アンフィスバエナ

Amphisbaena

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説明

ユーロッパの伝承や伝説に登場し、また紋章に使用される架空の爬虫類。名前は「両方向に進める」を意味するギリシア語に由来している。ローマの詩人ルカヌスの作品「ファルサリア」は、アンフィスバエナを北アフリカの砂漠に住み、多くの爬虫類同様砂の中に卵を産み落とす生物として記している。しかしアンフィスバエナの最大の特徴は尾にも頭がついていることである。中世の動物寓話集の余白には翼の生えた二本足のドラゴンとしてアンフィスバエナが描かれたが、普通尾についた頭の後部を前の頭が加えた姿で描かれている。アンフィスバエナはこの輪のような体勢のまま地面を転がって進むとされ、どちらの方向にでも自由に、また素早く動くことができるとされる。しかもその光る目は暗闇を見通し、歯は毒を持っているので襲われると大変危険だという。

しかし、アンフィスバエナを捕らえて乾燥させた皮膚はリウマチの治療に効果があるとされ、また生きたまま捕らえられたアンフィスバエナは妊娠のお守りにもなるという。おそらくアフリカに生息する尾が頭のように持ち上がる種類の蛇を目撃した旅行家の話が誇張されたものだと思われる。

画像一覧

アンフィベナ(Anfibena)

1340-1350
ヤーコブ・ファン・マールラント(Jacob van Maerlant)著
「自然の魅力(Der naturen bloeme)」より
オランダ国立図書館(National Library of the Netherlands)蔵
Copyright: public domain

アンフィヴェナ(Anphivena)

1226-1250
著者不明
「動物寓話集(ジラルドゥス・カンブレンシスのアイルランドの鳥類からの抜粋を含む)(Bestiary, With Extracts From Giraldus Cambrensis On Irish Birds)」より
大英図書館(British Library)蔵
Copyright: public domain

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