばれ、昴宿、「名称宿(めいしょうしゅく)」、「作者天(さしゃてん)」と呼ぶほか、音写で「基栗底柯(きりていか)」と呼ぶ。また日本では「昴(すばるぼし)」の和名を当てる。胎蔵界曼荼羅では東方(上側)に配され、像容は右手は手のひらを上にして親指と人差し指以外を曲げて臍下に、左手は赤珠の乗った蓮華を持つ。

種字は「कृ(kṛ)」、「न(na)」、「रो(ro)」、真言は「唵基栗底莎呵(おんきりていそわか)」、三昧耶形は蓮上星。

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宝生如来 ほうしょうにょらい

Ratna-saṃbhava

仏教における如来の一尊。サンスクリット名である「ラトナサンバヴァ(Ratna-saṃbhava)」は「宝を生み出す者」といった意味があり、漢名である「宝生如来」はこれを意味訳したもの。他に「宝生仏(ほうしょうぶつ)」、「宝勝如来(ほうしょうにょらい)」、「多宝如来(たほうにょらい)」などの名前でも呼ばれる。また音訳で「羅怛嚢三婆頗/羅怛嚢三婆縛(らたんのうさんばば)」ともされる。金剛界五仏(五智如来)の一尊で南方に配され、五智のうちのひとつである「平等性智(自他共に全てが平等であると知る智恵)」を象徴する。人々の願いに応じて宝を生むように福徳を満たし、功徳を施すとされる。その像形は右手で与願印を結び、左手で衣の端を握るか如意宝珠をもつか臍の前に仰向けに置く。また体を南方の色である黄色ないし黄金色にする場合もある。金剛蔵王菩薩軍荼利明王の自性輪身とされる。また開敷華王如来宝幢如来と同体ともされる。

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宝幢如来 ほうどうにょらい

Ratna-ketu

仏教における如来の一尊。「宝幢仏(ほうどうぶつ)」とも。サンスクリット名の「ラトナ(Ratna)」は宝、「ケートゥ(ketu)」は旗といった意味があり、「宝幢」はこれを意味訳したもの。ケートゥには「流星」や「彗星」という意味もあるため、「宝星仏(ほうしょうぶつ)」と呼ばれることもある。また「羅怛嚢計覩(らたんのうけいと)」、「羅壤那計覩(らじょうなけいと)」などと音写する。胎蔵界曼荼羅の東方に配される胎蔵界五仏の一尊で、金剛界五仏の阿閦如来と同体とされる(→五智如来)。兵を統べる旗に象徴されるように、菩提による智慧を旗として人を惑わせる魔を破るとされる。像形は右手で与願印を結び、左手で衣の端を持ち胸に当てる。また身色は赤白色、或いは浅葱色とされる。これは赤白色が降魔の色であるからだという。

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鄷都大帝 ほうとたいてい

Fēng-dū dà-di

中国道教で仏教の地獄に対応するように作られた道教の地獄の長官。道教では泰山にも地獄があり、東岳太帝がこれを統治しているとされるが、これはもともと霊山であった泰山に地獄の機能を持たせたものなので純粋な地獄という感じがしない。そこで仏教のような純粋な地獄があると考えられるようになり、その首都が鄷都だとされた。鄷都には鄷都山(羅鄷山ともいわれる)という巨大な山が存在しており、そこに裁判所の機能を持つ六つの宮がある。ここで裁判を受けた死者は山のあちこちにある24の地獄に堕とされる。この鄷都を仕切っているのが鄷都大帝で、純粋に死者を裁く閻魔のような存在であり、その点で東岳太帝とは趣を異にしている。鄷都は5世紀頃には中国のはるか北方にあるとされたが、後世になって四川省鄷都県にその入り口があると考えられるようになった。

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宝波羅蜜菩薩 ほうはらみつぼさつ

Ratnapāramitā

密教において、四波羅蜜菩薩の一尊。万善所成の功徳心を象徴する。サンスクリット名を「ラトナパーラミター(Ratnapāramitā)」ないし「ラトナヴァジュリー(Ratnavajrī)」といい、「宝金剛女(ほうこんごうにょ)」、「羅怛那縛日利(らたなばじり)」などと訳す。金剛界曼荼羅で大日如来の右(南方)に、宝生如来を出生する、あるいは宝生如来から現出する菩薩として配される。

密号は「大宝金剛(だいほうこんごう)」、「平等金剛(びょうどうこんごう)」、種字は「त्राः(trāḥ)」、印相は左手を金剛拳にして右手を与願印にしたもの(羯磨会・供養会)、両手を外縛(指先を外に出して組む)して中指を立てて宝形をまねるもの(三昧耶会)、真言は「唵囉怛曩嚩日哩怛𠸪(おんらたのうばじりたらく)」(羯磨会)、「嚩日囉嬌哩怛嚂(ばざらきょうりたらん)」(三昧耶会)、三昧耶形は宝珠の乗った函。

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法波羅蜜菩薩 ほうはらみつぼさつ

Dharmapāramitā

密教において、四波羅蜜菩薩の一尊。智恵門説法の徳を象徴する。サンスクリット名を「ダルマパーラミター(Dharmapāramitā)」ないし「ダルマヴァジュリー(Dharmavajrī)」といい、「法金剛女(ほうこんごうにょ)」、「達磨縛日利(だるまばじり)」などと訳す。金剛界曼荼羅で大日如来の後(上部南方)に、無量寿如来を出生する菩薩として配される。

密号は「清浄金剛(しょうじょうこんごう)」、「蓮華金剛(れんげこんごう)」、種字は「ह्रीः(hrīḥ)」、印相は法界定印、真言は「唵達囉磨嚩日哩紇哩(おんだらまばじりきり)」(羯磨会)、「縛日羅多羅訖哩(ばざらたらきり)」(三昧耶会)、三昧耶形は函上に独鈷杵を茎とした未開敷蓮華。

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ボエル

Boel

ユダヤ教、キリスト教における天使の一人で「旧約聖書」出エジプト記などに言及される。「ボウル(Boul)」、「ボオエル(Booel)」、「ボヘル(Bohel)」、「ドヘル(Dohel)」などの別称をもち、名前は「神はその人の内に在り」の意とされる。何層に分かれた天上の第一天(シャマイン)に住む7人の高位のソロネの一人とされ、地上の4隅を開ける4つの鍵を管理しているという。この鍵は天使たちが「エデンの園」に入るために必要になる。

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ボガート

Boggart

ホブゴブリンの中でも性悪な妖精のことを指し、ポルターガイストはこの妖精のしわざだとも言われている。破けた服を着た色黒で毛むくじゃらな姿をしており、人間の手助けはしてくれない。ミルクの入ったコップを割ったり、物を飛ばしたり、空き部屋で物音を出したりと、たちの悪いイタズラをするので、家族は引越しを余儀なくされる。ただし、強力な呪文などで追い払えるという。

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ボギー

Bogy

「ボーグル(Bogle)」とも呼ばれる、性悪だがそれほど害のない妖精の総称。決まった姿はなく、強いて言えば「舞い上がった塵」の姿をしているとされる。暗いところを好み、大事なものをしまっているあまり開ける機会のない戸棚や宝箱を住みかにするとされる。人間の生活にとても興味をもっており、誰のいないはずなのに気配がしたり、寒い夜に毛布が落ちたりするのはボギーのしわざだとされる。臆病なので、主に夜中にしか動きまわらないが、節穴のあるドアをいきなり閉めて、すぐそこから覗いてみれば、ボギーの姿を見ることが出来る。

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北斗七星 ほくとしちしょう

běidŏu qīxīng

仏教において北辰(北極星)つまり妙見菩薩の眷属とされる、北天に柄杓型に並ぶ7つの星。「ほくとしちせい」とも読む。単に「北斗(ほくと)」と呼ぶほか「北斗七星尊(ほくとしちしょうそん)」、「北斗七女(ほくとしちにょ)」とも呼ばれる。また北極星ないし武曲星(ミザール星)付近の「輔星(ほしょう)」(アルコル星)を北辰として加え、「北斗八女(ほくとはちにょ)」、「北斗八星(ほくとはちしょう)」の名でも呼ばれる。

北斗七星は日と月及び五星、つまり七曜の精であり、八方をその光で照らすことによって諸天を輝かし衆生を正しく導くとされる。また善悪や禍福を司るとされ北斗七星を供養すれば長寿や除災の効があるとされる。

《北斗七星》
方位 名称 七曜 本地

西南

貪狼星

日曜月曜

運意通証如来ないし千手観音

西

巨門星

月曜、火曜

光音自在如来ないし馬頭観音

西北

禄存星

火曜、水曜

金色成就如来ないし不空羂索観音

文曲星

水曜、木曜

最勝吉祥如来ないし十一面観音

東北

廉貞星

木曜、金曜

広達智弁如来ないし水面観音

武曲星

金曜、土曜

法海遊戯如来ないし阿魯力迦観音

東南

破軍星

土曜、日曜

薬師琉璃光如来ないし虚空蔵菩薩

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北斗星君 ほくとせいくん

Bĕi-dòu shèng-jūn

道教における北斗七星の神。「北斗聖君(ほくとせいくん)」、「北斗真君(ほくとしんくん)」とも呼ばれる。「生」を司る南斗星君に対して「死」を司る。また人の運勢を暗運に導くとも言われる。母親は斗母元君。三官大帝とともに生死に関わらずすべての人間の功績を調べ、人間が堕ちるべき地獄の種類や拘留期間を決定する、閻魔のような神だとされる。北斗七星の七つの星はそれぞれ「貪狼星」・「巨門星」・「禄存星」・「文曲星」・「廉貞星」・「武曲星」・「破軍星」という名があり、中でも七番目の柄杓の柄の先端に位置する破軍星は凶星とされ、剣先になぞらえられ、この星のさす方角は「万事に凶」として忌まれた。しかし、死を司る神である以上、人間を長生きさせるという力も持っており、長生の神としても信仰されている。また富貴貧賎も司るといわれる。また第一星である貪狼星は特に大魁夫子と呼ばれ単独で神格化されている。

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ホサダム

Khosadam

シベリアのエニセイ川流域に住む民族における不貞の女神。最高神エクの妻だったが、月と浮気したところをエクに見つかり天界から追放された。邪悪で破壊的な神であり、人の魂をむさぼり食うとされる。

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菩薩 ぼさつ

Bodhisattva

仏教で仏尊を四つに分けた時の一つ(あとの四つは如来、明王)。サンスクリットの「ボーディサットヴァ(悟りを求める者)」の音訳である「菩提薩埵(ぼだいさった)」を略したもの。他に意味による漢訳から「覚有情(かくゆうじょう)」、「開士(かいし)」、「大士(だいし,だいじ)」、「大心衆生(たいしんしゅじょう)」などとも呼ばれる。実際には菩薩とされる諸尊はすでに悟りを得ており、如来になる準備ができているにも関わらず、輪廻の輪の中にとどまって人々を救済しようという者たちのことである。元々は悟りを得る前の釈迦を表す言葉だった。多くの菩薩は「菩薩形」と言われる髪を高く結い上げ宝冠を戴き、耳や胸や腕などに装身具を付けた穏和な表情で表される。これは菩薩の姿が如来になる前の釈迦、つまり王子の姿を基本としているからである。

《代表的な菩薩》
漢名 梵名
弥勒菩薩

マイトレーヤ

観音菩薩

アヴァローキテーシュヴァラ

地蔵菩薩

クシティガルバ

文殊菩薩

マンジュシュリー

普賢菩薩

サマンタバドラ

虚空蔵菩薩

アーカーシャガルバ

勢至菩薩

マハースターマプラープタ

日光菩薩

スーリヤプラバ

月光菩薩

チャンドラプラバー

般若菩薩

プラジュニャーパーラミター

金剛薩埵

ヴァジュラサットヴァ

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ホサネク

Hozanek

マヤ神話において、世界の4隅を支えているとされるバカブの一人。方角の南(ノホル)と色の黄(カン)を司る。マヤの20ある暦日の19番目「カウアク(Cauac=雨ないし嵐)」を支配する神でこの暦日は4つあるイヤーベアラー(年を担ぐ日)の一つである。

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ホダグ

Hodag

アメリカの噂話やほら話を起源とする怪物、フィアサム・クリッターの一種。沼地にする怪物で、長い尾と角、大きな目を持ち、背中は鋭くて大きな針状のもので覆われている。つまり針鼠のような姿だが針鼠よりもずっと大きく人間を襲う。ただ、ホダグはその背中の針のせいで横たわって眠ることが出来ず、沼地近くの木によりかかって眠る習性がある。その時にノコギリで木を倒せばホダグを退治することができる。

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ボダッハ

Bodach

スコットランドに伝わる妖精の一種。名前はスコットランド・ゲール語で「老人」の意。夜になると煙突から家に入ってきていたずら好きな子供をさらったり、つねったり悪夢を見せたりといった罰を与える。また家族に死が迫ったときあらわれるとされるボダッハは特に「ボダッハ・グラス(Bodach Glas=灰色の老人の意)」と呼ばれる。ボダッハはかまどの火に塩を投げいれておくことで侵入を妨げることができるとされる。

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ボチカ

Bochica

コロンビアのチブチャ族、ムイスカヤ族の神話に登場する巨人。空が落ちないようにずっと肩に乗せて空を支えているとされる。地震が起こるのは疲れたボチカが肩の上の空の位置をずらすからである。

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北極紫微大帝 ほっきょくしびたいてい

Běi-jí zǐ-wēi dà-di

中国道教において北極星を神格化した神。単に「北極大帝(ほっきょくたいてい)」とも呼ばれる。天の中央で自然摂理を制し運行する神であり、太陽や月を始めとする全ての星の神々の上位に位置するとされる。北極星を中心とした一帯の星域は「紫微宮」と呼ばれ、北極星の周りの星々は北極紫微大帝の臣下や正妃、後室だと考えられた。天を統べる神として元始天尊の化身と考えられる場合もある。また名前から玄天上帝(北極佑聖真君)や北斗星君と混同される場合もあるが、それぞれ違う役割を持った別々の神である。

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発生金剛部菩薩 ほっしょうこんごうぶぼさつ

Vajrakulodbhava

仏教における菩薩の一尊。サンスクリット名を「ヴァジュラクロ-ドバヴァ(Vajrakulodbhava)」といい、ヴァジュラは「金剛」、クロードバヴァは「一族の起源(出生)」を意味するため「発生金剛部菩薩」、ないし「金剛部発生菩薩(こんごうぶほっしょうぼさつ)」と訳する。名前の通り金剛部の総体であり胎蔵界曼荼羅の金剛手院第一行(内側)第一位に配される。像容は白黄色の身色で天衣を身に着け、両手で法界定印を結んだ上に独鈷を立てて持ち、赤蓮華に坐す。

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ほっとんぼう神

ほっとんぼうがみ

日本の伊豆諸島における民俗神。海からひき上げられた楕円形の石を祀ったもので、各氏神の社に置かれる。ほっとんぼう神は神の姿が石に現れたものだとされ、遥拝所(遠くから神霊を祭る場所)や末社などに置かれる神だとされる。「ほっとんぼう」の語源については明らかになっていないが、柳田国男は「ほうでん」と関係あるのではないかとしている。「ほうでん」とは藁束の一方を開いて建てた簡単な祠のことである。

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𩣡ぼつば

Bó-mā

中国の最古の地理書とされる「山海経」に記されている角を持った馬。北山の敦頭山にある印沢という沢に生息しており、牛の尾と角を一つ持つ白い馬のような獣だという。(人を)呼ぶような声で鳴くとされる。山海経には他にも䑏疏といったユニコーンのような一角馬が紹介されている。

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ボッビ・ボッビ

Bobbi-bobbi

「ボビ・ボビ(Bobi-bobi)」とも。北部オーストラリアに住むビンビンガ人は、自分たちの祖先は蛇であると考えており、その蛇の一人がボッビ・ボッビである(他にウランジなど)。ボッビ・ボッビは子孫達が食べられるようにと、大きなコウモリを沢山地上に送った。だが、コウモリたちはすぐに竈から逃げ出してしまったので、ボッビ・ボッビは自分の肋骨を一本抜き取って上に投げた。骨はブーメランとなってコウモリを落とし、お陰で人間達はコウモリを料理して食べられるようになった。だが人間達が調子に乗って骨のブーメランで天空に穴をあけてしまう。怒ったボッビ・ボッビ肋骨を持ち去ろうとした。この時二人の若者がこの神聖なブーメランを救おうとして、蛇の口に飲み込まれてしまったという。

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布袋

ほてい

日本において福徳を授けるとされる神群、七福神の一柱。敬称を付けて「布袋様(ほていさま)」と呼ばれることが多い。また「布袋和尚(ほていおしょう)」と呼ばれることもある。中国で9世紀から10世紀に生きた高僧、「契此(かいし)」が神格化されたもの。契此は日用品を入れた大きな袋を背負いながら杖をついて町を歩き、人々の吉凶や天候を占ったという。このことから「布袋」と呼ばれ、弥勒菩薩の化身として、人々に福を授ける神として信仰されるようになった。

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ボティス

Botis

ソロモンによって封印され使役されたとされる72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。17世紀の魔術書(グリモア)である「レメゲトン」や旧約聖書偽典「エノク書」をモデルとする「偽エノク文書」の目録などにその名が見える。召喚者の前に蛇の姿で現われるとされる。命じれば人間に似た姿をとることもあるが、その場合は大きな牙と二本の角が生えた人間の姿になるという。26の軍団を率いる地獄の大公であり、未来と過去に対する知識を持つほか、敵同士を一時的に和睦させる力があるという。

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火照命

ほでりのみこと

日本記紀神話に登場する男神。木花之佐久夜毘売邇邇藝命との間に生まれた三柱の男神の長子。一般に「海幸山幸」物語の「海幸彦(うみさちひこ)」の名で知られる。神名の「火(ホ)」は母神が彼らを火をつけた産屋の中で生んだことに基づいたものであるとともに、同音の「穂(ホ)」を表し稲穂を守護し日本を統治する役目を担う天之忍穂耳命の直系の血筋であることを暗示している。したがって神名は火が照り輝くことを意味するとともに稲穂が色づいて熟した様子をも意味していると考えられる。

末弟である日子穂穂手見命(山幸彦)を快く思っていなかった火照命は、自分の釣り針を弟が無くしたことに腹を立て、釣り針が見つかるまで許さないと言ってきかなかった。日子穂穂手見命は塩椎神綿津見神の娘である豊玉毘売命の助力を得て守備よく釣り針を見つけて火照命に返したが、以前のように魚が全然つれなくなったと日子穂穂手見命に難癖をつけたため、日子穂穂手見命は豊玉毘売命からもらった「潮満瓊(しおみつたま)」、「潮涸瓊(しおひるたま)」を使って兄を懲らしめた。

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ポテンティアティス

Potentates

ホトゥ・プク

Hotu-puku

ニュージーランドのマオリ族における怪物でタニワの一種。洞窟に住んでいて釣りや狩りをしにきた近隣のマオリ族の人々を襲って食べていたという。狩人達の罠にかかって殺されたが、腹を切り裂いてみると行方不明になっていた人々の死体が出てきたという。

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ボナコン

Bonnacon, Bonaconn

中世のヨーロッパにおける想像上の動物の一。「ボナチュス(Bonachus)」、「ボナスス(Bonasus)」とも呼ばれる。大プリニウスの「博物誌」に記述が見える。それによれば内側に彎曲した角と馬のたてがみを持つ牛のような動物である。しかし脅威なのはこの角ではなく、追いかけられたときなどに大量に排出される糞である。その排出量は際限なく8000平方メートルを埋め尽くすほどであり、しかも悪臭を放ち周囲のもの(植物や動物)を燃やすので手におえない。アジアの砂漠や低木地に棲んでいるとされた。

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ボナ・デア

Bona Dea

ローマにおける女神の一人。名前は「良き女神」の意。ファウナと同一視される。ボナ・デアはもっぱら女性に崇拝されるが、詳しいことは不明の女神である。ボナ・デアの父であるファウヌスは娘であるボナ・デアを犯そうとたくらみ、ぶどう酒を飲ませて酔わしたり、天人花の枝で鞭打ったりした。そして蛇に変身してついにボナ・デアを犯したとされる。また別伝では彼女はファウヌスの妻で家事に長け貞操も固かったが、あるときよったところを夫に咎められ、天人花の枝で打たれて死んだという。このためボナ・デアの祭祀ではぶどう酒と天人花を供物にしたり、アウェンチヌス丘にあったその神殿にそれを持ち込んだりすることは禁じられているが、別名を使って供物にすることは可能であったという。

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ホノチェノケ

Honochenokeh

ネイティブアメリカンの一部族、イロコイ族における善良な精霊に対する総称。名前は「見えない援助者」を意味する。人間を助けてくれる存在とされる。

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ホブゴブリン

Hobgoblin

ヨーロッパの民間伝承において登場する妖精。名前は「炉端の精霊」といった意。またの名を「パック(Puck)」、或いは「ロビン・グッドフェロー(Robin Goodfellow)」という。下半身が山羊、上半身が人間の格好で、角が生えているが、大きくとも体長は1m程である。家の守護霊とされており、ミルク一杯の報酬で馬を洗ったり、粉を引いたりと家事の手伝いをしてくれるが、その報酬を忘れると、その家を出て行ったり、アザが出来るほどつねられるといわれる。イタズラ好きで、三本足の椅子に化けて人を転がしたり、夜道で人を迷わせたりもする。

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ホブニル

Hobnil

マヤ神話において、世界の4隅を支えているとされるバカブの一人。方角の東(リキン)と色の赤(チャク)を司る。マヤの20ある暦日の4番目「カン(Kan=熟したトウモロコシ)」を支配する神でこの暦日は4つあるイヤーベアラー(年を担ぐ日)の一つである。

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ホムンクルス

Homunculus

中世ヨーロッパにおいて錬金術によって作り出すことが出来ると考えられた人造人間。ラテン語の「Homulls=小さい人」を語源としている。ドイツの錬金術師パラケルススによれば、男子の精液を蒸留器の中に入れて40日間密閉して腐敗させると、やがて動き出し人の形をした透明でほとんど実体のない物が出来る。これを40週間の間馬の胎内と同じ温度に保ち、毎日人間の血液を与えると人間と変わらない子供になるという。こうして生まれたホムンクルスは人間の子供より小さいが、注意深く育てさえすれば大きくなり、勝手に知性をも身につけるという。ただし、ホムンクルスは生まれた蒸留器の中でしか生きられないとされる。

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ポモナ

Pomona

ローマにおける果物の女神。ローマの近郊にポモナルと呼ばれる聖域を持っていた。ピクスの妻であり、彼女を熱愛したピクスが魔女キルケの求愛をはねつけたことからピクスはキツツキに姿を変えられたとされる。また一説には同じく果物の神であるウェルトゥムヌスの妻であるともされる。

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ボラク

Borak

イスラム教神話における神獣。名は「稲妻」を意味している。頭が人間で翼と孔雀の尾をついた馬(あるいは他の四足獣)の姿をしている。イスラム教の預言者モハメッドが昇天したとき、モハメッドはこの獣に乗っていったという。

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ボラロ

Boraro

アマゾンに住むトゥカノ族の信じる恐ろしい森の怪物。語義は「白い者達」。背は高く毛むくじゃらで大きなペニスと前向きの耳、膝のない後ろ向きの足を持っている。ボラロが石の鍬を持っているときは食料用の人間を探しているときである。

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ホルス

Horus

エジプト神話における天空神。オシリスイシスの子でオシリスのあとを継いでエジプト王位についた神とされる(ゲブヌートの子とされる場合もある)。配偶神はハトホルないしネクベト、子供は「ホルスの愛するホルスの子供たち」と称されるカノプス壷を守る四柱の神々、イムセティハピケベフセヌエフドゥアムウトエフや音楽の神イヒなどがいる。ハヤブサの姿、或いはハヤブサの頭を持った人身獣頭の神であり、ときに手に杖を持ち額に王権の象徴である神聖な蛇をつけた姿で表現される。ホルスは死亡したオシリスとイシスの魔術的な性交により生まれ、沼地で産み落とされた彼は秘密裏に育てられていたが、やがてオシリスを殺した張本人である悪神セトに見つかってしまう。セトの眷属である毒蛇に噛まれ、ホルスは生死の境をさまよったが、主神レーによってその毒を抜かれて、順調に成長した。その後ホルスは父オシリスの復讐を果たしエジプトの王権を握るが、この時授かった王権を象徴する「目」はオシリスに渡し、自分は神聖な蛇をつけた。これ以降、蛇がエジプト王権の記章となったとされる。

ホルスは多くの神格を一つにまとめた習合神であり、その神格や神話に多くの矛盾をはらんでいる。オシリスの子供とされながら一方でオシリスと兄弟とされるのも複数の神格を一つにまとめたことからくる矛盾である。またホルスは神話ごとに別々の名前で呼ばれるため多くの別名を持っている。例えば「ハロエリス(Haroeris,Heru-ur)」は空の神で太陽と月を両目とするとされたホルスであり、「ホルアクティ(Horakty,Harakhty)」と「ホルエムアケト(Horemakhet)」は太陽の神で、東の地平線に昇る太陽を象徴するホルスである。他にも老いたホルス「ハルソムトゥス(Halsomtus)」や、幼きホルス「ハルポクラテス(Harpocrates)」を始め様々な別名・別人格のホルスが存在する。

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ポルターガイスト

Poltergeist

ドイツの民間伝承において、民家などに住み着き物音を立てたり(ラップ音)、イスやベッドなどの家具を浮遊させたり動かしたりするとされるお化け。ドイツ語で「音を出す(poltern)+お化け(geist)」の意で「騒霊」などと訳される。現在は英語圏で広く認知されており、死んだ人間(つまり幽霊)の起こす心霊現象だと解されているが、ボガートのような妖精がポルターガイストを起こしているともされる。クイックシルバーは女性のポルターガイストだと考えられている。

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ホルツリューアライン・ボンネフューアライン

Holzrührlein-bonneführlein

ドイツの民話に登場する妖精の個体名。人間の娘に恋して豪華な贈り物を贈り求婚する。結婚する気が無ければ娘はこの妖精の奇妙な名前を何のヒントもなしに言い当てなければならない。民話の中では、娘の許婚の男が、ホルツリューアライン・ボンネフューアラインが仲間に自分の名前を語って「絶対言い当てられるわけが無い」と自慢しているのを偶然目にしたので、娘は名前を応えることが出来た。

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ボル・デアク・パルジャル

Vor Deak Parudjar

スマトラ島の神話において、天空神バタラ・グルシヴァが伝わって神格が変異したもの)の娘とされる神。マンガラブランという神にしつこく言い寄られていたボル・デアク・パルジャルは、これから逃れようとして天から大海へと飛び降りた。このことを燕から聞いたバタラ・グルは、燕に土を持たせ、娘に届けるように頼んだ。ボル・デアク・パルジャルが受け取った土を海に投げつけると、そこは瞬く間に島になった。これで彼女は助かったが、今度は海蛇ナーガ・パドハが自分の領地を侵された知って怒り、背を弓なりに曲げて島を遠くに押し流してしまった。そこでバタラ・グルはもっと土を送りつけて島を大きくさせ、また自分は英雄の姿となって下界へとくだり、ナーガ・パドハの背に鉄の重しを乗せた。ナーガ・パドハは身をくねらせてもがいたが、とうとうこの石を動かすことが出来ず、海の底に沈んでいった。この時のナーガ・パドハが暴れた名残が今の山々や谷である。東南アジアの島々を作り終えたバタラ・グルは島々に種を振り撒いた。これから植物や動物が生じた。また最後にバタラ・グルとボル・デアク・パルジャルによって最初の人間が作られたという。

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ポルト・クグザ

Pört Kuguza

ロシアのマリ人(チェレミス人)の民間信仰において、ポルト・クバとともに家庭の守護霊とされる。名前は「家の老女」の意。「ポルト・イア(家の悪魔)」とも呼ばれる(二人合わせて「ポルト・ボダズ」とも言う)が、彼らが近くにいた時を想定してこういった「本名」は避けて忌み名としてポルト・クグザを用いる。彼らは家庭の健康、幸福、財産を守護する者達であり、引越しの際には彼らをなだめ、また幸運が訪れたときは彼らに感謝を忘れてはいけない。さもなければ家族全員に不幸や病気・死が訪れるという。

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ポルト・クバ

Pört Kuba

ロシアのマリ人(チェレミス人)の民間信仰において、ポルト・クグザと一対で家庭の守護霊とされる。名前は「家の老人」の意。「ポルト・オザ(Pört Oza="家の主"の意)」とも呼ばれる(二人合わせて「ポルト・ボダズ」とも言う)が、マリ人の風習ではこういった「本名」を避けて婉曲的ないい方をする風習がある。彼らは家庭の健康、幸福、財産を守護する者達であり、引越しの際には彼らをなだめ、また幸運が訪れたときは彼らに感謝を忘れてはいけない。さもなければ家族全員に不幸や病気・死が訪れるという。

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ポルト・ボダズ

Pört Bodəz

ロシアのマリ人(チェレミス人)の民間信仰において、ケレメト(悪魔)の一種。名前は「家の精霊」の意。家庭の守護霊であり、ポルト・ボダズ をうまくなだめることが出来ればその家庭を守ってくれるが、そうでなければ危害をもたらすという。普通姿は見えないが、人間の姿をとるときもあり、この場合は男性をポルト・クバ、女性をポルト・クグザと呼ぶ。人間の姿をとっているときは人間に好意的であるという。

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ポレヴィーク

Polevik

スラヴの民間伝承における精霊ないし神霊の一種。「ポレヴォイ(Polevoy)」とも呼ばれる。「pole」は畑を意味しポレヴィークはその名の通り畑を守る精霊である。眠ってサボっている農夫や酔っ払って作物を踏みつける人間が大嫌いで、病気にかからせたり絞め殺したりしてしまう。またよそ者も嫌いで、外からきた旅行者などがくると、見知らぬ畑へと連れて行って道に迷わせようとする。老人の姿をしていて、髪の毛は亜麻や麦わらといった草で出来ていて、肌は黒く、白い服を着ている。畑の麦と共に成長し収穫後は麦の切り株の大きさまで縮むとされる。ポレヴィークに捧げるために、若い雄鶏や卵2個を畑の端に置く慣習がある。またポレヴィークは収穫されなかった作物を欲しがるので、ポレヴィークのためにわざと作物を残しておくこともある。

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ケゥカムイ

 

アイヌにおいて狼の姿で顕現する男性のカムイ。北海道には明治まで狼が生息しており、アイヌ人は熊とも対等に戦うその勇猛さに感銘を受け、それがホケゥ(狼の)カムイとなった。ホケゥカムイは格の高いカムイであり、ホケゥカムイの「カムイモシリ(カムイの世界=カムイ達が本来の姿で暮らす国)」は他の動物のカムイと違って(ほとんどの動物のカムイは山奥にあるカムイモシリに住んでいる)天にあると考えられていた。また、ホケゥカムイはアイヌモシリ(人間の世界)に住むことを強く望んだカムイであるとも言われる。熊のカムイ(ヌプリコカムイキムンカムイ)と関連付けられることが多く、同時期に天から降りたと伝えられている。また、悪い熊を退治するカムイとも考えられていた。獲物の一部を人間に譲るとされ、その点でも崇拝されていた。

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ホロマタンギ

Horo-matangi, Horomatangi

ニュージーランドのマオリ族における怪物。「イフ=マータオタオ(Ihu-maataotao)」とも呼ばれる。タニワの一種で巨大なトカゲのような姿をしている。他のタニワと違って人を襲わない。カラピティのクレーターを作り出したのはホロマタンギで、彼は今や黒い岩山(ガーディアン・ロック)に姿を変えてしまったが、この近くをモーターボートやカヌーで通ると転覆させられるとされている。

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ホロン

Horon

フェニキア神話における冥界神で、フェニキア神話に見られる蛇の姿をした、あるいは蛇の力を象徴化した神格の一つ。毒蛇と砂嵐を退ける呪文にその名が見える。太陽の女神であるシャパシュの娘に求婚するが、ホロンは不能であったため、それを取り除く儀式「ナムブルベ」をとりおこない、その後彼女に再び求婚したという。

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ボロン・ザカブ

Bolon Dz'Acab

マヤ神話において親族や血統を司る神。「ボロン・ツァカブ(Bolon Tz'Acab)」とも呼ばれる。語義は「9代目の者」を意味し、爬虫類のような顔と伸びた上唇か上にまくれあがった鼻を持つ姿で描かれる。一般的に煙の立っているタバコや斧、鏡を持っており、時に上半身が蛇の姿で描かれる。マヤ古典期においては「カウィル(Kawil)」と呼ばれ、バカブの一人ホブニルと同じく東と暦日「カン」を担当していた。イツァムナチャクと関連して描かれることが多く、おそらくアステカのテスカトリポカに相当する神と考えられている。

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ボロン・ティ・ク

Bolon Ti Ku

マヤ神話における「夜の神々」。冥界に住む9神を指し、天界に住む13神、昼の神々オシュラフン・ティ・クとは敵対関係にあり、世界を創造する際ボロン・ティ・クはオシュラフン・ティ・クに負けたとされている。最下第9層の支配者がア・プチであることは判明しているものの、残り8神それぞれの固有名は特定されていない。アステカのヨワルテウクティンに相当する。

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ほん

Fén

中国の最古の地理書とされる「山海経」に記されている怪鳥。北山の太行山にいて、足が6本あり赤い尾を持ち、その他は白い全体的には鵲(かささぎ)のような姿の鳥だという。この鳥はよく騒ぎ自分の名で(つまり「䴅」と)鳴くとされる。

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ポンゴ

Pongo

イタリアのシチリア島の伝承に登場する海に住む怪物。島を襲って破壊する残虐な怪物で人間を捕まえて貪り食うとされる。聖ゲオルギウスの3人の息子達によって滅ぼされたとされている。

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ポンティアナク

Pontianak

西マレーシア(マレー半島)やボルネオ島の民間信仰に登場する怪物。「ポンティアナ」とも。夜中になると首から内臓をぶら下げたまま頭だけで飛び回る。妖術使いが変身している場合と、本人が気付かずポンティアナクに変身している場合とがある。民家を見付けると部屋に忍び込んで眠っている人間の生き血を吸うとされる。この場合特に狙われるのは乳幼児や若い妊婦だとされる。その他にも死産した胎児あるいは出産時にともに死んだ母子などがポンティアナクになるともされる。

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梵天 ぼんてん

Brahmā

ヒンドゥー教の「ブラフマー(Brahmā)」が仏教に取り入れられたもの。色界の初禅天の王であり仏教護持の神とされる。「大梵天(だいぼんてん)」、「大梵天王(だいぼんてんのう)」、「梵天王(ぼんてんおう)」、「梵摩(ぼんま)」、「梵摩天(ぼんまてん)」、「婆羅賀摩(ばらがま)」、「跋濫摩(ばらんま)」、「梵王(ぼんのう)」、「浄梵王(じょうぼんのう)」、「世主天(せしゅてん)」、「娑婆世界主(しゃばせかいしゅ)」、「梵童子(ぼんどうじ)」などの名でも呼ばれる。

初禅天は3つに分けられ、それぞれ上から「大梵天(だいぼんてん)」=「マハーブラフマン(Mahābrahman)」、「梵輔天(ぼんほてん)」=「ブラフマプローヒタ(Brahma-purohita)」、「梵衆天(ぼんしゅてん)」=「ブラフマパーリシャーディヤ(Brahma-pāriṣadhya)」と呼ばれ、狭義での梵天はこのうち大梵天に住し、梵輔天を臣とし、梵衆天を民とする。雑阿含経に拠れば、大梵天には梵天しか居らず、誰も来たことがなかったため、「自分の上に出る者はいない」と驕ったところ仏陀がこれを感じ梵天の前にあらわれ、説法によって帰依させたという。

十二天の一尊としては下方(地)を守護する地天に対し上方(天)を守護し、二十天の一尊としては東方の守護神とされる。胎蔵界曼荼羅及び金剛界曼荼羅でも東方に配される。また二十八部衆にも「大梵天」として名を連ねる。帝釈天と対をなすことが多く、合わせて「釈梵(しゃくぼん)」と呼ばれる。天部(→)の中でも最高位の神であると考えられ、釈迦の説く真理を人々に勧める神だとされる。

種字は「ब्र(bra)」・「प्र(pra)」(胎蔵界)、「मै(mai)」(金剛界)、真言は「帰命鉢囉惹鉢多曳娑嚩賀(きみょうはらじゃはたえいそわか)」、「唵沒羅含摩寧娑嚩訶(おんぼらかんまねえそわか)」。三昧耶形は施無畏手、紅蓮華。

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