仏教 列記される諸尊

三尊~四尊

《四天王と四天王が守護する方位》
方位 漢名 梵名

東方

持国天 ドゥリタラーシュトラ

南方

増長天 ヴィルーダカ

西方

広目天 ヴィルーパークシャ

北方

毘沙門天 ヴァイシュラヴァナ

五尊~八尊

《五智と五智如来の関係》
五智 法界体性智 大円鏡智 平等性智 妙観察智 成所作智
金剛界 大日如来 阿閦如来 宝生如来 阿弥陀如来 不空成就如来
胎蔵界 大日如来 宝幢如来 開敷華王如来 無量寿如来 天鼓雷音如来
五方位 中央 東方 南方 西方 北方
正法輪身 般若菩薩 金剛薩埵 金剛蔵王菩薩 文殊菩薩 金剛牙菩薩
教令輪身 不動明王 降三世明王 軍荼利明王 大威徳明王 金剛夜叉明王

大日如来が持つという五智をそれぞれ成就したとされる五種の如来。
五智如来

《五大龍王》
漢名 梵名

01

善住龍王

スプラティスタシャナーガラージャ

02

難陀婆難陀龍王

ナンドーパナンダナーガラージャ

03

阿耨達龍王

アナヴァタプタナーガラージャ

04

婆樓那龍王

ヴァルナナーガラージャ

05

摩那蘇婆帝龍王

マナスヴァティーナーガラージャ

龍王の中でも偉大だとされる五尊の龍王。

《五大虚空蔵菩薩》
方位 名称 本地

法界虚空蔵菩薩

大日如来

金剛虚空蔵菩薩

阿閦如来

宝光虚空蔵菩薩

宝生如来

西

蓮華虚空蔵菩薩

阿弥陀如来

業用虚空蔵菩薩

不空成就如来

虚空蔵菩薩の持つ智慧を五方に配し、金剛界五仏が菩薩に変化した姿。
五大虚空蔵菩薩

《六観音》
六道 名称(真言宗/天台宗) 名称(中国天台宗)

地獄道

観音菩薩

大悲観音

畜生道

千手観音

大慈観音

餓鬼道

馬頭観音

師子無畏観音

修羅道

十一面観音

大光普照観音

人道

准胝観音
不空羂索観音

天人丈夫観音

天道

如意輪観音

大梵深遠観音

六道(六つの世界)ごとの教主を種々の観音菩薩に求めたもの。。
六観音

《「覚禅鈔」における六地蔵》
六道 尊名

01:地獄道

大定智悲地蔵菩薩

02:餓鬼道

大徳清浄地蔵菩薩

03:畜生道

大光明地蔵菩薩

04:修羅道

清浄無垢地蔵菩薩

05:人間道

大清浄地蔵菩薩

06:天上道

大堅固地蔵菩薩

六道全ての教化に務める六種類の地蔵菩薩
地蔵菩薩

《七母女天とされる仏尊(大黒天神法による)》
漢名 梵名 説明
左悶拏

チャームンダー

ヤマの配偶神

嬌吠哩

カウベリー

クベーラの配偶神

吠瑟拏微

ヴァイシュナヴィー

ヴィシュヌの配偶神。

嬌麼哩

カウマーリー

クマーラ(=スカンダ)の配偶神。

印捺里

インドラーニー

インドラの配偶神。

勞捺里

ラウドリー

ルドラの配偶神

末羅呬弭

ヴァーラーヒー

ヴァラーハの配偶神

大黒天の眷属とされる諸天の天后。
七母女天

《天竜八部》
漢名 梵名

01

デーヴァ

02

ナーガ

03

夜叉

ヤクシャ

04

乾闥婆

ガンダルヴァ

05

阿修羅

アスラ

06

迦楼羅

ガルダ

07

緊那羅

キンナラ

08

摩睺羅伽

マホーラガ

釈迦如来の眷属で、仏法を守護するとされる八神の総称。
天竜八部

《八大童子》
名称 備考

01

慧光童子

「廻光(えこう)」とも。東方・金剛部・金剛智・菩提心門を顕す。

02

慧喜童子

「廻喜(えき)」とも。南方・宝部・灌頂智・福徳門を顕す。

03

阿耨達童子

「無熱(むねつ)」とも。西方・蓮華部・蓮華智・智恵門を顕す。

04

指徳童子

「忠徳(ちゅうとく)」とも。北方・羯磨部・羯磨智・精進門を顕す。

05

烏倶婆誐童子

「憂丘婆丘(うくはく)」とも。金剛波羅蜜を顕す。

06

清浄比丘

「清浄童子(しょうじょうどうじ)」とも。宝波羅蜜を顕す。

07

矜羯羅童子

「隨順(ずいじゅん)」とも。法波羅蜜を顕す。

08

制吒迦童子

業波羅蜜を顕す。

菩提場所說一字頂輪王經などに言及される、不動明王の眷属とされる八人の童子。
八大童子

《八部鬼衆》
方位 所領 名称(漢名・梵名)

東方

持国天

01: 乾闥婆 ガンダルヴァ

02: 毘舍闍 ピシャーチャ

南方

増長天

03: 鳩槃荼 クンバーンダ

04: 薛茘多 プレータ

西方

広目天

05: ナーガ

06: 富単那 プータナ

北方

毘沙門天

07: 夜叉 ヤクシャ

08: 羅刹 ラークシャサ

仁王経合疏などに言及される、四天王の眷属である八種の鬼族。
八部鬼衆

《八大龍王》
漢名 梵名

01

難陀竜王

ナンダ

02

跋難陀竜王

ウパナンダ

03

沙伽羅龍王

サーガラ

04

和修吉竜王

ヴァースキ

05

徳叉迦龍王

タクシャカ

06

阿那婆達多竜王

アナヴァタプタ

07

摩那斯竜王

マナスヴィン

08

優鉢羅竜王

ウトパラカ

釈迦の法華経説法の座に列したとされる八種の龍王。
八大竜王

九尊~十二尊

《『玉歴至宝鈔』における十王》
名称 説明 誕生日

第一殿

秦広王

人間の寿命と吉凶を決める。

2月1日

第二殿

楚江王

活大地獄、剥衣亭、寒泳地獄の主。

3月1日

第三殿

宋帝王

黒縄大地獄の主。

2月8日

第四殿

五官王

合大地獄、血の池地獄の主。

2月18日

第五殿

閻羅王

叫喚地獄の主。

1月8日

第六殿

卞城王

大叫喚地獄、枉死城の主。

3月8日

第七殿

泰山王

熱悩地獄の主。

3月27日

第八殿

都市王

大熱悩地獄の主。

4月1日

第九殿

平等王

阿鼻大地獄の主。

4月8日

第十殿

転輪王

各地獄からの報告で転生の区別を決める。

4月8日

地獄にいるとされる死者を裁く十人の神。
十王

※誕生日は旧暦によるもの。

《「仏説地蔵菩薩発心因縁十王経」における十王》
忌日 名称 本地

初七日

秦広大王太素好広真君

不動明王

二七日

初江大王陰徳定体真君

釈迦如来

三七日

宋帝大王洞明善静真君

文殊菩薩

四七日

五官大王広徳五霊真君

普賢菩薩

五七日

閻羅大王最勝耀霊真君

地蔵菩薩

六七日

変成大王宝粛昭成真君

弥勒菩薩

七七日

泰山府君玄徳妙生真君

薬師如来

百日

平等大王無上正度真君

観音菩薩

一周忌

都市大王飛魔演慶真君

阿閦如来

三回忌

転輪大王五化威霊真君

阿弥陀如来

地獄にいるとされる死者を裁く十人の神。
十王

《十羅刹女》
漢名 梵名

01

尼藍婆 ラムバー

02

毘藍婆 ビランバー

03

曲歯 クータダンティー

04

華歯 プシュパダンティー

05

黒歯 マクタダンティー

06

多髪 ケーシニー

07

無厭足 アカラー

08

持瓔珞 マーラーダリー

09

皐諦 クンティー

10

奪一切衆生精気 サルヴァサットヴァウジョハーリー

普賢菩薩の眷属とされる十人の羅刹女
十羅刹女

《十二神将の名称と干支、及び本地》
名称 干支 本地

01: 宮毘羅大将

子/亥

弥勒菩薩

02: 伐折羅大将

丑/戌

阿弥陀如来

03: 迷企羅大将

寅/酉

勢至菩薩

04: 安底羅大将

卯/申

観音菩薩

05: 摩儞羅大将

辰/未

如意輪観音

06: 珊底羅大将

巳/午

虚空蔵菩薩

07: 因達羅大将

午/巳

地蔵菩薩

08: 波夷羅大将

未/辰

文殊菩薩

09: 摩虎羅大将

申/卯

大威徳明王

10: 真達羅大将

酉/寅

普賢菩薩

11: 招杜羅大将

戌/丑

大日如来

12: 毘羯羅大将

亥/子

釈迦牟尼仏

薬師如来の眷属で薬師経を読む者を守護する夜叉の一群。
十羅刹女

  • ※01:宮毘羅は「倶毘羅」とも書く。
  • ※02:伐折羅は「跋折羅」、「縛日羅」、「伐闍羅」とも書く。
  • ※03:迷企羅は「めいきら」とも読む。
  • ※04:安底羅は「あんていら」とも読む。
  • ※05:摩儞羅は「頞儞羅(あにら)」とも書く。
  • ※06:珊底羅は「さんていら」とも読む。
  • ※07:因達羅は「因陀羅」とも書く。
  • ※08:波夷羅は「はいら」とも読む。また「婆夷羅(ばいら)」とも書く。
《十二天の各尊》
方位 漢名 梵名

帝釈天 シャクラ

東南

火天 アグニ

閻魔天 ヤマラージャ

西南

羅刹天 ラークシャサ

西

水天 ヴァルナ

西北

風天 ヴァーユ

毘沙門天 ヴァイシュラヴァナ

東北

大自在天 マヘーシュヴァラ

梵天 ブラフマー

地天 プリティヴィー

日天 アーディティヤないしスーリヤ

月天 チャンドラ

八方を司る八方天に上方(天)・下方(地)と日月を加え十二尊としたもの。
十二天

  • ※西南は涅哩帝王(ねいりちおう)/ニルリチ(Nirṛti)とされる場合がある。
  • ※東北は伊舎那天(いしゃなてん)/イーシャーナ(Īśāna)とされる場合がある。
  • ※下は堅牢神(けんろうじん)/ダラニーダラー(Dharaṇīdharā)とされる場合もある。

十三尊~

《二十五菩薩和讃における二十五菩薩》
名称 持物など

01: 観世音菩薩

蓮台を持つ。(→観音菩薩

02: 大勢至菩薩

合掌している。(→勢至菩薩

03: 薬王菩薩

幢幡(どうばん=旗のような仏具)を持つ。

04: 薬上菩薩

玉幡(ぎょくばん=玉を鎖などで飾ったもの)を持つ。

05: 普賢菩薩

幡蓋(ばんがい=幢幡と天蓋のこと)を持つ。

06: 法自在王菩薩

華鬘(けまん=団扇状の装身具)を持つ。

07: 獅子吼菩薩

鼓を持つ。

08: 陀羅尼菩薩

袖を持ちながら舞う。

09: 虚空蔵菩薩

腰鼓を持つ。

10: 徳蔵菩薩

笙(しょう)を持つ。

11: 宝蔵菩薩

笛を持つ。

12: 金剛蔵菩薩

琴を持つ。

13: 金蔵菩薩

筝(そう)を持つ。

14: 光明王菩薩

琵琶を持つ。

15: 山海慧菩薩

箜篌(くご=琴に似た楽器)を持つ。

16: 華厳王菩薩

磬(けい=銅鑼のような打楽器)を持つ。

17: 衆宝王菩薩

鐃(にょう=銅鑼のような打楽器)を持つ。

18: 月光王菩薩

振鼓を持つ。(→月光菩薩

19: 日照王菩薩

羯鼓(かっこ)を持つ。(→日光菩薩

20: 三昧王菩薩

天華(てんげ)を持つ。

21: 定自在王菩薩

太鼓を持つ。

22: 大自在王菩薩

華幢(けどう=華で装飾した幡)を持つ。

23: 白象王菩薩

宝幢(ほうどう=宝珠で装飾した幡)を持つ。

24: 大威徳王菩薩

曼珠(まんしゅ)を持つ。

25: 無辺身菩薩

焼香を持つ。

阿弥陀如来に従い、往生を願う者を守護し極楽浄土に導くとされる二十五尊の菩薩。
二十五菩薩

《二十八部衆(三十三間堂の作例)》

01

那羅延堅固王

02

密迹金剛力士

03

東方天

04

毘楼勒叉天

05

毘楼博叉天

06

毘沙門天

07

大梵天

08

帝釈天

09

大辯功徳天

10

摩和羅女

11

神母天

12

金毘羅王

13

満善車王

14

畢婆迦羅王

15

五部浄居天

16

金色孔雀王

17

散指大将

18

難陀龍王

19

沙羯羅龍王

20

迦楼羅王

21

金大王

22

満仙王

23

摩睺羅伽王

24

摩醯首羅王

25

乾闥婆王

26

阿修羅王

27

緊那羅王

28

婆藪仙人

仏教において千手観音の眷属であり、各尊がさらに五百の眷族を従え千手観音に付き従い真言陀羅尼の誦持者を護るという二十八尊の善神。
二十八部衆

《三十三観音各尊の名称と尊容など》
名称 尊容など

01: 楊柳観音

右手に楊柳(ヤナギ)の枝を持つかまたは座右の花瓶にこれを挿す。衆病を消除することを本願とする。

02: 竜頭観音

雲中の竜の背に乗る。

03: 持経観音

岩に座し手に経を持つ。

04: 円光観音

岩に座し合唱する。

05: 遊戯観音

雲上に左膝を立てて座す。

06: 白衣観音

白蓮華上に座し白衣を纏い左手に蓮華を持つ。パーンデュラーシンチュ。

07: 蓮臥観音

池に咲く蓮の上に座し合掌する。

08: 滝見観音

岩の上に座し滝を見ている姿。

09: 施薬観音

岩の断崖に座し右手を頬に当て蓮を見る。

10: 魚籃観音

手に魚篭(びく)を持つか大魚に乗る。羅刹や毒竜の害を除く。

11: 徳王観音

岩に座し緑の葉枝を持つ。

12: 水月観音

水辺の岩上に座し、手に楊柳と瓶を持つ。或いは水上の蓮華に立ち月を見る。官位や財宝、旅行中の安全を護る。

13: 一葉観音

水上の蓮華に左膝を立てて座す。

14: 青頸観音

岩に座し右手を膝に立てる。

15: 威徳観音

蓮華を持ち岩に座し水面を見る。

16: 延命観音

岩に肘をつき座す。或いは二十臂を有し宝冠に仏身を頂き蓮花に座す。呪詛と毒薬を除き寿命を延ばす。

17: 衆宝観音

右手を地に付け左手を立てた左膝の上に置く。

18: 岩戸観音

毒蛇の住む岩戸に座す。

19: 能静観音

海辺の岩に座し両手を岩に当てる。

20: 阿耨観音

岩に座し滝ないし海を見る。水難を除く。

21: 阿摩提観音

白い獅子に乗り手に摩羯魚・吉祥果を持つ。

22: 葉衣観音

帝釈身(勇敢な姿)で岩に座す。

23: 瑠璃観音

水上の蓮葉上に座し右手に瑠璃の香炉、左手に蓮花を持つ。

24: 多羅尊観音

雲の上に立つ。ターラー

25: 蛤蜊観音

蛤の前に座す。

26: 六時観音

居士身で梵篋を持つ。

27: 普悲観音

両手を袂に隠し山上に立つ。

28: 馬郎婦観音

婦女の姿で法華経と頭蓋骨を持つ。

29: 合掌観音

蓮華の上に立ち合掌する。

30: 一如観音

雲に乗り雷を制す。

31: 不二観音

執金剛身で水上の蓮華に立つ。

32: 持蓮観音

茎のついた蓮華を持ち立つ。

33: 灑水観音

右手に散杖、左手に灑水器持ち立つ

観音菩薩が姿を変えて人々を救済するという「三十三応現身」にちなんで、各種の観音を集めたもの。
三十三観音