シウテクトリ

Xiuhtecuhtli

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説明

メソアメリカにおける初期の神。ウエウエテオトルと同一視される。名前はアステカの言葉で「老いた者(長老)」ないし「老いた火の神」を指す。その起源は、メキシコ盆地の先古典期(前2500年−前300年頃)文化ないし、湾岸地域にいたオルメカ人たちの、例えば"第I神"にあると考えられている。また、オトミ族(メキシコ盆地の北方から西方の地域にすむチチメカ紀元の人々)の間では「オトンテクートリ(Otontecuhtli)」ないし「ショコトル(Xocotl)」と呼ばれていた。

通常老人の姿で登場し、しわ深い皮膚や歯の無い口を持ち、香炉を頭上に載せている。またアステカのセンポワリ(暦日)の9番目であるアトル(水)の守護神であり、「昼の神々」トナルテウクティンと「夜の神々」ヨワルテウクティンの一番目でもある。アステカの18ある歴月(ベインテーナ)の最初の月「イスカリ(復活の意)」に祀られるのはシウテクトリである。数字の「3」と関連し、メソアメリカの伝統的な日常具である火鉢石の象徴でもある。配偶神は火の蛇シウコアトルである。

シウテクトリはまた、古くから世界に存在する巨大な柱だとも考えられていた。その火は、ミクトラン(「我々の下にある場所」=自然死したものが行く地下世界の国)から始まり、蛇の女神コアトリクエの国と地上のあらゆる炉火を経て、トパン(「我々の上にあるもの」=神々の住む天界、ミクトラン(地下)、トラルティクパク(地上)に対応するところの天上のこと)にまで至ったという。全ての家々の火が消され、新しい火が灯されるトシウモルピリア(「年を束ねる」の意。現在の太陽の存続を保証するための盛大な再生儀式で52年ごとに行われる)を統括するのはシウテクトリであり、大地に吸収された死者の魂を助けたのも、この神であったとされる。

画像一覧

シウテクトリ(Xiuhtecuhtli)

1898
「ボルギア絵文書(Codex Borgia)」より
ロストック大学図書館(Universitätsbibliothek Rostock)蔵
Copyright: public domain

シウテクトリ(Xiuhtecuhtli)

1898
「ボルギア絵文書(Codex Borgia)」より
ロストック大学図書館(Universitätsbibliothek Rostock)蔵
Copyright: public domain

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