ドルジェ・シュクデン

rDo rje shugs ldan, Dorjé shunden

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説明

チベット仏教における独自のチョキョン(=護法神=ダルマパーラ)で怨霊神。ドルジェは「金剛」、シュクデンは「力ある者」を意味する。ダライラマ5世(1617-1682)の時代にデープン寺いたラマで、パンチェン・スーナムタクパの3世とされたトゥルク・タクパ・ギャルツェン(sPrul sku grags pa rgyal mtshan) は同僚の讒言により迫害を受け、自分の無罪を証明するため自ら窒息死した。その後チベットは多くの災害に見舞われ、ダライラマの身にも不吉な出来事が起こったので「ドルジェ・シュクデン」の名を与えて護法神として祀るようになったと伝わっている。

ドルジェ・シュクデンは怨敵を調伏する修法の本尊であり、供物に死体から採取した脂や毛髪、血が用いられる。このような反社会的要素を含んでいるため、現在ダライラマ政庁によって信仰を禁止されており、ドルジェ・シュクデンを祀る人物が追放されるなどの事件も起こっているものの、現在でもドルジェ・シュクデンの修法を行っている寺も少なくない。

その姿は三目で赤黒色の身色に僧侶の法衣を身に着け白獅子に乗り、右手で黄金の剣を振り上げ左手で怨敵の心臓を持って口ですする姿で描かれる。また時に「身(東・白象に乗る白色身)」、「徳(南・馬に乗る黄色身)」、「語(西・紅獅子ないし龍に乗る赤色身)」、「業(北・虎ないしガルダに乗る褐色身)」の4人の眷属を伴って描かれる。

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