於菊虫

おきくむし

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説明

日本における怪虫の一種。「阿菊虫」とも書く。播州皿屋敷のお菊の怨念が虫と化したもの。1975年に姫路城二の丸にあるお菊が投げ込まれたとされる井戸から大量発生したとされる。この虫はまるで後ろ手に縛られた女が吊り下げられたような形をしていたため、お菊が虫になって帰ってきたのだと恐れられた。

この於菊虫の正体はおそらくアゲハ科(特にジャコウアゲハ)のサナギのことであるとされている。ただ、姫路城を舞台とする「播州皿屋敷」の怪談の他にも、皿屋敷の怪談は各地に伝わっており、それに付随する形で於菊虫が発生したという話が兵庫の尼崎や大阪の岸和田、滋賀県彦根などにも見られる。またそれ以外にも皿屋敷の怪談ではないが「お菊」という娘にまつわる怪談に於菊虫が出てくるものもある。例えば奈良に伝わる話では、貧乏な櫛屋の娘だったお菊が、ひもじさの余り郷蔵から米を盗もうとしたが村人に見つかり殺された、というもので、毎年殺された場所から櫛のような形をして光を放つ虫が現れたという(この場合の於菊虫の正体は蛍の一種と思われる)。

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