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ペルーのモチェ文化、また後代のチムー文化における月の女神ないし男神。モチェ、チムーにおける神体系の支配者で、最高神であり、どこにでも姿をあらわし、季節や自然的要素、嵐、また作物の豊穣をも司る。その起源は無名だがアイ・アパエクに匹敵するほど重要視されていた、輝きを放つ武装した戦いの神にまでさかのぼる。モチェとチムーの人々は潮の干満をはじめとする海の動きや、毎年の雨期の到来が月の満ち欠けに関係していることを知っていた。それゆえにに偉大な力を感じ、食糧の供給や家畜の多産はシに恩恵によるものと考えられた。反対に太陽の神は彼らにとって比較的に地位の低い神とされた。シ、つまり月は、太陽が昼しか見えないのと異なり、夜でも昼でも見られることから、太陽よりも強力であると考えられた。食現象は太陽と月の戦いと解釈されていたので、月食は災害の兆候として恐れられたが、日食はめでたいこととされた。また月の光は夜を闇を照らし出し泥棒の悪事を暴くことから、シは公共物を守る神ともみなされた。チムー社会において高度なレベルで制御されていた再分配システムを維持するためにも、シのような所有物の守護者が重要視されていたことが推察される。

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