貧乏神

びんぼうがみ

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説明

日本における妖怪の一種。神という名がついているが、信仰する対象ではない。家に住み着いてその家を貧乏にしてしまうとされる。乞食坊主のような姿をし、老いさらばえて色青ざめ、破れた渋団扇を持って悲しそうな姿で現れるという。一度住み着くと数年間は去らない。怠け者の家が好きで、住み着くと家のものの福を吸い取るように貧乏神の体は次第に大きくなるという。江戸時代に書かれた随筆書「譚海」には貧乏神に住み着かれた人物の目撃談がある。それによれば貧乏神が目撃できたのはやってきた時と出て行った時の二回だけで、その間はろくなことがなく生活に困り果てたという。貧乏神は出て行く時に自分の正体を明かして出て行ったが、それから生活に困ることも無くなったという。また貧乏神に憑かれると貧乏になるにせよ、その他の災害には遭わなくなる、とする伝承もある。東京都文京区春日の北野神社(牛天神)には貧乏神を祭る祠があり、貧乏神でも丁重に祀れば福神と化すこともあるという。

貧乏神は(信仰する対象ではないにしても)曲りなりにも神なので、倒すことは出来ないが、追い払う方法や、やってこないようにする方法は存在するという。新潟では大晦日に囲炉裏で大火を焚くと貧乏神が怖がって逃げていき、代わりに暖かい場所が好きな小さい子供の姿をした福の神が囲炉裏にそばにやってくるという。弁財天の妹である黒闇天は人の功徳を消し災いを与える神とされるので貧乏神と同一視されることがある。

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